「自身の部屋が気づけばゴミ屋敷になっていた」
「ゴミ屋敷の片付けはどこから手を付けたら良いのか分からない」
「ゴミ屋敷清掃の具体的な手順が分かるような、参考になるものはないかな?」
ゴミ屋敷化した家の中を何とかしたい!
そう思っていても、実際に行動するには何か指針になるようなものがなければ、一歩目を踏み出すことは難しいですよね。
そういった人のために、ここではゴミ屋敷を自力で何とかするブログの中でも片付けの参考になるおすすめのブログをご紹介します。
人気ブログに綴られた貴重な体験談を基に、先人の知恵を借りて綺麗な家にしましょう。
目次
ゴミ屋敷を清掃するシングル女性ブロガーの人気ブログ3選
ここでは独身女性がゴミ屋敷の片付けをどのようにして行っているかが分かるブログをご紹介します。
アラサー女子が汚部屋を脱出するまで
マイペースで子どもの頃から掃除が苦手だったという筆者のややこさんは、都内でワンルームに住む独り暮らしのアラサー女性です。
学生の頃、それなりに掃除はできていましたが、社会人になって独り暮らしを始めてからは帰宅が遅いことや、仕事の疲れもあって掃除はつい後回しに。
そうしているうちに気がついたら汚部屋になっていたそうです。
- 玄関は膝の高さまで物が積まれている
- シンク回りは洗い物が放置されている
- コンロは油でべたべた
- リビングとユニットバスは電球が切れたまま
- 机にはペットボトルやドリンクのパックでいっぱい
- 汚れた洗濯機にゴミが積まれているベランダ
…以上のような状態でした。
電球が切れていないのはキッチンのみだったということで、薄暗さを良いことにして部屋が汚い現実から逃避していたそうです。
筆者は一念発起、無理をせず、コツコツ片付けることに。
清掃作業は毎日1時間やると決めて、掃除の時は好きな音楽をかけて気持ちを盛り上げました。
ゴミの中から時には大切なものが出てきて、それを見て色々なことを思い出させてくれたのです。
そういったこともあり、苦手な掃除も宝探しのような感覚でやれたのでした。
ゆっくりコツコツ続けたお掃除の様子は現在総合出版すばる舎より『アラサー・ややこのおそうじ奮闘記』というタイトルで書籍化もされています。
ゴミ屋敷、掃除してみた
「苦手なことは掃除」と自負する筆者の夢島さん。
ご両親も掃除や片付けは大の苦手ということで、家族揃って物が捨てられないことに日常的に悩んでいました。
そのお悩みレベルがどれ程のものかというと、家の中に溜まっていくものを収納するためだけにわざわざ物置を増築したほどです。
そして、そこにどんどんものを詰め込み、やがて手のつけられない状態になっていました。
片付けは面倒だし、ものを捨てようとするとご両親が怒るということで、長年放置されていたのですが・・・。
2020年4月、夢島さんは繰り返す高熱や悪寒、身体の震えなどに1週間も苦しめられることになります。
しかも、足には何十個もの発疹が現れ、痛くて立てないほどでした。
悪い病気なのではと病院に行ったところ、原因は家の中で虫に足を何十か所も刺されたことだと判ったのです。
命の危険を感じた夢島さんは、ここでゴミ屋敷の掃除を決意。
ゴミ屋敷片付け奮闘記としてブログを書き始めました。
ゴミ屋敷を放置することの恐ろしさが理解できるとともに、リビング、キッチン、玄関など、場所ごとに掃除の様子が記録されているので、手順や道具の用途などが参考になります。
参照:ゴミ屋敷、掃除してみた
死ぬまでになんとかする
筆者は築50年の実家に住むぽこみさん。
両親は既に他界している、一人っ子の独身アラフィフ女性です。
ある時ぽこみさんは、「死にそうなくらい具合が悪くなった時、これでは部屋に人を入れられないぞ」と気づき、親の遺品整理と自分の生前整理を始めようと決意しました。
このブログは無職歴約10年の引きこもりで天涯孤独になってしまった筆者が、ゴミ屋敷脱出と終活を考えるブログです。
