気温が高く雨の日が多い梅雨の時期は、さまざまな虫が活発に動き出します。
虫の発生、侵入は、快適な生活を妨げるため、できるだけ遭遇を避けたいものですよね。
そこで今回は、梅雨の時期に家に出やすい虫や対策法についてまとめました。
目次
梅雨にでやすい虫とは
梅雨に出やすい虫として以下のようなものがあげられます。
- コバエ
- ゴキブリ
- ダニ
- 蚊
- クモ
それぞれの虫の特徴や害の有無、侵入経路や繁殖条件などを解説するので参考にしてください。
コバエ
コバエは体長が1~2㎜程度と通常のハエに比べて小さいことからこのように呼ばれていますが、その種類は複数あります。中でも梅雨時に発生するコバエは「クロバネキノコバエ」といい、その名の通りキノコなどの菌類を餌にするハエです。
もともとは森林の湿気の多い場所に生息していましたが、近年新種が発見され、梅雨の時期に大量発生するコバエも「クロバネキノコバエ」の新種であると2022年に発表されました。
人体に何らかの被害をもたらしたという報告はありませんが、「大量に発生する」「駆除してもすぐにわいてくる」などの理由から不快害虫とされています。
ゴキブリ
不快害虫の代表ともいえるゴキブリにはいくつかの種類があり、そのなかでも家の中や周りに出没するものは主に以下の3種類です。
- クロゴキブリ
- チャバネゴキブリ
- ワモンゴキブリ
上記の中でもワモンゴキブリは群れを作って生活する習性があるため、1匹見かけたら大量にいると考えたほうが良いでしょう。
梅雨の時期にゴキブリが大量発生するのは、高温多湿な環境を好むからです。雨量が多くてジメジメした梅雨はゴキブリにとって最適な状態といえ、さまざまな場所で発見されるようになります。
ゴキブリは大腸菌やサルモネラ菌といった人間に害を及ぼす病原菌を保有している可能性があるので、見つけたら徹底的な駆除をして繁殖させないようにしましょう。
ダニ
ダニは屋内屋外問わず、いたるところに生息する害虫です。大きさは0.3~0.6㎜と非常に小さく、肉眼で確認しにくいことから知らない間に大量発生している可能性があります。
ダニが梅雨の時期に大繁殖するといわれているのは、気温20~30度で室温60%以上の環境を好む個体が多いからです。
またダニやその死骸はアレルギーの原因になり、発生したまま放置していると咳やじん麻疹といった症状を発症することがあります。
ダニは人間のフケや皮脂を好んで食べるため、布団や畳に発生しやすい点が特徴です。梅雨の時期は除湿器や布団乾燥機などを使用して、湿気を取り除くと同時にこまめに掃除をしましょう。
蚊
蚊は、熱帯地域では年中発生する害虫です。しかし日本では寒くて乾燥した冬にはあまり多く見られず、梅雨の時期に大量発生します。その理由は、蚊は水面に卵を産みつける習性があるからです。
梅雨の時期は屋外のさまざまな場所に水たまりができ、蚊にとっては格好の産卵場所といえます。蚊は2日で孵化して10日程度で成虫になるので、水がたまったまま10日以上放置された場所があれば大量に蚊がわいてしまうでしょう。
なお蚊は吸血する際に、その唾液から日本脳炎やデング熱といった感染症を媒介します。
クモ
クモも上記で紹介した虫同様に、梅雨に入ると頻繁に見られるようになる虫ですが、人間や家屋に悪影響を及ぼすわけではありません。クモはゴキブリやコバエ、蚊など人間に悪影響を及ぼす害虫を食べるためにでてくるのです。
クモ自体は、人間に悪さをするわけではありませんが、大量にクモが発生している原因は餌となる害虫が多いサインです。知らない間に害を及ぼす虫が発生していると考えられます。
【すぐできる】梅雨の虫対策
網戸からの侵入を防ぐ4つの方法
気温が高くなってくると、網戸にして換気をすることも増えますよね。
しかし、網戸にしておけば虫が絶対に入ってこないとは言い切れません。
むしろ、その網戸が原因で虫がどんどん侵入してきてしまう場合もあります。
網戸からの侵入を防ぐには、以下4つの対策を試してみましょう。
網目の細かい「24メッシュ以上」の網戸を取り付ける
網戸と一口でいっても、網の細かさや素材など、たくさんの種類があります。
もちろん、網目が大きければ大きいほど、虫は通り抜けて室内へ侵入してしまいます。
網戸が原因で、コバエや蚊が侵入することも少なくありません。
できるだけ網目の細かい網戸を取り付けることで、小さな虫も通り抜けられなくなります。
24メッシュなら、目の大きさは0.75mmと細かいため、2~4mmの蚊や1~2mmのチョウバエの侵入を防ぐことができるのです!
