コラムblog
少し良い状態になったかと思われた新型コロナウイルスですが、新たなオミクロン株の登場で「巣ごもり生活」に逆戻りすることになってしまいました。
人と人の接触が制限されたり、外出を控えたりする生活となりますが、このコロナ禍によって、ごみ屋敷が増えているといわれています。
しかも、以前はゴミ屋敷の住人は高齢者が多かったのですが、コロナ以降、若い人にも広がっています。
「きれいに身支度をしても、どうせ無駄」「どうせ家にいるだけなんだから、片付いていなくてもいい」と、身の回りのことを最低限しかしなくなり、次第にゴミ屋敷化してしまうという人が少なくないのです。
今後、ごみ屋敷はますます大きな社会問題となっていくことが考えられます。
もし、自宅がゴミ屋敷になってしまったら……?
そんな時に頼れるのが「ゴミ屋敷清掃士」です。
ゴミ屋敷清掃士とは、どんなサービスを行っているのでしょうか。
目次
テレビなどのメディアでもよく取り上げられる「ゴミ屋敷」。
近年、大きな社会問題として認知されているゴミ屋敷は、どのような影響を及ぼすのでしょうか。
ゴミ屋敷では、生ゴミや弁当ガラ、飲みかけのペットボトル、カップラーメンの食べ残しなど、すぐに腐ってしまうようなものもたくさん溜め込まれています。
そのため、ゴミ屋敷内はひどい悪臭がこもっていることが珍しくありません。
さらに、ゴミが溜まり過ぎて室外にまで悪臭が漂うこともあります。
室外にもゴミが積み重ねられていることも多いので、常に不快な悪臭が漂い、近隣住民はろくに洗濯物も干せないなど、臭いに悩まされることになります。
ゴミ屋敷は不潔なため、ハエ・ゴキブリ・ダニ・ノミなどの害虫や、ネズミなどの温床になります。
見た目に不愉快なのはもちろん、雑菌が繁殖したり、害虫やネズミを狙う他の動物まで招いてしまう恐れもあります。
ゴミ屋敷はゴミがたくさんあるため、いったん火がつくと火のまわりが速く、消火が難しいといわれています。
また、人がいるのかいないのか分からないようなゴミ屋敷は放火される恐れもあり、近隣の家も危険にさらすことになります。
ゴミ屋敷は、近隣住民だけでなく、当然、ゴミ屋敷に住んでいる本人にも悪影響を及ぼします。
掃除されていないため、部屋はカビやホコリにまみれています。
このような場所で生活していると、アレルギーを引き起こしたり、喘息や皮膚疾患にかかったりすることがあります。
足の踏み場もないため、モノにつまづいて転んだり、積まれたゴミが崩れてきて下敷きになり怪我をするなどの危険性も高くなります。
ゴミ屋敷に住んでいて、良いことは何一つありません。
しかし、ゴミ屋敷を脱出したくても、すでに自分1人の力ではどうすることもできない状態になっていたらどうすればよいのでしょうか?
そこで、プロの清掃業者に相談してみましょう。
プロに清掃を依頼するメリットには、こんなことが挙げられます。
プロの清掃業者は、1人では何日もかかるような片付けを、短時間でやってくれます。
プロの業者は複数人のスタッフで作業すること、また、ゴミ屋敷での作業に関して慣れているため、迅速に作業を行うことができるのです。
業者や家の状況によって異なりますが、たとえば、1DKの部屋であれば、スタッフ2名で2〜3時間で作業を終えることができます。
3LDKでもスタッフ4名で行って4〜6時間というスピードです。
わずかな時間でゴミ屋敷から脱出できるという点が、プロに依頼する最大のメリットと言えるでしょう。
ゴミ屋敷の片付けで困るのは、大量に出るゴミの処分です。
自治体のゴミ回収に出す場合、一度に大量に出すことができなかったり、大型のものは粗大ゴミ料金がかかったりします。
しかし、プロの清掃業者に依頼した場合、大量に出たゴミや不用品、粗大ゴミなどを全て運搬・処分してもらえます。
一度にすべてを片付けてもらうことができるので、自分で運んだり処分したりする必要がありません。
さらに、業者によっては、まだ使えるものがあれば買い取りしてくれることもあります。
プロの清掃業者が行うのは、ゴミの片付けだけではありません。
ゴミを運び出したあと、ハウスクリーニングをしてもらえます。
ゴミ屋敷になってしまった家には、腐敗したゴミがこびりついていたり、カビや大量の害虫が発生していたりします。
また、悪臭を伴うことも多く、このような状態をきれいにするのは、素人には難しい作業です。
