ゴミ回収業者に任せることで、ゴミ・不用品の回収が捗ります。
自ら掃除するよりも効率が良いだけではなく、様々な用途で依頼が可能です。
ゴミ屋敷の改善から、部屋の掃除、あるいは持ち運びが難しい粗大ゴミ等の回収等、様々な形で力になってくれることでしょう。
しかし、ゴミ回収業者は多々あります。
親身に力になってくれるゴミ回収業者もいれば、いわゆる悪徳業者もいます。
そこで、良い業者の選び方や悪徳業者の見分け方などを覚えておきましょう。
悪徳ゴミ回収業者の特徴を把握し、見分け方を覚えよう
まずは悪徳ゴミ回収業者の特徴を覚えておきましょう。
いくつか共通している点がありますので、それらに該当する場合、悪徳業者である可能性が高いです。
見積もりの段取りが悪い、あるいは出さない
ゴミ回収の悪徳業者は、見積もりの段取りが悪いケースが多いです。
また、見積もりそのものを出さなかったり、大雑把な見積もりであるケースも見受けられます。
依頼する側にとっては、見積もりは時間や手間がかかるものですが、費用の目安を知る重要なものです。
しかし悪徳業者は見積もりを出さなかったり、段どりが悪く適当だったりして、見積もりを軽視します。
その理由は、見積もりを細かく提示すると、実際に作業してお金を請求する際、齟齬が出てしまうからです。
いわば、作業当日、見積もりよりも多額の費用を請求するための「余白」を残しています。
事前に必ず確認しましょう
見積もりそのものを出さないゴミ回収業者の場合、作業当日まで費用が不明瞭で、言い値を請求されることになります。
この点からも、以下のポイントを確認しましょう。
- 見積もりを発行してくれるか
- 作業内容に対しての費用が細かく記載されているか
ゴミ回収業者の住所や電話番号が正しいか・把握できるか
webからゴミ回収業者を探す場合、公式サイトに住所や電話番号が記載されているのかも確認しておきましょう。
また、記載されている住所を実際に地図アプリで確認してみましょう。
記載されている住所に事業所があれば問題ありませんが、事業所らしき建物が見当たらない場合、記載されている住所が虚偽である可能性があります。
なぜ虚偽住所を記載するのかといえば、何か問題があった際に足取りを掴めなくするためです。
やましいことがなければ、正しい住所を記載します。
住所と固定電話の有無も要チェック
住所を記載した方が閲覧者に信頼感を与えることになります。
それでも正しい住所を記載していないということは、正しい住所を把握されたくない、つまり悪徳ゴミ回収業者である可能性が高いです。
電話番号に関しては固定電話の方が信頼性が高まりますが、昨今は携帯電話で営業しているゴミ回収業者も増えています。
固定電話が記載されている業者であればより信頼できる業者だと考えてよいでしょう。
ゴミ回収処分無料を大々的にアピールしている
ゴミ回収業者の公式サイトにて、「処分無料」と大々的にアピールしている場合も、悪徳業者である可能性があります。
なぜなら、昨今はゴミ問題の社会的な関心の高まりを受け、ゴミ処分は多くが有料となっています。
つまり、ゴミ回収業者が利用者から回収したものを、改めて処分する際には費用がかかります。
ゴミ回収業者によって、回収したゴミ・不用品の用途は様々ですが、再利用できず、結局は処分しなければならない物に関しては、ゴミ回収業者が行政に費用を支払って処分します。
つまり、無料で引き受けたら赤字になります。
無料を餌にしている可能性がある
それでも「無料」を大々的にアピールするのは、本当に無料で引き受けるのではなく、無料という言葉を餌に、まずは利用者を募り、作業を進めて断りにくい段階にて「これはお金がかかる」と告げ、費用を取ろうと考えています。
口コミ・評判
ゴミ回収業者の口コミや評判をチェックしてみましょう。
口コミや評判は利用者の声です。ゴミ回収業者のホームページはあくまでもゴミ回収業者側のアナウンスですが、口コミや評判は利用者が、実際にゴミ回収業者を利用して思ったことです。
特に多く記載されていることは、自分自身が依頼した際に、同じ気持ちになる可能性が高いことです。
口コミや評判はGoogleMAPやSNS等で調べることができますので、ゴミ回収業者の利用を考えているのであれば、公式ホームページや安いのかだけではなくそれらをチェックして口コミや評判を調べておきましょう。
相場よりも明らかに安いゴミ回収業者
相見積もりを取ることで、ある程度ゴミ回収業者の相場が見えてくるはずです。
その際、明らかに相場よりも安いゴミ回収業者は控えた方が良いでしょう。
安い点は魅力に映るかもしれません。
しかし、安い訳があるのも事実です。
例えば人件費を削っているので作業の質が悪かったり、車両のメンテナンスを疎かにしているので事故リスクが高かったり、あるいは積載量が少なかったり。
本来お金がかかる部分を削れば安い費用で提供できるのは当然です。
