見た目と動きの気持ち悪さから、1度目に入るとどうしても気になってしまうゴキブリは、ゴキブリが苦手な人にとって恐怖の対象です。特に、ゴキブリを退治し損ね見失ってしまった場合、どうすればいいのかわからないほど怖くなってしまい、思わずSNSで助けを求める人もいます。
一方で、ゴキブリが平気な人だと「気にしなければ勝手に出て行く」と言う人もいて、どちらを信じればいいのか悩むケースも少なくありません。そこでこの記事では、ゴキブリを気にせず放置した場合のデメリットや、ゴキブリが出ても落ち着いて対処できる方法、ゴキブリを全く気にしない人の考え方、効果的なゴキブリ対策について詳しく解説します。
目次
ゴキブリは気にしなくても大丈夫ではない!理由を深堀

「ゴキブリ見つけても気にしなくていいよ」「ほっといても大丈夫だよ」と言われると、恐怖心からつい見て見ぬ振りをしたくなりますが、ゴキブリは気にしなくても大丈夫とはとても言い切れません。ゴキブリを気にしない選択は、逆に精神的な圧迫感を呼び起こし、思った以上のダメージを受ける可能性があります。
本当の意味でゴキブリの恐怖から解放されたい場合は、気にしないという方法以外の選択が大切です。ゴキブリを見つけたとき、気にしなくても大丈夫と思ってはいけない理由を、深掘りして解説します。
1匹いたら100匹に!驚異の繁殖力
ゴキブリの繁殖力は驚異的で、1匹いたら100匹に増えるという意見も、あながち間違いではありません。ゴキブリは、種を残すための能力が飛び抜けて高く、繁殖に関して次のような特徴を持っています。
- メスだけでも卵を産める
- 一度に40匹近い卵を産める
- 一生のうちで産卵回数は最低7回以上
- 卵鞘(ランショウ)に駆除剤は効かない
- 集団生息する習性がある
つまり、見かけたゴキブリが1匹だったとしても、仲間がすでに隠れ住んでいる可能性が高く、気にしない選択をして放置すれば大繁殖を招きかねないのです。
ゴキブリが一匹いたらすぐ対策!100匹に増える驚異の繁殖力!
不安で落ち着かず、集中力が低下...
ゴキブリへの苦手意識から「気にしない」という選択をした場合、逆に不安で気持ちが落ち着かず、集中力が低下する可能性も考えられます。ゴキブリを気にしないことは、退治されたこととイコールにはなりません。
お化け屋敷の仕掛けにびっくりするのと同じように、「ゴキブリはいつ出てくるだろう」と怯え続けるため、心が不安定になり集中力も低下します。特に、リモートによる仕事や会議・授業などの最中は、見えないゴキブリへの恐怖でそわそわしてしまい、集中力を維持することはほぼ不可能です。
病気やアレルギーの原因に
ゴキブリには様々な病原菌が付着しており、排泄物はアレルギーの原因になります。ゴキブリは、暗く湿った場所や不衛生な場所に好んで生息しているため、ゴキブリが歩いた場所に触れれば病気に感染する可能性が高く、重大な疾患を引き起こしかねません。
さらに、ゴキブリの糞の飛沫はアレルギーに繋がり、呼吸器系に異常をきたすこともあります。たった1匹のゴキブリであっても、気にしないで放置すれば健康被害を免れず、後悔するケースも少なくありません。
布団に入るかも。安心して眠れない
夜間に出たゴキブリを無視する行為は、布団に入ってくるかもしれない不安感から安心して眠れず、返って気になる結果を招きます。ゴキブリは夜行性で、人間が眠る夜間帯が一番活発です。実は筆者も眠さに負けてゴキブリを無視した結果、うとうとした所で布団の中にゴキブリが侵入し、真夜中に大格闘する羽目になったことがあります。
ゴキブリに這いずられた足は被れ、逃げるゴキブリが首筋から寝間着の中に入ってパニックに陥る大惨事になりました。ぐっすり眠りたいのなら、ゴキブリを気にしないという選択は避けた方が賢明です。
ゴキブリは細菌とウイルスを運んでくる
ゴキブリの放置は、細菌やウィルスを運んでくる危険性も視野に入れなければなりません。ゴキブリは、排水管を住処にして上がってくるケースもよくあり、サルモネラ菌やO157といった、いわゆる細菌・ウィルスを体に纏っている状態です。
細菌やウィルスがゴキブリを通じて室内にばら撒かれれば、大人でも入院しなければならない程重症化する危険があります。たった1匹のゴキブリでも、細菌やウィルスを運んでくる可能性を考えれば、気にしなくて大丈夫とは言えない状況なのは明確です。
ゴキブリがいてもなんとも思わない人の意見

