汚部屋は衛生面はもちろんですが、精神的・生活環境的にも決してよい状況ではありません。「良くない状況」だとは分かっていても、実際に片付けるとなると面倒だったり、あるいは手間がかかる、忙しいといった理由でなかなか掃除を実践できず放置したままという人も多いことでしょう。
しかし、汚部屋は決して自分で掃除しなければならないものではありません。掃除代行業者等に依頼すれば、自分で掃除することなく汚部屋を解消できます。そこでどのような掃除代行に依頼すべきなのかや、掃除代行業者に汚部屋を任せるメリット・デメリットについてを解説していきましょう。
目次
汚部屋の掃除代行を行っている業者とメリット・デメリット
汚部屋の掃除代行を行っている業者と、それぞれのメリットやデメリットについてを見てみましょう。
便利屋
便利屋は、対応可能な範囲であらゆるサービスを提供している業者です。汚部屋の掃除代行を専門に行っている業者ではありません。
部屋の程度にもよりますが、便利屋にも、汚部屋の掃除代行を依頼することができます。便利屋に汚部屋の掃除代行を依頼するメリット・デメリットについて見てみましょう。
便利屋に掃除代行を依頼するメリット
便利屋に汚部屋の掃除代行を依頼するメリットとしてまず挙げられるのが気軽さです。便利屋は日本中にあります。電話、あるいはネットから気軽に依頼できる点が特徴なので、ふと思い立ったその時に「汚部屋を掃除してもらいたい」と依頼できます。
また、便利屋はあくまでも依頼者の要望に応えるお仕事です。例えば「ゴミ袋3袋分で良いので掃除してもらいたい」など、細かい要望にも応えてくれますし、状況に応じた柔軟な対応も持ち味です。こういった細かな要望は、他の業者だと受け入れてもらえません。
便利屋に掃除代行を依頼するデメリット
便利屋は決して掃除・片付けの専門業者ではありません。そのため、汚部屋の状況次第では時間に対して作業が捗らないことが予想されます。
また、時間制のサービスの便利屋の場合、例えば「2時間だけ掃除をお願いします」と依頼したものの、ノウハウがないので結局汚部屋の状況がほとんど変わらないケースも有り得る話です。掃除で排出されるゴミは、依頼者が自ら処分しなければならない点もデメリットになるでしょう。
ハウスクリーニング・掃除業者
ハウスクリーニング業者・掃除業者は、掃除を専門としている業者です。よって掃除のノウハウを持っています。汚部屋の掃除もノウハウに則ってしっかりと行ってくれることでしょう。
ハウスクリーニング業者・掃除業者に掃除代行を依頼するメリット・デメリットについて見てみましょう。
ハウスクリーニング・掃除業者に掃除代行を依頼するメリット
ハウスクリーニング業者・掃除業者は掃除を専門にサービスを提供していますので、ノウハウがある点がメリットです。専門道具、汚れに応じた最適な掃除など、家の中を綺麗にするスペシャリストとあって、汚部屋ではあっても綺麗な状態にしてくれることでしょう。
ハウスクリーニング・掃除業者に掃除代行を依頼するデメリット
ハウスクリーニングや掃除業者は多々ありますので、依頼する業者によって費用、クオリティ等が大きく異なります。先にメリット面でノウハウを挙げましたが、さほどノウハウがないものの、安さで勝負している業者もあります。そのため、信頼できる業者を選ぶ必要があります。
また、あくまでも部屋の掃除になりますので、ゴミの搬出は行っていない業者が多いです。結果、まとめてくれたゴミはゴミ収集所まで自らで捨てなければならないケースもあります。この点も業者によって異なる部分になりますので、依頼する際には業者がどこまで行ってくれるのかを確認する必要があります。
ゴミ屋敷清掃業者
