引越しをするにあたって、必ずしなければならないのが部屋の片付けです。
しかしあまり引越しに慣れていない人は、どのように片付けを進めればいいのか分からないかもしれません。
そこで今回はそんな方のために、引越し時の片付けの手順やテクニックについて説明していきます。
部屋の荷物があまりにも多く、一人で片付けられない場合の対処法についても説明しているので、最後までチェックしてみてください。
この記事で分かること
- ・引越しの片付けの順番とテクニック
- ・引越し当日まで片付けが終わらない場合のリスクと対処法
- ・引越しの片付けに不用品回収業者を利用するときのポイント
目次
引越しの片付けの順番
引越し時の片付けと言っても、難しく考える必要はありません。
なぜなら引越しの片付けは、わずか3ステップで完了するからです。
ここでは、引越しの片付けの簡単な順序について説明していきます。
引越し先に持っていくものと不用品を分ける
片付けの第一ステップは、引越し先に持参する物と不用品を仕分けることです。
不用品を処分して引越し時の荷物を少なくすれば作業が楽になるだけでなく、引越しの料金が安くなるというメリットもあります。
引越しの料金は基本的に「荷物の量(重さ)×移動距離」で決まるため、不要な物を処分すれば運ぶ荷物が減って引越しの料金が安くなります。
とくに大型家具や家電などは重量があるぶん、転居先で使わないのなら処分しておいたほうが賢明です。処分に要する手間や時間を考えて、遅くとも1か月前には不用品の仕分けを済ませておきましょう。
引越し先に持っていく物を梱包する
不用品の片付けが済んだら、引越し先に送る物を段ボール箱に入れていきましょう。引越し業者に依頼すれば、事前に梱包用の段ボールを送ってもらえます。
引越し業者によっては、段ボール箱を使わずくり返し収納できる引越し資材のレンタルも可能です。アート引越センターのエコ楽ボックスや日本通運のえころじこんぽなどのレンタル資材は、地球環境に配慮できるだけでなく荷造り・荷ほどきも簡単なので、ぜひ引越し業者に確認してみましょう。
なお、タンスやベッドなどの大型家具や、大型家電製品などは梱包する必要はありません。引越し業者が当日、布カバーや毛布などでくるんで、トラックまで運んでくれます。段ボール箱に入るサイズの物だけを梱包しましょう。
不用品を処分する
必要な物の梱包と同時進行で、引越し前日までには不用品の処分を済ませておきましょう。雑誌や古紙はひもで縛ってから古紙回収に出す、金属ゴミは金属回収の日に出すなど、自治体のルールに従って分別してから処分します。
大型家具を処分する際は、以下のいずれかに回収してもらいましょう。
- ・自治体の粗大ごみ回収センター
- ・リサイクルショップ
- ・不用品回収業者
なお、以下の家電4品目は「家電リサイクル法」によってゴミ収集を受け付けてもらえません。
- ・冷蔵庫・冷凍庫
- ・エアコン
- ・テレビ
- ・洗濯機・乾燥機
これらのリサイクル家電は、購入店や買い替えをする店に有料で引き取ってもらうのが一般的です。製造後5年以内などの状態のいい人気機種であれば、リサイクルショップで買い取ってもらえる場合もあります。また、不用品回収業者に依頼すれば、すぐに回収してもらうことができます。
自治体や不用品回収業者の違いや、冷蔵庫の処分方法についてはこちらをご覧ください。
引越し時の部屋の片付けのテクニック
引越し時に部屋を片付けるには、ちょっとしたテクニックが必要です。このテクニックを事前におさえておかないと、片付けにかかる時間が2倍以上増えてしまう場合もあるので注意しましょう。
引越し時の部屋の片付けに役立つ3つのテクニックを紹介します。
引越し当日までのスケジュールを立てる
引越し当日から逆算して、片付けのスケジュールを立てましょう。物の仕分けや段ボール箱への梱包、ゴミの処分など引越し前にやらなければならないことはたくさんあります。やり忘れないためには、ゴールから逆算して「いつ」「どの部屋の」「何を」「どうする」とくわしい内容を決めてカレンダーなどで管理するのがおすすめです。
