コラムblog
ゴミ部屋に住む人の心理は第三者には分からないものですが、うつ病になるとゴミ屋敷・ゴミ部屋になってしまうという説があります。
なぜあそこまで汚くなってしまうのか、ゴミ部屋の中でどのように生活を送っているのか、改善する気はないのか、そしてそれらはうつ病の影響なのでしょうか?
様々な疑問があるかと思いますが、実際にゴミ屋敷・ゴミ部屋で生活を送っている人の心理は様々です。
そこで、ゴミ部屋に住む人々の心理について、様々なパターンからご紹介しましょう。
目次
ゴミ屋敷・ゴミ部屋住人は、うつ病など精神状態が悪い、心理的に追い詰められているといった理由でゴミ部屋になってしまうのではと推理する方もいるかもしれませんが、実はその答えは「人それぞれ」としか言えません。
そのため、心理・精神状態も様々です。
ゴミ部屋にしてしまう心理は様々ですが、ストレスにてゴミ部屋にしてしまう人がいるのは事実です。
仕事、人間関係だけではなく、趣味でも思うようにいかなかったり失敗が続くなどすれば、ストレスは蓄積されてしまうものです。
ストレスは正常な判断力を損ねることもありますので、部屋が汚い状態でも気にしない心理となったり、むしろ汚い状態の部屋がストレス解消になってしまう心理の人もいます。
ストレスだけではなく、精神疾患にて汚部屋になってしまうケースはあります。
代表的な精神疾患がうつ病なのです。
厚生労働省「みんなのメンタルヘルス 総合サイト」によれば、うつ病とは、「精神的ストレスや身体的ストレスなどを背景に、脳がうまく働かなくなっている状態」「うつ病になると、ものの見方や考え方が否定的になります。」と説明されています。
「一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった精神症状とともに、眠れない、食欲がない、疲れやすいなどの身体症状が現れ、日常生活に大きな支障が生じている」場合は、うつ病の可能性があるということです。
同サイトによれば、「発症の原因は正確にはよくわかっていませんが、感情や意欲を司る脳の働きに何らかの不調が生じているものと考えられ」とあり、うつ病の背景には、「精神的ストレスや身体的ストレスなどが指摘されることが多いですが、辛い体験や悲しい出来事のみならず、結婚や進学、就職、引越しなどといった嬉しい出来事の後にも発症することがあります」と説明されています。
こういった様々な要因で発症することがあり、日本人の6%程度が経験しているというデータがあるとのことで、さらに、女性の方が男性よりも1.6倍高いことが知られているようです。
ゴミ屋敷・ゴミ部屋の相談は、どちらかというと女性が多いため、こうした病気との関係性もありそうです。
うつ病は、普通の心理状態の時もあれば、急激に落ち込んでしまうこともあります。
落ち込んだ心理の時には何も手がつかず、部屋が汚くなってしまう人もいて、その結果、ゴミ屋敷・ゴミ部屋になってしまうのでしょう。
そして、うつ病以外にも、統合失調症、ADHD、強迫性障害、高齢者の場合には認知症といった精神疾患によってゴミ部屋となるケースもあります。
※うつ病とは 厚生労働省WEBサイトの解説
ゴミ部屋にしてしまう人の特徴は、うつ病をはじめ、様々な原因があるとお伝えしましたが、どのようなタイプがあるのか、いくつかご紹介しましょう。
ゴミ部屋は他人から見れば「汚い部屋」「ひどい状態」だと思うことでしょう。
しかし、実はさほど気にしていない住人もいます。
綺麗か汚いかと言われれば汚いものの、実は心理的に何ら気にしておらず、むしろベッドや机近辺等、自身の領域が問題ないのでまったく気にしていない人もいます。
このタイプは、ゴミ部屋を心理的に問題だと感じていないことから、改善が難しいタイプです。
ゴミ部屋ではあるものの、問題意識がないどころか、むしろ「本気を出せばいつでも解決できる」との心理の人もいます。
決して良い状態ではないと自覚しているものの、本気で片付けに取り組めばすぐに解決できるとの心理もあります。
しかし、実際には「いつでも」と思いながらも何もせず、ゴミ部屋を悪化させてしまうだけの人が多いです。
