愛知県豊田市は、愛知県の北部に位置する中核都市です。
約42万人の人口を抱え、名古屋市に次いで県内2位の人口規模を誇ります。
トヨタ自動車の企業城下町であり、「豊田市」の名称は同社にちなんで付けられました。
2014 年の製造品出荷額は全国1位で、日本を代表する工業都市です。
しかし、同時に香嵐渓や稲武温泉、勘八峡などの自然や、松平郷、足助の街並みなど歴史や文化資源を持つ都市でもあります。
市内の7割に豊かな森林や田園が広がる豊田市ですが、市内7ヶ所のインターチェンジや充実したバス路線など、交通の利便性が高いのが特徴です。
特にバスは、住民の移動だけでなく、観光客の移動にも使える路線が充実しています。
また、子育てがしやすい街でもあり、令和2年には7年連続で待機児童ゼロを達成しています。
そんな愛知県豊田市での、粗大ごみの出し方を詳しく説明していきます。
目次
愛知県豊田市における「粗大ごみ」とは?
豊田市では、どのようにして粗大ゴミを出せばよいのでしょうか。
豊田市では、ごみを捨てるための「指定ごみ袋」があり、燃やすごみ、埋めるごみ、金属ごみなど素材によってごみ袋が分かれています。
指定ごみ袋に入らない大きさのものを「粗大ごみ」として扱います。
素材や品目に関わらず、指定ごみ袋に入らないものは粗大ごみとして出しましょう。
どんな品目があるの?
全部は紹介しきれませんが、いくつか見てみましょう。
- プラ製衣装ケース(袋に入れば「燃やすごみ」へ)
- プリンター(袋に入れば「金属ごみ」へ)
- オーブンレンジ
- オイルヒーター・温風ヒーター(袋に入れば「金属ごみ」へ)
- カーペット(袋に入れば「燃やすごみ」へ)
- 鏡・姿見・鏡台(袋に入れば「埋めるごみ」へ)
- ガスストーブ・石油ストーブ(袋に入れば「金属ごみ」へ)
- 木の枝・幹・根っこ・庭木(袋に入れば「燃やすごみ」へ。大量にある場合は「緑のリサイクルセンター」へ)
- ゴルフクラブ(袋に入れば「金属ごみ」へ)
- ゴルフバッグ(袋に入れば「燃やすごみ」へ)
- テント(袋に入れば布。ビニール部分は「燃やすごみ」へ、金属部分は「金属ごみ」へ)
- 電動自転車・電動車椅子(60kgまで)
- 電子ピアノ
出せない品目は?
粗大ごみとして出せない品目も見ておきましょう。
- 石・砂・土:天然石や砂・土はごみと見なさないため、出せません。ただし、加工された石の場合は出すことができます。
- 家電4品目(冷蔵庫・冷凍庫、テレビ、エアコン、洗濯機・乾燥機):家電リサイクル法に基づき、自治体では回収できません。家電販売店に依頼したり、指定の引き取り場所へ直接持ち込みましょう。
- エンジンオイル:販売店に依頼します。ただし、廃油処理箱で処理済みのものは「燃やすごみ」へ出します。
- 消化器:特定窓口への依頼、指定引き取り場所への直接搬入、ゆうパックによる回収依頼を利用します。
- タイヤ・バイク・バッテリー:販売店に依頼します。
- パソコン:製造メーカーに依頼するか、宅配便を利用した回収に出します。
- ピアノ:販売店に依頼しましょう。
- プロパンガスボンベ:販売店に依頼しましょう。
ごみの分別を調べるには?
豊田市では、資源・ごみ分別アプリ「さんあ〜る」を無料配布しています。
分別方法を手軽に検索でき、資源やごみの収集日を知ることができます。
iPhoneを使用している人はApp Storeから、iPhone以外の人はGoogle Play からダウンロードしましょう。
インストール後、地区設定画面で「愛知県」「豊田市」を選択、続いて住んでいる町名・地区を選択すると、ごみに関する情報を見ることができます。
愛知県豊田市の粗大ごみの出し方は?
