お風呂の排水溝の掃除、どのくらいの頻度でできていますか。
大手通信販売会社でが実施した家事アンケート白書のお風呂の掃除の頻度は毎日という人が55%でした。
しかし毎日清掃するのは浴槽だけ。お風呂の排水溝を含む他の部分は週に1回程度といった声もあったようです。
プレスリリースニュースリリース配信サービスのPRTIMESのアンケートでも、「お風呂は掃除における悩みが多いエリアだ」という意見が多数でした。
(参考URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000325.000001915.html)
中でもお風呂の排水溝はその構造の都合上ゴミがたまりやすく、頻繁に清掃しても不衛生になりがちです。
そんなお風呂の排水溝の掃除を少しでも簡単にする方法があれば、日々の掃除の負担を減らし、ストレスからも解放されるでしょう。
そこで今日は、多くの人がストレスを感じているお風呂の排水溝の掃除を簡単にする秘策を紹介します。
目次
お風呂の排水口は掃除してもなぜすぐに汚れるのか
お風呂の掃除は毎日しても、排水口まではなかなか掃除が追いつきません。
ふと気づいて今日は排水口も掃除しようと手を伸ばすと、我が目を疑うようなドロドロと髪の毛が詰まった状態に愕然とすることはありませんか。
ついこの間掃除したばかりなのになっていませんか。
お風呂の排水溝の掃除が億劫になる理由の一つが、いくらきれいにしてもすぐに汚らしく汚れるという点ではないでしょうか。
なぜお風呂の排水口は、ここまで汚れるのか。その理由は、主に4つあります。
- 髪の毛
- 皮脂
- 石鹸カス
- カビ
お風呂で髪を洗うことによって発生した抜け毛が排水口に詰まると、水の流れが悪くなり、そこに皮脂や石鹸カスといったゴミも溜まっていきます。
体を洗った後に発生する皮脂汚れや石鹸カスが、排水溝のドロドロしたぬめり汚れや臭いの原因です。
またお風呂の排水口は常に水分があるためもともとカビやすい環境にあります。
それに加えて皮脂汚れや石鹸カスは菌類のエサになり、カビをはじめとする菌が大繁殖してしまいます。
そのためお風呂の排水口は雑菌の温床となりやすい環境にあるのです。
お風呂の排水口の掃除を簡単に行う方法4選
お風呂の排水口が掃除をしてもすぐに汚れてしまう原因は、常に湿り気がある場所であることです。
さらに髪の毛や皮脂汚れ、石鹸カスが溜まることで、カビをはじめとする雑菌が繁殖しやすいためです。
しかし日々の心がけと定期的な掃除で、お風呂の排水口が雑菌が繁殖することは未然に防止できます。
とは言うものの、骨の折れる掃除では、こまめに実施するのは辛くなってしまうでしょう。
そこで忙しい人でも簡単に実践できる、ノンストレスなお風呂の排水溝の掃除方法を、原因別に紹介します。
お風呂の排水口に詰まった髪の毛を簡単に掃除方法
毎日髪を洗うたびに、排水溝に髪がぎっしり詰まっているという経験はありませんか。
それもそのはず。人間の生理的脱毛で抜ける髪の毛の数は、1日あたり100本程度と言われています。
お風呂の排水溝に詰まった髪の毛は、お風呂に入るたびにティッシュなどで取り除くことで、簡単に掃除できます。
ただお風呂に入ってきれいにしたばかりの手で、汚れた排水口の髪の毛を取り除くのは気乗りがしないでしょう。
たとえ作業自体は簡単でも、不衛生な気分になります。
そんな時は、可燃ゴミを出す日の朝にお風呂の排水口のゴミもまとめて捨てる、といった習慣を持ってみましょう。
これで週に2回はお風呂の排水口に詰まった髪の毛汚れを掃除することができます。
最近では、シールタイプのシートを排水口に貼る商品も売られています。
これならティッシュを持ち出す手間も不要で、髪の毛が排水口に溜まってきたら、シールごと剥がして捨てれば掃除完了です。
