コラムblog
孤独死対策のサービスがあることはご存知でしょうか。
高齢化が進み、日本の人口の27.7%が65歳以上(平成29年10月)という結果も出ています。
施設で暮らしている方や家族と一緒に暮らしていれば、普段と違う様子に気づき病院へ通院をするなど対策ができますが、一人暮らし世帯も多いのが現状です。
また、孤独死は高齢者だけではなく、若い世代にも広がっています。
誰にも気付かれずに、孤独死をすることがどんなに切ないことでしょうか。そんな悲しいことが起きないように考えられたサービスを4つ紹介します。
目次
現代の日本では、高齢者や若者たちの孤独死が増えています。
大きな背景としては、核家族が増え親子が独居する家庭が減ったことや、そもそも結婚しない単身者世帯も増えている背景があります。
例えば、アニメのサザエさんのように3世代一緒に暮らす家庭は減ってきています。
親戚や近所付き合いも希薄化し、隣に誰が住んでいるかも分からないことが当たり前になってきているとも言われています。
社会との繋がりを感じられる場所は、学校や会社、趣味のサークル活動や仲の良い友人と飲み会をしている時など人により感じ方は違うでしょう。
しかし、必ずしも自分以外の他者との関わりの中で、繋がりを感じられるのではないでしょうか。
近年はSNSも発達し、気楽に他者との繋がりを感じられるようになりました。
しかし、それでも孤独感を感じている人は多いです。
特に会社という居場所で働いてきた男性は、退職後のコミュニティを築くのが難しいとされます。
自分が無価値のように思え、無気力状態に陥ることもあるでしょう。
また、うつ病や病気などで社会との繋がりがなくなることで、孤独を感じ、身近に相談する人が居ない状態が続くと、最悪の場合は孤独死に繋がってしまいます。
孤独死がもたらす周囲の影響としては、家族や友人だけでなく、近隣住民にもショックを与え兼ねません。
遺体発見までに掛かる日数が長いほど、遺体の腐敗が起こり、専門的な消臭消毒などを行う必要が出てきます。
また、アパートやマンションで孤独死をした場合は事故物件として、不動産価値が下がるなどの弊害も出てきます。
そのような背景から高齢者に賃貸の契約が難しくなり、遠方に住む親戚に費用の請求が届くなどの現象が起こっています。
内閣府の調査で高齢者の孤独死の調査によると、一人暮らしの60歳以上の者の4割超が孤立死(孤独死)を身近な問題と感じており、独居の高齢者の方がその割合が高いことが分かった。
平東京都監察医務院が公表しているデータによると、東京23区内に置ける一人暮らしで65歳以上の自宅での死亡者数は、平成28年(2016)年に3,179人となっているようです。
平成29年(2017)年の自殺率は8,521人と前年より減少しているが、決して少なくない数の人が自死を選択しています。
孤独死対策として自治体や企業、民間のNPOなど様々な取り組みをしていますので、主な取り組み4つ紹介します。
各自治体でも様々な孤独死の防止に関するサービスを展開しています。
地域のボランティアが定期的に訪れて見守るサービスや、新聞配達や生協、ヤクルトの配達業者が巡回する際に見守るサービス、また人感センサーやタブレットなど利用するサービスなど、各自治体の環境に合わせた孤独死防止の取り組みがあるようです。
一度、自分の住んでいる地域や離れてくらす家族の自治体は孤独死に関して、どんな取り組みをしているのか問い合わせをしてみてください。
孤独死防止サービスを運営しているNPO法人ボラナビは1988年設立しました。
北海道札幌市で活動を行う団体で、お独り様の安否を確認する、「孤独死防止サービス」を運営しています。
孤独死防止サービスの特徴は、着信を残すだけなので簡単な上に、無料のサービスなので、高齢者の方も使いやすいのが特徴です。
しかし、孤独死防止サービスは無料期間終了後には有料サービスになる可能性があります。
孤独死防止サービスの利用者の声としては、家族への金銭的、精神的負担を回避できる安心感がある、などの効果があるとのことです。
孤独死防止サービスを利用する電話を入れるのを忘れても、担当の方から連絡がくるので助かっているなどの声があり、利用者、家族にとっても安心できるサービスでしょう。
<利用の流れ>
1日「5円」で利用できることと無縁社会に少しでも「ごえん」をというコンセプトから付けられたネーミングで、1年に換算しても1,825円と負担なく利用できるのが特徴です。
見守りサービスというと監視されているようで嫌だと抵抗を感じる方も居ますが、天気予報を聞くという手軽で身近な方法で、利用しやすいといった方も多いようです。
無料でお試しもできるようなので、まずはお試しからしてみてください。
<利用の流れ>
スマートフォンのアプリや携帯電話で知らせる孤独死防止のサービスもあります。
機械の操作が分からないなど苦手意識を持った高齢者の方にも簡単に利用できる孤独死を防止するサービスになっています。
見守る家族も利用しやすい孤独死防止サービスではないでしょうか。
孤独死防止サービスのアプリには、以下のようなアプリがあります。
孤独死について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
中々身近に高齢者が居ない環境や近隣住民との関わりがない場合は、孤独死を実感できない問題かもしれません。
しかし、現状として孤独死が増えている、どんな背景で孤独死をしてしまうかなど、まず知ることが大事ではないでしょうか。
離れてくらす祖父母や親など、身近な家族から孤独死について考えてみませんか。
そして、一人暮らしをしている若い世代も、急な事故や病気で亡くなってしまうこともあるかもしれません。
他者との関わりや生活が多様化する世の中だからできた孤独死防止サービスですが、まず手軽にできることとしては、ちょっと気にして電話を掛けてみる、近所の人と挨拶を交わすなどから初めてみませんか。
この記事の監修をしたゴミ屋敷の専門家
氏名:新家 喜夫
年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長。
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