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ゴミ屋敷片付け

北海道伊達市のゴミ屋敷に対する条例(通称:伊達市環境美化条例)の内容とは

北海道伊達市のゴミ屋敷に対する条例(通称:伊達市環境美化条例)の内容とは

ゴミ屋敷からゴミが散乱し近隣住民を悩ませている、という報道を目にしたことがある方も多いでしょう。
現代は、核家族化が進み一人暮らしの高齢者が急増しています。
体力の衰えや判断力の低下により、ゴミを出すことが難しいという人も年々増加し、ゴミ屋敷問題も深刻化しています。

しかし、こうしたゴミ屋敷問題を規制する法律は現在ありません。
その代わりに、各自治体ごとに独自に条例を定め解決に乗り出す市区町村も増えてきました。

ゴミ屋敷に関する条例は各自治体ごとに内容が異なっています。
ゴミ屋敷のゴミを強制撤去できるかどうかや、ゴミ屋敷への対処法など自治体の定める条例によります。

この記事では、北海道伊達市のゴミ屋敷に対する条例(通称:伊達市環境美化条例)の内容について詳しく解説していきます。

北海道伊達市のゴミ屋敷条例とは?

北海道伊達市のゴミ屋敷条例とは?

北海道伊達市では美しく住みやすい街づくりのために「伊達市環境美化条例」という条例を定めています。
その中には「ゴミのポイ捨て」や「犬のふん害」「捨て犬・捨て猫」など多種多様な問題解決のための条例が定められています。
他にも、ゴミ出しについても市民の責務として以下のことが定められています。

  • 市民等は、自宅周辺の清掃その他の環境美化活動に努めるとともに、市が実施する施策に協力しなければならない。
  • 市民等は、自ら生じさせたごみ等をポイ捨てすることなく、適切に処理しなければならない。

(伊達市環境美化条例 第4条より抜粋)

これらのルールが守られていないゴミ屋敷に対する処分や規則の一連が通称ゴミ屋敷条例と呼ばれ、罰則などの対象になっています。
具体的な条例施策は以下の通りです。

伊達市のゴミ屋敷条例 解決手段①立入調査

「ゴミ屋敷のゴミが道路にまで溢れて散乱している」
「ゴミ屋敷から異臭が漏れ、生活環境を悪化させている」
など、伊達市の住民からゴミ屋敷についての相談や苦情が寄せられると、市の職員がそのゴミ屋敷へ訪問し立入調査が行われます。

多くの自治体では、異臭やゴミの散乱状況の確認を行います。
さらに、本人とコミュニケーションが取れる場合、生活状況などについてのヒアリングが行われます。

伊達市のゴミ屋敷条例 解決手段②指導・勧告

立入調査の結果、以下のように判断された場合には、伊達市から清掃や防火の指導・勧告を受けます。

  • 伊達市の環境美化条例に定められた規則が守られていない
  • 防災や防犯、環境衛生などの観点からも改善が必要である

しかし、ゴミ屋敷居住者の中には体力の衰えや健康上の問題、認知症や精神病、身体障害など何かしら問題を抱えているケースが多いです。
そのような場合は、多くの自治体で健康相談や福祉制度の紹介も合わせて行われています。

伊達市のゴミ屋敷条例 解決手段③措置命令

伊達市のゴミ屋敷条例 解決手段③措置命令

伊達市からの指導や勧告に従わない場合、伊達市の環境美化条例に基づき措置命令が出されます。
期限を定めて出された勧告に従うよう本人に命ずることができます。
この命令に背くと罰則が課せられていくこととなり、早急な状況の改善が求められます。

伊達市のゴミ屋敷条例 解決手段④罰金

措置命令を受けたにもかかわらず、期限内に措置を取らなかった場合には5万円以下の罰金が科せられます。

伊達市のゴミ屋敷条例 解決手段⑤氏名公表

措置命令に従わない場合、その命令の内容やゴミ屋敷所有者の氏名を公表される可能性があります。

ゴミ屋敷がすぐには片付かない理由

前述のゴミ屋敷条例のように、伊達市では様々なゴミ屋敷対策が行われています。
しかし、条例があるからと言ってゴミ屋敷問題がすぐに片付くかというとそうではありません。
その理由を以下にまとめました。

ゴミ屋敷がすぐには片付かない理由①人権や財産権による個人の保護

空のペットボトルや壊れた電化製品など一般的には「不要なもの=ゴミ」です。
しかし、本人が「財産」と主張する場合、他人が捨てることはできません。

ご近所からゴミ屋敷で異臭や害虫が発生しているといった通報があっても、警察は民事事件に介入することができないため早期解決は難しいでしょう。

ゴミ屋敷がすぐには片付かない理由②本人に接触できない

ゴミ屋敷がすぐには片付かない理由②本人に接触できない

市の職員が立入調査に訪れても拒否されてしまい、家や敷地内の状態を確認させてもらえないことがあります。
ゴミ屋敷住人の中には、ご近所や家族、地域社会から完全に孤立してしまっている人も多いです。
そのため、人との接触を恐れたり、嫌がったりするケースが少なくありません。

このような場合、ゴミ屋敷の現状把握ができません。
状況を改善するために福祉施設やサービス、清掃方法などについて本人に紹介するチャンスを失い、さらに状況を悪化させる傾向にあります。

ゴミ屋敷がすぐには片付かない理由③本人では片付けられない

伊達市の条例に基づき措置命令が出されたとしても、健康状態や精神状態、ケガや病気などが原因で本人が片付けられない場合があります。

さらに、ゴミ屋敷になるまで年数を重ねていることが多いため、ゴミの量も多く一人で片付けるのが困難な場合がほとんどです。
たとえ片付けができたとしても、ゴミを粗大ゴミや生ゴミ、資源ゴミなどに分別し回収日に出すとなると、一人で片付けることは困難になります。

ゴミ屋敷がすぐには片付かない理由④ゴミの収集癖がある

ゴミ屋敷となる原因の一つに居住者本人のゴミ収集癖が挙げられます。
「もったいない」「まだ使えるから」といった理由から、ゴミを持ち帰る行為が習慣化しゴミを溜めてしまいます。
その習慣を変えない限り、一度ゴミを片付けたとしてもまたゴミが溜まっていく原因となります。

まとめ

北海道伊達市のゴミ屋敷に対する条例まとめ

北海道伊達市のゴミ屋敷に対する条例(通称:伊達市環境美化条例)ついて、詳しく解説しました。

ゴミ屋敷問題の難しさは、条例や罰則だけでは片付かないところにあります。
条例に基づき一度きれいに片付いても、根本原因に向き合わない限り再発してしまう可能性が高いからです。

伊達市にお住まいで近隣にゴミ屋敷があり困っている場合は、まずは伊達市役所に相談しましょう。
その上で、近隣住民として何ができるか市と話し合いながら進めていくのが良いでしょう。

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この記事の監修者

ゴミ屋敷片付けの専門業者「ゴミ屋敷バスター七福神」代表

監修者 竹本 泰志

年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。

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