しかし、こまめな排水口の掃除ができる時ばかりではありません。
少し目を離せば、あっという間にお風呂の排水口には髪の毛汚れがぎっしり詰まってしまいます。
また半月に1度程度は、排水口をしっかり清掃しておかないと、雑菌が繁殖しかねません。
そこでぜひ活用したいのが、お風呂の排水口用のパイプクリーナーです。
お風呂の排水口パイプクリーナーで掃除する
お風呂の排水口パイプクリーナーには、粘度の高い液体タイプや粉末タイプがあります。
手順も簡単で、パイプクリーナーをお風呂の排水口に振りかけ、指定された時間放置しておくだけです。
時間になったら洗い流すだけで、手を汚すことなくお風呂の排水口掃除は完了です。
皮脂汚れや石鹸カスのドロドロ汚れと共に張り付いた髪の毛も、根こそぎ溶かし、悪臭も消し去ります。
ただしお風呂の排水口に使用するパイプクリーナーは、かなり強力な汚れを落とすため、刺激の強い洗剤に作られています。
使用する量や浸け置く時間など、必ず説明書きを熟読の上、換気の良い状態で使用しましょう。
塩素系漂白剤やカビ取り剤で徹底除菌
お風呂の排水口に汚れがつまり、水の流れも悪くなってしまいます。
この状態になっていたら、すぐに掃除して取り除かなければならないものの、手で触れるのも憚られます。
そんな時は、塩素系漂白剤やカビ取り剤を活用しましょう。
塩素系漂白剤は液体タイプ。カビ取り剤は泡タイプが多い傾向にあります。
塩素系漂白剤ならお風呂の排水口のパーツを袋や容器に入れて30分程度放置し、その後によく水洗いすれば、見違えるようにきれいになります。
泡タイプのカビ取り剤はより簡単で、カビの生えている部分に泡を吹きかけ、20分程度置いた後、シャワーで洗い流しましょう。
この時、カビ取り剤を塗布たい箇所から15センチ程度離れた箇所からスプレーするポイントです。
勢いよく噴射させすぎて、洗剤が目に入らないように注意してください。
頑固な汚れでつけおきしても十分きれいにならない場合は、古くなった歯ブラシのような、目の詰んだもので擦れば、簡単に汚れお落とすこともできます。
塩素系漂白剤やカビ取り剤は、皮膚に直接触れたり衣服にかかると危険です。
万が一変色等が起きても良い服装で、また手荒れ防止のためにゴム手袋を着用して作業しましょう。
また、作業する際は換気扇をつけたり窓を開けるなど、換気対策を欠かさないように注意が必要です。
重曹とクエン酸でエコにお風呂の排水溝を掃除
小さなお子さんがいるご家庭や環境負荷に配慮する方に便利なのが、重曹とクエン酸です。
重曹とクエン酸があれば、室内のほとんどの箇所が掃除できると言われるほど、重曹とクエン酸は優秀な天然の洗剤でもあります。
重曹とクエン酸を使ったお風呂の排水口の清掃は、以下の手順でおこないます。
- クエン酸小さじ1杯・水200mlをスプレーボトルに入れて混ぜ合わせ、クエン酸水を作る。
- お風呂の排水口の髪の毛や大きなゴミを取り除く
- お風呂の排水口周辺に重曹を100グラム(大さじ8杯)程度振りかける
- ステップ1で作ったクエン酸水を重曹の上に振りかける
- 泡が発生するので、そのまま30分程度放置する
- お風呂の排水口全体をシャワーで洗い流してお掃除完了
重曹とクエン酸を使ったエコな洗剤でも、お風呂の排水口はきれいな状態に整えられます。
ただし、清掃する際は換気を忘れずに行ってください。
お風呂の排水口が臭う時の対策
お風呂の排水溝の掃除が長期間にわたって滞っていると、排水口から悪臭が上がってくることがあります。
この臭いの原因は雑菌が大繁殖していることです。
排水口にたまった髪の毛やゴミ、皮脂汚れや石鹸カスをエサに、雑菌が繁殖し、一部腐敗している状態になると嫌な臭いが排水口から上がってきます。
排水口は縦に深い構造です。