「ゴキブリなんて気にしなければなんともない」という人の多くは、ゴキブリに対する恐怖心を持っておらず、独自の見解で大丈夫と言い切っています。ゴキブリが嫌いな人からすると、何もしなくていいならすがりたい気持ちにもなりますが、この見解はなんとも思わない人の視点なので、そのまま鵜呑みにするわけにはいきません。
では、ゴキブリがいてもなんとも思わない人は、どのような考え・意見を元に「なんとも思わない」といっているのでしょうか。ゴキブリがいても平気な人にありがちな、なんとも思わない意見の例をご紹介します。
ゴキブリは勝手に出て行くから気にしなくていい
ゴキブリが平気な人の中でよく耳にするのが、「ゴキブリは、放っておけば勝手に出て行くから気にしない」という意見です。「気にせず放っといたら自然に消えた」「いても無視してたら勝手にいなくなった」というのが意見の根拠ですが、これはあくまで目の前から消えただけであり、駆除したわけではありません。
つまり、ゴキブリがいても気にならない人は、目の前から消えればいなくなったと判断していて、それが「勝手に出て行くから気にしなくていい」へ繋がっています。当然、本当にゴキブリがいなくなったかどうかは確認できず対処もしていないため、この意見を鵜呑みにするのは大変危険です。
毒餌を食べ退治できるから大丈夫
ゴキブリがいてもなんとも思わない人の中には、「毒餌を食べたゴキブリは退治できるから大丈夫」という意見を述べる人もいます。確かに、毒餌はゴキブリ退治に有効な手段ではありますが、だからといって安心できるかというとそれは別問題です。
巣ごと退治する毒餌なら信ぴょう性は高いですが、食べたゴキブリだけを退治する毒餌の場合、隠れた場所に死骸が残っていることも多く、放置された死骸が他のゴキブリを寄せ付ける可能性まで考えていません。したがって、毒餌を食べたら退治できるから大丈夫という発言は、ゴキブリがいても平気な人だからこその意見と言えます。
ゴキブリは人に近づかないから大丈夫
「ゴキブリは人に近づかないから大丈夫だよ」というのも、ゴキブリがいても気にならない人の典型的な意見です。十分な餌や隠れ場所があれば、ゴキブリは人がいようがいまいが気にせず住み着きます。
ゴミ屋敷や汚部屋のゴキブリ大発生がその典型的パターンで、ゴキブリは住人が寝静まった時間に平気で人に近づきますし、起きてる時間も隠れながらすぐ側にいる状態です。ゴキブリが平気で本人が全く気にしていなければ、とても「ゴキブリは近づかないから大丈夫」とは言い切れません。
気になるゴキブリはすぐに探して退治

1匹でもゴキブリが出て気になるときは、すぐに探し出して退治した方が安心できます。繁殖力が高く集団で生息するゴキブリは、1匹でもいると多くの仲間を呼び寄せてしまい、手を打つのが遅れるほど取り返しがつきません。
気になるゴキブリは、1匹見かけた段階で早急に駆除できれば、繁殖も阻止できて安心です。ゴキブリを1匹でも見つけてしまい気になったとき、すぐに探し出して退治する方法を以下でご紹介しましょう。
【即効性抜群】ゴキブリ専用殺虫剤がおすすめ
ゴキブリを見つけたとき、素早く退治するためにおすすめなのが、即効性のあるスプレータイプのゴキブリ専用殺虫剤です。スプレータイプの多くは、一度の噴射で素早いゴキブリに薬剤がかかるため、ほぼ確実にゴキブリの動きが鈍くなったり、逃げ切れずその場から動けなくなったりします。
スプレータイプのうち、ジェット式の殺虫剤を使用すれば、少し離れた位置からでもゴキブリに薬剤をかけることが可能です。ゴキブリ退治後に死骸を処理し、周囲を濡れ雑巾で拭き取れば、床に残った薬剤も残らずペットが舐める心配もありません。
ゴキブリ退治に一番効くのは何?おすすめアイテムや注意点を解説
見失ったゴキブリが隠れやすい場所
殺虫剤がうまく掛からず逃げたゴキブリを見失った場合は、ゴキブリが隠れやすい場所を重点的にチェックしましょう。ゴキブリは、暗くて狭い場所や埃っぽい場所に好んで隠れるので、見失ったら次のような場所を調べてみてください。
- 家電(冷蔵庫・電子レンジ・テレビ・パソコン類など)の下や裏・隙間
- 家具の裏や隙間
- エアコンの中や裏
- 天井
- 壁や窓の桟に掛けてある服の中や裏
- 観葉植物の中や周辺
- 下駄箱の中
- トイレ
暗くてよく見えない場合、試しにいそうな場所へ殺虫剤をスプレーしてみると、見落としたゴキブリが飛び出してくることもあります。
ゴキブリを見失った…放置はヤバい! 直後の対処と翌日からやるべきこと
ゴキブリを発生させない対策・予防方法

