ゴミ屋敷の片付けはいくらかかるの？業者の料金相場や正しい選び方とは

ゴミ屋敷と化してしまった自宅を、自力で片付けるのは困難です。
ゴミ屋敷清掃業者に依頼すれば、宅内のゴミや不用品を1日のうちに片付けてもらえますが、気になるのは「いくらかかるのか」という点ではないでしょうか。

そこで今回は、ゴミ屋敷清掃の作業料金の相場と、作業料金の実例について、紹介していきます。
費用を安く抑える方法や、業者の選び方についても紹介しているので、ゴミ屋敷清掃業者への依頼を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ゴミ屋敷清掃業者の作業料金の相場と料金の決まり方

ゴミ屋敷清掃の作業料金は業者によって異なりますが、大体の相場はあります。
ゴミ屋敷清掃業者である「ゴミ屋敷バスター七福神」と、同業他社の「A社」と「B社」、それぞれの間取りごとの作業料金の相場は、以下のとおりです。

※いずれも税別

ただし、上記はあくまで、最低料金の目安です。
多くの場合、ゴミの量や作業環境に応じて、上記以上の金額がかかります。

ゴミ屋敷清掃業者の作業料金を決めるのはゴミの量

料金表を公開している業者では、間取りごとの作業料金の目安を掲載していますが、作業料金は間取りで決まるわけではありません。
作業料金を決めるうえで最も重要なのは、回収するゴミの量です。

ゴミの量も含めた、作業料金を決める、主な要素は以下のとおりです。

• ゴミの量
• 間取り（住宅の広さ）
• 作業時間
• 作業人数
• 作業環境

住宅が広ければ、宅内に多くのゴミをためられるぶん、ゴミの量も多い傾向にあります。
作業時間や作業人数が多く必要なほど、人件費がかかるぶん、作業料金も高くなりますが、これらもゴミの量によって決まります。
つまり、結局のところ、ゴミ屋敷清掃の作業料金を決めるうえでは、ゴミの量がどれだけ多いかが重要になるのです。

加えて、ゴミ屋敷清掃の作業料金が高くなる要因として、作業環境があります。
具体的には、以下のような環境では、料金が通常より高くなります。

• エレベーターのない、2階以上の集合住宅
• 駐車場からの距離が遠い

ゴミ屋敷清掃では、スタッフが、ゴミ屋敷内のゴミを、外のトラックまで運搬しています。
上記のような作業環境では、ゴミの運搬に負担や時間がかかるぶん、作業料金も高くなります。
これらをより詳しく見てみるとしましょう。

ゴミの量

ゴミの量が多ければ多いほど、作業量が増えるので費用は高くなります。
ゴミの量が多ければそれだけ時間もかかりますし、手配しなければならない車両の数も異なります。

例えばトラック1台で済むゴミの量と、トラック数台必要なゴミの量とでは、手配するトラックの費用が変わります。
当然ですが、多くのトラックを手配する、あるいは1台しかない業者の場合、一時的に保管する自社の倉庫とゴミ屋敷を何度も往復しなければなりませんので、やはり費用が高くなります。

また、手配するスタッフの数も変わります。
ゴミの量が多ければ多くのスタッフを手配しなければなりませんので、人件費が高くなります。

間取り（住宅の広さ）

間取りや広さに関しては直接的な要因ではなく間接的な要因です。
ゴミ屋敷とは家がゴミで覆われた状態です。
先にも少し触れましたが、部屋が広ければ広いほど、ゴミの量が増えてしまうので費用が高くなります。

極論ですが、物凄く広い部屋でもゴミの量が少なければ片付け費用は安くなりますが、それはゴミ屋敷と呼べるものではないはずです。
部屋が覆われ、正常な日常生活を送ること、さらには自力での片付けが困難な状態がゴミ屋敷です。

広い家屋をゴミ屋敷にするためには、多くのゴミが必要になります。
片付けのためにより多くの労力が必要になるので、費用も高くなります。

作業時間

こちらも基本的にはゴミの量によって左右されるものですが、作業時間が長くなればなるほど片付け費用は高くなります。
なぜなら作業員の拘束時間が長くなるからです。
ゴミ屋敷の片付けに限らず、世の中の「サービス」は時間に比例して費用も高くなります。

