コラムblog
汚部屋には様々なデメリットがありますが、虫が発生する点も挙げられます。
清潔な部屋には滅多に発生しないものの、汚部屋となれば目に見えない部分に様々な虫が居着いてしまうものです。
だからこそ、汚部屋にしないよう日常生活からの心掛けが大切です。
なぜ虫が湧くのか、その種類や撃退方法についてをまとめてみました。
目次
汚部屋には様々な虫が発生します。
周辺環境に左右される部分もありますが、比較的よく見かける虫をご紹介します。
汚部屋で見かける虫の定番です。
ハエは汚部屋に限らず、汚い場所に発生する虫です。
その理由として、ハエは腐臭を好むからです。
人間にとっては思わず鼻をつまむような異臭も、ハエにとっては魅力的な匂いです。
そのため、以下のものもハエが好むものです。
- 生ゴミ
- キッチン・浴室のヘドロ
- お菓子の食べかす
綺麗にしているつもりではあっても、プラスチック容器に僅かに残った食べ残し、あるいはタレ等にも敏感に反応し、近寄ってきます。
さらに、近寄ってきたハエはそこに卵を産卵しますので、大量繁殖に繋がります。
ハエはドラッグストア等で販売されている殺虫剤等で簡単に退治が可能です。
また清潔を保っていればハエは近付いてきません。
ゴミをこまめに捨てたり、プラ容器等は水洗いし表面の汚れを除去してから捨てるなどを心掛けましょう。
ゴキブリは僅かな隙間があればどこでも侵入可能です。
また、ゴキブリは水や餌など生きるために必要なものを求めているだけではなく、メスに導かれて彷徨っているケースもあります。
なぜ汚部屋にゴキブリが出るのかといえば、生態系です。
ゴキブリは寒さと乾燥が苦手です。
つまり、ある程度暖かく、湿っている場所を好む傾向にあります。
汚部屋は、物が多いので防寒となり、かつ湿気があり、飲み残し等もあれば食料に困らない等、ゴキブリにとって居心地の良い環境が揃ってしまっています。
ゴキブリの駆除・退治もドラッグストア等で販売されている駆除グッズで十分です。
しかし、大量のゴキブリが発生している場合、汚部屋の中で繁殖している可能性があります。
繁殖している場合、表面的な駆除・退治ではなく、環境の見直しなど根本的な対策が求められます。
ダニは食べかすや皮脂等を餌にする虫です。
皮脂やフケを好むことから、布団を好むイメージが強いかもしれませんが、決して布団だけに発生する虫ではありません。
特に汚部屋はダニが好む物が揃っています。
また、繁殖する好条件も揃っています。
ダニは肉眼で確認できない大きさなので、外出した際に衣服、鞄等に付着し、家に侵入します。
そして汚部屋環境にて繁殖することで、常にダニの存在に悩まされることになります。
ダニは熱と乾燥に弱い虫です。
50度の熱であればおよそ20分程度、60度異常の熱であれば一瞬で死滅します。
そのため、こまめに布団を干すだけでも十分なダニ対策となります。
また、乾燥に弱い特質もあることから、布団乾燥機もダニ対策となります。
予防としてはダニ防止加工の布団やシーツを使ったり、ダニよけのスプレー等が効果的です。
汚部屋に発生する虫をいくつかご紹介しましたが、他にも汚部屋を好む虫は多いです。
それは汚部屋が虫にとって「素晴らしい環境」だからです。
汚部屋は、人間にとっては好ましい環境ではありませんが、虫にとっては食料や住まいの確保等の生命維持、そして繁殖に適した環境です。
虫にとって居心地の良い空間となってしまっているのです。
虫とて生きるためには食料を確保しなければなりませんが、汚部屋には虫の餌が大量にあります。
しかも厳重に保管されているのではなく、部屋に不用意に、かつ大量に蓄積されているのです。
虫にとって汚部屋はまさにレストランのようなものです。
ゴミ、フケ、食べこぼし、容器に付着した食べ残しやタレ、これらは人間にとっては「汚いもの」でしかありませんが、虫にとっては御馳走です。
そんな御馳走が大量に用意されているのです。
虫が汚部屋を素晴らしい環境だと感じるのも当然です。
汚部屋は虫が生きていくために快適な環境が整えられています。
食料が多々あるのは前述の通りですが、定期的に虫に取っての食料が増える点に加え、物が多いのでいざという時に身を守る場所も多くあります。
安全な場所で食料が安定供給される、汚部屋は虫にとってリゾート地です。
汚部屋は食料の安定確保が可能で、かつ身を守る場所も多々あることから繁殖場所としても適しています。
繁殖すれば、自分だけではなく子供たちの食糧も必要です。
また、子供たちを守る場所を見つけなければなりませんが、汚部屋はいずれも揃ってしまっています。
実際、汚部屋に大量の虫が発生するのは、大量の虫が家の外から押し寄せたのではなく、部屋で虫が繁殖し、大量発生してしまうケースが多いです。
この話からも、如何に汚部屋が繁殖に適した場所なのかが分かるのではないでしょうか。
虫の発生・繁殖を抑えるためには部屋の清潔を保つことに尽きます。
しかし、清潔な部屋であっても、時には虫が発生してしまいます。
そこで、虫の発生・繁殖を抑えるためのポイントも抑えておきましょう。
何気なく捨てているゴミは、洗い流すなど清潔にしてから捨てましょう。
ゴミ箱に捨てたとしても、虫はゴミ箱に吸い寄せられて侵入してくるものです。
虫にとって、ゴミ箱はいわば宝の山です。
例えばスナック菓子を食べ終えた袋は人間にとってはゴミです。
しかし、僅かでもカスが残っていれば虫にとっては「食料の付着したもの」です。
そのため、ゴミとして捨てる際にカス、付着しているタレやカスなどを一度洗い流しておきましょう。
ゴミ箱は人間にとってはゴミを集積させるための容器です。
ゴミ箱に捨てておけば部屋は綺麗だと考えがちですが、ゴミ箱に捨てた後、家の外に持ち出し、回収してもらわなければ、家の中にゴミがある状態です。
その期間が長ければ長いほど、虫が存在に気付き、家に侵入します。
そのため、ゴミ箱の中に溜める時間を短くするために、こまめなゴミ出しが必要です。
さらには、ゴミ箱そのものを清潔に保つことも大切です。
ゴミ箱が汚い場合、ゴミが空っぽだとしても、汚れているゴミ箱が虫にとって魅力的な環境となり、虫をおびき寄せることになってしまいます。
汚部屋は人間にとっては良いものではありません。
しかし、虫にとっては素晴らしい環境となります。
虫をおびき寄せるだけではなく、居着いてしまい、さらには繁殖してしまいます。
それだけ汚部屋には、虫が好む状況が整えられているのです。
虫を何とかしたいと考えているのであれば、虫の駆除や退治も大切ですが、まずは部屋そのものを清潔に保つ根本的な対策が重要です。
それでも尚、部屋に虫がいるようであれば、虫の駆除・退治を考えましょう。
汚部屋では、どれだけ駆除・退治しても結局は表面処理にしかなりません。
この記事の監修をしたゴミ屋敷の専門家
氏名:新家 喜夫
年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長。
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