また、当初こそ安いものの最終的に請求される金額が高い可能性もあります。安い金額で利用者を騙すようなゴミ回収業者もいますので、相場よりも明らかに安い業者は控えた方が無難です。
認可を受けていない
ゴミ回収業者はトラックさえあれば簡単にできる仕事だとされていますが、実際に事業としてゴミ回収を行うためには認可が必要です。
しかし悪徳業者は認可を得ていません。
だからこそ無責任です。
認可を受けているゴミ回収業者であれば、認可取り消しとならないよう真摯に事業を行いますが、認可を受けていないゴミ回収業者とすれば、ペナルティを受けるリスクがないのです。
相場よりも安い価格で引き受けると思ったら、不用品を不法投棄していたり、どこに事業所を構えているのか分からないので納税していないからこそ安い価格で引き受けていることもあります。
そのため、明らかに安い業者は一般産業廃棄物認可を受けているのかを確認しておきましょう。
しっかりとした説明ができない
なんでもよいので質問してみましょう。
その際の応対が納得できるものなのか、あるいはあやふやなものなのかもゴミ回収業者の見分け方です。
例えば安いと評判のゴミ回収業者には、なぜ安いのかを訪ねてみましょう。
健全な業者であればなぜ安いのか、利用者が納得できる理由を述べてくれるでしょう。また、再度質問した際にも安い理由を含めてスムーズに答えてくれるはずです。
しかし悪徳ゴミ回収業者の場合、明確な答えではなく誤魔化そうとしたり、整合性のない矛盾した説明をしてくるでしょう。
移動車
移動しながら不用品回収を謳っているゴミ回収業者もあります。
不用品の処分を考えていた人にとっては、「良いタイミング」だと思うことでしょう。
しかし実は、移動しながら不用品を回収しているゴミ回収業者の多くが悪徳ゴミ回収業者です。
というのも、認可を受けておらず、さらには事務所を構えていないので各地を転々としているのです。
拡声器で「安いです」等とアピールしていますが、実はこのタイプのゴミ回収業者はトラブルが多いのも事実。
また、事務所という固定費を支払っていないことから安い設定にできる部分もあります。
そのため、移動しながら拡声器で不用品回収をアピールしているゴミ回収業者の利用は控えた方が無難です。
ゴミ回収業者の選び方
悪徳ゴミ回収業者の特徴を把握することで、選択肢から悪徳ゴミ回収業者が消えます。
しかし、良いゴミ回収業者も様々です。
例えば費用が異なったり、対応までのスピード等、それぞれ特徴が異なります。
そこで、良いゴミ回収業者の選び方についても覚えておきましょう。
柔軟な対応が可能なのかを聞いておく
ゴミ回収では、予期せぬ出来事が起きるケースが珍しくありません。
例えば部屋がきれいになったことで、それまで気付かなかったゴミに気付いたり、当初は残そうと思っていた物を捨てようと思ったり、逆に捨てようと思っていたものを残そうと思う等、作業当日になって気持ちが変化するケースが珍しくありません。
その際、当初の見積りにないことは受け付けないのか、あるいは臨機応変に対応してくれる業者なのかを確認しておきましょう。
業者側にも事情があるとはいえ、当日の柔軟な対応力は、ゴミ回収・処分では重要なポイントです。
ゴミ回収業者の公式サイトが充実している
ゴミ回収業者の公式サイトをチェックしてみましょう。
以下のコンテンツが丁寧であればあるほど、信頼できる業者です。
- 料金体系
- 住所
- 電話番号
- 実際に依頼する際の流れの解説
悪徳ゴミ回収業者の場合、簡素な公式サイトの傾向が強いです。
なぜなら、何らかのトラブルが起きた際、公式サイトを閉鎖します。
そして別のドメインを取得し、同じような簡素な公式サイトでの運営を行います。
使い捨て前提のサイトは控えよう
悪徳ゴミ回収業者の場合、いわば、公式サイトが使い捨てです。
その点、公式サイトが充実しているゴミ回収業者は、公式サイトを使い捨てだとは考えていません。
従業員・スタッフの顔写真やそれまでの実績が掲載されているサイトは、使い捨てなどしません。
いつまでも公式サイトを運用しようと考えている現れですので、信頼できるゴミ回収業者だと考えられます。
しっかりと説明してくれるゴミ回収業者
質問に対してしっかりと説明してくれる業者を選びましょう。
先にも少し触れましたが、安いのであればなぜ安いのか、明確な答えのあるゴミ回収業者を選んだ方がトラブルは起こりません。
もちろん安い点だけではなく、聞く耳を持ってくれるゴミ回収業者に依頼した方がトラブルリスクは低いので、ゴミ回収業者を選ぶ場合には安いのかだけではなく、何でもよいので質問してみましょう。
実績を提示できるゴミ回収業者
それまでの作業の実績を示すことができるゴミ回収業者は信頼できます。
ゴミ回収もノウハウが必要です。
ただゴミを回収するだけではなく、手順、依頼者への応対等はやはりノウハウが出る部分です。