そのため、ゴミの量が多いゴミ屋敷の片付けは費用が高くなります。
また、ゴミの量だけではなく作業環境、片付けの要望等で時間がかかれば費用が高くなります。

例えば「全て処分してくれ」であれば作業員はゴミを撤去して片付けを行うだけです。
しかし、「これは残して」「これも必要」と、あれこれ指示を出せば余計な時間がかかりますので費用が高くなります。

作業人数

先にもお伝えしたように、ゴミ屋敷の片付けにどれだけのスタッフを投入するかで費用は変わります。
基本的にはゴミの量ですが、作業環境、依頼者の要望等によって投入するスタッフの数は変わります。
他にも大人数でなければ運べない大きな物があったりなど、人数をかけなければならない場合にも費用は高くなります。

作業環境

こちらも人数や作業時間を左右するという点で、ゴミ屋敷の片付けの費用を左右するものです。
以下のようなケースでは多くのスタッフが必要になるので費用が高くなります。

• エレベーターがない
• 駐車場からの距離が遠い
• 扱いにくいゴミが多い

生ゴミ等の生活ゴミよりも粗大ゴミのような大きなゴミが多く、かつエレベーターがない場合は運搬に人が必要になりますので費用が高くなります。
特に路地の狭い住宅街にあるゴミ屋敷の場合、トラックが近くまで進入できないケースが多いです。
すると、ゴミ屋敷から停車可能位置が遠いことから、運搬に時間・人が必要になって高くなります。

ゴミ屋敷清掃業者「ゴミ屋敷バスター七福神」の作業料金の実例

先ほど紹介したゴミ屋敷清掃の相場は、あくまで最低料金の目安です。
では、実際の作業料金は、どれくらいかかるのでしょうか？
ゴミ屋敷バスター七福神には、これまで多くのゴミ屋敷を解消してきた実績があります。

そのなかから、5つの作業実例と、それぞれにかかった作業料金を紹介していきましょう。
紹介する実例は、以下のとおりです。

ここでは、上記の実例を1つずつ紹介していきます。

レベル1：1K/平トラック×1台分→80,000円

【ご依頼データ】

こちらは、東京都千代田区にある、1Kのマンションの作業実例です。
可燃ゴミと生活ゴミを分別しながらの作業となりました。
平トラック1台分と、ゴミの量がそれほど多くなかったこともあり、スタッフ1名でも、3時間で清掃が完了しました。
こちらの作業料金は、80,000円です。

レベル2：1K/ハイエース×1台分→190,000円

【ご依頼データ】

大阪市枚方市にある、1Kのマンションでの作業実例です。

こちらのお部屋は、膝上の高さまで、ゴミが積もっている状態でした。
可燃ゴミや生活ゴミ、段ボールを分別しながらの作業でしたが、スタッフ4名で、2時間ほどで作業が完了しました。
こちらの作業料金は、190,000円になりました。

レベル3：1K/2トントラック×2台分→500,000円

【ご依頼データ】

大阪市の東淀川区にある、1Kのマンションでの作業実例です。

画像からも、ゴミがかなりの高さまで積もっていることが分かります。

こちらの案件は、可燃ゴミや生活ゴミ、段ボールを分別しながら、スタッフ8名で、2時間で片付けを終えました。

1Kでありながら、回収したゴミの量は、2トントラック2台分にもおよびました。

こちらの作業料金は、500,000円でした。

レベル4：2K/2トントラック×3台分→800,000円

【ご依頼データ】

大阪市旭区にある、2Kのマンションでの作業実例です。
間取りが2Kあるぶん、ゴミの量も多く、回収量は2トントラック3台分にもおよびました。
ゴミの量が多かっただけあり、作業人員7名でも、作業完了までに7時間がかかっています。
こちらの作業料金は、800,000円です。

レベル5：一軒家/2トントラック×4台分→1,200,000円

【ご依頼データ】

大阪市住吉区にある、一軒家での作業実例です。
人が隠れられるくらい、ゴミが高く積もっているのが見て取れます。
一軒家であったため、ここまで紹介した他の実例に比べて、ゴミを置くスペースも広くなっています。

ゴミの片付けは、作業人員7名でも7時間かかり、ゴミの回収量は、2トントラック4台分にもおよびました。
こちらの作業料金は、1,200,000円でした。

ゴミ屋敷の片付け・清掃の相場を知る方法

ゴミ屋敷の料金の決まり方は先にお伝えした通りですが、具体的な相場を知りたい方も多いのではないでしょうか。そこで、ゴミ屋敷の片付け・清掃の相場を把握するための方法をいくつかご紹介しましょう。

