テレビ報道やネットニュースなどでゴミ部屋問題を目にしたことがある方も少なくないでしょう。
家の外にまで悪臭や害虫の被害をもたらしていると、近隣住人との間でトラブルに発展します。
ゴミ部屋になる主な原因は病気やケガ、多忙な生活環境などと言われています。
最近ではコロナ禍の影響で、ネット通販や出前の利用が増えたことから一人暮らしの若者や母子家庭など若年層にもゴミ部屋問題は広がっています。
そのようなゴミ部屋を自力で清掃するコツや具体的な手順、注意することなどを詳しく解説していきます。
目次
ゴミ部屋って自力で清掃できるの?
ゴミ部屋にも自力で清掃できる範囲があります。
あくまで目安としてですが、もし以下の条件をクリアしているならば、まだ素人でも一人で片付けられる可能性があります。
- ゴミ部屋の住人が生活できている
- 水回り(バス、トイレ、キッチン)が使える状態
- 広さは3DK以下
自力で清掃できる範囲の目安を超えていたり、やる気が出ない、引っ越しで期限が決まっている場合には、プロの清掃業者に依頼すると良いでしょう。
ゴミ部屋清掃のための準備
ゴミ部屋清掃には入念な準備が必要です。
場当たり的に片付け始めると、不用品や物があまりに多すぎるためなかなか清掃の成果が感じられず途中で挫折してしまいます。
そんなことにならないためにも、ゴミ部屋清掃の際に必要な準備事項をまとめました。
清掃スケジュールを立てる
まず大事なことは清掃スケジュールを立てることです。
最低でも2〜3日はかかるので長期休暇や週末などまとめて休みが取れる時期を選びましょう。
その際、集中力を切らさないよう、できれば作業日はぶつ切りにせず連続して行う方が効率的です。
清掃に協力してくれる人を集める
ゴミ部屋の清掃はモチベーションの低下を防ぐためにも家族や友人などに協力を依頼し、一気に作業できる環境を整えることがおすすめです。
複数人の場合でも清掃スケジュールを立て、その中で担当や役割などを割り振って進めていくと良いでしょう。
清掃に必要な掃除用具を揃える
清掃に必要な掃除用具について以下にまとめました。
マスク、エプロン、軍手
大量のほこりやハウスダスト、清掃中の怪我や肌荒れなどから身を守るためにもマスク、エプロン、軍手は必ず用意しましょう。
目安として、一人あたり3セットずつ持っておくと安心です。
大量のゴミ袋
燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミなど、品目ごとに自治体でゴミ袋が指定されている場合には、そのゴミ袋を用意しましょう。
廃棄するゴミの量にもよりますが、多くの場合ゴミ部屋清掃には100枚以上使用すると言われています。
不用品の中に割れた陶器や先が尖ったものなどがある場合には、新聞紙やガムテープなどで包んでから廃棄するようにしましょう。
紐やガムテープ
読み終わった本や、雑誌などをまとめて廃棄する際に活躍するのが紐やガムテープです。
ガムテープは、本や雑誌をまとめる以外にも以下のような様々な活用方法があります。
- 破損した物で手を切らないために破損口に巻きつける
- ガムテープの上から油性ペンでメモを書き必要な物の上に貼る
ゴキブリ、害虫駆除剤、蚊取り線香
弁当の空き容器や生ゴミが大量にある場合、ゴキブリや害虫、コバエが大量に発生している可能性があります。
片付ける度に駆除しているとそれだけで時間やエネルギーが使われてしまいます。
清掃する前に霧状の害虫駆除剤を使用しておくとスムーズです。
それに合わせて、スプレータイプの害虫駆除剤も用意しておくと安心です。
蚊取り線香はコバエを弱らせる働きがあるほか、悪臭を和らげてくれる効果があります。
ゴミ部屋清掃の際には蚊取り線香を焚きながら作業を進めると効率的です。