では、豊田市での粗大ごみの出し方について見ていきましょう。
電話による申し込み
電話による申し込みは以下の手順になります。
手順1
土日を除き、希望日の3日前までに電話で回収を申し込みます。
旭、足助、稲武、小原、下山、藤岡の各地区は1週間前までとなるので注意しましょう。
また、申し込み件数によっては希望日に回収できない場合があります。
申し込み番号は、以下となります。
いずれの地区も、収集時間の指定はできません。
- 拳母地区、上郷・高岡地区、猿投地区、高橋・松平地区:0565-25-5363
- 旭地区:0565-68-2211
- 足助地区:0565-62-0600
- 稲武地区:0565-82-2511
- 小原地区:0565-65-2001
- 下山地区:0565-90-4411
- 藤岡地区:0565-76-2103
手順2
以下の点を伝えます。
- 住所
- 氏名
- 電話番号
- 収集希望日
- 粗大ごみの品目
- 個数
- 大きさ
そして、手数料や受付番号などを決めましょう。
手順3
粗大ごみ処理手数料納付券を購入します。
納付券は以下の場所で購入できます。
- 市役所
- 各支所・出張所
- コンビニ
- スーパー
- ショッピングセンター
豊田市の場合、300円券1種類のみとなります。
処理手数料が600円なら2枚、900円なら3枚というように、必要な枚数を購入しましょう。
納付券は払い戻しができないため、必要枚数をよく確認して購入しましょう。
手順4
収集日に、出したいごみに納付券を添付して家の前に出しておきます。
戸建住宅は玄関先や門の脇へ、集合住宅で2階以上に住んでいる場合は1階まで下ろします。
家が狭い路地の奥などにある場合は、申し込みの際、出す場所を決めておきましょう。
処理場への持ち込み
回収してもらうほかには、ごみの処理場へ直接持ち込む方法もあります。
この場合は、出したいごみを分別し、それぞれの処分場へ持ち込むことになります。
ごみの種類や量、大きさによっては制限があります。
事前に各処分場へ確認しておきましょう。
また、処理手数料は現金支払いのみとなるので注意が必要です。
粗大ごみを持ち込みたいけれど車がないという場合には、運搬車両を貸し出す制度もあります
土日を除く8:30〜17:00まで、1回3000円でオートマチックの軽トラックを借りられます。
詳しくは清掃業務課(0565-71-3003)へ問い合わせましょう。
- 燃やすごみ:渡刈クリーンセンター
愛知県豊田市渡刈町大明神39-3
0565-28-2000
月曜日は7:30〜16:00、火曜日〜金曜日は8:30〜16:00まで受け付けています。
手数料は10kgにつき60円です。- 燃やすごみ:藤岡プラント
愛知県豊田市下川口町奥山5-16-4
0565-76-2027
月曜日〜金曜日は8:30〜16:00、土曜日は8:30〜12:00まで受け付けています。
手数料は10kgにつき60円です。- 金属ごみ・埋めるごみ:グリーン・クリーンふじの丘
愛知県豊田市藤岡飯野町大川ヶ原1161-89
0565-75-2101
月曜日〜金曜日の8:30〜16:00まで受け付けています。
手数料は10kgにつき30円です。- 刈草・剪定枝:緑のリサイクルセンター
愛知県豊田市枝下笹沢197
0565-43-2080
月曜日〜金曜日は9:30〜17:00、土曜日は8:30〜12:00まで受け付けています。
手数料は10kgにつき50円です。
粗大ごみを捨てずに処分するには?
愛知県豊田市では、まだ使える不用品の有効利用を行っています。
リユース工房
豊田市では、排出された粗大ごみの中で、再使用できる家具類を清掃・補修し、リユース家具として展示・販売しています。
展示場所は、清掃事業所内のリユース工房で、日・火・木曜日の10:00〜15:00まで展示されています。
ただし、第4週はお休みなので気をつけましょう。
販売はオークション方式です。
欲しいものが見つかったら、入札しましょう。
落札が決定したら、毎月第3木曜日の午後から月末までの日・火・木曜日にリユース品の引き渡しと代金の支払いが行われます。
入札結果は、豊田市のホームページにて発表されます。
また、同ホームページでは現在、展示されているリユース品も掲載されているので、何か探しているものがあったら閲覧してみると良いでしょう。
「ジモティー」との連携
豊田市は、令和3年2月から株式会社ジモティーと連携協定を結びました。
「ジモティー」は、地域の情報サイトで、家庭で不要になった家具や日用雑貨、自転車、ベビーカーなど、まだ使えるものを近隣の人の間でやり取りできる情報掲示板です。
さまざまなものが無料でもらえたり、有料でも安価に手に入れることができます。
基本的に近隣住民の間でやり取りするための掲示板なので、近くで受け渡しできるのが特徴です。
もし、まだ使える不用品があったら、ジモティーに書き込みしてみましょう。
自分でどこかに運ぶ必要がないので、手間がかかりません。
また、何か必要なものができた時は、新しく買う前にジモティーで探してみると、安くて良いものが手に入るかもしれません。
あくまで個人間の取り引きとなりますので、利用前には注意事項・規約をよく確認しましょう。
まとめ
愛知県豊田市での粗大ごみの出し方は、電話による申し込みと、処理センターへの直接持ち込みの2通りがあります。
電話で申し込む場合は、地区ごとに決まっている連絡席に電話をし、確認した料金分の「粗大ごみ処理手数料納付券」を購入し、出したいごみに添付します。
直接持ち込む場合は、素材ごとに分別し、それぞれの処分場へ持ち込みます。
また、豊田市では、粗大ごみとして出された家具などを清掃・補修し、入札方式で販売したり、ジモティーと提携するなど、リユースにも努めています。