ゴミ屋敷の掃除を行っている業者であれば、汚部屋の掃除・片付けも行っています。汚部屋以上に悲惨な状況のゴミ屋敷の掃除を行っていますので、汚部屋の掃除代行であれば、業者にとってはさほど難しい話ではありません。
ゴミ屋敷片付け業者に掃除代行を依頼するメリット・デメリットについて見てみましょう。
ゴミ屋敷専門業者に掃除代行を依頼するメリット
ノウハウを持っている点に加え、車両を保有している業者が多いので、ゴミの搬出まで行ってくれます。ゴミ屋敷の掃除ともなれば大量のゴミが出てしまいます。
もちろん汚部屋であってもそれなりのゴミが出ます。それらをすべて自らゴミ収集所に持っていくとなれば大きな負担ですが、ゴミ屋敷専門業者であれば、ゴミをすべて搬出・処理してくれます。
ゴミ屋敷専門業者に掃除代行を依頼するデメリット
ゴミ屋敷専門業者もまた、多くの業者がいます。そのため、信頼できる業者なのかを選ぶ必要があります。
信頼できる業者なのかを見極め、良いゴミ屋敷片付け業者を選ぶ方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:ゴミ屋敷片付け業者の選び方|ポイントや注意点を徹底解説します
【依頼先別】汚部屋掃除代行にかかる料金相場
便利屋、ハウスクリーニング・掃除業者、ゴミ屋敷清掃業者への依頼にかかる料金相場は以下のとおりです。
- 便利屋:1時間あたり3,000〜5,000円
- ハウスクリーニング・掃除業者:7,000〜80,000円
- ゴミ屋敷清掃業者:33,000〜264,000円
ただし既に解説したとおり、業者によってサービス内容が異なるので、一概に料金だけで上記3つの業者を比較することはできません。まず便利屋は、時間あたりで費用が発生するケースが多いです。また部屋掃除のプロフェッショナルではありません。
続いてハウスクリーニング・掃除業者への依頼は、「キッチン」「リビング」など場所単位で費用が発生します。最後にゴミ屋敷清掃業者は、上記3つの業者の中で唯一、ゴミの片付けまで行います。費用は必要となったスタッフの人数やかかった時間などによって決まります。
汚部屋掃除代行のおすすめ依頼先はハウスクリーニングも行っているゴミ屋敷清掃業者
汚部屋掃除代行を依頼するのであれば、ハウスクリーニングも行っているゴミ屋敷清掃業者がおすすめです。まずゴミの片付けは、ゴミ屋敷清掃を専門に行っているゴミ屋敷清掃業者に依頼するのが一番です。汚部屋の程度にかかわらず、複数名の熟練スタッフが短時間で部屋を掃除します。
また汚部屋のゴミを片付けた後に必要になるのがハウスクリーニングです。ゴミを掃除した後の部屋には、埃やベタつきなどが残ったままです。また水回りが汚れてしまっているケースも多いでしょう。
せっかく代行でゴミを掃除してもらっても、上記のような状況のままだと、快適に生活を送ることはできず、またすぐに元の汚部屋に戻ってしまいます。よってゴミの掃除とハウスクリーニングを同時に依頼するためにも、ハウスクリーニングも行っているゴミ屋敷清掃業者に掃除代行を依頼するのがおすすめです。
安いゴミ屋敷清掃業者を探すコツ
安いゴミ屋敷清掃業者を探すには、実際にどのくらいの費用がかかるのか、候補となる掃除代行業者に相見積もりを取りましょう。そうすることで、相対的に費用のかからない業者をピックアップできます。
また買取サービスを利用することで、実質的な費用を抑えられます。買取サービスとは、処分するものの中に価値のある家具や貴金属があれば、その分費用を割り引くといった仕組みです。他にも、「期間限定で10%オフ」のようなキャンペーン期間中のゴミ屋敷清掃業者に依頼をするのもおすすめです。
安いゴミ屋敷清掃業者の選び方については、以下の記事でも詳しく解説しています。
関連記事:【ゴミ屋敷】安い片付け業者の選び方は?ポイント・注意点を解説
女性でも汚部屋掃除の代行依頼はできる?