見かけたゴキブリ1匹を退治したら、次に行うのがゴキブリを発生させない・寄せ付けないための対策や予防です。ゴキブリは、集団で巣を作るのがセオリーなので、出てきたゴキブリが1匹だけでも他にゴキブリがいないとは言い切れません。
まだ見ぬゴキブリを駆除しつつ、新たなゴキブリを侵入させないことで、ようやくゴキブリを気にしない生活を送ることが可能です。ゴキブリを再び発生させないための対策と、侵入を阻止する予防方法を以下で詳しく解説します。
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毒餌でゴキブリの巣ごと駆除
室内でゴキブリを1匹でも発見・退治したら、巣ごと駆除できる毒餌で根本的な対策を行いましょう。巣ごと駆除できる毒餌は、ゴキブリ自体を毒餌にして群れごと駆除する方法です。
毒餌の効果は遅効性で、食べたゴキブリはしばらく動いたあと絶命しますが、薬効成分は死骸に残りしばらく継続しています。ゴキブリは共食いの習性があるので、毒餌を食べたゴキブリが巣に戻ってから絶命し、毒素が残った死骸を巣にいる仲間が食べれば、最終的に全てのゴキブリの駆除が完了です。
設置型、まちぶせ型で対策
設置型・まちぶせ型の駆除対策は、簡単に言うとゴキブリをエサでおびき寄せ、2度と罠から出られないよう閉じ込めます。設置型・待ち伏せ型の罠は、比較的お手頃な値段で購入できるので、複数箇所に設置したい人にはおすすめの方法です。
捕獲機を組み立てて粘着シートの保護シールを剥がし、シートの中央に付属のジェルを置いて設置すれば、ジェルの匂いにつられたゴキブリが粘着シートに捕まり、2度と離れられません。使用後の罠はそのまま処分可能なので、ゴキブリの死骸処理が苦手な人も安心して使用できます。
侵入経路をしっかり塞ぐ
ゴキブリ対策は、駆除だけを行っても再発しやすいため、並行して行わなければならないのが、新たなゴキブリの侵入経路塞ぎです。ゴキブリは体自体が平たく小さいので、ほんの数ミリの隙間もすり抜けてしまいます。例えば、住んでいる家屋に次のような隙間があると、ゴキブリの侵入は防げません。
- 窓枠
- 外壁にあるひび割れ
- 屋根と壁のつなぎ目
- キッチンのシンクや洗面台とその周囲
- ガスコンロの周囲
- 排水口
- トイレ
- 玄関ドアに設置された郵便受け
- エアコンから水滴を逃すためのドレンホース
- 換気扇
- 床下収納周り
この他、2〜3mm程度の隙間があった場合は、パテや隙間テープなどで確実に埋めておき、徹底的にゴキブリの侵入経路を塞ぎましょう。
ゴミ屋敷や汚部屋はゴキブリの発生率UP

