コラムblog
突然ですが「汚部屋」と「ゴミ屋敷」の違いをご存知ですか。
どちらの言葉にも、明確な定義はありません。
ただ一般的には、以下のように区別します。
汚部屋、ゴミ屋敷、どちらも非常に不衛生です。
そのままでは健康を害する恐れもあるでしょう。
「できるだけお金をかけたくないので、汚部屋を自力で掃除できないだろうか。」
そんな気持ちになれたのなら、今がチャンスです。
あなたの部屋は汚部屋か、ゴミ屋敷なのかのチェックをしながら、それぞれの対応策もみていきましょう。
目次
ここで質問です。あなたの家は汚部屋でしょうか。
それともゴミ屋敷でしょうか。
以下の5つの項目に答えて、チェックしてみましょう。
|
設問 |
A |
B |
C |
|
|
1 |
間取りは？ |
ワンルーム〜1DK |
２K〜2LDK |
3DK〜 |
|
2 |
ゴミの量は？ |
床が見える程度 |
ゴミをかき分ければ床が見えてくる |
ゴミが積み上がっている |
|
3 |
ゴミの質感は？ |
・水気のないカサカサしたゴミ |
・食べた後の容器やペットボトルも含まれる |
・生ゴミがある |
|
4 |
水回りの様子は？ |
・問題なく使用できる |
・使い終わった食器などが放置されている |
・ゴミに埋もれて機能しない |
|
5 |
掃除に対する |
・頑張って掃除する気がある |
・やる気はあるが、行動できない |
・掃除する気になれない |
各1〜5の問いに答えて、A・B・Cそれぞれの数を数えてください。
Aは1つにつき1点、Bは1つにつき3点、Cは1つにつき5点でカウントします。
あなたのチェック内容の合計点数は何点でしたか。
|
合計点数 |
汚部屋レベル判定 |
|
5〜7点 |
汚部屋レベルです。 |
|
8〜10点 |
かなり危険な汚部屋です。 |
|
11点以上 |
残念ですが、完全にゴミ屋敷レベルです。 |
このチェックでゴミ屋敷の判定だったとしても、自力で掃除することを諦める必要はありません。
ゴミ屋敷を自力で打開するという強い意志。
そして正しい手順を踏むことで、状況を好転させることも不可能ではありません。
自力でゴミ屋敷や汚部屋を掃除するにはどうしたら良いのか。
具体的な方法を解説します。
ゴミ屋敷や汚部屋を自力で清掃作業するためには手順を計画し、万全の準備を整えて、正しい方法でスピーディーに進めることが大切です。
必ずゴミ屋敷や汚部屋を片付ける、という強い意志を持って取り組みましょう。
ゴミ屋敷や汚部屋を自分で清掃作業をしようと思った場合に、最低限度必要なものが以下の2つです。
ゴミ屋敷や汚部屋を自力で清掃するのは、時間と体力の勝負です。
思うように作業が進まないことで心が折れてしまえば、全ての努力は無駄になります。
またゴミ屋敷や汚部屋の規模が大きい場合、力仕事も多く発生します。
大型の家具だけでなく、水分のない乾いたゴミでも量が増えると意外に重量があるからです。
ゴミ屋敷や汚部屋を掃除するなら、人手の手配は欠かせません。
この点でつまずくようなら、不用品回収やゴミ屋敷清掃業者に依頼することを検討するのが賢明でしょう。
次に、ゴミ屋敷や汚部屋の清掃にあたって必要な資材や備品をみていきましょう。
ゴミ屋敷や汚部屋の清掃をする場合は、ゴミ袋や段ボール、ガムテープは大量に用意します。
特にゴミ袋は、自分が思っている以上に大量に必要です。
こういった資材が足りなくなると清掃作業は滞り、ゴミ屋敷や汚部屋の清掃作業が完了しないまま終わる原因になりかねません。
ゴミ屋敷や汚部屋で、生ゴミや水気のあるゴミから水分が染み出している場合は、特殊で強力な洗浄剤や清掃器具や害虫駆除剤が必要になることもあります。
ゴミの量があまりに多く、毎週のゴミの集積では出し切れない場合は、ゴミ処理センターまでゴミを自力で持ち込む必要があるでしょう。
こういった場合は、軽トラックやライトバンなどの車輌を用意する必要もあります。
ゴミの出し方は自治体によって異なりますから、事前の確認が欠かせません。
スピーディーにゴミや不用品を室内から搬出できるか否か。
これこそが、自力で行うゴミ屋敷や汚部屋の清掃作業する際の成否を分ける重大なポイントとなります。
自分1人だけの力でゴミ屋敷や汚部屋に立ち向かうのが難しいのは、このためです。
家族や友人の力を借りて、思い立ったが吉日とばかりに一気にゴミを搬出する準備を整えましょう。