しかし、このような状態であっても、プロの清掃業者は、プロ専用の道具や薬剤を使い、消臭や消毒を徹底してくれるので、安心して生活できる家に生まれ変わります。
クリーニングの内容は業者によって異なるので、依頼の際に確認しておきましょう。
インターネットで検索すると、さまざまな業者がヒットします。
たくさんある業者から、良い業者を選ぶには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。
ホームページを見比べて、実績の豊富な業者を選びましょう。
社歴や、お客様の声・清掃例などが記載されているかを確認します。
ホームページに、その会社の住所や固定電話の電話番号が記載されているかを確認しましょう。
住所や電話番号がある業者は、きちんとした会社として営業されていることがわかります。
携帯電話の番号しか記載されていない業者は、会社としての母体がないため、お勧めできません。
家庭から出たゴミを収集・運搬するには「一般廃棄物収集運搬業」という許可が必要です。
この許可がない業者は、家庭ゴミを自治体の処理場に持ち込むことができないため、適切に処分することができません。
その結果、大量のゴミが不法投棄されることになる可能性があります。
このようなことにならないよう、依頼する際にはその業者が「一般廃棄物収集運搬業」の許可を持っているかを必ず確認しましょう。
これは各自治体に申請するものなので、居住地区の自治体から発行されているものかもチェックします。
ただし、一般廃棄物収集運搬業の許可のない業者であっても、許可を持つ業者と提携し、委託している場合は依頼しても大丈夫です。
また、事業系のゴミを扱う「産業廃棄物収集運搬業許可」しか持っていない業者にも注意しましょう。
「産業廃棄物収集運搬業許可」では、家庭から出たゴミを処分することはできません。
業者によってサービス内容が異なります。
特に、ハウスクリーニングが充実しているかどうかをしっかりチェックしましょう。
見積書をよく見て、サービス項目とその費用が明確に記載されている業者を選びましょう。
残念ですが、業者の中には、あとから法外なオプション料金を請求してくる悪徳業者もいます。
さらに、複数の業者から相見積もりを取り、比較検討すると、より安心でしょう。
2019年から認定が始まったもので、ゴミ屋敷の清掃に特化した民間の資格です。
プロとして、技術・知識・自覚を持った業者をゴミ屋敷清掃士として認定しています。
ゴミ屋敷の清掃に必ず必要な資格ではありませんが、業者選びの際、参考となる資格です。
ゴミ屋敷を清掃するプロ・ゴミ屋敷清掃士を認定するのが「ゴミ屋敷清掃士認定教会」です。
ゴミ屋敷清掃士認定教会は、ゴミ屋敷清掃に対する確かな技術と知識を持った人だけを「ゴミ屋敷清掃士」として認定し、消費者の業者選びの基準の一つとなるよう努めています。
- 敬意をもって行動する:ゴミ屋敷を形成してしまった方と真摯に向き合う
- より良い社会にする:ゴミ屋敷の社会問題化の食い止め方を常に考える
- 安心・安全を徹底する:ゴミ屋敷のリスク回避と清掃人員の安全対策を行う
これを3本の柱とし、ゴミ屋敷清掃に関する確かな技術と知識を持ち、プロとしての自覚を持つ清掃士を選定しています。
ゴミ屋敷の片付けをうたう業者はたくさんあります。
そして、ライフスタイルや働き方の変化により、ゴミ屋敷は増えると予想され、ゴミ屋敷の清掃業者も増えていくことでしょう。
そんな中、「ゴミ屋敷清掃士」の資格は、多くの中から依頼したい会社を選ぶ際、確かな技術を持ち、ゴミ屋敷と真摯に向き合う業者を選ぶ理由の一つとなり得るでしょう。
業者を選ぶ際には、この資格の有無にも注意してみてはいかがでしょうか。
ゴミ屋敷は、本人にも近隣にも悪影響しか与えません。
片付けたいと一念発起しても、自分一人ではどうにもならない状態であれば、プロに依頼するのがお勧めです。
業者を選ぶ際は、ゴミ屋敷に関する広い知識や、確かな技術を持った「ゴミ屋敷清掃士」の資格者がいる会社かどうかに注目してみましょう。
この記事の監修をしたゴミ屋敷の専門家
氏名:新家 喜夫
年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長。
\ SNSでシェアする /
※WEB限定割引はパッケージプランは対象外となります。
もっと見る▼
※WEB限定割引はパッケージプランは対象外となります。
※お見積り金額からのお値引きとなります。