なかなかこまめに処分できず、気がついたら結構な量が溜まってしまう段ボールは、いざ捨てようと思うと重くてかさばるため、まとめるのにも一苦労します。
さらに、段ボールは用途によって大きさも形も変わってくるため、上手にまとめられないと運ぶ途中でばらけてしまい、外でもう一度まとめ直すケースも珍しくありません。
段ボールは、結ぶ方法やアイテムで工夫をすれば、かさばる量でも簡単にまとめられて持ち運びも簡単です。かさばる段ボールを緩ませずにまとめるしばり方や、紐以外でまとめる方法を詳しく解説します。
目次
緩まない!段ボール紐のしばり方
段ボールを紐でしばる場合、気になるのが紐のゆるみや持ち運んでいる最中のズレです。しっかり結んだつもりでも、いざ運ぼうと持ち上げたら紐が緩んでしまったり、重なった中央にある段ボールがずれたりすると、一旦紐を外して結び直さなければなりません。
複数枚の段ボールを紐でしばる場合は、最初から緩むことを想定し、しっかりしたしばり方でまとめることが大切です。紐を緩ませずしっかりまとめる段ボールのしばり方を、以下で詳しくご紹介します。
十字しばり
十字しばりは、その名の通り段ボールを漢字の「十」の形に紐でしばり、上下左右を押さえるようにまとめる方法です。最初に、段ボールの長辺の3倍ほど紐を引き出し、床に横向きで置きます。横向きに置いた紐の上に、形を揃えてまとめた段ボールを置き、両サイドの紐を段ボールの中央まで持ち上げて交差させ、それぞれを上下方向に向けて強めに引っ張ってください。
この段階で、段ボールのおもて面は十字になっています。十字になった段ボールの束をひっくり返し、裏目の横紐に上下の縦紐を通して引っ張り結べば、十字しばりの完成です。
キの字しばり
キの字しばりは、段ボールの縦方向に1本、横方向に2本の紐を渡して結ぶ方法で、カタカナのキに見立ててキの字しばりと呼ばれています。キの字しばりをする時は、最初に紐を長めにとり、段ボールの下部約3分の1の場所に横方向へ紐を通しましょう。
次に、置かれた段ボールの下を通した紐をおもて面に持ってきて、十字しばりの要領で上下に交差させます。続けて、段ボールの上部3分の1の場所で下部と同じように紐を段ボールの裏側へくぐらせ、おもて面の紐を上下方向に交差させてください。
段ボールをひっくり返し、横に渡された紐の中央に縦紐を引っ掛けながら渡し、垂れ下がった2本の紐を引き締めつつしっかり結べば完成です。続けて結ぶのが難しい人は、長めの紐を3本用意して、最初に縦方向へ紐を1本結んだ後、残りの2本を縦紐に引っ掛けながら結べばキの字しばりになります。
4の字しばり
4の字しばりは、段ボールを結ぶ時にひっくり返したり、位置の調整をしたりなどが苦手な人におすすめの方法です。最初に紐を長く伸ばし、床面に数字の4の形になるよう紐を設置します。次に、4の字の紐が交差している場所へ、段ボールの中央部分を重ねるように設置してください。
段ボールが正しく置かれていれば、4の輪っか部分が段ボールの左上にあり、段ボールの右側と下側それぞれから紐が伸びている状態になります。4の輪っか部分を持ち上げ、右側に伸びている紐を輪っかに通して引っ張り、下側に出ている紐を中央の交差部分まで引き上げて結べば、4の字しばりの出来上がりです。
【伊東家の食卓で話題】輪っかの結び方
「解けないようにきつく段ボールをまとめたい」「簡単な方法で段ボールをしばりたい」という人は、情報バラエティ番組『伊東家の食卓』でも話題になった、輪っか結びを試してみましょう。輪っか結びは、紐を何回もくぐらせたり、結んだり引っ掛けたりしないので、コツさえつかめば誰でも簡単に段ボールをまとめられます。
まず、紐の先端を向かって左側上部に置き、円を描くようにぐるぐると紐回しながら置いて、3つの輪を連続で作ってください。イメージとしては、ペンの試し書きをするように、ぐるぐると連続で輪を書いたような形です。3つの輪ができたら、最初に作った輪を崩さないように持ち上げ2個目の上に重ね、1個目と2個目を一緒に持ち上げて3個目の上に重ねます。
最後は、まとめたい段ボールを輪っかの中にくぐらせ、2つある紐の端をそれぞれにぎゅっひっぱると、指が通りにくくなるほど段ボールが締め上げられ、運んでいる時もほとんど崩れません。それでも心配な人は、輪っかの垂直方向にもう一本紐を通し、十字になるよう縛っておきましょう。
