コラムblog
賞味期限が切れた食品や調味料を発見すると、気が滅入りますね。
日頃から冷蔵庫や棚を管理しているつもりだったのに、見落としていたのでしょう。
お買い得価格だからと、まとめ買いしたり、賞味期限が長いからと安心していたら、使い切れないまま賞味期限が切れてしまったり、といった経験はありませんか。
ただこういった食品を発見しても、いざ処分するとなると面倒に思っている人も多いでしょう。
さらに、賞味期限が切れた食品や調味料を放置するのは、実はとても危険なことです。
今回は、賞味期限が切れた調味料や食材をすぐに処分しなければならない理由、そして適切な処分の方法についても、具体的に紹介していきます。
目次
賞味期限切れの食品や調味料を発見したら、速やかに適切な方法で廃棄処分することが大切です。
賞味期限は切れているけれど、まだ腐敗などの気配が見えない、そんな気持ちで処分を先延ばしにすると、思わぬデメリットを被る恐れがあります。
賞味期限はあくまで”美味しく食べられる期間”のことであると、農林水産省は定義しています。
(参考URL:https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/abc2.html)
少しぐらい賞味期限が切れた食品や調味料も、カビが生えていたり変色や異臭が発生したりといった状態でなければ、食べてしまってもさほど問題はないケースもあるでしょう。
農林水産省のホームページでも、賞味期限を過ぎたからといって必ずしも食用に向かないとは断言できないとしています。
しかし、安易な判断は危険です。
賞味期限は消費期限とは異なり、”美味しく食べられる期間”であるのは事実です。
しかしこれはあくまでも未開封の場合です。
さらにメーカーの指定する正しい保管方法をとっていた場合、と条件が限定されます。
万が一開封済みの食品や調味料であった場合は、開封後速やかに消費しきることが基本です。
開封済みの食品や調味料で賞味期限が切れている場合は、目視で異変を見つけられなかったとしても、決して口にせず早急に廃棄処分しましょう。
賞味期限が切れた食品や調味料を放置すると、健康被害を伴うようなリスクを被る恐れもあります。
開封済みで賞味期限が切れるまで放置されていた食品、また調味料でも水分が多いものの場合は、腐敗したり、腐敗臭が発生していることもあります。
冷蔵庫内は比較的乾燥しているものの、他の食品から発せられる水分を養分にして、カビが繁殖している可能性もゼロではありません。
開封後放置されていた食品や調味料には、それらを栄養にする虫が卵を産み付けていることもあり、害虫の巣窟となっていることもあります。
雑菌やカビが繁殖している場合、それらの胞子が周囲にまき散らされ、他の食品にも転移する可能性もあります。
またカビの胞子を人間が吸い込むことで、知らず知らずのうちに体調を崩している原因にもなりかねません。
また食用油の主要メーカーであるJ–オイルミルズの公式サイトによれば、賞味期限の切れた油を長期間にわたって放置した場合、その保存状態によっては自然発火するケースもみられるとされています。
開封済みならともかく、未開封のまま賞味期限が切れている場合、もったいない思いが先行しがちです。
しかしそのまま放置しても、今後食用とする可能性は低いでしょう。
放置する期間が長くなるほど、腐敗や害虫の発生といったリスクは高まります。
時間は元には戻せません。
賞味期限が切れている食品や調味料を見つけたら、もったいないという思いはグッとこらえて、急ぎ廃棄処分しましょう。
賞味期限切れの調味料の中でも、ケチャップとマヨネーズについては、清掃用具として活用できるとも言われています。
例えばケチャップは、原材料であるトマトに豊富に含まれる酸の効果で、銅製の鍋を磨いたり。またシンクの錆を落としたりする際にも活躍するそうです。
またマヨネーズは原材料に含まれる豊富な油分によって、テーブルやフローリングにこびりついた汚れを落とす効果が期待できるといわれています。
蒸し賞味期限が切れたケチャップやマヨネーズがある場合は、一部を清掃に活用し、残った分は廃棄するという方法も良いでしょう。