ゴミ部屋を良い状態ではないと心理的に認識しているものの、実際に掃除や片付けを行うとなると億劫に感じてしまう人も多いです。
問題意識は持っているものの、解決するための時間がなかったり、あるいは後回し・先送りにしてしまう人もいます。
「週末一気に掃除しよう」「連休にゴミ部屋を片付ける」と思っていても、いざその時が来ると「疲れているから今度」「今日は気が乗らない」といった心理となってしまい、いつまでもゴミ屋敷の改善ができない人もいます。
心理的に、ゴミ部屋を決して良いものだとは思っていないものの、後回しにしたり、毎日が忙しかったりで放置している人もいます。
何とかしたいとは思っていても、ゴミ部屋より仕事だったりその他の問題の優先順位が高いことから、結果的に後回しになっています。
このタイプは、何かがきっかけで急にゴミ部屋改善を目指すこともありますが、家の中にあまり興味を持っていないタイプや、仕事にやりがいを感じているタイプに多く見られる心理です。
ゴミ部屋を何とかしたいとは思っているものの、何をすればよいのか分からない心理状態の人もいます。
ゴミ部屋の状況に対して危機感を持っているものの具体的な対策が分からないのでゴミ部屋の状態が続いているタイプの人もいます。
いざゴミ部屋を片付けようと思っても、汚い状態であればあるほど、何から手を付けてよいのか分からないもので、結局何もできないまま、ゴミ部屋の状態が続いてしまっているのです。
ゴミ部屋が良いものではないと心理的に認識しているだけではなく、実際に改善に向けて動いているものの、失敗してゴミ屋敷が改善できない人もいます。
ゴミの捨て方が分からない、一人では動かせない物があるので頓挫してしまった、思っていたよりも手間がかかるので捗らなかった等、ゴミ屋敷改善を行ったものの、失敗し、ゴミ部屋が続いてしまうパターンです。
ゴミ部屋を改善したい心理が形にならないことでストレスとなったり、「自分には無理」と諦めムードを持つなど、ゴミ部屋改善心理の低下が懸念されます。
ゴミ部屋にしてしまう人はだらしない人、あるいは正常な心理状態ではない人だと思っているかもしれませんが、見た目からはゴミ部屋だと判断することは難しいです。
むしろ見た目は清潔感があるものの、ゴミ部屋という人もいます。その心理についてもご紹介しましょう。
人は外では気を使うものですが、自分の家は例えゴミ部屋であっても心理的に落ち着くものです。
そのため、見た目はしっかりしているものの、家の中はゴミ部屋となっているケースもあります。
例えば営業職・サース業のように常に人と接する職業の人は、見た目の清潔感はもちろんですが相手への気遣い・配慮等が求められることから、その反動で家がゴミ部屋になってしまうのです。
家の中は自分だけのスペースです。人に気を使う人にとっては、他人から見られることのない部屋よりも、見られる部分に気を使うのも優先順位としては分からない話ではありません。
仕事ではなく、アクティブなタイプの方の中にも見た目が綺麗でも実はゴミ部屋のケースがあります。
こちらも基本的な理由は先と同じです。
友人との時間、自分の趣味の時間を楽しみたいのでそちらに全力投球したい心理があるので、家の中がおざなりになってしまい、ゴミ部屋化してしまうケースです。
このタイプは、ゴミ部屋が悪いとかではなく、自分自身が楽しみたいものを楽しむという心理がありますので、家の中のことにさほど興味がないのです。
そのため、ゴミ屋敷を改善しようとの心理もさほど働きません。
ゴミ部屋は心理的な要因だけではなく、性別的な要因も囁かれています。
ズバリ、男性よりも女子に多いと囁かれています。
女子の方が綺麗好きな印象がありますが、なぜ女子の方がゴミ部屋が多いとされているのか、その理由をご紹介しましょう。
消費意欲が高い点や、男性と比較して美容品等、物が多いことからゴミ部屋リスクが高いとされています。
心理的要因ではなく、性別的な要因だと考えてよいでしょう。
近年でこそ美容に興味を持つ男性も増えていますが、美容に関するアイテムへの興味はやはり女性の方が断然高いです。
新しい商品が登場すれば試したくもなるでしょう。