ゴキブリ対策で最も大切なのは、ゴミ屋敷や汚部屋の改善です。住んでいる人が気にしなくても、ゴミ屋敷や汚い部屋で繁殖したゴキブリは、あっという間に隣人宅まで侵入してしまい、最悪の場合訴えられることもあります。
ゴミ屋敷や汚部屋は、ゴキブリにとって好ましい条件が揃っているため、今の状態から脱出しない限りゴキブリ対策は完了しません。ゴミ屋敷や汚部屋は、なぜゴキブリを寄せ付けやすくなってしまうのか、具体的な理由を以下で解説します。
ゴミの臭いに引き寄せられてくる
ゴミ屋敷や汚部屋は、処分していないゴミが山積みになっていることが多く、ゴミの臭いにつられてゴキブリが引き寄せられてきます。例えば、洗わずに放り出したお弁当の空容器や、食べかけのスナック菓子の袋・飲みかけのビールやジュース類は、人間にとってはゴミであり悪臭の元です。
しかし、その悪臭はゴキブリにとって「餌があるよ」という合図になり、あっという間にゴキブリを寄せ付け繁殖させてしまいます。たとえゴミ袋を閉じていても、溜まりに溜まったゴミの臭いを完全に防ぐことは不可能なので、放置しておけば室内自体がゴキブリの巣になってもおかしくありません。
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エサや水が豊富にある
ゴキブリが好むエサや水が豊富な点も、ゴミ屋敷や汚部屋でゴキブリが発生しやすい原因の一つです。ゴミ屋敷・汚部屋のシンクやお風呂・洗面台は、汚れが溜まりカビも生えやすく、常に水気を含んでいます。
ゴキブリは、その汚れやカビをエサにしつつ、わずかな水分を摂取して生き延びるので、一度入り込んでしまえば巣作りを阻止できません。人が通るのもやっとなゴミ屋敷・汚部屋状態では、汚れ落としも水分を拭き取ることもほぼ不可能なため、結果としてゴキブリの繁殖を促し発生率がUPしてしまいます。
隠れる場所があちこちにある
ゴキブリが隠れる場所があちこちにあるのも、ゴミ屋敷・汚部屋にゴキブリが発生しやすい要素です。ゴキブリは、光が苦手な夜行性で明るい場所を好まないため、常に暗い隙間を見つけては隠れて移動します。
ゴミ屋敷や汚部屋のほとんどは、所狭しと持ち物やゴミが置かれていて、ゴキブリの隠れ場所や繁殖場所が豊富です。さらに、隠れる場所が多ければ人間から逃げるのは容易で、1匹のゴキブリすら退治できず見逃す状態が続いてしまい、気がつけば家屋全体がゴキブリの巣、というのも大げさな話ではありません。
湿気がこもりやすく繁殖に適している
ゴキブリの好む環境には、適度な湿気があることも重要項目で、ゴミ屋敷や汚部屋はまさにこの条件を満たしています。ゴミ屋敷や汚部屋の住人のほとんどは、カーテンを締め切って窓を滅多に開けないため、常に空気が滞り湿気がこもっている状態です。
室内を圧迫するゴミや不用品も、空気の流れを遮断する要因となっており、たとえカーテンや窓を開けてもすぐに改善できません。適度な湿度・温度が揃った環境は、ゴキブリの出産場所にうってつけで、片付けて室内をスッキリさせない限り、繁殖場所としてゴキブリが集まり続けてしまいます。
外から入り込むすき間が多い
ゴミ屋敷や汚部屋は外から入り込む隙間が多く、一度入り込まれてしまえばゴキブリの発生を防ぎきれません。例えば、汚部屋のドアに郵便受けが付いていた場合、溜まった郵便物や新聞で受け口が開きっぱなしになり、ゴキブリは外から簡単に入り込んでしまいます。
たとえ窓を閉め切っているつもりでも、経年劣化で窓枠のパテが剥がれれば隙間ができてしまい、補修もできないためゴキブリは入り放題です。これをどうにかするためには、大家さんや施工会社に連絡して対応してもらわなければなりませんが、まずは室内をしっかり片付けなければ隙間を塞ぐはできず、いつまでたってもゴキブリの侵入を防げません。
ゴミ屋敷の片付けはバスター七福神へお任せください

「室内が散らかっていてゴキブリが増えた」「近所から苦情が入ったので一刻も早くゴミ屋敷を片付けたい」とお悩みの方は、ゴミ屋敷バスター七福神にご相談ください。七福神は、山になった不用品や捨てそびれたゴミ・洗っていないペットボトルも、迅速に一掃する片付け専門業者です。
室内の状況とお客様のご要望に応じ、的確にゴミを運び出し室内を片付けますので、短時間でゴキブリが出にくい部屋へと変貌させます。ゴミ屋敷や汚部屋をそのままにすると、いずれ近隣にまでゴキブリ被害を拡大させかねません。最短即日対応もご検討いただけますので、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ

「ゴキブリは気にしなくても大丈夫」と信じて、なんの対処もせず放置してしまった場合、あっという間にゴキブリが大繁殖してしまい、病気や悪臭・周囲への被害拡大など、最悪な状況を引き起こします。ゴキブリを気にしない人もいますが、それはあくまで「いても気にしない」だけであり、ゴキブリが勝手にいなくなったり駆除されたりするわけではありません。
もし、ゴミ屋敷や汚部屋でゴキブリを見逃してしまったら、個人では対処しきれないほど発生率がUPしてしまい、もはや自力対応は不可能です。ゴキブリが1匹でも出た場合は、早急に退治して部屋を片付け、駆除と侵入対策に尽力しましょう。