皆さんの中にも、片付けられずに汚部屋となっている女性はいるのではないでしょうか。
- 部屋を片付けるという作業がなかなかできず、足の踏み場すらない
- 何日も洗うことなく放置されたお皿やインスタント食品の容器がある
- 洗濯されていない洋服が溢れている
など、衛生的に悪く健康状態に異常をきたしかねないケースもあります。
そこで今回は、汚部屋になってしまう女性の片付けられない理由やその特徴、陰に隠れた精神疾患の存在、汚部屋から卒業する方法まで徹底解説していきます。
この記事を参考に、汚部屋女性からの卒業を目指しましょう。
目次
汚部屋になってしまう比率は女性が7割
実は、汚部屋に住んでいる方の7割が女性と言われています。
女性の場合、些細な出来事がきっかけとなって汚部屋になってしまうケースが多いです。
例えば、大好きだった恋人との別れや、家族に不幸があったりなど、悲しい出来事を経験することで活力がなくなり、部屋の掃除すらままならない状態になってしまうのです。
また一人暮らしの場合、人間関係が薄くなり孤独感を抱えている人もいます。
相談する相手もおらず、自分を支えてくれる存在もないと感じていれば、自分の生活にさえも関心がなくなってしまうのです。
皆さんの中にも、汚部屋を誰にも相談できないという方はいるのではないでしょうか。
片付けられない4つの理由
ここからは、汚部屋になってしまう女性が片付けられない理由を解説していきます。
具体的な理由としては、主に下記の4つが挙げられます。
- 物を捨てられない
- よく買い物をする
- 物事を後回しにする
- 精神疾患を患っている
それでは1つずつ解説していきます。
物を捨てられない
汚部屋女性のほとんどに共通するのは、物を捨てられないということです。
物を捨てられない女性は、必要以上に物を溜め込んでしまいます。
必要な物とそうでない物の区別ができなくなり、次第に汚部屋となってしまうのです。
よく買い物をする
汚部屋に住んでいる女性には、買い物好きな方が多く、例えばセールなどでお得だからと目当てのもの以外の買い物もしてしまいがちです。
本当はいらない物もどんどん買ってしまうので、汚部屋化がどんどん進んでいきます。
深刻化してしまうと買い物依存症の恐れもあるので、注意が必要です。
物事を後回しにする
物事を後回しにしがちな面倒くさがりの女性は、片付けも苦手な人が多いです。
洗濯物を畳んでタンスにしまったり、ゴミ出しを定期的に行ったりと、できて当たり前のようなことでも、面倒くさいからと言ってついつい後回しにしてしまいます。
その結果、お部屋の中もどんどん散らかっていき、汚部屋となってしまうのです。
また、公共料金の支払いも遅れてしまい、ガスや電気が止められてしまうといったケースもあります。
精神疾患を患っている
汚部屋になってしまう理由は、行動や性格が起因するものだけではありません。
うつ病や摂食障害、統合失調症といった精神疾患が原因となり、お部屋を片付けられなくなる女性もいます。
ほかにも、先天性の脳障害や環境に適応するのが困難な発達障害などは、片付けだけでなく社会生活にも支障をきたします。
自分自身では気づいていなかったり、周囲から理解されにくく生きづらさを抱えてしまうケースも多いでしょう。
汚部屋になるのはADHDが原因?その特徴とは?
汚部屋になってしまう女性は、ADHD(注意欠陥障害・多動性障害)が原因の可能性も少なからずあります。
ADHDは、子どもの発達障害というイメージを持っている方がほとんどかもしれません。
しかし、最近では大人になってからADHDと診断される女性が増えてきています。
ADHDの症状は、不注意や多動性、衝動性の特徴が見られる場合が多いです。
具体的な特徴としては、主に下記の通りです。
- 忘れ物が多い
- 物をよく失くす
- 約束を守れない
- 片付けできない
- よく遅刻をする
- 集中するのが苦手
- 衝動的に動いてしまう
- じっとしていられない
- 優先順位を付けるのが苦手
- 好きな事にはいつまでも没頭できる
汚部屋になる女性が陥りがちな4つの精神疾患
ここでは、汚部屋になる女性が陥りがちな精神疾患をいくつかご紹介していきます。
今回ご紹介する症状は、下記の4種類になります。
- うつ病
- 摂食障害
- 統合失調症
- 老年期精神障害
それでは1つずつチェックしていきましょう。
うつ病
うつ病は、誰でも発症する可能性がある知名度の高い精神疾患です。
なかなかやる気が起きず、不安や焦り、睡眠障害などの症状が見られます。
また心の症状だけでなく、だるさといった身体への症状もあり、心と体を同時に蝕まれていくため、お部屋が散らかっていても片付けができず、汚部屋となってしまうのです。
摂食障害
摂食障害は、年齢層の若い女性によく見られる精神疾患です。
綺麗な体を手に入れたいという願望から、過剰なダイエットを行ってしまいます。