自力でゴミ屋敷や汚部屋の清掃作業を行うために非常に大切なポイントですから、準備するものを、もう一度まとめておきます。
ゴミ屋敷や汚部屋の掃除を手伝ってくれる人が見つからないし、かなりゴミの量も多く、ゴミから水分が滲み出て清掃も困難を極める。
そんな場合は、プロのゴミ屋敷片付け業者の力を借りることを検討しましょう。
ゴミ屋敷や汚部屋を自力で掃除する前に、ゴミとして捨てるものと取っておくものの基準を決めます。
ゴミ屋敷や汚部屋を解消したいなら、基本的には、生活するのに必要なものと貴重品以外は全て処分する覚悟を持ちましょう。
今すぐには使わないけれどいつか使うかもしれない、というものは、一旦処分します。
どんなものでも、いつか用途ができるように感じるものでしょう。
そしていつかのためにと物を溜め込んだ結果が、ゴミ屋敷であり汚部屋であることを認識する必要があります。
またゴミ屋敷や汚部屋にあったものは、ホコリを被ったり、害虫の被害を受けている恐れもあります。
すぐに必要でない場合は迷わず処分することが、自力でゴミ屋敷や汚部屋から脱する方法です。
思い出の写真や思い入れのある品を捨てるのは、心が痛いものです。
しかし、それら全てを取っておいては、あっという間にゴミ屋敷や汚部屋に逆戻りしかねません。
例えば、段ボール2個分まで、と上限を決めて保管するのがおすすめです。
捨てるべきか否か。
どうしても判断できない物が現れた場合は判断を保留し、後で考えるために一旦保管するための段ボール箱を用意するとよいでしょう。
この一時保管用の段ボールも、無制限に用意しては元も子もありません。
あらかじめ数を決めて、それ以上は容赦無く捨てる覚悟が必要です。
一時保管用の段ボール箱の中身は、後に仕分け作業を行う際に判断しますから邪魔にならない場所にまとめておきます。
準備が整ったら、早速ゴミ屋敷や汚部屋の清掃作業を始めましょう。
しかし、ゴミを搬出して部屋の掃除をする前に、前日のうちに済ませるべきことがあります。
それはなんでしょうか。
手順を追いながら5つのステップをみていきましょう。
ゴミ屋敷や汚部屋の掃除をする前日のうちに殺虫剤を撒いて、室内全体の害虫駆除を済ませます。
この一手間を惜しまないことで、清掃作業中に突如として出現するゴキブリをはじめとする害虫によって、作業を中断させられる心配が大幅に減少するでしょう。
清掃作業当日は、入り口付近から作業を始めます。
まずはゴミ袋を携えて、明らかにゴミと分かるものを取り除きましょう。
捨てるべきか否か迷うものは、一時保管用のタンボールに入れて判断を保留します。
この段階では、室内のゴミを迅速かつ可能な限り減らすことが目的です。
考え込んで手を止めることなく、速やかに作業を進めます。
室内のゴミを減らす作業を効率よく進めるコツは、範囲を決めて、そのエリアのゴミが片付くまでは移動しないで取り組むことです。
少しずつでもゴミがなくなって床が見えるようになった、などの成果を体感することで達成感を覚えれば、途中で放棄したくなる気持ちに打ち勝つ糧となります。
小さなご褒美を与えながら、心が折れないように工夫しましょう。
ステップ２で捨てるか否か迷った品々を仕分けていきます。
判断の基準は「すぐに生活の中で必要になるか否か」です。
これに該当しないものは迷わず処分します。
一度に大量のゴミが出る場合は、自治体のゴミの回収では対応しきれないこともあります。
用意した車輌にゴミを積み込んで、廃棄処分場まで搬送するのが最善策です。
何回にも分けて自治体のゴミの収集日に出すのも、間違いではありません。
しかし、それまでの間、室内にゴミが残ることになります。
ゴミを搬出しなければ室内の清掃作業も十分にできませんから、作業が中断します。
もし次のゴミの収集日にゴミを出せなければ、ゴミ屋敷や汚部屋に逆戻りです。
ゴミ屋敷や汚部屋を脱するために清掃作業をすると決めた、その気持ちが冷める前に、ゴミを全て室内から搬出すること。
これがゴミ屋敷や汚部屋を脱することに成功するための秘訣です。
ゴミを全て搬出し終えたら、室内の清掃作業を行います。
まず掃除機やホウキでホコリを取り除いた後、雑巾やモップで拭き上げ清掃しましょう。
室内にあったゴミの種類によっては、水分が漏れ出して床や壁に染み込んでいる恐れもあります。
この場合は洗浄力の強い洗剤や、悪臭を断つための処理が必要です。
自力で清掃するのは困難な場合が多々あるため、ゴミ屋敷清掃や片付けの専門業者に相談すると良いでしょう。