ゴミ屋敷の片付け・清掃の相場を知る方法①相見積もりを取る

最も確実性の高い方法がこちらです。ゴミ屋敷の片付け・清掃費用は、業者はもちろんですが、状況によっても異なります。同じ業者に依頼したとしても、先にもお伝えしたように状況で大きく異なるものです。

そのため、業者の公式ホームページの費用で依頼できるとは限りません。「自分が依頼したら」を知るためには見積もりを取るのが一番ですが、多くの業者から相見積もりを取ることで、相場を把握できます。

一社毎に費用は異なることでしょう。しかし、多くの業者に依頼すればするほど、片付け・清掃のより正確な相場を把握できます。

ゴミ屋敷の片付け・清掃の相場を知る方法②公式ホームページを見比べる

相見積もりを取る場合、片付け・清掃費用を知るために相手業者にコンタクトを取る必要があります。忙しくて時間がなかったり、あるいは業者とコンタクトを取るのが面倒な人は、業者が用意している公式ホームページの費用をチェックしてみましょう。

あくまでも大まかな費用ではありますが、多くの業者を比較することで、片付け・清掃の相場が把握できます。但し、ゴミ屋敷の片付け・清掃を行っている業者の全てが公式ホームページに費用を掲載しているとは限りませんので、把握できる範囲での大まかな相場を知るだけとなってしまいます。

事例をチェックしてみよう

ゴミ屋敷の片付け・清掃を行っている業者の公式ホームページには、事例が掲載されているケースもあります。これらの事例を見ることで、自らの環境に近いゴミ屋敷の片付け・清掃の費用が把握できます。多くの事例を調べることができれば、より確実性の高い片付け・清掃の相場を把握できることでしょう。

ゴミ屋敷の片付け・清掃の相場を知る方法③口コミから探る

実際にゴミ屋敷の片付け・清掃を依頼した人の口コミを探し、相場を探る方法もあります。口コミサイトも多々ありますので、それらの情報から費用をチェックし、片付け・清掃の大まかな相場を知ることもできます。

但し、ゴミ屋敷の片付け・清掃の口コミは少数です。先にもお伝えしましたが、ゴミ屋敷の片付け・清掃費用は状況によって異なりますので、相場のデータとしては、どうしても大雑把なものになってしまいます。

ゴミ屋敷の片付け・清掃の相場を知る方法④行政代執行から探る

近年、いわゆるゴミ屋敷条例を制定する自治体が増えています。そして条例の基に行政代執行を行い、ゴミ屋敷の片付け・清掃を行っています。実は行政代執行での費用をゴミ屋敷居住者に請求できると定めている自治体が多く、実際に行政代執行が行われた際には費用も開示しています。

そのため、行政による行政代執行の事例から費用面を見れば、片付け・清掃の相場を把握できます。ただしこちらもある程度大まかなもので、かつ行政から業者に依頼した費用になりますので、個人で依頼した場合とは費用が異なるケースもあります。

ゴミ屋敷の片付け・清掃相場を理解しておくべき理由

ゴミ屋敷の片付け・清掃費用は業者、さらにはゴミ屋敷の状況によって異なるものですが、費用、ひいては相場を理解しておくべき理由は多々あります。

ゴミ屋敷の片付け・清掃相場を理解しておくべき理由①適切な業者を選べる

ゴミ屋敷の片付け・清掃費用は、日常生活で目にする機会がありません。そのため、業者に相談して提示された費用が高いのか安いのか、すぐには分からないことでしょう。

ゴミ屋敷の片付け・清掃は費用が全てではありませんが、大切な判断材料の一つになるものなので、相場を理解しておいた方が、適切な費用を提示する業者を選べます。

ゴミ屋敷の片付け・清掃相場を理解しておくべき理由②業者の信頼性

費用に限らず、業者の対応を見れる点も相場を把握すべき理由です。相場を理解するためには先にもお伝えしたように、様々な方法がありますが、実際にコンタクトをとることで、どのような業者なのかが分かります。

応対時の姿勢から、依頼者側のことを考えてくれている信頼できる業者なのか、あるいは独り善がりの業者なのかが分かります。

ゴミ屋敷の片付け・清掃相場を理解しておくべき理由③作業の種類

片付け・清掃費用の相場を知ることで、費用だけではなく「なぜその費用なのか」も分かります。片付け・清掃以外にも何かをしてくれるのか、あるいはあくまでも片付け・清掃だけなのかなど、費用の内訳を知れますので、ゴミ屋敷を片付けるために必要な業者はどこなのかも見えてくることでしょう。