髪の毛などの大きな汚れを咳止めるヘアキャッチャーの下には、排水トラップと呼ばれる中に水を貯められるパーツが入っています。
排水トラップには水たまりがあり、この水の効果で排水管の臭いが上がってこない仕組みです。
しかし排水トラップ自体が常に水に触れているので雑菌やカビが発生しやすい箇所でもあります。
排水口清掃の際にヘアキャッチャーだけでなく排水トラップも外して掃除をすれば、排水口から嫌な臭いがすることを未然に防げるでしょう。
排水トラップを清掃しても排水管から臭いが上がってくる場合は、排水管自体にこびりついた汚れが原因で雑菌が繁殖している可能性が考えられます。
この場合個人で掃除するのは困難を極めるため、排水管洗浄のできる専門の業者やハウスクリーニング業者に相談してみると良いでしょう。
お風呂の排水口の掃除はハウスクリーニング業者に依頼できる
ここまで自分で簡単にお風呂の排水口を掃除する方法を紹介してきました。
しかしお風呂の排水口の掃除は、体を洗い流すなどして汚れた水が流れていく箇所であり、カビや雑菌が大変繁殖しやすい部分でもあります。
こまめに掃除してもすぐに汚れる箇所であり、自分で掃除をしても嫌な臭いやつまりが解消されないことも珍しくありません。
またお風呂の排水口は入り組んだ構造のため、自分では手が届きにくいこともあるでしょう。
そんな時は、ハウスクリーニング業者にお風呂の排水口掃除を依頼する、という方法もあります。
ハウスクリーニング業者は清掃のプロです。
素人では到底及ばないスキルで、驚くほどきれいにお風呂の排水口を磨き上げてくれるでしょう。
一度徹底的に掃除しておけば、雑菌の繁殖を抑え、長くきれいな状態にお風呂の排水口をたもとことも可能です。
お風呂の排水口の掃除を業者に依頼するメリット
浴室は湿気が高くなりがちです。
排水口以外にも、壁や天井、換気扇なども定期的にお掃除をする必要があります。
ハウスクリーニングの専門業者に依頼すれば、お風呂の排水口以外にも、お風呂場全体の掃除を依頼することも可能です。
日頃忙しく、こまめにお風呂掃除できない人だけでなく、自分では行き届かない部分の掃除をプロに託すという意味でも、ハウスクリーニング業者に依頼するメリットがあります。
お風呂の排水口の掃除業者を選ぶコツ
最近は、お風呂の排水口掃除ができるハウスクリーニング業者も数多く存在します。
ハウスクリーニング業者によって、サービス内容や対応範囲、料金体系も異なります。
気になるハウスクリーニング業者、3〜4社から見積もりをとり、不明点を相談してクリアにしながら、自分のニーズに一番合致したハウスクリーニング業者を選ぶとよいでしょう。
お風呂の排水口掃除を業者に依頼した時の料金相場
浴室全体の掃除をハウスクリーニング業者に依頼する場合、約1時間〜2時間でおよそ10,000円(税込)~20,000円(税込)が相場と言われます。
業者によって値段やサービスが異なるので、詳細は見積もりの際にしっかり確認すると安心です。
また、ハウスクリーニング業者によっては、お風呂の排水口のみ、といった部分だけの掃除に対応することもあります。
作業範囲が少なければ料金も安く済むでしょう。
自分にとって必要な掃除の範囲がどこまでなのか、確認してから見積もりをとるようにしましょう。
まとめ
お風呂の排水口は、大変汚れやすく、雑菌も繁殖しやすい箇所です。
しかし水回りは衛生管理を徹底して、きれいな状態に保ちたいものですよね。
週に2回程度は、髪の毛や目につく大きなゴミを取り除く、そして半月に1回程度は、洗剤を用いて念入りに掃除をして、嫌な臭いが出ないように心がけることが大切です。
ただ忙しい毎日で、お風呂の排水口まで気が回らないという人も少なくないでしょう。
そんな時は、プロのハウスクリーニングの手を借りるという方法を検討してみましょう。