もちろん、24メッシュよりも網目が細かいものもありますが、金額が高くなること、風邪通しも悪くなります。
経済的でかつ快適に過ごすには、24メッシュの網戸が最適でしょう。
「虫のイヤがる網」を取り付ける
ダイオ化成では「虫のイヤがる網戸」という商品を販売しています。
この虫のイヤがる網は、虫が嫌う薬剤使用しているため、網戸に虫が長時間とどまりにくくなります。
虫の死骸を処理したり、窓が汚れたりする心配がないので、ストレスなく虫を遠ざけることが可能なのです。
殺虫剤のようなニオイもありませんし、効果は5~7年と長いので、ラクに虫対策ができますよ。
虫のイヤがる網戸は、楽天市場やyahooショッピングで購入できます。
網戸用の虫除けスプレーを塗布する
網戸ごと交換するのは、コストもそれなりにかかるため、低費用で虫よけをしたい方もいるかと思います。
また、賃貸の場合は網戸を交換するにも許可が必要になることが多く、ハードルがやや高いですよね。
そんなときは、網戸用の虫除けスプレーを活用しましょう。
網戸やガラス窓にシュッと吹きかけるだけで、約2ヵ月間防虫効果を維持してくれるでしょう。
1本500~600円程度と値段も手ごろなので、虫除けにお金をかけたくない人にも手軽に対策できるでしょう。
スプレータイプなので、吹きかけるときは風向きに注意しましょう。
網戸用の虫除けを貼り付ける
スプレータイプが面倒な方は、網戸に貼り着けておくタイプの虫除けを試してみましょう。
網戸に貼るだけで、蚊やチョウバエなどの小さな虫などが近づきにくくなります。
取り付けるときは、網戸の外側にした方が防虫効果は高まります。
ゴキブリ用トラップや駆除エサ剤を設置
ゴキブリ対策には、専用のトラップや駆除用のエサ剤を設置する方法が効果的です。
ゴキブリは基本的に夜行性であり、人の気配がなくなったころに活動を始めます。住人が起きている間は見つかりにくい家具の裏側や隙間などに息をひそめているため、直接見つけて退治することは困難でしょう。
それよりも夜行性で人の気配がしなくなったタイミングを見計らって活動する習性を逆手にとってトラップを仕掛けたほうが、より高い確率で駆除できます。
屋外にも設置がおすすめ
ゴキブリ用の駆除剤やトラップには、屋外に設置できるものも多数売られており、これらも併用するとより高い効果が期待できるのでおすすめです。
ゴキブリが好みそうな湿気の多い場所や、ベランダ・窓の近くにトラップや据え置きタイプのエサ剤を仕掛けておくと、屋内への侵入を防ぐと同時に屋外に生息しているゴキブリの駆除もできます。
張られる前にクモの巣予防
クモは同じ場所に巣を作る習性があるため、巣を張られる前の対策が肝心です。梅雨に入る前にシリコン効果のあるクモの巣対策用のスプレーを玄関や軒下に噴射するだけでも2か月は効果が続きます。
クモの巣スプレーは「エサがいない所にクモは寄り付かない」という生体に着目して開発された商品です。スプレーにはクモが好む小さな外注も寄せ付けない成分が含まれているためクモ以外の害虫予防にもなります。
クモは益虫ですがクモの巣があれば害虫がとどまりますし、見た目も美しくありません。
6月上旬からはクモの巣スプレーで巣を張らせない環境を整えましょう。
エアコンのホースからの侵入を断つ
ゴキブリやカメムシの侵入経路として、エアコンのホースがあげられます。この部分は室内の湿気を外に出すために常に水が流れており、ゴキブリにとっては最適な空間なのです。
エアコンホースからの侵入を断つといっても、ホースの入り口部分をふさぐわけではありません。完全に塞いでしまうと水が逆流して、エアコンの故障にもつながってしまいます。
エアコンホースの先端にメッシュネットを付け加えましょう。
蜂の巣対策
蜂の巣の防止対策としては、木酢液を事前に散布しておく方法がおすすめです。
