ゴミ屋敷と聞けば住まいの中だけではなく、外にまで影響が出るほどの堆積物で覆われた状態をイメージすることでしょう。
もはや個人だけの問題ではなく、近隣住民や自治体を含めた社会問題です。
そんなゴミ屋敷を見て他人事だと感じている人もいるかもしれませんが、誰もが「自分はゴミ屋敷になる訳がない」と思っていながらも、いつしかゴミ屋敷になってしまっているケースも多々見受けられます。
また、いわゆるゴミ屋敷予備軍と呼ばれる、ゴミ屋敷リスクの高い人・環境等は何かの拍子でゴミ屋敷にしてしまう可能性もあります。
そこでゴミ屋敷予備軍の特徴や、ゴミ屋敷にしないための対策をご紹介しましょう。
目次
ゴミ屋敷予備軍の特徴
ゴミ屋敷予備軍とは、現状、ゴミ屋敷ではないものの、やがてはゴミ屋敷にしてしまうのではと思われる状態を指します。
しかし、決して部屋が汚いだけではなく、ライフスタイルによってもゴミ屋敷予備軍と呼ばざるを得ない人もいます。
そこで、ゴミ屋敷予備軍の特徴をいくつかご紹介しましょう。
ゴミ屋敷予備軍の特徴①床に物が置いてある
整理整頓が行き届いている部屋は、物が床に置かれることはありません。
床に物が置かれている状態は、清潔とは言えません。
さらに言えば、そのような状態を放置しているという点においてもゴミ屋敷予備軍と言わざるを得ません。
なぜなら、床に物が置かれている不衛生な状態でありながら、改善しようとしていないのです。
つまり、この先さらに部屋が汚くなっても何もしない可能性が高いことから、立派なゴミ屋敷予備軍です。
ゴミ屋敷予備軍の特徴②物を捨てられない
物を大切にすることは素晴らしいことです。
しかし、それが高じて物を捨てられないタイプともなると、ゴミ屋敷予備軍のリスクがあります。
単純な話ですが捨てるものよりも入ってくる物が多ければやがては部屋の中の物が溢れ、ゴミ屋敷となってしまいます。
つまり、物を捨てなければ部屋の中の物が増える一方です。
「いつか使うかも」「大切な思い出がある」といった思いは素晴らしいことですが、このような考え方はゴミ屋敷予備軍であることも自覚しておきましょう。
ゴミ屋敷予備軍の特徴③物事を後回しにする
ゴミの掃除に限らず、何でも後回しにする傾向のある人はゴミ屋敷予備軍です。
現実的に、ゴミ屋敷の状態になるまでには月日がかかります。
一朝一夕でゴミ屋敷などできません。
つまり、ゴミ屋敷とは何度も掃除を後回しにし続けた結果だと考えることもできます。
毎日とまでは言いませんが、適度に掃除を行っていれば、理屈の上ではゴミ屋敷に発展する可能性は低いです。
しかし「週末にまとめて掃除する」「休日にやる」「後でやる」を繰り返すことで、やがては簡単な掃除ではどうにもならないレベルのゴミ屋敷となってしまうのです。
ゴミ屋敷予備軍の特徴④ゴミの捨て方が分からない
住んでいる地域のゴミ出しルールを把握していない人もゴミ屋敷予備軍です。
近年はゴミの減量化や環境問題から、ゴミ出しルールも細分化されています。
とにかく細かいゴミ出しルールが制定されている自治体では、いつ何を捨てるのかよく分からない人もいるのではないでしょうか。
ゴミの捨て方が分からなければゴミは増えていく一方、つまりはゴミ屋敷予備軍です。
ゴミ屋敷予備軍の特徴⑤間食を完食しない
これは普段の食事ではなく、部屋の中での間食で完食しない人を指します。
このような癖がある人もゴミ屋敷予備軍です。
ペットボトルやお菓子等、開封したものの間食せずに残してしまいがちで、かつ残っているにもかかわらず、新たにペットボトルやお菓子を購入し、それらも飲みかけ・食べかけにしてしまう場合は要注意です。