段ボールを紐以外でまとめる方法
段ボールをまとめる時は、ビニール紐で結ぶケースがほとんどだが、近年では段ボールをまとめるための専用グッズや、流用できる便利グッズも多く見られるようになりました。紐で縛ってまとめられれば理想的ですが、力が弱くなってきた高齢者や体が不自由な人だと、紐を引き締めたり段ボールをひっくり返したりするのが難しいことも多いです。
専用グッズや流用できるグッズを知っておけば、できる範囲で少しずつまとめられるので、段ボールを回収に出しやすくなります。紐以外の方法でも、段ボールを簡単にまとめられる便利グッズを以下でご紹介しますので、参考にしてみてください。
粘着テープ
一番手頃で簡単なのは、粘着性のあるテープで段ボールをまとめてしまう方法です。例えば、布製のガムテープは粘着力も高いため、紐のように十字に止めなくても、重ねた段ボールの一番上と一番下を繋ぐように4箇所止めれば持ち運びしやすくなります。
ただし、自治体のほとんどは段ボールを資源ゴミに指定しているため、ガムテープが貼られていると回収してもらえません。段ボールをまとめる時に使用するテープは、ガムテープより粘着性が弱く、剥がしやすい養生テープがおすすめです。
結束バンド
結束バンドは、硬めのビニールのような素材でできた帯状の商品で、主に工場で品物をまとめたり留めたりする時に使用され、PPバンドと呼ばれています。工場では、結束専用の機械にPPバンドをセットして使用するのが一般的ですが、手締め用のPPバンドと結束部品さえ用意できれば、家庭でも簡単に大量の段ボールをまとめることが可能です。
強力なPPバンドでしっかり段ボールをしめるため、運ぶ途中でまとめた段ボールが崩れる心配もありません。最近では、PPバンドと結束部品のセットなども販売しているので、気になる人は一度確認してみましょう。
ハンディラップ
ハンディラップとは、コンパクトに巻かれた食品用ラップのような素材に持ち手のハンドルが付いた、梱包用として人気があるグッズです。ぐるぐる巻くだけで物が固定されるため、商品が動かないようハンディラップを巻いてから箱詰めしたり、商品を発送したりします。
ハンディラップは、ラップ同士はくっつきますが接着剤のような粘着性はないため、段ボールをぐるぐるに巻き固めても問題ありません。100円均一ショップでも取り扱いがあるので、扱いやすさとお手頃さの面で優れたグッズです。
段ボール結束ツール
「段ボールを紐で結ぶのも、グッズでまとめるのも面倒」という人は、段ボール結束ツールを利用してみましょう。段ボール結束ツールは、まとめる・運ぶの2点に特化したグッズで、資源ゴミとして出すだけの人には最適です。
使い方も簡単で、捨てる予定の段ボールにツールの一部を突き刺し、穴を開けて紐でまとめたり、突き刺したまま保管して持ち運んだりします。段ボールに直接穴を開けるので、保管している段ボールを再利用したい人には向いていませんが、最初から処分だけを考えている人にとっては優れたグッズと言えます。
段ボールを資源ゴミに出すときのポイント
紙製品なので間違われやすいですが、段ボールは多くの自治体が回収と再生を推奨している資源ゴミです。再生可能な資源ゴミは、できるだけ余計な部分を取り除き、リサイクルしやすい形での処分が望ましいため、当然段ボールもルールを守り、正しくゴミに出さなければなりません。
せっかく回収に出すのなら、ゴミの削減や資源の再利用に役立つよう、リサイクルにふさわしい形に整えることも重要です。段ボールを資源ゴミに出す時、気をつけるべきポイントをご紹介しましょう。
送り状やガムテープは取り除く
段ボールに送り状やガムテープが貼られていた場合は、必ず丁寧に取り除いてから出してください。送り状は、住所や電話番号が書かれている個人情報なので、貼られたまま出すと自分お情報を他人に盗まれ、悪用される可能性があります。
段ボールのリサイクル率は100%に近いほど高いですが、ガムテームが張り付いたままだと再生工程で支障が出てしまい、高いリサイクル率を維持できません。段ボールをまとめるときは、送り状やガムテームの有無もよく確認し、安全で適切な状態に整えてください。
段ボールをガムテープでまとめたり、送り状をつけたままはNG?