一度蜂の巣を作られてしまうと、蜂に刺されるなどの危険が伴うため、自分で駆除することはおすすめしません。
しかし防止対策なら巣を作られる前に講じられるので、業者に依頼しなくても自分でできます。
また蜂は通気口や軒下など、雨風の影響を受けにくい場所に好んで巣を作ることから、このような場所に網をかけておく方法も効果的です。
ただし蜂の巣は基本的に人の手の届きにくい場所にできるため、自分で予防策を講じることに危険性を感じた場合は、業者に依頼してください。
寝具にダニ捕りシートを設置
梅雨の時期は寝具にはダニ捕りシートの設置が効果的です。天日干しでは布団やマットレスの奥に潜り込んでしまうダニも捕獲して、シートごと捨てられるという商品です。
ダニ捕りシートを寝具の下に置くだけと設置も簡単で、効果は約3か月間持続します。ダニ捕りシートの中に含まれている誘引剤に引き付けられて寝具からシートにダニが移動していきます。
シートを直接寝具に使用する際は、布団やマットの端のほうに置くようにすると湿度の影響を受けにくく、長持ちさせることが可能です。
排水口のコバエ対策
排水口のコバエ対策には、アルミホイルがおすすめです。アルミホイルが発生する金属イオンが細菌の繁殖を防ぎ、コバエの発生も抑えてくれます。
アルミホイルはボール状に丸めて、排水口のゴミ受けの中に入れておきましょう。1週間程度で新しいものに変えると、清潔な状態が長持ちします。
またゴミ受けの中身は、こまめに捨ててください。アルミホイルのボールを入れていても細菌の温床になるゴミを放置していては、コバエの防止もできません。
排水口のコバエ防止は清潔さが欠かせないので、常にきれいな状態にしておきましょう。
虫除け対策と合わせて湿気対策もしておこう
虫はジメジメした環境を好みます。
そのため、虫除け対策を合わせて湿気対策もしっかりと行い、虫ができるだけ不快に感じる環境づくりを行いましょう。
おもな湿気対策として、以下4つが有効です。
- エアコンや除湿器で湿度を下げる
- 布団に除湿マットを敷く
- 水回りには除湿剤を置いておく
- 布団乾燥機、衣類乾燥機を使う
リビングなど1日を過ごす時間が長い部屋には、除湿器を設置してしっかり湿度を下げましょう。
また、寝汗などでより湿度がこもりやすい布団には、除湿マットを敷くことも有効です。
雨の日が増える梅雨の時期は、なかなか布団が干せない日が続きますので、布団乾燥機を使って湿気を逃がしましょう。
虫が発生しやすい洗面台やキッチンなどの水回りには、使い捨てタイプの除湿剤を置いて対策しておくと良いです。
梅雨は洗濯物の部屋干しが増えるため、衣類乾燥機などを使って乾かしましょう。
まとめ
湿度、気温ともに高い梅雨の時期は、どんなに完璧な対処をしていても虫が侵入する場合があります。
しかし、対策するのとしないのとでは雲泥の差です。
また、「虫が侵入してきても駆除をすればよい」という考えももちろん間違ってはいませんが、駆除に使用する殺虫剤は人体に良いものと言い切れないでしょう。
ゴキブリなど衛生状況の悪いところに住みついている虫は、カラダに悪影響のある菌をもっていることもあります。
駆除することよりも、侵入させない対策をすることが大切です。
梅雨時期の虫対策はゴミ屋敷バスター七福神にお任せください
梅雨の時期に虫が発生してしまうのは、部屋や自宅がゴミ屋敷化しているからかもしれません。ゴミ屋敷や汚部屋は細菌や雑菌を発生しやすく、虫にとっても住みやすい環境になってしまいます。
一番効果的な虫対策は、虫が好まない環境を作ることです。そのためには整理整頓された片付いた部屋が重要ですが、すでに汚部屋化やゴミ屋敷化している場合は自分で片付けることが困難でしょう。
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