粗大ゴミは申し込んでもすぐ回収してもらえるわけではなく、1か月以上待たなければならないこともあるので注意が必要です。とくに年末年始や春の引っ越しシーズンは予約が殺到するので、日程に余裕を持たせてスケジュールを組みましょう。
また、意外と忘れがちなのが、当日までに冷蔵庫の中の食材を食べ切ることです。引っ越し準備の一つとして、引っ越し直前は食材をできるだけ買い足さず、冷蔵庫を空っぽにしておきましょう。
ゴミの日のチェックも重要
引越し準備にあたって、ゴミの収集日も事前に調べておきましょう。可燃ゴミ・プラスチックゴミは毎週回収してくれる自治体がほとんどですが、その他のゴミは回収日が少ない可能性があるためです。地域によっては、不燃ゴミや古紙・金属類など資源回収が月に2回程度しかない場合もあります。
せっかくゴミをまとめても、収集日に間に合わなければ引っ越しのトラックにゴミ袋を乗せて運ぶ羽目になってしまいます。地域のゴミ収集日カレンダーや市町村のホームページを見て、ゴミの日を必ずチェックしてください。
引越し用の段ボール箱には、普段使わない物から入れていく
普段使っている物は、引越しの直前まで段ボール箱に入れないようにしましょう。よく使う物を先に詰めてしまうと、後で必要になったときに段ボール箱から取り出さねばならず二度手間になってしまいます。当面使わない物から、段ボール箱に詰めていきましょう。
目安として引っ越し1か月前には、シーズンオフの服や当分使う予定のない物を梱包していくのがおすすめです。引越し1週間前には、転居後1週間以内に使用する物を梱包しましょう。毎日使う食器や歯ブラシなどは、前日または当日に段ボール箱に詰めます。
前日・当日に段ボール箱に詰める物が多すぎると、引っ越しの日にあわただしくなり苦労することになります。直前の荷詰めは、多くても全体の1割以下におさめましょう。
引越し用の段ボール箱は、部屋ごとにまとめておく
梱包が済んだ段ボール箱はひとまとめにせず、もともとあった部屋ごとに置いておくと便利です。
たとえば、普段キッチンに置いてある物を梱包した段ボール箱はキッチンに、寝室に置いてある物を梱包した段ボール箱は寝室に置いておくといった具合です。
普段あった場所と同じ部屋に段ボール箱を置いておけば、急に使いたい物が出てきた際、色んな箱を開けて探さずに済みます。
また段ボール箱にはマジックで品目を記載しておけば、どの箱に使いたい物が入っているのか迷うこともありません。
引越し当日まで片付けが終わらなかったらどうなる?
引越し当日までに片付けが終わらないと、さまざまなトラブルが生じます。無駄な費用や時間がかかるばかりか、最悪の場合には引っ越しを断られる可能性もあるため、必ず当日までには片付けを済ませましょう。
具体的なトラブルについて解説します。
梱包作業代が追加請求される
当日業者が来たときに梱包が住んでいないと、「梱包作業代」を支払ってスタッフに梱包作業を手伝ってもらうことになります。国土交通省が定めた「標準引越運送約款」には、引っ越し業者と顧客のトラブルを防ぐために次のルールが定められています。
“第七条 (荷造り)
荷送人は、荷物の性質、重量、容積、運送距離等に応じて、運送に適するように荷造りをしなければなりません。
2 当店は、荷物の荷造りが運送に適さないときは、荷送人に対し必要な荷造りを要求し、又は荷送人の負担により必要な荷造りを行います。
3 前二項の規定にかかわらず、当店は荷送人からの申込みに応じて、荷送人の負担により必要な荷造りを行います。“
引用元:国土交通省「標準引越運送約款」
引越し業者はこの標準引越運送約款や各社独自の約款を定めており、引越し前にお客様が荷造りを完了させる契約内容になっています。荷造りが間に合わない場合、多くの引っ越し業者ではお客様に追加料金を請求してスタッフが手伝う形になります。
追加料金を避けるためにも、当日までに荷造りは完了させておきましょう。
引越し作業時間が伸びる
当日までに荷造りが完了していないと、前述のように追加料金を支払ってスタッフに梱包作業を手伝ってもらう形になります。本来は運び出すだけだったはずの業者が、梱包作業まで手伝うとなると作業時間の延長は避けられません。