摂食と過食を繰り返して栄養不足となり、体を思うように動かすことができません。
それだけでなく、四六時中食べ物のことばかり考えるようになったりしてしまい、お部屋の片付けをする余裕がなくなってしまいます。
統合失調症
統合失調症は、10~30歳の男女に多い精神疾患で、認知や行動、情動などに障害が起きるのが特徴です。
幻覚や妄想といった症状に悩まされ、社会生活を送るのが困難になったり、正常な判断をすることが難しくなったりします。
また、やる気が起きなくなってしまう症状も多く、片づけが難しくなってしまいます。
老年期精神障害
老年期精神障害になると、幻覚や妄想といった症状が見られます。
被害妄想なども抱えてしまいやすく、物を捨てることにも抵抗を持ってしまい、汚部屋となってしまいやすくなります。
汚部屋女性に潜む4つのデメリット
ここからは、汚部屋女性に潜むデメリットについて解説していきます。
具体的なデメリットとしては、主に下記の4つが挙げられます。
- 害虫の発生
- 無気力状態に陥る
- 子どもの将来への悪影響
- 病気やアレルギーの発症
それでは1つずつ解説していきます。
害虫の発生
汚部屋になってしまうと、害虫が発生するリスクが高まります。
近隣に住んでいる方の住宅に害虫が侵入してしまったり悪臭も漂うため、多大な迷惑をかけ、苦情やトラブルの元になりかねません。
無気力状態に陥る
寝る場所や食事をする場所、リラックスする場所がすべて同じような汚い空間になっていることが多く、心を切り替える余裕がなくなり無気力状態に陥りやすいです。
また、睡眠の質も著しく低下するため、自律神経が乱れてネガティブになったり、集中力が下がったりすることもあります。
その結果、何事にも活力が出せなくなってしまい、無気力状態に陥ってしまうのです。
子どもの将来への悪影響
子どもも一緒に住んでいる場合、物を片付けられない子どもに育つ可能性が高まります。
物心ついた頃から汚部屋で生活しているため、汚部屋である環境に違和感を抱かず、片付ける習慣を身に付けるのが難しくなります。
また、汚部屋は衛生面的にも良くないため、当たり前ですが病気のリスクも高まります。
病気やアレルギーの発症
ほこりやハウスダストによるアレルギーや、害虫に刺されることで皮膚病を発症するなど、汚部屋に住み続けていると、病気やアレルギーの発症リスクが高まります。
また、病気にまでは至らなくても、虫刺されによる跡が複数あると、素肌が見えるファッションに抵抗を感じるようになる恐れもあります。
汚部屋から卒業する3つの方法
ここからは、汚部屋を卒業する方法を解説していきます。
具体的な方法として、下記の3つが挙げられます。
- いらない物はとことん捨てる
- フローリングワイパーや掃除機を使う
- インテリアを配置して可愛い自宅を作る
それでは1つずつ見ていきましょう。
いらない物はとことん捨てる
まずは、部屋中に散らかっている物を捨てるところから始めましょう。
例えば、空のペットボトルやインスタント食品、使用済みのティッシュなど、とにかく目の前にあるゴミをどんどん捨てていきます。
この際、何年も着用せずに経過している衣服も処分するのがよいでしょう。
このタイミングでスッキリ処理してみてください。
フローリングワイパーや掃除機を使う
汚部屋になると部屋中にほこりやゴミが散らばっているので、フローリングワイパーや掃除機を使って清掃します。
机の下やベッドの近くなど、ほこりやゴミがたくさんありそうな箇所から綺麗にしていけば、掃除中にほこりやゴミが散らばる可能性も少なくなります。
自分の好きなインテリアを配置する
自分の好きなインテリアを飾ることで、汚部屋のイメージを完全に払拭できます。
また、インテリアを設置することによって、「部屋を汚したくない」と感じ、自発的に掃除をしやすくなります。
友達や恋人も呼ぶことができるため、精神面的にも良くなります。
まとめ
いかがでしたか。
汚部屋になってしまう女性には、それぞれに片付けられない理由があります。
中でも精神疾患を患っている場合、自分自身で症状に気付くことは困難です。
他人にも理解されにくい病気のため、徐々に気分が落ち込んでしまい、余計に汚部屋から抜け出せなくなってしまいます。
そのため、少しでも心当たりがある方は、早急に病院で治療を受けることを検討してみましょう。
また、1人で片付けを進めるのが難しいと感じたら、ゴミ屋敷清掃業者に片付けを依頼するのも良いでしょう。
ずっと汚部屋を放置し続けていると、衛生面・精神面への悪影響はもちろん、賃貸なら高額なハウスクリーニング代を請求される可能性も高まります。
プロの清掃業者であれば、汚部屋をあっという間に綺麗に蘇らせてくれます。
汚部屋の悩みは1人で抱え込むのではなく、誰かに相談してみるところから始めてみてください。