物が散らかった「汚部屋」を片付けようと思っても、一筋縄ではいかないものです。
どこから手を付ければ良いのか分からず、汚部屋から脱出できない悩みを持つ方は少なくないかと思います。
汚い部屋からいち早く抜け出すには、片付けと掃除のコツをつかむことが重要です。
この記事では、汚部屋を効率良く、簡単に片付けられる方法を詳しく解説します。
目次
汚部屋での暮らしはデメリットしかない
しばらく片付けや掃除をしていない部屋は、言うまでもなく不衛生な状態です。
ゴミやホコリが溜まるだけでなく、空気もよどみます。
悪化すれば、放置したゴミから悪臭、ゴキブリなど害虫の発生の恐れもあります。
こういった汚れた部屋での暮らしは、デメリットしかありません。
健康に害をもたらし、運気も下がります。
豊かな毎日を過ごすためにも、いち早く汚部屋から脱出する必要があります。
部屋をキレイにするメリット
清潔な部屋での暮らしは、次のようなメリットがあります。
- 自宅に人を呼べるようになる
- くつろげる場所を確保できる
- 好きなインテリアを楽しめる
- 害虫が発生しづらくなる
- 掃除や片付けがしやすくなる
- 探し物が減る
- 賃貸の退去費用が減る
- 金運、結婚運、仕事運がアップする
部屋をキレイにするだけで、これだけのメリットがあります。
ゴミやほこりのないキレイな部屋なら、害虫も寄り付かず、悪臭が漂う暮らしからも解放されます。
スペースを確保できるようになることで、好きなインテリアを置くなど、自分好みの部屋が手に入ります。
自分の部屋を心身ともにくつろげる“癒しの空間”にするためにも、キレイな部屋をキープすることは大切です。
汚い部屋から抜け出す方法
汚部屋から脱却するメリットが分かったところで、さっそく本題に移ります。
汚い部屋から抜け出すには、ゴミを片付け、掃除をするしかありません。
ですがやみくもに始めても、途中で心が折れて中途半端に終わる恐れもあります。
汚部屋をキレイにするには、「片付け→整頓→掃除」の手順で行うことが基本です。
「片付け」「整頓」「掃除」3つのステップで進めていけば、挫折しやすい汚部屋の片付けも乗り越えられます。
まずは道具類の準備から
作業に入るより先に、必要な道具類を買い揃えることから始めます。
最低限買っておくべきアイテムをチェックしておきましょう。
【片付け・処分に必要な道具】
- マスク
- ゴミ袋 ※大きめの物
- ゴム手袋
- 軍手
- ガムテープ
- 作業用の靴
- 靴カバー
- 殺虫剤・防虫剤
- 紙ひも、ビニールひも
片付け作業中は、とにかくゴミが出ます。
そのため、ゴミ袋は多めに用意しておきましょう。
足場が悪い場合や、床に針や刃物が落ちているような場合は、厚底の靴や靴カバーを用意しておくと安心です。
害虫駆除や、仕上げの防虫対策に必要な薬剤も買っておきましょう。
【掃除に必要な道具】
- ほうき
- ちりとり
- 掃除機
- バケツ
- 洗剤(中性、アルカリ性、酸性)
- ヘラ
- バケツ
- ブラシ
- タオルまた雑巾
掃除道具は、基本的に大掃除と同じです。
大抵の道具は、ホームセンターやディスカウントストア、100均でも手に入ります。
汚れの種類やレベルによって使い分けができるよう、洗剤は中性の他に、アルカリ性と酸性の物も用意しておくと良いです。
〈ステップ1〉片付ける
まずは、部屋の中にあふれたゴミや不用品を片付ける作業から始めましょう。
片付けは「エリア」「カテゴリ」に分けて進める
道具を揃えたら、「エリア」または「カテゴリ」に分けて作業を開始します。
「エリアに分けて進める方法」は、部屋をいくつかのスペースに分けて、順番に作業を行う方法です。
自分で決めた1箇所を徹底して片付けることで、キレイになったことが目に見えて分かるので、成果を実感でき、頑張ろうという気持ちを維持しやすいです。
狭いスペースの方が達成感を得やすいので、玄関やトイレなどの小さなスペースから作業を始めると良いでしょう。
「カテゴリに分けて進める方法」は、ゴミや不用品の種類ごとに、片付け・処分をしていくというものです。
ペットボトル、雑誌、洋服など、決めた物だけをひたすら片付けていきます。