自力でゴミ屋敷や汚部屋を清掃することのメリットとデメリットにはどのような物があるのか、確認していきましょう。
自力でゴミ屋敷や汚部屋の清掃作業に取り組むことのメリットは以下の2点です。
自分で清掃用具や資材を揃えるのに多少の費用はかかるものの、ゴミ屋敷清掃業者に依頼するよりはコストを抑えられます。
また、慣れ親しんだ環境へ郷愁に浸りながら、自分が納得するペースで清掃作業を進めることも可能です。
自力でゴミ屋敷や汚部屋の清掃作業を進めた場合、自由度高く行えるのがメリットです。
その反面、清掃作業を完了させられず、ゴミ屋敷やお部屋の状態から脱することができない危険が伴います。
自力で清掃作業する主なデメリットは以下です。
軽度な汚部屋であれば、自力でも比較的スムーズに部屋を元の状態に戻すことも可能です。
しかし清掃作業のモチベーションが続かなかったり、かなり進行した汚部屋やゴミ屋敷であったりする場合、ゴミを処分しきれないケースは決して珍しくありません。
またゴミの種類によっては水分が出たり、ひどい悪臭を発する場合があります。
この場合、通常の清掃では、部屋を元通りに整えることができません。
プロによるハウスクリーニングが必要です。
またゴミから滲み出た水分が床や壁にまで達している場合は、プロの業者によるリフォームの必要もあるでしょう。
ゴミ屋敷や汚部屋の清掃作業は、想像をはるかに上回る困難の連続です。
作業自体は単純なようですが、実際に取り組んでみると膨大な時間を要します。
室内を埋め尽くしていたゴミを袋に詰めると、今度はあっという間にゴミ袋だらけで足の踏み場が無くなるのにも驚くでしょう。
なんとかゴミの搬出をしても、こびりついたゴミを取り除き水分汚れまできれいに取り去るのは至難の業です。
食品系のゴミがあったゴミ屋敷や汚部屋の場合は、害虫が巣食っていたり、ゴミから出た水分で住宅自体を傷めていることも少なくありません。
生ゴミや食べ終えた食品容器が発する悪臭を消し去るには、長い時間がかかります。
プロの清掃業者によるハウスクリーニングのみならず、壁紙の張り替えを含めたリフォームが必要なケースも多々あります。
自力でゴミ屋敷や汚部屋を解消するのは、容易ではありません。
挑戦したものの清掃作業を完了できず、ゴミ屋敷や汚部屋に逆戻りしそうになるくらいなら、一度プロのゴミ屋敷清掃業者に相談してみるとよいでしょう。
ゴミ屋敷や汚部屋の清掃をプロのゴミ屋敷清掃業者に依頼する場合、最大の懸念材料は費用ではないでしょうか。
そこで、ゴミ屋敷清掃業者に依頼する費用をできるだけ抑える3つの方法を紹介します。
ゴミ屋敷清掃業者によって、料金体系やサービス内容は異なります。
無料見積もりを実施している複数の業者で見積もりをとり、料金、サービス内容等に納得できた業者に依頼すると安心です。
この時、追加料金の有無の他、不用品を搬出する際に必要な一般廃棄物収集運搬業の許可証の有無も確認しましょう。
ゴミ屋敷や汚部屋でも、自分は使わないので処分したいが、まだ使えるものが含まれていることがあります。
ゴミ屋敷清掃業者の中には、使用可能な不用品を買取するサービスを実施していることも。
こういった不用品回収業者を利用する他、リサイクルショップやフリマアプリ等を利用して不用品を販売すれば、清掃作業の料金に充当することも可能です。
プロのゴミ清掃業者に依頼すれば、短時間のうちに全てのゴミを搬出し、ハウスクリーニングを施すことが可能です。
ただ業者にかかる費用を削減したい場合は、自力でできるところまでゴミ屋敷や汚部屋のゴミを処分したり清掃を進めましょう。
業者に依頼する作業内容を減らすことで、料金を下げる方法です。
ゴミ屋敷や汚部屋を脱するためには、早急に元の状態にリセットする必要があります。
しかしゴミ屋敷や汚部屋の状況によっては、特殊な清掃器具や洗浄剤を必要とし、大量のゴミの搬出伴うこともあります。
自分で作り上げてしまったゴミ屋敷や汚部屋の状態を、自力で解消しようと試みることには価値があります。
ただ対応が困難な場合は、プロのゴミ清掃業者の力を借りて、元の部屋に戻すことを検討するのが賢明です。
この記事の監修をしたゴミ屋敷の専門家
氏名：新家 喜夫
年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長。
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