賞味期限が切れた食品や調味料は、どのように廃棄処分すれば良いでしょうか。
実は食品や調味料によって、それぞれ処分方法が異なり、注意しなければならない点もあります。
賞味期限が切れた食品や調味料、これらはその種類を問わず、基本的には全て、生ゴミとして燃えるゴミに出します。
ただし食用油については、自治体ごとに細かいルールを定めているケースもあるようです。
その他にも自治体が定めた特別なルールがある可能性も考えられます。
賞味期限が切れた食品や調味料を廃棄処分する際は、あらかじめ自分が住む自治体のルールを確認しておくと安心です。
賞味期限が切れた食品や調味料の廃棄処分で最も面倒なのが、この容器と中身を分けて廃棄する工程でしょう。
食品や調味料の中身は、ほぼ生ゴミとして廃棄できます。
しかしその容器は種類が豊富で、材質によって可燃ゴミやプラスチックゴミ、資源ゴミ、不燃ゴミに分類する必要があります。
ただ一部自治体では未開封の食品や調味料に限り、中身と容器の分別をせずにそのまま廃棄処分できるケースもあるようです。
また食品や調味料の容器を何ゴミに分類するのかは、自治体によって個別にルールが設けられています。
各自治体の定めるルールを遵守するためにも、賞味期限切れの食品や調味料を廃棄処分する際は、自治体の公式ホームページ等で確認することが大切です。
賞味期限が切れた食品や調味料は、基本的には全て生ゴミとして可燃ゴミに出します。
しかしその形状や種類によって、廃棄処分の仕方にマナーがあるのはあまり知られていません。
マナー違反なゴミの出し方をすれば、思わぬ近隣トラブルの火種になる恐れもあります。
そこで食品や調味料別の、正しい廃棄処分の仕方を確認しておきましょう。
しょうゆやみりんといった、どの家庭にもある定番の調味料、これらは液状なので、容器を洗いがてら排水溝に流すのが最も簡単な処分方法に思えます。
しかしこれは決して行なってはいけない、誤った処分の仕方です。
食品や調味料を排水溝に流すせば、排水管を詰まらせる原因になりかねません。
また排水管の奥に詰まって、悪臭を放つ可能性も考えられます。
最近盛んに叫ばれるようになった環境保護という観点からも、水質を汚染するリスクを伴う行為と言えるでしょう。
液体の食品や調味料を処分する際は、あらかじめ以下のものを用意しましょう。
賞味期限が切れた液体食品や調味料を、空の牛乳パックやポリ袋に入れ、それを新聞紙に染み込ませます。
新聞紙がしっかり水分を吸収したら、万が一ゴミ袋が破れるなどした際に備えてポリ袋に入れて封をし、可燃ゴミとして処分しましょう。
マヨネーズやケチャップのように粘度の高い食品や調味料を廃棄する際には、以下のものを用意します。
粘度の高い食品や調味料を廃棄する場合は、新聞紙や古布に包んでポリ袋に入れましょう。
しっかりポリ袋の口を縛ったら、可燃ゴミ用のゴミ袋に入れ、可燃ゴミの収集日に出しましょう。
粉や粒状の食品や調味料も、排水と一緒に流してしまえば簡単に処分できるように思えます。
しかしこれも液状の食品や調味料と同じ理由で、決して行ってはならない誤った処分方法です。
面倒でも容器と食品や調味料を分別し、食品や調味料は可燃ゴミとして廃棄処分しましょう。
小麦粉片栗粉、だしの素、コンソメのような、粉状や粒状の食品や調味料を廃棄処分する際に用意するものがこちらです。
紙袋や新聞紙で廃棄する食品や調味料を包み、粉や粒が飛び散らないようにポリ袋に入れて、可燃ゴミ用のゴミ袋に入れます。
作業の際、特に粉状の食品や調味料は舞い上がって周囲を汚したり、誤って吸入してしまう可能性も考えられます。
作業する際はあらかじめ新聞紙を敷き、その上で容器と食品や調味料本体を分別する作業を行うと良いでしょう。
また気になる人は、マスクなどをしてから作業に取り掛かると安心です。
長期保存が可能なビン詰や缶詰、プラスチック容器に密封されたレトルト食品なども全て開封し、中の食品と容器を分別して廃棄します。
容器内の食品を取り出した後、容器自体も軽く洗浄してから廃棄しましょう。
ビン詰、缶詰、レトルト食品を廃棄処分する際に用意するものが以下です。
ポリ袋の中に新聞紙をセットし、容器内の食品を染み込ませながら包んでいきます。
