不用品を無料で回収するというチラシが自宅に投函されていたという方は多いのではないでしょうか。
本当に無料で不用品を回収してもらえるのなら、不用品の処分に手間・お金がかかる現代ではありがたいものです。
しかし、不用品を無料で回収するというチラシ、実は注意しなければならない点があります。
場合によっては、違法の可能性もあります。
目次
不用品回収の無料チラシの注意点
不用品の処分を考えていた場合、不用品を無料で回収するといったチラシが投函されると選択肢の一つになることでしょう。
しかし、気を付けなければならない点があります。本当に安心して利用して良いのか、その点も踏まえてポイントを解説します。
業者であっても無料回収できないものがある
以下の特定家電に該当する品目は、リサイクル料金が必要です。
- エアコン
- テレビ
- 冷蔵庫
- 洗濯機
個人ではもちろん、業者であっても最終処分する際にはリサイクル料金が発生します。
つまり、無料で回収した場合赤字になります。
なので、「不用品なら全て無料」とチラシに記載されている場合、これらの品目はどうするのか、赤字を負担してくれるのかなど懸念すべき点があります。
チラシでどこまで確認できるのか
無料で不用品を回収してくれると宣伝していても、果たして本当に無料なのでしょうか。
次の点も大切な判断材料です。
- 責任者
- 業者の住所
- 電話番号
- 一般廃棄物収集運搬業や産業廃棄物収集運搬業の認可を得ているのか
これらがチラシで確認できるのかがポイントです。
「無料」とだけで大きく掲載されていても、携帯電話番号しか記載されていないような業者の場合、信頼できる業者なのか一切分かりません。
実際にトラブルが多発している
無料で不用品を回収してくれるというチラシを信じて依頼したものの、トラブルやアクシデントが発生するケースが増えています。
もちろん、チラシを投函・配布している全ての業者でトラブルが起きている訳ではありません。
ですが、トラブルが増えています。そのため、気軽に利用するのではなく、安心して利用できるかを見極める必要性があります。
不用品回収無料を謳ったチラシの業者を利用して生じているトラブル
チラシで「不用品回収無料」をうたっているので利用した際に、トラブルに巻き込まれるケースが増えています。
そこで、どのようなトラブルが起きているのか、代表的なものをご紹介します。
無料ではなかった
オーソドックスであり、比較的多く見られるトラブルです。
チラシには無料と記載されているものの、実際に依頼すると「無料では無理」「お金がかかる」と告げられてしまい、結局は泣く泣く支払うケースです。
わざわざ業者を呼んだのに、お金がかかるからと断るのは気まずいという心理も重なり、ついついお金を支払ってしまうのです。
この件に関しては、表面化していないだけで多くの方が実際に被害に遭っていると予想されています。
キャンセルもできない
中には有料だと告げられたことでキャンセルを申し出る依頼者もいます。
しかし、「一度トラックに載せたらキャンセル料がかかる」「キャンセルするなら手数料がかかる」等と言われます。
キャンセルできない、キャンセルするなら手数料を取ると要求してくるケースがあります。
回収してもらった不用品が不法投棄されていた
無料で不用品を回収してもらったものの、後になって回収してもらったはずの不用品が不法投棄されてたというケースもあります。
これは、お金になりそうなものを無料で回収して現金化する一方、お金にならないものは不法投棄する業者です。
例えば、自転車のように持ち主が分かるものであれば、業者ではなく自分が「不法投棄したのではないか」との嫌疑をかけられることになります。
処分する気のないものまで回収されてしまった
チラシが投函されていたので連絡して自宅に招いたら、処分を予定していた不用品だけでなく、他にも「処分した方が良い」と勧められることもあります。
結局は処分する予定のなかったものも処分するよう迫られるケースもあります。
押し売りならぬ「押し回収」とも言うべき強引に迫ってくるのです。
帰る気配を見せず、回収すると引かないことから、依頼者側も折れてしまい、回収を依頼するのです。
結果、価値のあるものを持って行かれてしまうのです。
キャンセル対応ができない
回収してもらったものの、気が変わって戻したいと思っても、キャンセルできないと突っぱねられてしまうケースもあります。
ただし、この点に関しては業者も巧妙です。なぜならレシートや領収書といった、記録となるものを残さないからです。
そのため、後からキャンセルしたいと言っても、領収書やレシートがないからと応じてくれないのです。
自ら発行していないにも関わらず、それが無いから対応しないと言うのです。
無料の不用品回収を謳うチラシではない方法での処分が望ましい
様々な理由から、不用品回収を考えているのであれば無料をうたうチラシからではなく、他の方法を考えた方が良いでしょう。
そもそも、もはや不用品を無料で回収できる時代ではありません。ですので、「無料」をうたっている時点で怪しいと考えた方が良いでしょう。
自治体のルールに則って処分する
面倒でも、自治体のルールにそって処分するのであればトラブルに発展する可能性は低いです。
自治体によって不用品回収のルールは異なります。ですので、お住まいのエリアの自治体のルールを調べる必要があります。
行政が設定する正しい手順・ルールは手間がかかるかもしれませんが、トラブルリスクがありません。
無料と謳っていない健全な不用品回収業者を利用する
健全な不用品回収業者は多々あります。
公式サイトがあり、「無料」などと適当なことを吹聴することなく、真っ当に営業している不用品回収業者であれば、トラブルやアクシデントのリスクは低いです。
次の点も公式サイトでチェックしてみましょう。
- 一般廃棄物収集運搬業の許認可を得ているか
- 産業廃棄物収集運搬業の許認可を得ているか
- 実績
自らで処分する
フリマアプリやネットオークションを利用して自分で不用品を処分することも可能です。
この場合、費用が発生するどころか、むしろお金を得ることができます。
お小遣い稼ぎのチャンスでもありますので、楽しみながら処分が可能です。
また、特別なスキルがなくても、スマホさえあれば気軽に出品できます。
スマホがあれば、利用可能な選択肢です。ただし、送料や搬送等、自分でしなければならない点もあります。
必ずしも買い手が現れるとは限りません。もし出品したものの、買い手が現れなければ、いつまでたっても処分できません。
無料を謳っている不用品回収のチラシについてのまとめ
無料で不用品を回収するチラシは、無料回収できないものがあったり、業者の特定ができない点からリスクがあるサービスです。
また、実際にキャンセルできなかったり、不法投棄されるといったトラブルも発生しています。
リスクのある相手に不用品の処分を任せるより、自治体や許認可を得ている真っ当な不用品回収業者等を利用して処分した方が確実です。