ゴミ屋敷清掃業者の作業料金を安く抑える7つの方法

ここまで紹介してきたように、ゴミ屋敷清掃の作業料金は、決して安くはありません。
しかし、以下の方法を使えば、ゴミ屋敷清掃にかかる費用を安く抑えることも可能です。

1. 相見積もりをとって安い業者に依頼する
2. 買取サービスのある業者に依頼する
3. あらかじめゴミの量を減らしておく
4. 事前に打ち合わせをしておく
5. 協力する姿勢を見せる
6. 実績のある信頼できる業者を選ぶ
7. 業界の繁忙期を避ける

ここでは、それぞれの方法について、説明していきましょう。

ゴミ屋敷片付け料金を抑える方法①相見積もりをとって安い業者に依頼する

ゴミ屋敷清掃の作業料金を安く抑えるうえで有効なのが、「相見積もり」をとる方法です。
相見積もりとは、複数の業者で、同時に見積もりをとってもらうことです。
相見積もりをとれば、複数の業者で作業料金の比較ができるため、安いところに依頼することで、費用を安く抑えられます。
ただし、他の業者に比べて、あまりに料金が安すぎるところに依頼するのは、避けたほうが無難です。
なぜなら、料金が安すぎる業者は、悪徳業者である確率が高いからです。

優良業者であれば、追加作業が発生しないかぎり、見積額以上の料金を請求されることはありません。
しかし、悪徳業者の場合、作業完了後に、追加料金がかかるといって、見積額以上の金額を請求してくることがあります。
結果的に、他の業者より割高な料金を請求されることになるため、見積額が安すぎる業者に依頼するのは避けましょう。

ゴミ屋敷片付け料金を抑える方法②買取サービスのある業者に依頼する

ゴミ屋敷清掃業者のなかには、新品の家具や製造年数が新しい家電など、不用品の買取サービスを実施しているところもあります。
買取サービスのある業者では、買取する不用品の査定金額を、作業料金から差し引いてもらえます。
概算だけでなく、内訳がしっかり記載してあれば、安心して依頼できる優良な業者である証拠と言えます。

ゴミ屋敷片付け料金を抑える方法③あらかじめゴミの量を減らしておく

ゴミ屋敷清掃の作業料金は、ゴミの量で決まります。
ゴミの量が多ければ、作業料金は高くなり、ゴミの量が少なければ、作業料金は安くなるのです。
そのため、業者に依頼する前に、自分でもゴミを捨てて、ゴミの量を減らしておけば、作業料金を安く抑えられます。

ゴミ屋敷片付け料金を抑える方法④事前に打ち合わせをしておく

ゴミ屋敷の見積もりを依頼する段階で、事前に細かい部分まで打ち合わせしておきましょう。
なぜなら、打ち合わせをしておくことで当日の作業がスムーズになります。
つまり、短時間になります。

その都度「これはどうしますか」と尋ねながらの片付けよりも、事前に何をするのか業者に伝えておきましょう。
作業当日、都度確認を取ることなく業者側がスムーズに作業を行うことで短時間での作業が期待できます。
片付け作業の時間が短くなれば多少は費用が安くなりますし、見積もりや打ち合わせは費用がかかりませんので、ここで時間をかけましょう。

ゴミ屋敷片付け料金を抑える方法⑤協力する姿勢を見せる

ゴミ屋敷の片付けは環境によって左右されるとお伝えしました。
例えば駐車場が遠い、エレベーターが無い集合住宅では、片付け費用が高くなります。
つまり、作業員の負担が大きくなることを意味します。
そこで、できる限り協力する姿勢を見せることも大切です。

例えば近隣に駐車場がない場合、自治体等に問い合わせて停車できる場所を確保したり、台車を借りてきたり協力する姿勢を見せましょう。
心情面に訴えるのはもちろんですが、作業負担が軽減されれば短時間での作業となります。
業者側としても「そちらで頑張ってください」な姿勢のお客よりも「協力します」の方が好印象です。

ゴミ屋敷片付け料金を抑える方法⑥実績のある信頼できる業者を選ぶ

ゴミ屋敷の片付けを行う業者は多々ありますが、実績豊富な信頼できる業者を選ぶことも、結局はゴミ屋敷片付け費用を安く抑えるための方法です。
なぜなら、悪徳業者の場合、不当な費用を要求されることが多いです。

