コラムblog
今や、ホームセンターやインターネットでもいろいろな珪藻土製品が販売されています。
バスマットやコースター、傘置き、湿気取りなど、いろいろな商品があり、どれも私たちの暮らしを快適にしてくれるアイテムばかりです。
しかし、珪藻土は永久的に使えるものではなく、寿命があります。
使用しなくなった珪藻土製品は、正しい方法で処分することが重要です。
この記事では、珪藻土の正しい捨て方や、自治体ごとの処分ルールについても詳しく解説します。
目次
そもそも、珪藻土はどんなものかご存知でしょうか?
珪藻土は、藻のひとつである「植物性プランクトン」が化石化したものを利用した商品です。
珪藻土の特徴は、「吸水性」「速乾性」「調質性」の3つあります。
この他、消臭や耐火性に優れているという点も、珪藻土の魅力です。
こういった機能を生かし、珪藻土を使用した生活用品を幅広く販売しています。
足の水気を吸収してくれる「珪藻土バスマット」は、快適で便利なことから、珪藻土グッズ人気の火付け役となりました。
珪藻土を使用した商品は、コースターやスプーンなど、どれも暮らしに便利なアイテムばかりです。
どんな珪藻土製品も、経年劣化はつきものです。
長い間使用していると、汚れたり吸水力が落ちたりします。
珪藻土は湿気や水気を吸収する機能がありますが、長年使っていると、水分を吸い込む孔が詰まり、吸水性が落ちてしまうのです。
珪藻土は、永久的に使い続けられるものではなく「消耗品」です。
吸水力が落ちたら、ゴミとして処分する必要があります。
製品や使用頻度によっても違いはありますが、珪藻土の寿命は2年程度が一般的です。
珪藻土を使っていく中で、「水の吸収が悪くなった」と感じたら時が捨てるタイミングです。
2020年の末頃、珪藻土のアスベスト製品回収事件が起こりました。
厚生労働省から、一部の珪藻土製品から「石綿(アスベスト)」が検出されたことが報道発表されたのです。
※上記のメーカーは一部です
騒動後は、アスベスト含有の可能性がある珪藻土製品を、各メーカーが回収に対応しました。
また、現在流通している珪藻土製品に、アスベストが含まれているものはありませんので、上記メーカーの商品も安心して購入できます。
もしご自宅にある珪藻土製品が回収対象となっていた場合は、各メーカーの問い合わせ先へ連絡を入れましょう。
もし、家にある珪藻土製品にアスベストが含まれていた場合は、慎重に処分する必要があります。
ですが、仮にアスベストが含まれていたとしても、通常使用する分には身体に悪影響を恐れはありません。
1点注意しておきたいのは、「アスベストを飛散させない」ということです。
珪藻土の表面をやすりで削り取ったり、割ったりした場合は、アスベストが飛散し、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、吸水力を上げるために珪藻土マットの表面をやすりで削ることは、控えておきましょう。
まずは、処分前にご自宅の珪藻土製品が、アスベスト含有品ではないことを確認しましょう。
対象製品ではないことが分かっても、珪藻土を削ったり割ったりすることはせず、自治体のルールに沿って処分することが重要です。
使わなくなった珪藻土製品の処分方法は、市町村によって違いがあります。
珪藻土製品のアスベスト含有事件後は、各自治体の珪藻土製品の取り扱いも慎重になっています。
そのため、珪藻土製品を処分する場合は、各自治体のゴミ出しルールに従いましょう。
詳しい処分方法や手続きについては、各自治体の公式ホームページから確認すると良いです。
ここでは、「アスベストを含有していない珪藻土製品」の処分方法をご紹介します。
各自治体の回収方法を見てみると、「燃えないゴミ」「陶器類」の品目に該当する地域が多いです。
コースターや、インテリアとして置く湿気取り、珪藻土スプーン、珪藻土キューブなどの小さなキッチンアイテムは、「燃えないゴミ」「陶器」の回収日にゴミとして出せます。
ただし、珪藻土製品の回収方法については、地域によって細かく違いがあるようです。
山口県岩国市では、公式ホームページ上で、珪藻土製品を処分する際の対応について、次のような記載がありました。
※収集時の飛散防止のため、できるだけは損しないよう取り扱うこと。
※万が一破損した場合は、袋を二重に包んで出すなどして対応する。
※分解等は絶対に行わないこと。
このように、珪藻土の取り扱いについてはかなり慎重になっています。
基本的には自治体のルールに沿いますが、アスベスト含有品ではなくても、割ったり破損したりするのはNGです。
そのままゴミとして出すのではなく、袋に包んでテープで封をするのが適切です。
ただし、珪藻土バスマットなどサイズが大きなものは、粗大ゴミ扱いになる場合もあります。
粗大ゴミの場合、回収の申込受付やリサイクル券の購入などの手続きが必要です。
ただし、粗大ゴミの定義も自治体によって違いがあります。
お手持ちの珪藻土製品が何ゴミに該当するのか、自治体の公式サイトや電話で確認しておきましょう。
珪藻土製品のアスベスト混入問題から1年以上経った今でも、ゴミ処理センターやリサイクルセンターでの受け入れを取りやめている自治体もあります。
一部再開している地域もありますが、対応はバラバラです。
アスベストは飛散すると、人体に悪影響を及ぼす可能性があることから、ゴミとしての扱いも慎重になっています。
珪藻土の処分方法について迷ったら、自治体の窓口へ直接確認するのが確実です。
アスベスト含有の可能性がある製品や、メーカーの回収対象となっている製品はゴミとして処分せずに、メーカーや販売店へ問い合わせます。
参照元:https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/PC/kankyo/kankyo-gomi/kankyo-gomi-topi/20201224145102.html
江東区では、アスベストを含有している珪藻土バスマットと珪藻土コースターを一覧表にして記載しています。
一覧表に乗っている対象製品は、ゴミとして収集は行わず、販売者での回収を促しています。
参照元:https://www.city.koto.lg.jp/381104/gomi/kate/asbest.html
さいたま市では、アスベストが含有されているかどうかの判断が難しいことから、ゴミ収集所だけでなく環境センターでも『珪藻土製品すべての受け入れ』を停止しています。
アスベストの含有問題により、「珪藻土製品=よくないもの」というイメージを抱いた方も少なくないでしょう。
ですが、珪藻土そのものに身体に悪影響を及ぼす物質が含まれているわけではありません。
珪藻土は、高い吸水力を生かして私たちの生活をより快適にしてくれる魅力的な素材です。
珪藻土を暮らしのなかに取り入れて、寿命が来たときは適切な方法で処分しましょう。
この記事の監修をしたゴミ屋敷の専門家
氏名:新家 喜夫
年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長。
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