割れた食器の捨て方がよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
日常生活において食器は大切なアイテムですが、不注意、あるいは何らかのアクシデントによって割ってしまうことがあります。
割れた食器の使用は危険なので捨てるしかありません。
だからこそ、正しい捨て方を覚えておきましょう。
割れた食器の捨て方は自治体に確認しよう
割れた食器の捨て方は、結論から言えば自治体によって異なります。
そのため、勝手に判断するのではなく、自治体に問い合わせてみましょう。
食器に限らず、ゴミの捨て方は自治体によってルールが異なります。
自治体が指定している正しい捨て方のルールを破ってしまった場合、例え知らなかったとしてもルール違反となります。
住まいのルールを守るためにも、まずは自治体に確認しましょう。
自治体によってはゴミ出しルールの冊子・ポスター等を作成・配布していますので、それらを入手し、チェックしてみましょう。
一方で、ある程度共通している部分もありますので、全国的によく見られる傾向もいくつかご紹介します。
陶器やガラスの割れた食器の捨て方
陶器・ガラスの食器が割れた場合、一般的には燃えないゴミになります。
但しそのまま捨ててしまうと作業員に傷を負わせてしまう可能性がありますので、厚紙、あるいは新聞紙など燃えるゴミでくるんだり、あるいは陶器・ガラスの割れた食器があると記載するなど、作業員に配慮して捨てましょう。
それらがルールとなっている自治体があるのも、陶器・ガラスの割れた食器に危険性が潜んでいるからこそです。
金属製の割れた食器の捨て方
基本的には金属ごみに分類されるのですが、燃えるゴミに分類している自治体もあります。
こちらも割れた場合、回収する作業員に危害を与える恐れがありますので陶器・ガラスの割れた食器同様、注意を喚起しておきましょう。
金属ゴミの場合、他の物で包んで捨てることができないので、注意喚起が大切です。
プラスチック製の割れた食器の捨て方
自治体によって、燃えるゴミとなる所と資源ゴミに分かれます。
どちらなのかは自治体によって異なりますので、必ず確認しておきましょう。
割れた食器の捨て方の注意点
割れた食器の捨て方は素材によっても、自治体によって異なることが分かりましたが、いずれの素材の食器を捨てる際に注意しておくべき点があります。
自治体のルールを必ず確認するのは大前提として、他にもいくつか注意すべき点があるので覚えておきましょう。
異なる素材の割れた食器を混ぜない
割れた食器は、以降、食器として使用することはできません。
どのような素材であれ、ゴミになってしまいますが、素材が異なる食器を混ぜてゴミとして捨てるのは控えましょう。
使えなくなってしまったとはいえ、素材が異なる以上、ゴミの分別ルールを守る必要があります。
一枚だけではなく、災害、あるいはトラブルやアクシデントによって一度に多くの食器が割れてしまった場合、まとめて処分しようとしてしまいがちですが、材質が異なる食器を混ぜて捨てるのはルール違反です。
面倒ではあっても、割れてしまった食器をそれぞれのルールに従って分別する必要があります。
割れた食器と異なる材質で梱包しない
割れた食器は凶器になりかねません。
鋭利な部分に触れてしまうと傷ついてしまうので慎重に扱わなければなりません。
自分自身はもちろんですが、ゴミ収集のスタッフのことも考え、梱包等が求められることもあるのですが、異なる素材での梱包は基本的には禁止です。
例えばプラスチックの食器が割れた際、燃えるゴミに分類される古紙等で包んでゴミとして出すのは禁止です。
配慮は重要だがゴミの分別も忘れてはならない
傷つけないようにとの配慮は素晴らしいのですが、梱包する物もゴミになりますので、異なる分別のゴミで梱包した場合、ゴミ出しのルール違反となってしまいます。
割れた食器を包む場合、同じ材質のゴミとなるもので梱包しましょう。
もしも梱包が難しいのであれば、ゴミとして出す際、割れた食器だと分かりやすいよう配慮しておきましょう。
割れた食器の大きさや量によって捨てられないケースも
割れた食器が大きい場合、あるいは大量にある場合、自治体によっては捨てられないケースもあります。
一枚や二枚程度の割れた食器であれば問題ないのですが、例えば地震等の災害によって食器棚が倒れて大量の食器が割れてしまった場合等、一度に大量の割れた食器をゴミとして出す場合は事前に自治体に相談してみましょう。
もしもゴミとして捨てられない場合には不用品回収業者に依頼するなど別の方法を模索する必要があります。
割れた食器の扱いの注意点
割れた食器を捨てる際には、扱いにも気を付けなければなりません。
そこで、どのような点に注意するのかも覚えておきましょう。
割れた部分に触れないようにする
どのような材質の食器であれ、割れてしまった食器の割れた部分は鋭角です。
触れてしまうと皮膚を切ってしまうこともありますので、割れた部分に触れないよう気を付けましょう。
万全を期すのであれば、軍手等を装着するのも手です。
素手で割れた食器を扱うと、予期せぬ形で切ってしまう可能性があります。
食器を割ってしまった直後は動かない
食器を割ってしまった直後は、周辺に破片が飛び散っています。
例え柔らかい素材の食器だとしても、割れたことで鋭角となっているので、もしも足で踏んでしまった場合、大怪我に発展する可能性もあります。
特に裸足の場合、破片を踏むと出血の恐れもありますので、食器を割ってしまった直後はなるべく動かず、他の人に掃除機で破片を掃除してもらうなど、破片の扱いに気を付ける必要があります。
割れた食器は使わない
割れた部分が小さい場合、そのまま使用できるのではと思うかもしれません。
しかし、例え割れた部分が小さい・少ないとしても、割れた食器の使用は控えましょう。
繰り返しになりますが、割れた部分は鋭利になります。
口を添えた際に唇を切ってしまう可能性もあります。
また、食事の時だけではなく食器を洗う際に手を切ってしまうリスクも高まります。
勿体ないという気持ち、まだまだ使えるという気持ちはよく分かりますが、割れた食器の使用はリスクがありますので、使用を控え、ゴミとして捨てるようにしましょう。
割れた食器を直すことはできる?
お気に入りの食器であれば、割ってしまった時のショックは大きいものでしょう。
しかし、割ってしまった食器を戻すこともできます。
陶器に限った話ではありますが、いわゆる「金継」と呼ばれる技法で元に戻しつつ、亀裂の部分に金箔をまぶすことで芸術性も感じさせます。
割った食器に思い入れがあり、捨てるのが勿体ないと思うのであれば、このような手法で食器を復活させてみるのも良いでしょう。
割れた食器の捨て方を覚えておこう
割れた食器の捨て方は自治体によって異なりますので、まずは住んでいる地域の自治体のゴミの捨て方のルールを確認してみましょう。
材質、大きさ、量によって捨て方は異なりますし、捨てる際の目印、包み方や梱包等、自治体によってそれぞれ異なりますので、正しい捨て方のルールを実践しましょう。
また、大切な食器を捨てるのが勿体ないのであれば、金継のように復活させる方法もありますし、災害等で大量の割れた食器が出てしまった場合には不用品回収業者に依頼した方が良い場合もありますので、ケースバイケースで考えることが大切です。