もちろん男女を問わず、汚部屋掃除の代行依頼はできます。しかしゴミ屋敷清掃業者のスタッフは、大半が男性です。散らかしてしまった部屋を異性に見られるのは、あまり良い気分がしない方も多いでしょう。
そういった方は、女性スタッフが在籍しているゴミ屋敷清掃業者がおすすめです。女性スタッフが在籍しているかどうかは、業者のホームページに記載されています。もし女性スタッフに掃除の代行をお願いしたいのであれば、その旨を見積もり時に伝えましょう。
女性スタッフに掃除の代行を依頼したい場合は、以下の記事も合わせてご覧ください。
関連記事:汚部屋の片付け業者、女性スタッフに対応して欲しい・・・リクエストは可能?
一人暮らしでも汚部屋掃除の代行依頼はできる?
一人暮らしでも、複数名で暮らしていても、汚部屋の掃除代行依頼はできます。また一軒家でも賃貸マンションやアパートでも問題ありません。
汚部屋の掃除代行依頼にかかる費用は、片付けるゴミの量や必要となるスタッフの数、作業にかかる時間などで決まります。一人暮らしの場合は、一般的に部屋もそれほど広くなく、溜められるゴミの量にも限界があります。
よって費用はそれほど高くありません。「一人暮らしだから自分でなんとかするしかない」と思っている方も、ぜひ汚部屋掃除の代行業者への依頼を検討してみてください。
汚部屋の掃除代行業者の選び方
ご紹介したように、汚部屋の掃除の代行を提供している業者は多々あります。そのため、大まかな業者の種類だけではなく、さらに細かく、どの業者に掃除を依頼するかを考えなければなりません。
そこで、汚部屋の掃除代行を依頼する業者の選び方のポイントについても解説していきましょう。
汚部屋の掃除代行業者の選び方①これまでの実績
実績のある業者であれば安心して任せることができます。しかし、実績のない業者に掃除代行を依頼した場合、成果は未知数です。
特に実績をホームページに掲載している業者であれば、依頼したらどうなるのか、事前に把握できます。安心・信頼という点でも実績は重要です。一方言葉で「できます」「やれます」と記載していても、実績が未知数ではそれらの言葉が確かなのかがわかりません。
汚部屋の掃除代行業者の選び方②作業領域
汚部屋の掃除をどこまで代行してくれるのか、作業領域も重要です。あくまでもゴミを捨てるだけなのか、ゴミを処分し、部屋の片付けや掃除まで行ってくれるのか等、それぞれ業者によって異なります。
後から「これはやってくれないのか」と思うことのないよう事前に確認し、かつ明文化してもらいましょう。言った・言わないはトラブルになりやすいです。
汚部屋の掃除代行業者の選び方③料金
事前に金額を出してくれる掃除代行業者の方が安心です。確かに汚部屋掃除は、実際に掃除を行ってみなければ分からない点があるのも事実です。想像していない重量物が埋まっていたり、ゴミに埋もれて分からなかったものの、家屋まで腐食しているので掃除・片付けできない部分を後から発見することもあります。
しかし、事前に現地で見積もりを行い、ある程度決め打ちとなる費用を出してくれる業者の方が安心できます。「後で決める」な業者の場合、思わぬ高額費用を請求されてしまう可能性があります。
汚部屋の掃除代行業者の選び方④女性スタッフの存在
これは女性の依頼者が重要視すべき部分です。汚部屋の掃除とは、自分の部屋の掃除を意味します。
いくら汚部屋ではあっても、自分の部屋に男性スタッフばかりが入ってくるのです。恐怖感を覚えてしまう女性もいるのではないでしょうか。その点、女性スタッフのいる業者であれば、安心感もあることでしょう。
汚部屋の掃除代行についてのまとめ
汚部屋の掃除は、便利屋やハウスクリーニング、ゴミ屋敷専門業者などが代行をサービスとして提供しています。いずれもメリット・デメリットがありますが、業者を選ぶ際にはこれまでの実績や作業領域、金額を踏まえ、信頼できる業者を選びましょう。また、女性の場合は女性スタッフのいる業者を選んだ方が安心感があります。
汚部屋は何もしなければそのままです。しかし代行業者を活用すれば、自ら手間をかけることなく汚部屋を解消できますので、汚部屋に悩んでいる方は、業者への掃除代行依頼も検討してみてはいかがでしょうか。