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ゴミ屋敷の強制執行や強制撤去ってなに?


2018年7月、名古屋地裁によるゴミ屋敷の撤去に関連した判決が話題になり、各メディアが大きく報道しました。

3階建ての建物内部にゴミが溜まり、滞在できなくなった住人は路上で寝泊りをする様子などがテレビやYouTubeなどでも取り上げられ、話題になっていました。

 

しかしこのようなゴミ屋敷は各地に存在しています。なぜゴミ屋敷が発生し、強制執行や強制撤去がどうして行われるのでしょうか。

強制執行や強制撤去はどのような経緯で発生するのでしょうか?解説します!

強制 撤去 執行 ゴミ屋敷 ブログ02

ゴミ屋敷とは?

 

ゴミ屋敷とは、その名の通りゴミが溢れてしまっている家や部屋のことを指します。

元々は居住されていた空間にゴミがたまり、月日が経ち、家中がゴミで溢れて近隣住民にも悪影響を及ぼしてい状態が「ゴミ屋敷」と呼ばれます。

 

 

ゴミ屋敷の問題点

 

ゴミ屋敷の問題点は、悪臭や害虫、害獣の住処になり近隣住民の快適な生活が脅かされること、景観が美しくないことなどが挙げられます。

ゴミが積まれて崩壊の危険性がある、可燃ごみが大量にあり火災発生の可能性が高いことも問題点です。

 

強制執行、強制撤去とは?

 

ゴミ屋敷を取り締まる直接的な国の法律はありませんが、各自治体が条例を制定してゴミ屋敷に対処を行っています。

2013年の足立区のごみ屋敷条例(正式名称は「足立区生活環境の保全に関する条例」)の制定を皮切りに、似たような条例が各自治体で制定され始めました。

 

これらの条例に基づいて自治体がゴミ屋敷居住者の代わりにゴミ処理を行うことが一般的に「強制執行、強制撤去」と呼ばれます。

正式な名称は「行政代執行」です。行政が居住者の代理でゴミを処理するという判断を下し、ゴミを撤去します。

 

もちろん実際の撤去に至るまでに、行政が「どのような状態ですか?」「ゴミを捨ててくださいね」とゴミ屋敷に足繁く何度も通い、現状の把握やゴミ捨てを促すアクションが起きます。

それでも撤去されず、近隣住民からの苦情が重なり、強制執行に至ります。

 

なぜゴミ屋敷ができあがるの?

 

ゴミ屋敷ができあがる理由は主に4つあります。

・強迫性障害や身体的な病気

・ゴミが溜まっていることに違和感を感じていない、ゴミをゴミだと思っていない

・部屋にゴミが溢れていることを快適だと感じている

・片付けをする時間やお金がない

 

以下に解説していきます。

強制 撤去 執行 ゴミ屋敷 ブログ03

 

強迫性障害や身体的な病気

 

強迫症/強迫性障害という病気をODCと呼びます。

英単語3文字の頭文字をとったもので、かつては強迫神経性と呼ばれていました。

病気の一種です。

1994年に世界7カ国で調査が行われ、「強迫性障害は国や文化や宗教などに関わらず、2パーセント程度の人が強迫性障害になる」という結果が出ています。

 

強迫性障害になると、ゴミ捨て時にも症状が出ることがあります。

紙や書類などのゴミに「大事なことが書かれているかもしれない」と不安を覚え捨てることができない。

ゴミを捨てることに「自分から離れていく」という不安感を覚えて捨てることができない。

「私がゴミの分別を間違えることで、焼却施設に迷惑をかけるのではないか」と不安になるため捨てることができない。

 

このような症状が出てゴミを捨てられず、ゴミ屋敷を作り上げてしまうことも。

 

また強迫性障害など心理的に強く左右する病気だけでなく、脚が痛い、動かしづらい、重いものが持てないなど、身体的にできないためにゴミを溜め込むパターンもあります。

 

 

ゴミが溜まっていることに違和感を感じていない、ゴミをゴミだと思っていない

 

ゴミが溜まっていることに違和感を感じていない人は、ゴミをゴミだと考えていません。

「他人から見るといらないものでも、本人にとっては大切なもの」ということは一般の人でもよく起こる現象です。

例えば、見た目はボロボロのぬいぐるみや毛布でも「小さな頃から愛用していて捨てられない」という人もいます。

それと似たようなものと考えるとわかりやすいでしょう。

 

周りから見たら明らかにゴミであり、使われている様子もないので「捨ててしまえばいいのに」と思えるものでも、ゴミ屋敷の住人にとっては「ゴミではなく、所有物であり、私の大切なものだ」と考えているのです。

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部屋にゴミが溢れていることを快適だと感じている

 

多くの人が「ソファに座ってテレビを見たり、こたつに入って温まりながらみかんを食べたり、クーラーの効いた部屋で暑さをしのいでくつろぎながら雑誌を読んだり、清潔なベッドで横になったりすると快適で、リラックスできることだ」と考えます。

 

しかしゴミ屋敷の住人は「ゴミに囲まれている状態が幸せ」という感覚を持っていることがあります。

ソファやベッドがゴミに埋もれていて座ったり寝たりできなくても、本人にとってはそれが快適な状態なのです。

 

 

片付けをする時間やお金がない

 

片付けをする時間やお金がなく、ゴミ屋敷が出来上がってしまうという悲しい理由もあります。

 

日々に追われ、家に帰ったら家事食事をして眠り、朝起きたらまた仕事に出かける日々を繰り返している結果ゴミを捨てるタイミングがずれて溜まってしまう、これは一般の家庭でも時々起きる現象です。

しかしそこに「金銭的に困窮している」という事情が重なると、さらにゴミが溜まり始めます。

 

  • 「指定のゴミ袋を購入するよりも、そのお金で今日の食事を購入したい」
  • 「粗大ゴミを捨てなければいけないけれど、電話もない、インターネットもないので粗大ゴミを処分するための手続きができない」
  • 「捨ててもいいけれど『何かの足しになるのではないか、この不用品も売ればお金になるのではないか』と考えてしまい捨てられない」

などの事情からゴミを捨てることができません。

 

まとめ

 

ゴミ屋敷はよくテレビのニュース番組やワイドショーなどでも取り上げられ、「迷惑な存在だ」というレッテルが貼られますが、ゴミ屋敷ができあがる過程には家主の複雑な事情が重なっており「ゴミを捨ててしまえば解決」とは言えない側面があります。

解決には周囲からのサポートが必要です。

 

しかし見た目にも悪く事故の可能性もあり、害虫や害獣が巣食うゴミ屋敷は地域から煙たがられる、歓迎されないということも事実です。

 

安心安全、清潔に生活するために、ゴミは正しいルールで処分をして「ゴミ屋敷」「汚部屋」を作らないようにしましょう。

ゴミの処分方法に迷って捨てられずに溜まっている、そのような時は片付ける、もしくは清掃業者などに依頼して処分するようにしましょう。

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