また、実績のない業者に依頼すると悪意がある訳ではないものの、スムーズに作業を進められず、手間取って追加費用を要求されるといったケースも報告されています。
実績のある業者に依頼した方が、結局は費用も安いです。
実績のない業者がやたらと安い見積もりを提示してきた場合、後で追加費用がかかるケースもあります。
信頼できるのか、実績のある業者なのかもしっかりとチェックしておきましょう。

ゴミ屋敷片付け料金を抑える方法⑦業界の繁忙期を避ける

ゴミ屋敷の片付けを行う業者への依頼は季節を問いません。
しかし、忙しい時期と比較的余裕のある時期があります。
特にゴミ屋敷の片付けを行う業者は不用品回収を行っているケースも少なくありません。
不用品回収は年度末が忙しいです。
そのため、年度末にゴミ屋敷の片付けを依頼すると、割増費用・繁忙期シーズン費用を請求されるケースもあります。

一方、比較的落ち着いているシーズンの場合、気軽に依頼してもらうべく割引キャンペーン等を開催している業者もいます。
キャンペーンを活用することでゴミ屋敷の片付け費用抑制に繋がります。

ゴミ屋敷の片付け・清掃相場より安い業者？高い業者？選び方について

ゴミ屋敷の片付け・清掃相場を把握したら、ではどこに依頼するのかになりますが、必ずしも安い業者が良いとは限りません。かといって高い業者に依頼するのが正解とも限りません。そこで片付け・清掃相場よりも安い業者・高い業者それぞれに依頼するメリット・デメリットをご紹介しましょう。

片付け・清掃相場よりも安い業者に依頼するメリット

相場よりも安い業者にゴミ屋敷の片付け・清掃を依頼するメリットはやはり費用です。できれば安くゴミ屋敷を片付けたいと思っている人にとっては、安さは大きなメリットになるでしょう。

片付け・清掃相場よりも安い業者に依頼するデメリット

本当に提示されている費用でゴミ屋敷の片付け・清掃を行ってくれるのであればメリットですが、片付け・清掃作業の後に費用を請求される可能性があります。いわば安い費用を「釣り」に、作業後に「想定外の量だったので追加料金を」といった形で費用を請求されるケースもあれば、限られた作業しか行わないので、どこかで自らが作業を行わなければならないケースもあります。

また、作業スタッフが責任者のみ社員で、他はアルバイトや日雇い派遣労働者などの可能性もあります。

片付け・清掃相場よりも高い業者に依頼するメリット

片付け・清掃相場よりも高い業者は、質を重視している傾向にあります。そのため、ゴミ屋敷の片付け・清掃に加えてしっかりとクリーニングしたり、あるいは再発防止策をレクチャーしてくれたりなど、片付け・清掃にプラスアルファで何らかのサービスを行ってくれる傾向にあります。

作業員もアルバイトやその日限りの短期労働者ではなく、自社の社員を揃えていることから、質の高い作業が期待できます。

片付け・清掃相場よりも高い業者に依頼するデメリット

中身が伴っていないケースが懸念されます。費用が高いので、「高いから安心」と思わせておいて、実はいわゆるぼったくり的な、ただ高いだけで雑な作業をする悪徳業者の可能性も懸念されます。

ゴミ屋敷清掃業者を選ぶ7つのポイント

ゴミ屋敷清掃業者は、国内にたくさんありますが、どこを選んでもいいというわけではありません。
なぜなら、作業の質は業者によって異なるうえ、なかには悪徳業者も含まれているからです。
ゴミ屋敷清掃の作業料金は高額なので、失敗や後悔を防ぐためにも、業者選びは慎重に行うようにしましょう。

具体的には、以下のポイントを押さえたうえで、業者を選ぶといいでしょう。

1. 自宅が対応エリアに含まれているか
2. ゴミ屋敷清掃の資格を有しているか
3. 作業料金は明瞭か（無料見積りをしているか）
4. 実績が豊富か（実績の公開をしているか）
5. 損害賠償保険に加入しているか
6. 深夜や早朝の作業に対応しているか
7. 女性スタッフの有無

ここでは、それぞれのポイントについて、説明していきます。

ゴミ屋敷清掃業者を選ぶポイント①自宅が対応エリアに含まれているか

ゴミ屋敷清掃業者には、それぞれ対応エリアがあります。

例えば、ゴミ屋敷バスター七福神の場合、対応エリアは以下のとおりです。

特定のゴミ屋敷清掃業者に作業してもらうためには、自宅がその業者の対応エリアに含まれている必要があります。
「ゴミ屋敷清掃業者　地域名」などで検索すれば、自宅が対応エリアに含まれている業者を見つけられます。