このような人は、自分の食べた残りを把握していないのです。
つまり、部屋の状況も把握できていない可能性が高いので、やがてはゴミ屋敷にしてしまう可能性を秘めています。
ゴミ屋敷予備軍がゴミ屋敷にしないためにすべきこと
ゴミ屋敷予備軍の項目のどれか一つ、あるいは複数該当する人はやがては住まいをゴミ屋敷にしてしまう可能性があります。
しかし、ライフスタイルや価値観を改めることでゴミ屋敷化を防ぐことができます。
そこで、ゴミ屋敷予備軍がゴミ屋敷にしないために必要なことをいくつかご紹介しましょう。
ゴミ屋敷予備軍がすべきこと①物を捨てる
不要な物はもちろんですが、使っていない物は大切な思い出があるものでも捨てましょう。
捨てられない気持ちはよく分かりますが、捨てられない物だらけになってしまってはゴミ屋敷リスクが高くなるだけです。
部屋に置く場所がないのであればレンタルスペースを活用するのも手ですが、いずれにせよ物を捨てる習慣を付けましょう。
いつか使うと思っているものでも、期限を設けて捨てるようにしましょう。
極論ですが、住まいの物を捨て続けていればゴミ屋敷になることはありません。
ゴミ屋敷予備軍がすべきこと②ゴミ捨てルールを把握する
自治体のゴミ出しルールが細分化していることで、ゴミ出し負担が増えていることはよく分かります。
しかし、「捨て方が分からない」では物が減りません。
そして何より自己責任です。
住まいの地域のゴミ出しルールを覚え、いつ捨てるゴミなのかを把握しましょう。
ゴミ出しルールに関しては自治体のホームページにも掲載されていますので簡単に確認できます。
ゴミ屋敷予備軍がすべきこと③収納を見直す
ゴミ屋敷になってしまう理由として、物と収納のバランスが合っていない点にあります。
具体的には、収納よりも物が多ければ収納できず、床に置いたり放置状態となってしまいます。
そこで収納を見直しましょう。
収納に見合った物の量を保つことも大切ですが、収納を用意することで置ける物も増えます。
結果、ゴミ屋敷化を防ぐことができます。
ゴミ屋敷予備軍がすべきこと④コツコツ掃除する
掃除をすることが大げさになっている人も多いのではないでしょうか。
先にもお伝えしましたが「週末やる」「休日頑張る」と思っている人は多いですが、つまりは「簡単なものではない」との認識があるのでこのような考え方になってしまうのです。
しかし掃除とは決して大げさなものではありません。
物を一つ捨てるだけでも立派な掃除です。
一気にすべてを片付けようとするのではなく、コツコツで良いので物を捨てるよう心掛けましょう。
ゴミ屋敷予備軍がすべきこと⑤専門業者を頼る
ゴミは増えれば増えるほど掃除意欲を損なうものです。
それでも何もしなければゴミ屋敷となるだけですが、掃除や部屋のゴミ捨てを行ってくれる専門業者もいます。
業者に頼ることは決して悪いことではありません。
むしろ忙しかったり、あるいは性格的に掃除が向いていないとの自覚があるのであれば、定期的に専門業者に依頼して部屋を清潔に保つのも手です。
ゴミ屋敷予備軍についてのまとめ
ゴミ屋敷予備軍とは、床に物が置いてあったり物が捨てられない、あるいは物事を後回しにする人を指します。
現状ではまだゴミ屋敷ではなくとも、このような性格の人はゴミ屋敷予備軍として、いずれは住まいをゴミ屋敷にしてしまうリスクが高いです。
ゴミ屋敷予備軍から脱却するためにはゴミを捨てることを習慣化するだけではなく、ゴミ出しルールの把握、さらには業者に頼るなど様々な方法があります。
これらによって、ゴミ屋敷化を防ぐと共にゴミ屋敷予備軍から脱却しましょう。