ではノウハウはどのように積み上げるのかといえば実績です。
だからこそ、安い業者よりも実績を示せるゴミ回収業者を選んだ方が無難です。
明確な料金体系のゴミ回収業者
安いのかも大切ではありますが、料金体系が明確で、後から追加費用がかかることのないゴミ回収業者は信頼できます。
実際、悪徳ゴミ回収業者を依頼した際、見積もり時と作業後の請求額が異なるケースが多いです。
一方、信頼できる業者は見積もりと請求額は変わりませんし、変わるようであればなぜ変わるのかしっかりと説明をします。
また、明確な料金体系のゴミ回収業者はその他の面に関しても誠実なので、安心して依頼できることでしょう。
相見積もりをする
初めから一つのゴミ回収業者に決めるのではなく、複数のゴミ回収業者に見積もりを依頼しましょう。
多くのゴミ回収業者に見積もりを依頼すればするほど、費用の相場が見えます。
つまり、高いか安いか判断できますので安い業者を選ぶことができます。
また、安い業者だけではなく対応等も含めて、比較ができます。
日常生活の中で、ゴミ回収業者は頻繁に利用する業者ではありません。
そのため、一社だけでは安いのか高いのかだけではなく、優しい業者なのか、あるいは不親切な業者なのかが分かりません。
そこで相見積もりです。
相見積もりを取ることで、比較対象が見えますのでどのゴミ回収業者に依頼すべきなのかを判断できます。
依頼したゴミ回収業者が悪徳業者だと分かった場合
悪徳業者には依頼しないことが大切ですが、依頼時には見抜けずに依頼してしまうこともあるでしょう。
しかし受付時や作業時等の対応にて悪徳業者だと感じた場合、どのような対応を取るとよいのかも覚えておきましょう。
毅然とした対応を取る
悪徳ゴミ回収業者は、法的根拠のないことを吹っかけてくる傾向にあります。
例えば「今断ったら違約金が発生する」「キャンセル料をもらう」といったものです。
これらは当然ですが根拠がありません。
対応がおかしいと思ったら、作業前であれば断っても何ら問題ありません。
ましてや見積書等を出していない業者であれば、契約書も締結していない可能性が高いので、キャンセルしたところで何ら責任はありません。
強気な姿勢が大切
また、作業中に別途費用がかかると告げられた場合には、安易に要求を受け入れるのではなく、「出るところに出ても良い」くらいの強きのスタンスで話し合いましょう。
悪徳ゴミ回収業者は、面倒なお客相手ではなく、騙しやすい相手を騙そうとします。
提示された費用に納得いかない場合
作業終了後に提示された費用に納得できない場合、費用の根拠を書面に出してもらいましょう。
そもそも、良い業者は事前に丁寧かつ分かりやすい見積もりを出しますので、見積もりを出してこない、あるいは分かりにくい見積もりの段階で怪しい業者です。
それでも作業を依頼してしまった場合、口頭で要求された費用に対し、内訳、領収書等の発行を要求しましょう。
応えてもらえない場合、費用を支払わない点、警察や弁護士に相談するなどを告げましょう。
警察に相談すると告げる
納得できない場合、その場で警察に相談すると告げてみましょう。
警察は民事不介入ではありますが、悪徳ゴミ回収業者としてはそこでのトラブルはもちろんですが、それまでのことを指摘されてしまうリスクもありますので、極力警察を避けようとします。
だからこそ、相手の悪徳ゴミ回収業者が嫌がる行為をと考えるのも手です。
警察を呼ぶと告げれば、従来の安い価格で受けたり、警察が来る前にその場を収めようとトラブル回避に動く悪徳ゴミ回収業者も多いです。
消費者センターに相談する
ゴミ回収業者とのトラブルを受け付けているのは消費者センターですが、消費者センターはあくまでも相談に乗るだけです。
具体的に、消費者センターからゴミ回収業者に改善命令等を出す訳ではありません。
相談し、何をすべきなのかをレクチャーしてくれるのが消費者センターになりますので、安い費用で支払いたいなど、即座に解決したい場合には他の方法が良いでしょう。
ただし、消費者センターへの苦情等が増えれば行政が動くこともありますので、決して無駄になることはありません。
ゴミ回収業者の選び方についてのまとめ
ゴミ回収業者も多々ありますが、見積もりやゴミ回収業者の電話番号・住所、口コミや評判、相場等様々な点から悪徳業者を見抜きましょう。
安い点も魅力ではありますが、安いのかよりもしっかりと説明してくれるのか、実績を示せるのか、明確な料金表示なのか等でゴミ回収業者を判断しましょう。
もしも依頼したゴミ回収業者が悪徳ゴミ回収業者であった場合には、毅然とした態度を取り、警察や消費者センターへの相談をほのめかしましょう。
また、費用を支払わない点を継げると共に、内訳や領収書の発行も要求しましょう。
これらを踏まえ、安いだけではなく安心できるゴミ回収業者を選びましょう。