ゴミ屋敷清掃業者を選ぶポイント②ゴミ屋敷清掃の許可を有しているか

一般家庭のゴミを収集、運搬するには、自治体からの「一般廃棄物収集運搬業」の許可が必要です。
この許可を有していない、または、許可業者との提携もしていない業者でないか、依頼の前に確認しておきましょう。
また、ゴミ屋敷清掃では、「ゴミ屋敷清掃士」という資格もあります。

これは、「ゴミ屋敷清掃士認定協会」から、ゴミ屋敷清掃の「技術」「知識」「自覚」の3つがあると認められた人に認定される資格です。
ゴミ屋敷清掃士の資格は、ゴミ屋敷清掃業者にとって必須ではありません。
しかし、ゴミ屋敷清掃士には、優良業者しか認定されないため、資格を保有している業者に依頼することで、失敗する確率を低くできます。
許可や資格は、ゴミ屋敷清掃業者のホームページの会社概要に記載されているケースが多くなっています。

ゴミ屋敷清掃業者を選ぶポイント③作業料金は明瞭か（無料見積もりをしているか）

ゴミ屋敷清掃の優良業者であれば、現地での見積もりに対応しています。
見積額に納得がいかない場合は、キャンセルしても、料金は1円もかからないことが多いです。
現地見積もりをしていない業者や、キャンセル料がかかる業者は、悪徳業者の確率が高いので注意しましょう。

ゴミ屋敷清掃業者を選ぶポイント④実績が豊富か（実績の公開をしているか）

悪徳業者でなくても、作業の質が低い業者に依頼してしまえば、高い料金を支払ったのにもかかわらず、仕上がりに不満を感じてしまうことも。
そうならないためにも、ゴミ屋敷清掃業者は、実績が豊富なところを選ぶことが無難です。

実績のあるゴミ屋敷清掃業者では、ホームページ上で、これまでの実績や作業実例を公開しているところもあります。
ビフォーアフターの画像を公開しているところもあるので、事前にチェックしておきましょう。

ゴミ屋敷清掃業者を選ぶポイント⑤損害賠償保険に加入しているか

ゴミで埋もれて足場の悪いなか、重たい家具なども運ぶゴミ屋敷清掃では、熟練のスタッフであっても、誤って家の壁などに傷をつけてしまう危険があります。
こうした事故が起きる可能性も考えて、損害賠償保険に加入している業者を選ぶようにしましょう。
損害賠償保険に加入している業者なら、作業中に万が一の事故が起きても、損害額を補償してもらえるため、安心です。

ゴミ屋敷清掃業者を選ぶポイント⑥深夜や早朝の作業に対応しているか

自宅がゴミ屋敷であることを近隣住民に知られたくないと考えている方は、深夜や早朝に作業してもらうのも一つの方法です。
ゴミ屋敷清掃業者のなかには、24時間、作業に対応している業者もたくさんあります。
ゴミ屋敷に住んでいることがばれたくないのなら、こうした業者を選ぶといいでしょう。

ゴミ屋敷清掃業者を選ぶポイント⑦女性スタッフの有無

ゴミ屋敷の片付けとはいえ自宅での作業です。
自宅に作業員を上げることになりますので、男性スタッフばかりだと少々不安を感じる女性依頼者もいるのではないでしょうか。

そこで女性スタッフが在籍していないのかを確認しておきましょう。
全員が女性スタッフではないとしても、一人女性スタッフがいるだけで気持ちは変わります。
また、同じ女性だからこそ相談できることもあるはずです。

ゴミ屋敷の片付け・清掃費用の相場についてのまとめ

ゴミ屋敷の片付け・清掃費用はゴミの量や間取り、作業時間や作業人数・環境によって変わります。相場を知る方法として相見積もりを取ったり業者のホームページを比較するといった方法がありますが、事前に打ち合わせをしたりゴミの量を減らすことで安く依頼することができます。

また、依頼する際には自宅が対応エリアなのか、作業料金は明瞭か、実績があるのかなどをチェックしてみましょう。

ゴミ屋敷も自宅です。自宅の片付け・清掃を任せる以上、費用はもちろんですが、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

この記事の監修をしたゴミ屋敷の専門家

氏名：新家 喜夫

年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長。

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