作業が長引くと心身ともに疲れますし、引っ越し後のスケジュールにも悪影響が及びます。遠距離の引っ越しの場合にはその日のうちに引っ越しが完了しなかったり、夜遅くの搬入作業になって新居のご近所さんに迷惑をかけたりと予期せぬトラブルにつながる可能性があるため注意が必要です。
引越し業者に断られてしまう
荷造りが終わっていないと、最悪のケースでは引越しを断られてしまうおそれがあります。引越し業者は約款でお客様の荷造りを義務付けており、荷造りが終わらないのは一種の契約違反であるため作業を拒否する可能性があるのです。
荷造りが未完了の場合、通常は梱包作業代を追加で支払ってスタッフに手伝ってもらう形となります。しかし、梱包作業が非常に多くて次のお客様の引越しスケジュールに支障が出そうなときなどは、拒否されることも十分にあり得ます。
引越しを断られた場合、お客様の契約違反によるキャンセルとみなされてキャンセル料が請求される可能性が高いです。
引越し当日まで片付けが終わらない場合の対処法
引越し準備をしていると、「このままでは、引越し当日までに片付けが終わらないかもしれない……」と不安になる人もいるでしょう。片付けが終わらない場合の、3つの対処法を解説します。
引越し業者の片付け・荷ほどきサービスを利用
引越し業者の片付け・荷ほどきサービスを利用すれば、自力で荷造りが間に合わない人でも無理なく引っ越し準備を行うことができます。サービス内容や料金は業者によってさまざまですが、荷造りのみを手伝ってくれるコースや、荷造り・荷ほどきの両方を頼めるコースなどが用意されていることが多いです。
代表的な引越し業者のサービスの有無などを表にしました。
業者名 | サービス名 | 荷造り | 荷ほどき |
アート引越センター | アートのお任せパックハーフコース | あり | なし |
アートのお任せパックフルコース | あり | あり | |
アリさんマークの引越社 | アリさんパック | あり | なし |
アリさんフルパック | あり | あり | |
ヤマト運輸 | サービスなし | ― | ― |
片付け・荷ほどきサービスや引越しの基本料金は、家財の量や立地条件、移動距離によって異なるため業者スタッフによる見積もりが必要です。不明点は業者に問い合わせましょう。
とにかくダンボールに詰め込む
きちんと仕分けを済ませて必要な物だけ段ボール箱に入れるのが最も理想的ではありますが、時間がない人は完璧を目指すのをやめましょう。引越し期日が迫っているのであれば、手あたり次第に段ボール箱に詰め込んでとりあえず準備を完了させる必要があります。
物の要・不要の判断は、引っ越し後に先送りしてもいいのです。とにかく段ボール箱に詰め込んでからマジックで「衣類」「書類」のように大まかな分類だけでも書いておけば、引っ越し後の整理がしやすくなります。
ゴミ屋敷片付け業者で断捨離実行
「引越しまでに粗大ゴミ回収やリサイクル家電の処分が間に合わない」「足の踏み場もないほど物があふれていて仕分けできない」などの事情がある人は、ゴミ屋敷片付け業者を呼んで一気に断捨離しましょう。一軒家まるごとの仕分け作業や不用品回収、ハウスクリーニングまで一括して任せられるので、引越し前の片付け問題が一気に解決します。
ゴミ屋敷片付け業者や不用品回収業者のなかには、新品未使用の不用品や価値のある商品などの買取サービスを提供している業者もいます。買い取れる物があれば、作業料金から売却した商品の金額を差し引いてくれるのでコストを抑えることが可能です。
ゴミ屋敷片付け業者は電話やホームページの問い合わせフォームから手軽に予約でき、最短即日でスピーディに家を片付けてくれます。引っ越しが間に合わない人にとって、心強い味方となるでしょう。
引越しの片付けや不用品の処分を業者に依頼する
引越し時の片付けの手順やテクニックについて解説してきましたが、不用品が多すぎる場合には仕分けの段階でつまづいてしまう人もいるでしょう。引越し先に持っていかない不用品が多い場合は、不用品回収業者に回収してもらうのも一つです。
ここでは、引越し時の回収を不用品回収業者に依頼するときの流れを説明していきます。
回収料金の相見積もりをする
不用品回収業者を利用するなら、契約前に3社程度に見積もりを頼む「相見積もり」がおすすめです。相見積もりをすれば料金やサービス内容を比較でき、およその相場感をおさえることができます。