こちらのケースでは外から見て分かるほどのゴミ屋敷ではありませんが、築50年で8DKの室内にある物量は相当なものです。
このブログの特徴は、家をゴミ屋敷にしてしまう人の心理が描かれていること。
引きこもり始めてから急速に太ったという筆者は、片付けと並行しながらダイエットも行っており、 自身のことを以下のように分析しています。
- 片付けや掃除ができなくなる。→汚部屋、不衛生
- 食事がいい加減になってくる。→不健康、肥満
- 身だしなみがどうでもよくなる。→不潔っぽくなる、老けて見える
ゴミ屋敷を片付けながら過去を振り返り、なぜ家がゴミ屋敷になってしまったのかを分析しており、興味深く共感しながら読むことができます。
ブログでは、ビフォーアフターの写真がたくさん掲載されており、最終記事の「そしてなんにも無くなった」では、思わず拍手を送りたくなるでしょう。
参照:死ぬまでになんとかする
実家のゴミ屋敷を片付ける子供たちのブログ4選
親が高齢になってくると注意しなければならないのが、実家の汚部屋化やゴミ屋敷化です。
もしかすると、いつか自身も同じ境遇になるであろう、その時に備えて読んでおくと心構えができる、そんなブログをご紹介します。
汚部屋の匠
仕事の関係で東京から実家に戻ることになった筆者。
20 年ぶりに帰った実家は、自分の引っ越しの荷物を入れることができないほど、モノが散乱していました。
タイトルの「汚部屋の匠」とは、お母さまのことだそうです。
筆者のお母さまは、お父さまを亡くされてからうつ病にかかり、それがきっかけで家事ができなくなってしまいました。
更に、寂しさを埋めるためなのか、お父さまが残されたお金をすべて買い物で浪費してしまったそうです。
不要なものをどんどん購入して、しかも片付けをしないことで、このような状態になってしまいました。
筆者が住む予定の2階は人の出入りがなかったからか、床に土や砂、ホコリが溜まっており、靴を履かなければ歩けない状態です。
筆者はまず引っ越しの荷物を搬入できるようにするために、3日間かけて搬入スペースを作りました。
そこから自身が使えるスペースを少しづつ広げながら、ゴミ屋敷清掃が本格的にスタートします。
分別したゴミを袋詰めする際に、ゴミ出しの日を忘れないようにゴミ袋にゴミ出しの日付を書いておくなどのアイデアがイラスト付きで解説されています。
直筆のイラストも可愛らしく面白く書かれており、応援したくなる内容であることから「汚部屋ビフォーアフターコンテスト」特別賞を受賞しています。
参照:汚部屋の匠
ゴミ屋敷、片付けるよー!
関西に住む筆者のたぬ子さんは、ご両親が亡くなったことで東北にある実家が残されました。
たぬ子さんのお母さまは片付けが苦手、お父さまは色々と物を買ってしまう、貰ってくる人でした。
そういった事情もあり、実家は筆者の小さい頃からものでいっぱいだったそうです。
実家は売却することになりましたが…そこは明らかなゴミ屋敷!
田舎の広い家は部屋数が多く、その分物が詰まっている状態でした。
既婚のたぬ子さんには手伝ってくれるような友人や知人がたくさんいましたが、家が汚いことが恥ずかしくて誰にも見せることができず、たった1人で片付けをすることを決意します。
たぬ子さんはその心境を「ゴミ屋敷に育った子供として、恥ずかしいと思って生きてきた。綺麗な家が羨ましかった」と綴っています。
月に1回帰省しながら少しづつ片付けを進めました。
片付けでは、捨て方が分からない不用品がたくさん出てきますが、筆者は1つ1つ調べて正しく捨てて行きます。
片付けにはどのくらいの費用がかかるかも分かるブログです。
参照:ゴミ屋敷、片付けるよー!
母さん、一緒に片付けない?
筆者は31歳一人暮らし、両親が高齢になって実家がゴミ屋寸前になっていたことを機に、高齢世帯でもリバウンドしない環境づくりと掃除方法を考えていくブログです。
久しぶりに帰った実家がゴミ屋敷になっていた・・・という話、聞いたことはありませんか?
