腐った食材や使用済みのお皿、飛び散った油汚れなどでコンロ周りや壁、床はギトギト……。
半年以上キッチンの掃除をせず放置しているご家庭の多くが、この汚台所・汚キッチンと呼ばれるような状態になっているのではないでしょうか。
特にキッチンはトイレや寝室と異なり、油を使う点が大きく異なります。
料理に使用した油は、目には見えない小さな粒子となって空気中に飛散し、壁や床に付着します。
その上から埃やゴミなどが重なることによりガチガチに凝り固まった汚れへと変化していきます。
このように、ただでさえ汚れやすいキッチンを掃除せずに放置しておけば、やがて汚台所・汚キッチンと呼ばれるまでの誰が見ても汚く、不衛生な状態となります。
この記事では、そのような汚台所・汚キッチンを快適な空間へと生まれ変わらせるための片付け・掃除のポイントをプロが詳しく解説していきます。
目次
汚キッチン・汚台所の片付け5ステップ
汚いキッチンを効率よく片付ける手順は以下の通りです。
- 台所・カウンターなどのゴミを捨てる
- シンク内の食器・鍋を洗う
- シンク下・カウンター引き出しからすべて出す
- キッチン用品・食品を3つに仕分けする
- 使用頻度に合わせて収納する
それぞれのステップについて詳しくみていきましょう。
台所・カウンターなど目の前にあるゴミを捨てる
汚いキッチンの片付けで最初に行うことは、目につくゴミを捨てることです。使用済みのペットボトルやプラスチック容器などは、すべてゴミ箱や分別用のゴミ袋などに捨ててください。明らかにゴミと判断できるものを片付けるだけでも見た目がすっきりして、「片付いている」という感覚が沸き上がります。
片付けで重要なポイントは、「片付いていると実感できる」ことです。放置されていたゴミを捨ててキッチン周りに空きスペースができれば片付けの実感とともにやる気やモチベーションも高まります。
シンクに溜まった食器・鍋を洗う
ゴミの片付けが終わったら、次にシンクに溜まっている食器・鍋などの調理器具を洗ってください。片付けは目に見える場所から始めることが重要であり、シンク内のものを洗って片付けることでキッチンがすっきりして空間が広がります。
またこの後さらに片付けを進めていく中で、キッチンの空きスペースやシンク内にいったん食器や調理器具を出すことになるかもしれません。シンク下や戸棚の中の片付けを始めた際にシンク内に食器・調理器具が溜まっていると作業を進めることが難しくなり、途中で嫌になってしまうことも考えられます。
この後の片付けをスムーズに進めるためにも目に見えるスペースは広く確保しておいたほうが良いので、シンク内のものはすべて洗って片付けておいてください。
シンク下やカウンター引き出しからすべて出す
キッチンの片付けは、目に見えている部分だけではありません。シンク下やカウンターの引き出しなど、普段は隠れて見えにくい部分の片付けも同時に行いましょう。
シンク下やカウンターの引き出しに収納されているものは、いったんキッチン台やテーブルなどにすべて出してください。収納品がすべて見える状態にすることで、次に行う仕分け作業がスムーズに進みます。
例えばシンク下の収納品をそのままの状態にして仕分け作業をしてしまうと、奥のほうに収納されているものを見落とすなどのリスクが高まり、片付けになりません。
これを機会に徹底的にキッチンの片付けをするつもりで、収納品は見える状態にすべて出してしまいましょう。
キッチン用品・食品を3つに仕分けする
次にキッチン用品・食品をそれぞれ「使用中」「ストック」「廃棄」の3つに仕分けします。
例えば食品の場合、「いつか食べよう」「安いからストックとして購入しておこう」などの理由でそのまま放置されることは少なくありません。特に収納棚などに片付けてしまうと購入したことも忘れてしまい、賞味期限切れになることは誰にでもあることです。
このような不用品を見つけるためにも、「使用中」と「ストック」はカゴなどに入れて簡単に取り出せるようにしておくと良いでしょう。
調理器具も同様に購入して一度も使用していないものは、今後も使うことはありません。思い切って廃棄し、使用頻度の高いものと低いもののみを残しましょう。