この時液体が多く含まれる食品の場合は、新聞紙の代わりにペットシーツや子供用のオムツなど、水分を吸収できるものを使うと便利です。
食品を全てポリ袋に移したら、中身が漏れ出さないようにしっかり封をし、可燃ゴミ用のゴミ袋に入れて廃棄処分しましょう。
賞味期限が切れた食用油の処分方法は、自治体によって大きく異なります。
ただ共通して言えるのは、決して排水管に流してはいけないという点でしょう。
衛生面や環境汚染はもとより、可燃性の油を排水と一緒に流すことは、万が一の事故にも繋がりかねませんので、十分な注意が必要です。
個別に自治体で食用油の処分の仕方が定められている場合は、このルールを遵守してください。
しかし特段のルールがない場合は、以下を用意して廃棄処分することも可能です。
使用済みの油の場合、最も簡単な廃棄処分の方法は、凝固剤で固めてポリ袋に入れ、可燃ゴミに出すことです。
もしくは飲み終えた牛乳パックに新聞紙を入れ、そこに古くなった油を染み込ませて廃棄処分する方法もあります。
この時、万が一にも発火する危険性を避けるために、新聞紙に水も染み込ませておくと安心です。
賞味期限が切れた調味料が大量にある場合、不用品回収業者を利用して廃棄処分する方法もあります。
例えば、
しかもどれも賞味期限が切れている。
こういったケースでは、調味料の中身と容器を分ける作業も膨大です。
作業自体は難易度は低いものの、細かな作業で大変手間取ります。
さらに古くなり固くなった容器のプラスチック部分や、傷んだガラス片などで、怪我をする可能性もあるでしょう。
不用品回収業者に依頼すれば、一切の面倒な手間も、負傷するリスクもありません。
遺品整理やゴミ屋敷の清掃なら、他にも大量に廃棄処分したいものがあるでしょう。
多くの不用品回収業者が、幅広い品目の廃品回収に対応しています。
全ての不用品を一括で、かつ短時間で室内から搬出できる不用品回収業者に依頼すれば、あっという間に部屋が片付きます。
賞味期限が切れた調味料以外にも、廃棄処分したい物が大量にある、そんな場合は、食品の回収も可能な不用品回収業者に見積もりを依頼してみると良いでしょう。
一人暮らしや家族の人数が少ない家庭、また日頃忙しく外食が多い家庭などでは、食品や調味料が賞味期限切れすることは頻繁に起こり得ます。
食品や調味料をまとめ買いせず、使う分だけ購入する、またできるだけ小さいサイズの、使い切りタイプの調味料を購入すると、使い切る前に賞味期限が訪れる事態を防げます。
また調味料の場合はその用途を限定せずに活用することで、賞味期限が切れても使いきれない状況を回避できるでしょう。
具体的には、いつもは醤油で味付けする料理を醤油ベースのドレッシングで味付けしてみたり、洋風の料理の味付けにフレンチドレッシングを活用してみたりしてみましょう。
調味料の多くが、そのままで食べ物の味をおいしく整えるように調整されています。
特に使いきれずに残ってしまいがちなドレッシングやタレは、賞味期限が切れる前に創意工夫を凝らして使ってしまうことを意識しましょう。
賞味期限が切れた食品や調味料は、使うのははばかられるものの、捨てるのも忍びなく、その結果、放置してしまいがちです。
しかし賞味期限が切れた調味料を放置すれば、細菌が増殖して悪臭の原因になる他、病害虫の餌になる恐れも考えられます。
賞味期限が切れた調味料の存在に気づいたら、面倒でもその場で適切に処分を行うことが大切です。
また処分すべき賞味期限が切れた食品や調味料が大量にある場合は、不用品回収業者に依頼するという方法もあります。
不用品回収業者に依頼すれば、個別に廃棄処理する手間も不要です。
不用品回収業者なら、賞味期限が切れた食品や調味料以外の不用品も一括して回収できます。
大量の賞味期限切れの食品や調味料を見つけたら、断捨離がてら家中の不要品を処分することを検討してみましょう。
この記事の監修をしたゴミ屋敷の専門家
氏名:新家 喜夫
年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長。
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