相模原市では、行政にて不用品のリサイクルに力を入れています。
ゴミ問題が全国的な社会問題としてクローズアップされるようになりました。
ゴミをどのように扱うかは、自治体の大きなテーマとなっています。
相模原市でなぜ行政が不用品リサイクルを推奨しているのかなどを含め、どのような形で問題に取り組んでいるのかをご紹介します。
目次
相模原市による不用品リサイクル運動について
相模原市では行政で様々な形の不用品リサイクルを行っています。
そこで、いくつかの施策をご紹介しましょう。
集団資源回収の実施
相模原市では不用品等を回収し、回収業者に引き取ってもらった子供会・自治会といった地域団体に、回収量に応じた奨励金を交付しています。
ゴミの減量化・資源化活動としてはもちろんですが、資源回収を身近な環境学習の場と定義し、ゴミ問題への関心、物を大切にする気持ちを育みます。
また、集団で行うことによるコミュニティの形成効果にも期待しています。
相模原市の発表によると、集団資源回収を行っている団体は300団体以上になります。
リユース家具の展示と譲渡会場の設定
相模原市では回収した粗大ゴミの中から、再使用できる家具を補修や整備を行い、希望する市民に譲渡する展示会を設定しています。
展示会の場所に関しては相模原市の公式サイトに記載されていますので、チェックしておくとよいでしょう。
但し、一般的な展示会のように飛び入り参加できるものではなく、申し込みが必要です。
また、申し込みには以下の条件があります。
- 相模原市在住の中学生以上
- リサイクルした家具を自らで使用する
- 毎月1人1点
事前に展示会に申し込み、足を運んで展示会にて展示されているリサイクル品を見て、気に入ったものを申し込みします。
希望者が複数いる場合は抽選となります。
また、リサイクル品を譲り受ける場合、金額を一部負担します。
- 大サイズ:1,000円
- 中サイズ:500円
- 小サイズ:300円
おもちゃの病院さがみはら
上記のリサイクルスクウエアにておもちゃの診療(修理)を行います。
子供の物を大切にする心や修理に伴う好奇心を育むことを目的としたもので、壊れたら捨ててゴミにするのではなく、壊れたら治療(直す)という考えのものと、ゴミの減量化に努めています。
ちなみに修理費は無料ですが、部品交換に伴う実費のみ負担となります。
こちらも開催日に関しては相模原市の公式サイトに記載されますのでチェックしておくとよいでしょう。
相模原市で回収できない不用品もある
リサイクルに力を入れている相模原市ですが、市としてリサイクル品としては回収できないものがいくつかあります。
それらの品目や廃棄方法についてもご紹介しましょう。
自動車やバイク
自動車やバイクは部品を含めて相模原市として処理できません。
タイヤ、ホイールやバッテリーも同様です。
これらに関しては購入時に処分方法を確認しておきましょう。
市としてリサイクル品としての回収はしていません。
しかし、中古車業者等は多々ありますので、車体・パーツそれぞれの処分方法を相談してみましょう。
土や石、砂や石膏ボード、コンクリートの廃棄物
これらは工事で出た産業廃棄物だけではなく、市民の廃棄物としても相模原市では回収していません。
事業にて生まれた産業廃棄物は産業廃棄業者に、市民が日常生活の中で出してしまう場合には不用品回収業者に依頼・相談してみましょう。
ただし、コンクリート製品の中でも以下のものは受け入れ施設に持ち込むことで処分が可能です。
- コンクリートブロック
- レンガ
- 耐火金庫
- 物干し台
- 漬物石
これらは条件つきではありますが持ち込み可能です。
ちなみに相模原市の粗大ごみ受け入れ施設は以下の4か所です。
- 北部粗大ごみ受入施設
住所:緑区下九沢2083-1
電話番号:042-775-5333
受付時間:月~土曜日の午前9時~午後4時- 南部粗大ごみ受入施設
住所:南区麻溝台1524-1
電話番号:042-767-5305
受付時間:月~土曜日の午前9時~午後4時- 津久井クリーンセンター
住所:緑区青山3385-2
電話番号:042-784-2711
受付時間:月~土曜日の午前9時~正午、午後1時~4時
※但し粗大ごみに関しては正午から午後1時も受付可能
いずれも予約不可となっています。
まずは持ち込み可能なコンクリートなのか、問い合わせるなどして確認しておきましょう。
また、あくまでも家庭から出されたゴミであって、産業廃棄物は受け付けていません。
ピアノ
ピアノは様々なサイズがあるのですが、相模原市としてはサイズを問わず回収していません。
購入時に廃棄・処分方法を相談するか、あるいは専門業者への売却、不用品回収業者に依頼するといった選択肢があります。
畳
畳は少々特殊です。
畳そのものは相模原市で回収は行っていません。
しかし、1/3以下のサイズに切ることで、粗大ゴミ受け入れ施設への持ち込みのみ可能となります。
回収は行っていないので、持ち込む場合は1/3にまで切って小さいサイズにしなければなりません。
ガス類や消火器
LPガスの容器、灯油、オイルも相模原市として回収は行っていません。
そのため、販売店に相談してみましょう。
また、消火器に関しても同様です。
LPガスの場合は、神奈川県LPガス協会で受け付けています。
消火器の場合は、相模原市防災設備協同組合会員名簿、あるいは株式会社消火器リサイクル推進センター特定窓口でも受け付けています。
相模原市の公式サイトを見てみよう
相模原市では不用品のリサイクルをはじめ、ゴミに関する様々な情報を発信しています。
不用品のリサイクルに興味のある人だけでなく、ゴミの出し方、回収方法で分からないことがある場合も、まずは一度相模原市の公式サイトをチェックしてみましょう。
不用品の出し方に関する丁寧なレクチャーがある
相模原市の公式サイトでは、不用品のリサイクルに加え、ゴミの出し方に関する正しいレクチャーがあり、以下が記載されています。
- 資源や電池の出し方
- 地域別収集曜日
- 一般ゴミや勘収集地区のアナウンス
- 相模原市として処理できないもの
相模原市のゴミ減量の対策が確認できる
相模原市が不用品のリサイクルを行っているのは、ゴミの減量化の一環です。
なぜゴミ減量の対策を行っているのか、実際に行っていることなど、様々な点が確認できます。
回収した資源がどうなるのか、助成に関する情報などを発信しています。
ゴミに関する疑問がある場合は、一度チェックしてみましょう。
相模原市に関する情報が多々発信されている
相模原市の公式サイトは、ゴミだけを扱っているのではなく、生活全般に関する情報を発信しています。
相模原市民にとっては貴重な情報が多数掲載されています。
ゴミ問題を含め、生活の中で分からない点は、公式サイトに対応策が掲載されているケースもありますので、こまめにチェックしておきましょう。
相模原市の不用品リサイクルはゴミ問題の一環
相模原市が不用品のリサイクルを行政として推進・支援しているのは、ゴミの削減など、環境問題の一環です。
ゴミの削減を通して地域の子供たちに環境問題に興味を持ってもらうための施策などもあります。
それだけ相模原市ではゴミに対しての問題に前向きに取り組んでいます。
細かいルールが設けられていますので、相模原市で不用品を処分する際には、正しいルールを把握・実践することが求められます。