相見積もりの目的は、適正価格の業者を選定することです。悪徳業者は相場を越えた高額請求をしてきたり、激安の見積りを出しておきながら当日あれこれと追加料金を上乗せしてきたりといったトラブルを起こすので利用しないようにしましょう。
ただし、正確な見積もりを出すには業者スタッフによる現地訪問が必要となるため、引っ越しが迫っている人は相見積もりをする時間がないかもしれません。どうしても忙しい場合には現地訪問をあきらめ、メールやLINEでの概算見積もりをしてくれる業者に相談するのも一つです。メールやLINEで部屋の写真を数枚送ると、おおよその料金を教えてくれます。
気になる業者をいくつか見付けて、メールやLINEでの見積もりが可能か問い合わせましょう。
現地見積もりで、正確な回収料金を算出してもらう
作業時の予期せぬ追加請求を避けるためには、できるだけ現地見積もりで正確な見積りを算出してもらうことが重要です。契約前に業者スタッフに自宅に来てもらい、不用品の量や状態、家の立地条件などを総合的に評価して正確な回収料金を出してもらいましょう。
「見積もり後の追加料金の請求はなし」とホームページなどに明記されている業者を選ぶと、想定外の追加請求を避けることにつながります。きちんと見積書を発行してくれる業者で、見積書に作業内容やオプション費用の詳細などが明記されている業者を選ぶのが、業者選びの基本です。
時間にゆとりをもって気になる不用品回収業者を3社程度選び、それぞれに現地見積もりを頼んで相見積もりを取ることをおすすめします。
見積もりの結果、料金に納得すれば不用品を回収してもらう
正確な見積料金が出たら、その業者に不用品を回収してもらうかどうかを決めましょう。もし見積料金が高すぎる、あるいは不当に安すぎると感じれば、キャンセルすることも可能です。
基本的に優良業者は無料で現地見積りをしており、契約に進まなくてもキャンセル料は発生しません。本来キャンセル料とは、契約成立後に約束の期日を過ぎたギリギリの日程でキャンセルする場合に支払う物です。現地見積もりに来る前に、見積もりが無料か確認しておきましょう。
見積料金やサービス内容が問題なければ、契約して回収予約日を決定します。当日は業者スタッフが不用品をトラックまで運搬してくれるため、自分は何もする必要はありません。回収後に運び忘れがないか、搬出時に部屋を傷付けられていないかなどをチェックしてから、料金を支払えば完了です。
不用品回収業者の詳しい選び方についてはこちらをご覧ください。
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「トラブルを避けるための不用品回収業者の選び方と提供サービス」
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片付けと一緒に買取サービスもご利用いただけ、費用負担をおさえて部屋を片付けることが可能です。仕分け作業からのお手伝いもできますので、お気軽にお申し付けください。ご相談・お見積り無料で、お客様のお問い合わせをお待ちしています。
まとめ
引越し時の片付けは、「引越し先に持っていく物と不用品を分ける」「持っていく物は荷造りする」「いらない物は処分する」の3ステップで行います。片付けそびれないように、引越し当日から逆算してスケジュールを立てましょう。
引越し当日までに荷造りが終わっていないと、追加料金を請求されたり引っ越しそのものを辞退されたりといったリスクが生じます。間に合わなそうなときは引越し業者の片付け・荷ほどきサービスを利用したり、ゴミ屋敷片付け業者に断捨離を頼んだりしましょう。また、とりあえず手あたり次第に段ボール箱に詰めるというのも一つの方法です。
不用品回収業者に不用品を回収してもらうときは、相見積もりで料金の相場をつかんだり、現地見積もりで正確な見積もりを出してもらったりすると安心です。納得できる業者を選んで契約を結んだら、あとは回収日当日に不用品を引き取ってもらってお金を払います。
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