「引っ越しの際に出る家電製品や家具を不用品の回収業者へ引き取りを依頼したい」
「だけど、できるだけ処分料は安く済ませたい」
こういった方も多いのではないでしょうか。
この記事では不用品の処分料が決まる仕組みや、不用品回収業者に依頼する際の費用の抑え方、注意点などを詳しく紹介していきます。
目次
不用品処分料の料金内訳
そもそも不用品処分料はどのように決まるのでしょうか。
処分料が決まる基準が分かれば、コストを抑えるための準備ができます。
処分料が決まる仕組みについて以下にまとめました。
処分料
不用品を処分するにはゴミ処理場で粉砕したり、燃やしたりするための処分料がかかります。
これらの処分料は自治体ごとに定められています。
家庭から出る一般廃棄物の場合は300円前後/10kgが相場です。
例えば、家庭で使われていたシングルベッド80kgを処分する場合の相場処分料は2,400円です。
それに対し、企業などから出る産業廃棄物は500円前後/10kgと少し高めに相場が設定されています。
人件費
不用品の物量により必要な作業員数は変わってきますが、人数が増えるとその分の費用がかかります。
不用品を仕分けてゴミ袋に詰める作業を行ったり、不用品を屋外まで運んだりとさまざまな対応をしてもらうための人件費です。
基本的な相場は1時間あたり約3,000円程度です。
しかし、重量が重いものがあれば、1時間あたり5,000円以上になる場合もあります。
車両費
普通、ゴミや粗大ゴミは自らの手で指定の場所までゴミ出しを行います。
しかし、ゴミ回収専門業者は自宅まで不用品を取りに来てくれます。
その際必要となるガソリン代や車両手配の費用が車両費には含まれています。
ここで一つ気をつけておくべきなのは、例え小さなタンス一つを不用品として回収してもらいたい場合でも、車両費が発生してくるということです。
つまり、あまり物量が少ないと車両費がかかる分、割高になってしまうとも言えるでしょう。
不用品回収の一般的なプラン
不用品回収の一般的なプランは以下の通りです。
トラック積み放題プラン
多くの不用品回収業者で導入されているのがこのトラック積み放題プランです。
軽トラ・パッケージプラン19,800円〜やハイエース(バン車)パッケージプラン79,800円〜など、トラックに可能な限り乗せることができるお得な定額プランです。
しかし、事前に仕分けが必要だったり、パソコンや洗濯機、冷蔵庫、エアコンなどの家電リサイクル品やペンキなどの特殊なものについては別途料金がかかる場合があるため事前に確認が必要です。
また、トラックに高さ制限がある場合や、最初に全ての不用品を伝えていない場合に追加料金が発生する可能性があるため注意しましょう。
品目別に処分料が決まる
品目ごとに料金を定めている業者も多く見られます。
例えばタンス1台1,000円、ベッド2,000円など品目ごとに料金を定めるため料金体系が明確で、表などにまとめやすいのが特長です。
しかし、そこに別途基本料金が入ってくる場合もあるため注意が必要です。
基本料金が別途必要な場合の相場は3,000円〜5,000円です。
基本料金がない品目別の料金体系をとる業者は、予め高めに単価を設定してあることがほとんどです。
物量で処分料が決まる
物量で判断する業者もあります。
トラックがいっぱいにならなくてもトラックの占有面積によって値段が決まるため、処分する不用品が少ない場合には割安となる傾向にあります。
不用品処分料を安く済ませる方法7選
不用品処分料を安く済ませるために、どのようなことに気をつける必要があるのでしょうか。
不用品処分料を抑えるための代表的な7つの手段をまとめました。
相見積もりは3社を目安にとる
相見積もりは3社を目安に取ると良いでしょう。
3社から見積もりを取ると相場がわかってきます。
さらに、見積もりを出すスピード感や、やりとりの中からサービスの質が垣間見えます。
明細の書き方から明朗会計かどうかも判断できるでしょう。
優良業者を見分けるためにも最低3社を目安に相見積もりを取るのがおすすめです。
通常の家庭ゴミで出せるものは出しておく
時間によって人件費は上がっていくため、少しでも作業員の時間を減らすことが費用を安く済ませるコツです。
つまり、ゴミの量を減らしておけば作業員が行う仕事も少なくなり費用が安くなります。
通常の家庭ゴミとして出せるものは、自治体のゴミ回収制度を利用して処分するようにしましょう。
不用品は分別してゴミ袋に入れておく
作業員の作業時間を減らすことが全体のコストを下げることにつながります。
小さいことですが空き缶や空き瓶、ペットボトルを仕分けてまとめておくと、それだけでもコストダウンにつながります。
買取りを希望するものきれいにしておく
不用品回収業者の中には不用品の買取りをサービスとして行っているところもあります。
買取を希望する電化製品や家具、アクセサリー類などは事前にきれいにしておくと買取価格が高くなる可能性があります。
不用品を予め屋外に出しておく
不要品を予め外に出しておくことも、作業員の作業時間を短縮することにつながるため結果的に費用を安く抑えることができます。
しかし、雨が降る可能性がある場合は濡れないように軒下に不用品を出しておくのがおすすめです。
なるべくオプションは使わない
以下のような追加のオプション価格になるものはなるべく使わないようにするのが費用を安く抑えるコツです。
- 畳の撤去
- エアコンの取り外し
- 仏壇供養
- ハウスクリーニング
ゴミ出しなど作業当日の手伝いを行う
作業当日も、ゴミ出しやゴミの分別、清掃など作業員の当日手伝いを行うことで稼働時間数が減り、費用が安くなります。
まとめ
不用品の処分料が決まる仕組みや、不用品回収業者に依頼する際の費用の抑え方、注意点などについて解説しました。
ゴミを分別してゴミ袋にまとめておく、不用品を外に出しておくなど、できることは自分で行うことで費用を抑えることに繋がります。
また、見積もりを3社を目安に取ることで最安値を知ることができるでしょう。
そればかりでなく、各社の対応の質や料金体系を確認できる良い機会となります。
ぜひ不用品回収業者に依頼する場合には、3社以上から見積もりを取るようにしましょう。