しかし、ゴミに蚊取り線香の火が燃え移らないよう場所を選んで利用するようにしましょう。
ゴミを運搬するための車両
ゴミを仕分けたら、ゴミの回収場所やゴミ処理センターに持っていくための車両が用意できると一度に片付けることができます。
自治体のゴミ回収日やゴミ処理センターについて調べる
清掃後に出る大量の不用品やゴミについては、溜め込まず自治体の回収日に合わせて品目別にゴミ出しを行う必要があります。
回収日や時間を事前に調べ、出すようにしましょう。
あまりにも廃棄するゴミの量が多い場合や、回収日を待っていられない場合は、ゴミ処理センターへの自己搬入を検討するのも良いでしょう。
自治体によってはゴミ処理センターへのゴミの搬入や大量ゴミの引き取りなどを進めている自治体もあります。
お住まいの近くのゴミ処理センターへ一度確認してみましょう。
ゴミ部屋清掃のコツ
ゴミ部屋清掃のコツは片付けの順番を守って清掃することです。
手当たり次第片付けるのではなく、順序よく清掃するとより効率的に作業を進めることができます。
そのようなゴミ部屋清掃には欠かせないコツをまとめました。
まずは害虫を駆除する
まずは用意した霧状のゴキブリ駆除剤やその他殺虫剤を利用し、害虫を駆除しておきましょう。
片付けのたびに害虫を駆除していては集中力が途切れてしまい時間がいくらあっても足りません。
玄関から片付ける
動線を確保するために玄関から片付けます。
部屋の奥から片付けると廃棄用に分別したゴミで家の中がいっぱいになってしまいます。
ゴミの運搬やその後に作業する動線を考え、玄関から片付けるようにしましょう。
品目の多い物から処分する
ゴミの分別を考える手間を省くために、弁当の空き容器やペットボトルなど、パッと見て一番量が多いものから片付け始めます。
ゴミの分別を考えるくらいでは疲れないと思われがちですが、脳が疲れてくると判断力が鈍り、無駄な作業が増えるため体力を確実に浪費させます。
無駄な体力や時間の浪費をしないためにも考える時間は必要最低限になるよう仕組みを整えることが大切です。
残った細かなものを仕分けする
大まかに分量の多いゴミを片付けた後は残った細かなものを仕分けしていきます。
仕分けの際は、使う、使わないで仕分けていきます。
判断に迷うような場合や、手伝いに来てくれている人たちにも分かりやすくするためにボックスを3つ作りその中に以下を分けて入れていくのがおすすめです。
- 捨てる
- 捨てない
- 保留用の物を入れる
ただし、保留ボックスにはなるべく物を入れないよう意識しておくことが必要です。
ゴミ部屋清掃の基本は捨てることです。
保留ボックスがいっぱいで捨てられなかったら元も子もありません。
本当に判断に迷うときのみ保留ボックスを使うようにしましょう。
ゴミ出し
ゴミがある程度溜まったら、ゴミの集積所やゴミ処理センターへ運びましょう。
燃える・燃えない・資源ゴミなどで回収日が異なるため、回収日については各自治体のゴミ出しルールを確認の上、出すようにしましょう。
まとめ
この記事では、ゴミ部屋を自力で清掃する際の具体的なコツや手順、注意することなどを解説しました。
心身のストレスなどからも自力での清掃が困難になり、ゴミ部屋となるケースも多数あります。
ゴミ部屋は誰にでも起こりうる状況と言えるでしょう。
ゴミ部屋にならないためにも、普段から以下のことを意識することが大切です。
- ゴミ出しを習慣にする
- 床に物を置かない
- 出したらしまうこと
一度ゴミ部屋になってしまうと状況にもよりますが一人で片付けることは難しいでしょう。
友人や知人、親などに清掃の応援を頼む、プロの清掃業者に依頼することを念頭において、ゴミ部屋の片付けに当たるようにしましょう。