コラムblog
ゴミ屋敷になるきっかけや理由は人さまざまです。
生活習慣や性格、外部的要因といった明確な理由はもちろん、中には気付かないうちにゴミ屋敷化が進行していたケースもあります。
ここで疑問に思うのが、「そもそもなぜゴミを捨てられないのか?」ですよね。
そこで今回は、ゴミ屋敷の住む人たちはなぜゴミを捨てられないのか、その理由やありがちな行動、リスクや解決方法まで解説していきます。
本記事を読むことで得られる具体的なメリットは、主に下記の3つです。
本記事を参考に、ゴミ屋敷からの脱却を目指しましょう。
目次
まずは、ゴミ屋敷に住む人がゴミを捨てない理由について解説していきます。
具体的な理由としては下記の5つです。
それでは1つずつ解説していきます。
引っ越し後の何もない部屋に対して、寂しさや不安を感じることはありませんか?
ゴミ屋敷に住む人の多くが、この寂しさや不安に耐えられません。
そのため、ゴミを溜め込むことで孤独感を感じなくさせ、安心感を得るのです。
中には、過去の思い出品を大切にするあまり、捨てずにずっと持ち続けてしまう人も多いでしょう。
仕事があまりにも忙しい場合、せっかくの休日も疲れを癒すために寝て過ごすことがほとんどです。
特に一人暮らしの人に多いですが、こういったオーバーワーク状態を続けてしまうと、部屋を片付ける余裕を持てません。
その結果、ゴミがどんどん蓄積されていき、次第にゴミ屋敷へと変貌してしまうのです。
また、忙しさから来るストレスも相まって、ゴミが溜まってきたことに気付かない人も多いです。
物が不足しがちな時代を生きてきた高齢者ほど、物を捨てることにもったいないと感じやすい傾向にあります。
もったいないと思う対象は、決して大切な物だけではありません。
コンビニ弁当の殻や空き缶など、誰もがゴミだと思うものでさえ捨てられなくなります。
また、幼少期に欲しいものを買い与えてもらえなかったなどの過去によって、若い人でも物に執着心を持ってしまうことも。
こうして物を溜め込み続けることにより、自宅がゴミ屋敷となってしまうのです。
認知症になると、判断力の低下から部屋がゴミだらけになっても気付かないケースがあります。
また、ゴミの回収日やゴミの出し方を忘れてしまい、そのままゴミを放置し続けてしまうことも。
他にも、うつ病を抱えている人だと、ゴミを捨てる気力が湧かなくなりゴミ屋敷化が進行してしまうケースもあります。
他人に協力してもらうのが苦手な人は、自分の力だけで物事を解決しようとしがちです。
こういった性格の人だと、もう自分の力ではどうしようもできない状態でも、頑なに助けを求めません。
ゴミ屋敷の住人もそれに該当し、ゴミを次々と溜め込んでしまうのです。
皆さんの中で、食事をしなくても気にならない人や、お風呂に入らなくても平気な人はいませんか?
もし当てはまる人がいたら、自分に興味を持てないセルフネグレクトに陥っている可能性があります。
セルフネグレクトになると、ゴミが溜まって部屋が汚くなっても関心を示すことができません。
その結果、気付いたときにはゴミ屋敷となっている場合が多いのです。
セルフネグレクトは、社会と関わることがない孤独感の強い人に多く見られます。
ご近所付き合いや地域のコミュニティなどに積極的に参加し、人とのコミュニケーションを取って孤独感を抱かないように気を付けましょう。
ここでは、自宅をゴミ屋敷にさせる行動をご紹介します。
具体的には下記の3つが挙げられます。
それでは1つずつチェックしていきましょう。
幼少期から片付けの習慣が身に付いていない人は、成人しても物を出したらそのままにしがちです。
部屋中に物が散乱していると、目当ての物がどこにあるか分かりません。
その結果、物を失くしては購入を繰り返し、不必要な物が増えてしまうのです。
衝動に駆られて物を購入・収集し続けてしまうと、どんどん自宅に物が溜まっていきます。
こういった行動は、ギャンブルにはまるのと同じく中毒性があり自分では止められません。
際限なく買い物やコレクションをし続け、次第にゴミ屋敷化が進んでいきます。
ひどいケースだと、お金の浪費も重なり借金を抱えてしまう人もいるでしょう。
収納スペースを決めていないと、物が蓄積していきゴミ屋敷になりやすいです。
