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ゴミ屋敷を根本的に解決するための方法は?


「道路にまでゴミが溢れ出ている」

「ひどい悪臭がする」

「住宅の周りに害虫が大量にわいている」

 

あなたの近所にも、もしかしたらこのようなゴミ屋敷があるかもしれません。

こうしたゴミ屋敷はどんどん増えており、近隣住民に多大な影響を与えることからも社会問題となっています。

 

ゴミ屋敷の住人に注意したところで、その人たちは決して片付けをしようとしません。

では、どうすればこうしたゴミ屋敷を根本的に解決できるのでしょうか?

 

今回はそんな疑問を持っている方のために、ゴミ屋敷の根本的な解決方法について紹介していきます。

ゴミ屋敷 解決 ブログ01

ゴミ屋敷の2つの根本原因

 

そもそもなぜ、ゴミ屋敷の住人は自宅にゴミを溜めてしまうのでしょうか?

その理由はゴミ屋敷の住人が、以下2つのうち、どちらかの状態に陥っている可能性があるからです。

 

  • セルフネグレクト
  • ためこみ症

 

ここでは「セルフネグレクト」と「ためこみ症」、それぞれがどんなものなのかについて説明していきます。

 

セルフネグレクト

 

セルフネグレクトは「自己放任」とも言われており、自分自身に対する世話を放棄することを意味します。

セルフネグレクトに陥った人は風呂に入ったり、食事をとったり、トイレに行くなど、日常生活を送るうえで欠かせない行動をとらなくなってしまうのです。

 

当然ゴミ出しや片付けもしないため、自宅はゴミ屋敷と化してしまいます。

高齢者の場合、孤独死のリスクも高く、非常に危険な状態だと言えます。

 

若い人でもセルフネグレクトに陥る可能性がありますが、そのほとんどは高齢者となっているようです。

2009年の内閣府の調査では、このセルフネグレクトに陥っている高齢者が約1万人いると報告されています。

ゴミ屋敷 解決 ブログ02

ためこみ症

 

「ためこみ症」とはその名のとおり、物をためこんでしまう障害です。

アメリカでは、精神病の一つとして認定されています。

 

ためこみ症の人は物へのこだわりが異常に強く、捨てることに苦痛を感じます。

さらに収集癖もあるため、色々なところから物を集めてきてしまうのです。

 

ためこみ症の人たちは、ゴミをゴミと認識しない人も少なくありません。

そのため日常的にゴミ収集所からゴミを拾ってきては、自宅にためこんでしまう人も多いのです。

 

ゴミ屋敷解決の1つ「条例」

 

平成24年までは、ゴミ屋敷を解決する手段はありませんでした。

しかし平成25年1月1日、東京都足立区で、ゴミ屋敷の問題を解決するための条例が制定されました。

 

この条例は、ゴミ屋敷の住人に対して厳しい措置をとると同時に、支援することによってゴミ屋敷の解消を目指したものです。

この条例は、セルフネグレクトとためこみ症、どちらのタイプにも有効な解決方法となっています。

 

条例制定後、足立区でのごみ屋敷の相談の受付件数と解決件数は以下のとおりです。

 

 

受付件数

解決件数

平成24年度

55

15

平成25年度

18

29

平成26年度

35

15

平成27年度

41

26

平成28年度

30

34

平成29年度

35

26

平成30年度

9

12

累計

223

157

※平成30年9月時点。解決件数には、過去の年度の相談分も含まれる。

 

このように平成29年度までの解決率は、70%にもおよびます。

では次から、足立区の条例がどのようにゴミ屋敷を解決できるのか、説明していきましょう。

 

足立区の条例によるゴミ屋敷の解決方法

 

足立区のゴミ屋敷解消のための条例の流れは、以下のとおりです。

 

  1. 相談・苦情
  2. 現場確認
  3. 調査
  4. 指導
  5. 勧告
  6. 命令
  7. 公表
  8. 代執行

 

足立区では区民から相談や苦情があった住宅を確認し、立ち入り調査を実施します。

そのうえでゴミ屋敷だと認めた時は、住人に片付けをするよう「指導」をします。

 

指導したにも関わらず解消されない場合は、「勧告」「命令」と進んで行く仕組みです。

命令にも従わない場合、ゴミ屋敷の住人は氏名や住所を「公表」されます。

 

住人が氏名や住所を公表されたくないと思うことで、ゴミ屋敷を片付けることが期待できるでしょう。

それでも解消されない場合は、区が住人に代わってゴミ屋敷を強制的に片付け、かかった費用を徴収する「代執行」が行われます。

 

この方法は、住人が望まない形であったとしても、ゴミ屋敷を解消できるのです。

ゴミ屋敷 解決 ブログ03

足立区ではゴミ屋敷の住人に対する支援もしている

 

ゴミ屋敷の住人がセルフネグレクトに陥っているなど、自力で片付けができない場合、足立区ではゴミ屋敷の住人に対する支援をしています。

この場合のゴミ屋敷解決の流れは、以下のとおりです。

 

  1. 相談・苦情
  2. 現場確認
  3. 調査
  4. 指導
  5. 勧告
  6. 支援

 

足立区の条例では通常の場合、指導や勧告の後は命令、公表、代執行と続きますが、住人が自力で片付けできない場合、「支援」することで解決を図ります。

支援の内容は、区がゴミ屋敷の住人に代わって、廃棄物の処分などをすることです。

 

ゴミ屋敷を根本的に解決するために個人ができることは?

 

足立区で日本初のゴミ屋敷解消のための条例が出されたのを皮切りに、他の自治体でも同様の条例を制定するところが増えてきました。

他の自治体でも代執行などの措置をとることで、ゴミ屋敷問題の解決を図っています。

 

ゴミ屋敷対策の条例が制定されている地区なら、自治体に相談すれば、一軒一軒のゴミ屋敷を解消してもらえます。

そのため自分の住んでいる地区にゴミ屋敷対策の条例があれば、ゴミ屋敷に対する相談をするといいでしょう。

 

また条例を出している自治体が増えている以上、現状ゴミ屋敷対策の条例がないところでも、今後制定される可能性は充分にあるはずです。

そのため自分の住んでいる地区にゴミ屋敷対策の条例がない場合でも、積極的に要望を出していくといいでしょう。

ゴミ屋敷 解決 ブログ04

まとめ

 

現在では全国の各所で、ゴミ屋敷の解消のための条例が出されています。

こうした自治体にゴミ屋敷があると相談したり、苦情を出せば、職員が現地を調査したうえで、住人に対し命令や代執行などの措置をとってくれます。

 

条例が制定されている自治体では、住人が拒んでも、強制的に片付けが実施されるため、ゴミ屋敷を確実に減らすことが可能です。

 

まだ条例が制定されていない自治体でも、住民からの相談や苦情が多ければ、同様に条例が制定される期待ができます。

 

一人ひとりのこうした行動があれば、将来的にゴミ屋敷の問題を根本的に解決することにつながるかもしれません。

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