使用頻度に合わせて収納
仕分けが終了したら、次は収納です。
仕分け時に「使用中」「ストック・使用頻度の低いもの」「廃棄」の3つに分類しましたが、これらのうち「ストック」または「使用頻度の低いもの」はシンク下やカウンターの引き出しの奥に配置し、「使用中」または「使用頻度の高いもの」は手前に配置してください。
使用頻度の高い順に手前から奥に配置することで、料理の最中にシンク下やカウンターの引き出しで使用したい調理器具や食品を探す手間が省けます。
汚台所・汚キッチンから脱出のポイント
汚台所・汚キッチンから脱出するポイントは、気負わずほどほどにキレイを保つという意識です。
数ヶ月、中には何年とキッチン掃除を避けてきたにもかかわらず、1日で汚台所・汚キッチンを脱出するというのは難しいでしょう。
キッチンを清潔に保つための具体的な片付けの方法をまとめました。ゆっくりと焦らず実践していきましょう。
とにかくモノを減らす
片付けの基本は物を減らすことです。
キッチンに置くモノは収納に収まる分量で、管理できる分量だけに絞ることが大切です。
キッチン用品が減ることで、どこに何があるか管理しやすくなり、必要なモノを探す手間も減らすことができます。
しかし、多くの人がモノを捨てる決断ができず、ただ単に移動させている場合があります。
モノの移動は一時的に元あった場所が片付いたように見えますが、根本的には何も解決していません。
大事なことはモノの定位置を決めることです。
使ったらしまうを徹底し、管理できないモノはとにかく捨てます。
賞味期限切れのものはもちろん、半年以上使っていない調味料や調理器具などは思い切って処分しましょう。
吊り収納を活用する
モノを収納するスペースがない場合には、空中に浮かせて収納すると良いでしょう。
例えば吸盤フックをタイルの壁に貼り付け、そこにまな板を吊るしたり、おたまや茶漉しなど小さなキッチン用品を吊るすなど、100円均一などでも手に入る収納アイテムを利用し、スペースを有効活用するのがおすすめです。
また、ガスコンロ付近やフードレンジ付近はマグネットが取り付けられる場合もあります。
マグネット式の収納アイテムを探してみるのも良いかもしれません。
基本的には全て収納(吊り下げ収納なども含む)し、キッチンカウンターには必要最低限のものしか出しておかないようにしましょう。
そもそもモノが少なければ掃除をする面積を減らすことができ、その分手間も省くことができます。
見せる収納より隠す収納
キッチン収納については見せる収納よりも、隠す収納の方が圧倒的に効率的です。
昨今流行っている見せる収納ですが、スパイスや調味料をおしゃれな瓶に詰め替えて並べようと思うあまりに、そのひと手間が億劫になり結局空き瓶だけ買ってきて机の上に並べたまま、といった状態になりかねません。
また、おしゃれな見せる収納は埃も溜まりやすく衛生的ともあまり言えません。
特に調味料などの細々としたものは毎日使うものだからこそ出しやすさ、使いやすさが要です。
収納棚に収納するようにしましょう。
使いにくい収納場所は使わない
使いにくい収納場所は使わないようにすることも、汚台所や汚キッチンから脱出するための重要なポイントです。使いにくい収納場所に調理器具や食品を収納してしまうと、その場所に保管していたことを忘れて放置してしまうからです。
料理は時間との勝負のような場面が多く、その際に使用する調理器具や食品はすぐ手の届く範囲のものを利用することが多くなります。
例えば脚立や椅子を使用しなければならない場所に、調理器具や食品を保存したとしましょう。使用するたびに足場を用意しなければならず、面倒に感じる人は多くいます。すると「面倒だから手近なもので代用しよう」と考えるようになり、高い場所に収納されていたものは忘れられてしまうのです。
このような事態を避けるためにも、使いにくい収納場所は利用しないようにしましょう。
きれいなキッチンをキープするコツ
時間と労力をかけて片付けたキッチンですが、短期間で汚台所状態に戻ってしまっては片付けた意味がありません。