こちらは物を片付けられない人に多く見られる行動ですが、ストレスやうつ病などを抱えている人にもよくあります。
ゴミ屋敷に住んでいる人の多くが、ゴミ屋敷による弊害やリスクを知りません。
ゴミ屋敷の弊害やリスクを知っておくことで、ゴミ屋敷から今すぐ脱却したいと考えるはず。
そこでここからは、ゴミ屋敷脱却のために知っておきたい3つの弊害・リスクをご紹介していきます。
具体的な弊害・リスクとしては、下記のものが挙げられます。
それでは1つずつ深堀していきましょう。
ゴミ屋敷に入りきらないゴミが、自宅前の道路にまで溢れてしまうケースがあります。
この場合、通行人の邪魔になったり、ゴミの山が崩れてけがをさせてしまう可能性があります。
高く積まれたゴミが崩れてしまい、自分が下敷きになってけがをするかもしれません。
もし重量のあるゴミが頭にでも当たってしまったら、死亡してしまう可能性も考えられます。
また、可燃物のゴミが大量にある場合だと、火の不始末があればゴミ屋敷が一瞬で燃え上がってしまいます。
ゴミ屋敷の大きな問題点として、悪臭や害虫の発生が挙げられます。
悪臭や害虫の発生は、普段からゴミ屋敷に住んでいる人からすると気になりません。
近隣に住んでいる人たちだけに、大きな迷惑をかけてしまいます。
また、ゴキブリやハエなどの害虫は、餌を求めてゴミ屋敷から近隣住宅に侵入する場合があります。
ここまで本記事を読まれた方で、ゴミ屋敷から脱却したいと考えた人はいませんか?
そういった人たちのために、ここではゴミ屋敷問題を解決する方法をご紹介します。
具体的な方法としては下記の5つです。
それでは1つずつ説明していきます。
ゴミ屋敷の中で必要な物とゴミを仕分けするには、途方もない時間を要します。
仕分けに長時間かけてしまうと、なかなか部屋を片付けることができません。
そのため、まずはコンビニ弁当の殻や空き缶など、明確にゴミと言えるものから捨て始めましょう。
明らかに不必要な物を捨てていけば、自ずと物の仕分けもしやすくなります。
いきなりゴミ屋敷のゴミをすべて清掃しようとしても、必ず途中で嫌になってしまいます。
一度片付けに嫌悪感を抱いてしまうと、ゴミ屋敷生活からなかなか抜け出せません。
そのため、一部屋ごとに少しずつ清掃をしましょう。
一部屋だけなら1日以内に清掃しやすく、清掃を終わらせた達成感も得られるため、ゴミ屋敷脱却までのモチベーションを維持し続けやすいです。
もちろん、一部屋の清掃が大変に感じるのであれば、部屋の一部分だけの清掃でも問題ありません。
自分のストレスにならないペースで、ゴミ屋敷問題を解決していきましょう。
ゴミ屋敷に関する条例を定めている自治体に連絡すれば、自治体スタッフによる調査を受けられます。
調査の結果、必要に応じてゴミ清掃の手伝いをしてくれる可能性も。
また、ゴミ清掃業者などに相談することでも、ゴミ屋敷問題を解決できます。
プロの業者であれば効率良く作業をしてくれるため、安全にゴミ屋敷を綺麗にしてくれるでしょう。
捨てるゴミに基準を設けておくことが、効率良くゴミ屋敷を掃除するコツです。
「○年使っていない物は捨てる」や「少しでも捨てるか迷ったらゴミ」など、基準を設けることでスムーズに物を仕分けられるでしょう。
一人ではなかなか片付けられない人でも、誰かと一緒にいることで片付けが進められる場合があります。
家族や友人であれば比較的相談もしやすく、楽しく談笑しながらゴミ屋敷を片付けできます。
ゴミ屋敷の住人がゴミを捨てられないのには、生活やストレス、病気といったさまざまな理由があります。
こういった人たちの多くが、ゴミ屋敷にうんざりしているがなかなか抜け出せずにいます。
しかし、ゴミ屋敷から脱却するのは、実はそこまで難しい話ではありません。
下記の3つについて考えることで、ゴミ屋敷から抜け出す糸口が見つかるでしょう。
本記事で上記3つの内容をすべて解説しているので、ぜひ自分に当てはめて参考にしてみてください。
一歩ずつ着々と、ゴミ屋敷問題を解決しましょう。
この記事の監修をしたゴミ屋敷の専門家
氏名:新家 喜夫
年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長。
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