黙々と作業を進められるので、片付けが苦手な方でも取り組みやすいです。
分別する手間を省くことができ、時間と手間の節約にもなります。
「処分するもの」と「残すもの」に仕分けする
汚部屋とはいえ、中には残しておきたい物もあるはずです。
家具・家電など暮らしに必要な物だけでなく、お気に入りの洋服や思い出の品もあるでしょう。
大切な物を誤って捨ててしまわないためにも、「処分するもの」と「残すもの」を分別しながら作業を進めることが大切です。
処分する物はゴミ袋へ、残しておく物はダンボールに入れるなど、分かりやすく仕分けしておきましょう。
集めたゴミは袋に詰めて一か所にまとめる
片付けで出たゴミや不用品は、処分する日まで保管しておかなければなりません。
ゴミや悪臭が漏れ出さないよう、しっかり詰めて、一箇所にまとめておきましょう。
ゴミ出しの日を確認し、出し忘れないようにすることが大切です。
家庭ごみに出せない物は、粗大ゴミに出す手続きも進めておきましょう。
作業日を調整できる場合は、ゴミ収集日の前日に片付けるとスムーズです。
〈ステップ2〉掃除する
ゴミ・不用品などを処分し、部屋がすっきりしたら、掃除に取り掛かります。
状態にもよりますが、汚部屋だった年数が長いほど汚れは頑固です。
とくに床と壁は、頑固な汚れが染み付いている場合もあります。
汚部屋を掃除する際は、次の流れでポイントを押さえながら進めていきましょう。
- 大きなゴミや害虫の死骸があれば、掃除機やほうきで取り除く。
- 水で濡らしたぞうきんで汚れを拭き取る。
- 水拭きで落ちる場合もあるが、頑固な汚れの場合は、中性洗剤を使う。
汚れている壁や床に中性洗剤を吹きかけて、汚れに染み込ませ、洗剤の力で汚れが浮き出てきたら、再びぞうきんで拭き取る。
- 中性洗剤でも落ちない場合は、汚れの種類に応じて、酸性・アルカリ性の洗剤を使うと良い。
- 仕上げに燻煙剤で防虫する。
せっかくきれいにした部屋に、再び害虫が発生しないよう、掃除が終わったら、仕上げに防虫剤で対策をしておくと安心です。
〈ステップ3〉整頓する
片付け・掃除を終えて部屋がスッキリしたら、物の整理整頓に取り掛かります。
クローゼットなどの収納スペースがある場合は、物の定位置を決めましょう。
整理を進めながら、「物の住所」を決めておくと、今後の片付けがラクになります。
収納スペースが足りない場合は、棚やケースなどを購入するのもよいでしょう。
100均の収納アイテムは便利ですが、買いすぎると物が増えてしまうので要注意です。
新たに収納を増やす場合は、できるだけ最小限に、無駄に物を買わないよう、注意してください。
キレイな部屋をキープするために
ダイエットと同じように、一度キレイにした部屋も“リバウンド”に注意です。
せっかく綺麗にした部屋も、気を抜くと汚部屋に戻ってしまう可能性があります。
元の状態に戻ってしまうことがないよう、次のことを習慣化しましょう。
- 毎朝ベッドメイクをして、カーテンを開ける
- ゴミ出しは忘れずに行う
- 使った物は定位置に戻す
- 床には物を置かない
- 収納グッズ、掃除道具はムダに増やさない
- 掃除をする日を決める
汚部屋化を防ぐには、片付けと掃除をしっかり続けていくことが大前提です。
そのためには、物を必要以上に増やさないこと、物を使ったら定位置に戻すことが重要です。
棚や収納グッズを購入するのは、収納場所が増え、物も増えててしまうので、最低限にしましょう。
初めは大変かもしれませんが、習慣化してしまえば、なんてことありません。
元の汚部屋に戻ってしまわないよう、きれいな状態をキープしましょう。
まとめ
今回は、汚い部屋の片付け・掃除方法について紹介しました。
部屋が汚くなってしまう理由や原因はさまざまですが、不衛生な環境での暮らしはデメリットが多くあります。
とはいえ、汚部屋やゴミ屋敷からの脱出は、そう簡単ではないです。
まずは作業に必要な道具を揃えて、片付けの一歩を踏み出すことが大切です。
自分1人では難しいと感じたら、無理せずプロの力を頼ることも一つの方法です。
自分に合う方法で、汚部屋から抜け出し、キレイな部屋での暮らしをスタートさせましょう。