たたんで平らにしてまとめる
段ボールを出すときは、段ボールを畳んでできるだけ平らにし、複数枚ごとにまとめて出すようにします。段ボールを箱の状態で出してしまうと、ガムテームなどが貼られたままだったり、回収車に積み込みにくかったりするため、リサイクル率も回収率も上がりません。
平らにしてまとめてある段ボールなら、回収作業が早くなり積みこめる量も増えるため、回収業者に負担がかかりにくいです。出す側には一手間かかりますが、そもそも平らに畳んでおく方が場所も取らないので、できるだけ平らにしてまとめておき、ルールを守って段ボールを回収に出しましょう。
資源ゴミに出せない段ボールをチェック
段ボールは資源ゴミに分別されますが、どのような状態でも段ボールであれば回収可能という訳ではありません。リサイクルする以上、できるだけ余計な成分を含んでない方が良いので、出した時の状態によっては回収を拒否される可能性もあります。
資源ゴミに出せない段ボールの特徴を知り、処分予定の段ボールが問題ないかどうかチェックしてみてください。資源ゴミに出せない段ボールのチェックポイントを、以下で詳しく解説します。
食品や油汚れや臭いが付着している
食品の一部や汁、油汚れ・匂いが付着した段ボールは、再利用がほとんどできないので資源ゴミに出してはいけません。例えば、ファーストフードのデリバリーや、腐った食品などが入っていた段ボールは、食べ物の汁や腐臭・油分が付着しています。
段ボールに付着した油分や臭いは、リサイクルに回しても成分を消しきれないので、資源ゴミとしての価値はありません。食品や油汚れ・臭いが付着した段ボールは、リサイクルではなく燃えるゴミに回します。
濡れてぶよぶよになってしまっている
水分を含みぶよぶよにふやけている段ボールも、資源ゴミとしては不向きです。段ボールは、もともと古紙をふやけさせて細かくし、繊維を絡め合わせて強度を持たせており、理想的なのは乾いた状態です。濡れてぶよぶよになると、絡まった繊維も緩んで解けたような状態になるため、再び段ボールに再生しようと思ってもうまくいきません。
自治体によっては、少しでも段ボールの濡れを防ぐため、雨の日には出さないよう通達しているところもあります。リサイクルを意識して段ボールを出す人は、濡れてぶよぶよにならないよう保管にも気を配り、地域のルールを守って出すことが大切です。
まとめ
段ボールのしばり方には、十字しばり・キの字しばり・4の字しばりなどの方法があり、どの方法もしっかり結べば、複数枚の段ボールも崩さずにまとめられます。どうしてもうまくしばれない時は、紐ではなく粘着性のあるテープでまとめたり、結束バンドやハンディラップ、段ボール結束専用のグッズを使用してみてください。
ただし、段ボールはリサイクル率が高い資源ゴミなので、食品や匂いが染み付いていたり、濡れてぶよぶよになった段ボールは回収に出してはいけません。段ボールをまとめるときに状態もよく確認し、リサイクル率の高い段ボールをきれいにまとめて出しましょう。
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