近年、実家の片付けについての関心が急速に高まっています。
実家の片付けでの悩みは、せっかくきれいに片付けても住んでいる親がまた元に戻してしまうこと。
このブログは、キッチンという狭い範囲ではありますが、娘である筆者が、片付けの苦手なお母さまと一緒に「リバウンドしない片付け方法」を探りながら掃除をしていった記録です。
高齢になると、以下の理由から片付けることが難しくなってきます。
- ひざや腰などの関節が痛むようになり、雑巾がけが億劫になる
- 高いところにある荷物を取り出せなくなる
- 重たい掃除機をかけることが面倒になる
- 2階に上がることが面倒になり、1階にものが溢れる
- 買い物に行く頻度が下がり、食品を買いだめして結局腐らせる
- 物忘れが進んで冷蔵庫の中が管理できなくなり同じ商品を買うなど無駄な買い物をするようになる
こうした理由から、高齢化とともに家はゴミ屋敷になっていくのです。
片付け自体の記録だけでなく、親との向き合い方も綴られており、親が住んでいる実家を片付けたい人の参考になりそうです。
相続廃墟ひとりで片付け地獄
筆者はフランス人の夫と子育て中のお母さん。
長年鬱病と戦っていた母親の死をきっかけに、地元に戻って実家のゴミ屋敷を一人で片付ける奮闘ブログです。
実家のゴミの中には戦時中の親族の写真が出てくることもあり、それを見て祖父母が毎晩語ってくれた戦争体験や、国際結婚の筆者がフランス移住していた時のイスラムテロのことや移民問題などを振り返ったりと、ゴミ屋敷の片付けを通して多くのことを考えさせられるブログとなっています。
家事や子育て、仕事、そしてゴミ屋敷清掃と、悩むことが増えてきて、ついに筆者本人も鬱病になり入院することになります。
実家のゴミ屋敷と向き合うタイミングというのは、子育てであったり介護であったり、そして自身の仕事であったりと、生涯の中でも密度が濃い時間のタイミングで訪れるものです。
そちらの闘病生活についてもゴミ屋敷清掃と並行して書かれています。
画像が多く掲載されていて、ゴミ屋敷となった家の見取り図がイラストで描かれていたり、4コマ漫画で掃除中の思いなどが綴られていることでテンポよく読めるブログです。
参照:相続廃墟ひとり片付け地獄
突然故人のゴミ屋敷を遺品整理することになったブロガーの人気ブログ
遺品整理をする対象が何も両親や兄弟の死後に限ったことではありません。
時には遠縁だった親戚や、恋人や親友との死別がきっかけで、ある日突然自身がゴミ屋敷の清掃をしなければならない状況に身を置くことになるかもしれません。
そんな「もしも」が書かれたブログをご紹介します。
ゴミ屋敷を自力で片付けることにしました
筆者はmasakakonnakotoniさん。
書き出しは、疎遠になっていた兄が癌で亡くなったことから始まります。
亡くなった兄がマンション住まいだったことから、退去の支度をしようとmasakakonnakotoniさんが兄の部屋に踏み入ったら、そこはテレビ番組でしか見たことがないような「ゴミ屋敷」状態だったのです。
まさか自分の兄が、テレビ番組で見るようなゴミ屋敷よりも酷いゴミ屋敷で生活をしていたなんて・・・と、悲しみや怒りや悔しさが入り乱れ、落ち着くまでにしばらく時間がかかったほどだったと、筆者はその時の気持ちを綴っています。
業者に片付けを依頼することも考えましたが、室内の環境があまりにも酷いために高額の費用が掛かることが分かり、それならすべて自分でやる! と決心しました。
約1ヶ月で出たゴミは空き缶72袋、空き瓶15袋、可燃ゴミ635袋。
一人暮らしでこれだけのゴミの量…ゴミ屋敷の凄まじさが分かります。
このブログでは、以下内容が詳しく書かれており、自身で片付けを行う場合や親族の遺品整理をする際などに非常に参考になるでしょう。
- 業者に相見積もりを頼んだ際のやりとりの内容
- 片付けに際しての準備や大量のゴミ処分の方法