流行のアイテム、雑貨等、いろいろと購入して物が増え、掃除を疎かにすれば簡単にゴミ部屋となってしまいます。
女子がゴミ部屋にしてしまう心理として多いのが、家・部屋の外への興味の高さです。
先にも触れましたが、友人と遊んだり、どこかに出かけたり、あるいは趣味に没頭したりなど家の外での時間を楽しんでいる女子にとっては、家の中よりも外こそ大切です。
汚部屋になってしまっても、外の時間を大切にしたい・楽しみたいとの心理が働き、結果的に汚部屋となってしまいやすいです。
汚部屋を解消するためには掃除・片付けを行わなければなりませんが、掃除や片付けもある程度体力が必要です。
女子の体力は男性と比べると劣ります。やる気はあっても、一人では運べない物、大きな負担となることもあるでしょう。
また、掃除・片付けを行ってもゴミ出しが大変なのでゴミ出しができず、そのままにしてしまうことでゴミ部屋、ひいてはゴミ屋敷化するケースもあります。
このように、掃除に対して苦手な心理が生まれ、疎かにすることでゴミ部屋となってしまうのです。
心理的な問題ではなく、女子はマルチタスクが苦手なのでゴミ屋敷にしてしまいやすいと囁かれています。
マルチタスクとは、「並行作業」です。
昔は男子は家の外で狩りを行い、女子は家を守るとされていました。その名残とのことで、男子はいろんな作業を同時に並行して行える一方、女子は一つの物事への集中力は高いものの、同時進行・平行作業が苦手とされています。
部屋に対して愛着・こだわりのある女子は物凄く綺麗な部屋にしているものの、さほど興味がない場合、あるいは部屋よりも他のことに興味が強い女子は、ゴミ部屋にしてしまいやすいと囁かれています。
一口に汚部屋といっても状況は様々です。
そこで、汚部屋のレベル別に、どのような心理状態となっているのかをご紹介しましょう。
少し掃除すれば解消できるレベルのゴミ部屋場合、「いつでもきれいにできる」との心理の住人が多いです。
問題意識は低く、「本気になればすぐに片付けられる」との心理も働いています。
しかし、問題意識が低いからこそ無頓着となり、ゴミ部屋の悪化を招くケースも多いです。
軽度から中度のレベルのゴミ部屋住人は、多少は問題意識を持っています。
しかし、積極的に解決させようとの心理を持っている住人は少ないです。
なぜなら、この時点でも「頑張れば」「その気になれば」など、掃除・片付けに本腰を入れればすぐに綺麗にできるとの心理が働いているからです。
物が増え、どこに何があるのか分からない・把握できないレベルのゴミ部屋とんもなると、「このままではまずい」といった危機的心理を抱くようになります。
但し、実際に掃除・片付けに動くかは人それぞれです。危機意識からゴミ部屋改善に動く人もいれば、危機意識は持っていても、日常生活が忙しいので後回しにしてしまう人もいます。
しかし、現実的にはこの段階で何もしなければ、自力での解決が難しいゴミ部屋になってしまいます。
とにかく汚い状況で、誰が見ても「ゴミ部屋」だと思うレベルとなると、「なんとかしよう」ではなく「どうにもならない」といった諦めの心理を持つ人が多いです。
実際、この段階となると自力での解決は難しいです。
専門業者に依頼するなどしなければ、ゴミ部屋の状態が解消されることはありません。
そもそも、このレベルのゴミ部屋にしてしまうということは、今後さらに部屋が汚くなり、ゴミ部屋からゴミ屋敷へと進んでしまうリスクもあります。
ゴミ部屋にしてしまう人は、精神疾患による病気が原因のものや、ストレスや苦手意識等心理的な要因もあります。
また、女子の場合は掃除や片付けよりも楽しいことがあるので、部屋の優先順位が低い点も挙げられます。
しかし、ゴミ部屋はある程度の段階まで進んでしまうと自力での解決が難しいです。
いつでも解決できるとの心理が働いているかもしれませんが、現実的には自力での解決は難しいので、専門業者への依頼をお勧めします。
専門業者に依頼し、一度部屋をリセットすることで、ゴミ部屋にしないようにとの心理も働くはずです。
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