汚部屋まで進行してしまうと、自力での解決が難しいです。
そもそも、汚部屋になるということは生活習慣等に理由がありますので、急に汚部屋を自力のみで解決することは現実的ではありません。
その点を自覚し、業者に依頼する人も多いのですが汚部屋掃除をどの業者に依頼するのかもまた、考えなければならない点です。
掃除専門業者もいれば、いわゆる便利屋など選択肢も増えていますが、どちらに依頼すべきなのか、様々な点から考えてみましょう。
目次
便利屋と専門業者の違い
汚部屋を依頼する業者として専門業者と便利屋が挙げられます。
汚部屋に困っている方にとってはいずれの業者も頼れる存在ではありますが、それぞれ特徴・コンセプトが異なります。
汚部屋掃除を依頼する前に、まずは両者のコンセプトの違いを把握しておきましょう。
便利屋とは
便利屋とはその名前が示す通り、依頼者にとって都合が良く、便利に利用できる業者です。
決して掃除の専門業者ではなく、依頼者の言うことを聞く業者になります。
ですので、掃除にも対応していますが、掃除以外にも買物代行、自動車のタイヤ交換等、誰に依頼すればよいのか分からないことを依頼できます。
いわば「広く浅く」がテーマなので、掃除にも対応していますが、決して掃除の専門的な知識・設備を保有している訳ではありません。
専門業者とは
専門業者は掃除の専門業者です。
掃除以外の業務は提供していませんので、便利屋のように「広く浅く」ではなく、掃除のみを請け負う「狭く深く」の業者です。
掃除に適した用具や、ゴミを処分するためのノウハウを持っています。
便利屋に汚部屋掃除を依頼するメリット・デメリット
便利屋と専門業者で役割・コンセプトがどのように異なるかが分かっていただけたのではないでしょうか。
それらを踏まえ、便利屋と専門業者に依頼する際のメリット・デメリットについてをご紹介します。
まずは便利屋から解説します。
便利屋に汚部屋掃除を依頼するメリット
便利屋に汚部屋掃除を依頼するメリットとして気軽さ・スピード感が挙げられます。
便利屋のスケジュール次第ではありますが、依頼してから数時間後に掃除を行ってもらえることもあります。
また、基本的に便利屋は費用が時間制なので、比較的軽度な汚部屋であれば、リーズナブルな価格で掃除が可能です。
便利屋に汚部屋掃除を依頼するデメリット・注意点
便利屋に汚部屋掃除を依頼するメリットもあれば、デメリットや注意点もありますので、メリットと併せて覚えておきましょう。
便利屋によって対応能力は異なる
便利屋は掃除だけを専門に行っている業者ではありません。
依頼者の身の周りのことまで行っていますので、それまでにどのような案件を受けてきたかによって、便利屋として蓄えているノウハウが異なります。
極論ですが、それまでに掃除の依頼を引き受けたことのない便利屋に掃除を依頼しても、一般人と同程度のノウハウしかありませんので専門的な掃除は難しいでしょう。
自らだけで対応できないケースもある
便利屋は「広く浅く」の業者です。
そのため、先にもお伝えしましたが清掃業務のノウハウは便利屋によって異なります。
掃除依頼が来た時には軽い部屋の掃除程度であれば行えても、大量のゴミが出る場合、対応できないケースもあります。
特に近年は多くの自治体がリサイクル・環境問題の観点から、ゴミ出しに細かいルールを設定しています。
それらの分別、あるいは収集は「できません」となる可能性もあります。
あるいは自らの伝手を頼り、他の業者に依頼する分、追加費用が掛かるケースもあります。
ゴミの掃除は自らで行い、処理・運搬は便利屋の知り合いに任せる場合、依頼者とすれば便利屋と処理・運搬を行った業者それぞれに費用を支払わなければなりません。
長時間になると割高になる
便利屋の多くは、時間制です。
いわば、「依頼する時間は何でも頼ってください」が便利屋のスタンスです。
そのため、短時間であればコストパフォーマンスも良いのですが汚部屋掃除が長時間に及ぶ場合、割高になってしまうこともあります。
ましてや一人ではなく、人員を手配した場合、時間×人数の費用が発生しますので、人数が必要な汚部屋の掃除や少ない人数でも長時間の作業となった場合、想定以上のコストがかかることも十分に考えられます。
専門業者に依頼するメリット・デメリット
専門業者に依頼するメリット・デメリットについても見てみましょう。
専門業者に依頼するメリット
専門業者に汚部屋掃除を依頼するメリットは、掃除の専門業者なので任せておくだけで良い点です。
掃除のノウハウがない専門業者などあり得ません。
業者も多々ありますが、いずれも独自のアプローチで掃除を行っています。
掃除の際に「どうすればよいのか分かりません」「経験がないので知りません」といったことにはなりません。
どのような事態に直面しても、それまでの経験に基づいて適切に対処してくれます。
専門業者に依頼するデメリット・注意点
専門業者に依頼するデメリットや注意点についても把握しておきましょう。
便利屋と比べるとスピード感に欠ける
スピード感に関しては便利屋に軍配が上がります。
専門業者が遅いというよりも、便利屋のスピード感が優れている話ですが、24時間受付に対応しているだけではなく、深夜や早朝にも作業を行う便利屋もあります。
フットワークの良さは便利屋の強みになりますので、その点を比較すると便利屋に劣ります。
深夜や早朝にふと「今から掃除を」と思っても、その時間に受付はできても、すぐ駆けつけてくれる専門業者は少ないでしょう。
いろんな業者がいる
掃除専門業者も、様々な業者がいますので適切な業者を選ぶ必要があります。
そのため、初めて専門業者に依頼する時にはどれを選ぶか悩まされる人も多いです。
自分の目的に応えてくれる業者なのかを判断する必要がありますが、どこで判断すればよいのかで迷うこともあるでしょう。
専門業者の選び方
便利屋ではなく、専門業者に依頼する場合の選び方も覚えておきましょう。
選択肢が多いからこそ、どの業者を選ぶかが大切です。
料金体系
まずは料金です。
提示された金額が最終金額なのか、あるいは基本となる金額で、作業によって追加料金が発生するのかは必ず確認しておきましょう。
どの作業にどれだけの費用がかかるのかなど、内訳を出してもらいましょう。
内訳が緻密であればあるほど、信頼できる専門業者だと考えてよいでしょう。
契約書や領収書を発行するか
料金に関して、契約書や領収書を発行するのかも確認しておきましょう。
これらがない口約束のみの業者の場合、後になって当初聞いていた費用と変わるケースが多いです。
「作業に思いのほか費用がかかった」「特別料金が発生するシチュエーションに該当した」など、理由を付けて当初よりも高い料金の支払いを迫られるケースがあります。
そのため、提示された料金を確定させるための契約書や、金銭を支払ったことを証明する領収書を発行する業者なのかも確認しておきましょう。
汚部屋は便利屋と専門業者のどちらに依頼するかのまとめ
汚部屋の掃除を任せるのであれば、物が少なく、かつスピーディーにと考えているのであれば便利屋も良いでしょう。
しかし、物が多く時間がかかることが想定される場合には専門業者に依頼した方が費用は安くなります。
また、当然ですが専門業者の方がノウハウが蓄積されていますので対応力は上です。
これらを踏まえ、汚部屋を解決してくれるのはどちらなのかを考えてみましょう。