- 実際の片付けに関する具体的な方法
- 遺品整理をする際の気持ちの持ちよう
【併せて読みたい記事】
障がいがあってもゴミ屋敷清掃を頑張るブロガーの人気ブログ3選
部屋を片付けられない理由として近年よく耳にすることが増えたものが、ADHDなどの発達障害や鬱病などの精神疾患、または身体障害によって思うように部屋を片付けることができないなど、障がいがあることでゴミ屋敷化するケースが増えてきました。
そのような自身との障がいとうまく付き合いながらゴミ屋敷を脱出しようというブログをご紹介します。
腹黒ひつじのゴミ屋敷脱却ブログ
筆者は片付けが苦手なADHDのひつじさん。
ADHDとは注意欠陥・多動症を指し、集中力がないなどの不注意、落ち着きがない、順番待ちができないなど多動性・衝動性の2つの特性を中心とした発達障害です。
そして夫もADHD。
夫は買い物依存症で片付けられない上にモラハラ気質であったため、別居をしてLD(学習障害)を抱える息子さんと一緒に実家で暮らしています。
一緒に暮らすようになったひつじさんのお母さまは、体が弱いため実家の掃除が思うようにできません。
そのためひつじさんが代わってゴミ屋敷となっている実家を家事と並行して片付けを進めるブログです。
現代的な問題となっている大人の発達障害。
筆者はADHDのほか、HSP(生まれつき敏感で、周りからの刺激を過度に受けやすい)も抱えており、片付けだけではなく夫婦の問題、子育ての問題、介護の問題など、決して他人事ではない問題と戦っています。
ゴミ屋敷清掃を通して、どのような状況の人でも共感できるポイントがあるブログではないでしょうか。
こちらも、ビフォーアフターの写真が豊富です。
汚部屋卒業!リバウンドしない為の片付け日記
筆者はADHD傾向が強いあややぷーさん。
長男と双子ちゃんの5人家族で住んでおり、あややぷーさんの息子さんもADHDの傾向が強く出ているということです。
仕事に子育てに悩みながら、汚部屋を何とかしようと奮闘するブログです。
子供が生まれるとどうしても色々なことが後回しになりますし、物もどんどん増えていきます。
そのような中で子供の発達について悩んだり、子供の習い事の送り迎えや、そこでの人間関係が更なるストレスを招くことに。
ストレスは汚部屋になるきっかけになりますので、あややぷーさんは汚部屋にならないようにストレスを軽減する方法を模索しながら片付けをしています。
小さなお子さんがいる方には共感しかないブログとなっています。
毎日ちょこっと片付け
還暦を迎えた筆者が、両親を岩手から呼び寄せて近所に住んでもらった後に介護が始まり、自宅と実家を行ったりきたり…二つのゴミ屋敷と戦う様子を綴ったブログになります。
そのような中で筆者はオンライン片付けスクールと出会い、片付けにつて勉強しながら少しづつゴミ屋敷を片付けていくストーリーです。
筆者が自分をADHDのグレーゾーンであることに気づいたのも、オンライン片付けスクールと出会ったことがきっかけだったそうです。
ゴミ屋敷の片付け方とオンライン片付けスクールの内容に興味がある人におすすめのブログです。
参照:毎日ちょこっと片付け
ゴミ屋敷の片付けを自力でやるブログを読むなら境遇が近い人の記事を参考にしよう
ゴミ屋敷の片付けと一言で言っても、ゴミ屋敷になった経緯や背景は人それぞれ異なります。
自身のせいでゴミ屋敷を作り上げてしまった人、身内の突然の死によって自身がゴミ屋敷を掃除することになった人、実家がゴミ屋敷化した人、障害の影響で片付けられない人など…ここにあるだけでも色々な事情があります。
そんなゴミ屋敷ブログだからこそ、自身の状況と近いブロガーさんが書いた記事こそが一番、片付けの参考になる記事になるのです。
ブロガーさんが頑張ってゴミ屋敷と向き合っている姿を自身にも重ねて、ブロガーさんとともにゴミ屋敷からの脱出を目指しましょう。