一度片付けたキッチンをきれいな状態にキープするためには、どうすれば良いのでしょうか。そのコツについて解説するので、参考にしてください。
動線を見直す
ちょっとしたことでも動線を見直すことにより、家事の手間を省くことができます。
例えば、油ハネなどで床が汚れた場合にはさっと拭き掃除ができるように枝の長いワイパーを冷蔵庫横に用意しておいたり、洗った後すぐに缶やペットボトルを処分できるように、シンク下の棚やスペースを資源ごみ置き場として利用することができます。
ゴミ袋はゴミ箱の横にサイドラックを取り付けて替え用のゴミ袋をかけておくと、ゴミ袋をわざわざ取りに行かなくても良いため移動の手間を省くことができ、スムーズに片付きます。
こまめに掃除をする習慣をつける
汚台所・汚キッチンから脱出するには、キッチン掃除の習慣化が欠かせません。
こまめに掃除をすることで、油汚れなども簡単に落とすことができ楽にすみます。
理想は何も考えなくても毎日のルーティンとしてキッチンの掃除ができるようになることです。
しかし普段あまりキッチンの掃除をしていなかった人が、突然習慣化を目指してこまめに掃除をすることは困難かもしれません。
そこでシンクの洗い物を放置しないことから始めてみましょう。たとえカップ1つであってもすぐに洗って片付ければ、洗い物も短時間で済んでシンクに洗い物が溜まることもありません。
汚れた食器・調理器具はその場ですぐ洗うことを意識すればきれいなキッチンを維持できるだけではなく、キッチンの片付けも習慣になるでしょう。
毎日の清掃ルーティンのリズムを崩さない
普段のルーティン掃除をしていると、フードレンジなど時には時間をかけて清掃した方が良い部分が目につきます。
しかし、目についたからといってルーティンの手を止めて念入りに掃除を始めてしまうと、ルーティンを完了させられないままその日の清掃を終えてしまうことに繋がります。
そうすると、せっかく習慣となり生活の一部となっていたルーティンのリズムが崩れ、また一からルーティンの癖づけを始めなければならず効率的ではありません。
毎日の清掃ルーティンのリズムを崩さないためにもそのような掃除に時間をかけたい時は、別日を設けて清掃するようにしましょう。
最低限やることを決めておく
毎日生活していれば、体調が悪い日や仕事が忙しくて片付けの時間がどうしても取れない日もあります。
そのような時には、最低限やることだけを決めておきましょう。
例えば、以下のように最低限何をするかを決めておくと、キレイなキッチンの状態を長く保つことができます。
- 三角コーナーに溜まった生ゴミだけは回収して捨てる
- シンクやコンロに飛んだ目に見えるソースや油汚れはその日のうちに清掃する
- 夕食時に使用したお皿だけは片付けてから寝る
まとめ
この記事では、汚台所・汚キッチンを快適な空間へと生まれ変わらせるための片付け・掃除のポイントを紹介しました。
汚台所・汚キッチンを脱出するためにはモノを減らすことと、清掃の習慣化が欠かせません。
前述の習慣化の方法や動線の工夫などを参考に、ぜひ汚台所 汚キッチンを卒業し、清潔で片付いたキッチンを維持できるよう挑戦してみてください。
汚キッチン・汚台所の片付けはゴミ屋敷バスター七福神にお任せください
汚キッチン・汚台所は、そのままの状態にしておくと不衛生です。本記事では自分でスムーズに片付けられる方法や手順を紹介しましたが、状態によっては片付けに膨大な時間と労力を要することもあるでしょう。その場合、自分で片付けようとしてもなかなか進まず、途中で嫌になってしまう可能性があります。
自力での片付けが困難な状態になった汚キッチン・汚台所は、ゴミ屋敷バスター七福神にお任せください。燃えないゴミやビン・空き缶などの仕分けを事前にする必要はありません。七福神の作業員が片付けと仕分けを並行して行うので、そのままの状態でご依頼いただけます。
お見積もり・ご相談は無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。