一軒家からマンションに引っ越す場合、ゴミの出し方は大きく変わります。
ゴミの出し方を間違うと近隣トラブルに繋がりかねないため、十分な配慮が必要です。
そこでこの記事では、これからマンションに引っ越すという方に向けて、マンション特有のゴミの出し方。そして起きがちなトラブルとその対策について紹介します。
目次
マンションでゴミを出す時に注意したい2つのポイント
一軒家に住んでいた頃は、ゴミは決まった曜日と時間帯に、路上に設置されている収集所に出していたでしょう。
しかしマンションの場合は、集合住宅特有のルールがあり、それを知っておかないと思わぬトラブルの原因になりかねません。
ここでは、マンションに住む場合のゴミの出し方を、時間と場所の観点から紹介します。
マンションでのゴミ出しのポイント1:ゴミを出す時間
マンションでのゴミを出す時間は、およそ以下2つのタイプに分けられます。
- ゴミ出しの曜日と時間帯が決まっているタイプのマンション
- ゴミ出しの曜日と時間帯が決まっておらず、24時間ゴミが出せるタイプのマンション
ゴミ出しの曜日と時間帯が決まっているタイプの場合は、ゴミの出し方は一軒家の時とほぼ同じです。
燃えるゴミや燃えないゴミなど、品目ごとに分類して指定のゴミ袋に入れ、指定された曜日の指定時間内にゴミ置き場にゴミを出します。
午前6時から8時までの間にゴミを出す、といったように、地域ごとに明確定められたゴミを出せる時間のルールに従いましょう。
一方で、曜日や時間帯を問わず、いつでもゴミ出しができるマンションもあります。
このタイプのマンションでは、ゴミを出す時間帯が朝帯に限定されることがありません。自分にとって都合の良いタイミングでゴミすれできるので、毎朝忙しく過ごしている人や、起床時間が遅いサイクルで生活している人には大変便利です。
マンションのゴミ出しルールは個別に定められています。マンションの契約をする段階で、大家さんや不動産管理会社に確認しておくと安心です。
マンションでのゴミ出しのポイント2:ゴミを出す場所
マンションのゴミを出す場所も、2パターンあります。
1つは、ゴミ置き場がマンションの敷地内にあるタイプの物件。もう1つは、敷地外にあるタイプの物件です。
ゴミ置き場が敷地内にあるマンション物件なら、同じマンションに住む人以外に鉢合わせることもありません。
一方で地域のゴミ置き場にゴミ出しする場合は、そのエリアのルールや、個別の暗黙のルールに従わなければならないケースもあります。こういった目に見えないルールや心情への配慮が必要です。
特に引っ越し手間もない頃はルールがわからず、間違ったゴミの出し方をしてしまう恐れもあります。
地域の人と顔を合わせた際は挨拶を行っておくと、引っ越してきたばかりで不慣れなのだろうと受け入れてもらえ、トラブルを回避しやすくなるでしょう。
ゴミの出し方はトラブルの元、細心の注意を
ゴミの分別の仕方や出す時間、曜日を間違えると、ゴミが回収されないことがよくあります。
景観を壊すだけでなく不衛生で、カラスなどによる獣害の原因にもなりかねません。そのため近隣トラブルに発展しかねないのが、ゴミの出し方の難しい点です。
生活時間帯が遅型で、朝のゴミ出しが難しいという人。またプライバシーに配慮したいという女性の場合は、敷地内にゴミ置き場が併設されていて、かつゴミ出しの曜日や時間帯が決まっておらず、24時間365日いつでもゴミ出しできるタイプのマンション物件に引っ越すのも良いでしょう。
マンションのゴミ出しで起こりうるトラブルと対策
マンションでのゴミ出しには、一軒家以上にトラブルに見舞われやすい傾向がみられます。
なぜでしょうか。
マンションにおけるゴミ出しで起きやすいトラブルを具体的に紹介していきます。
マンションのゴミ出しで起こりうるトラブル1:悪臭
マンションでのゴミ出しに関連するトラブルの筆頭が、一軒家の場合と比べると格段に、悪臭に悩まされる確率が高いということです。
その理由の一つが、24時間365日いつでもゴミ出しできるタイプのマンション物件が増えていることが挙げられます。
ゴミ出しの曜日と時間帯が決まっている場合なら、ゴミ出しの当日のうちにゴミ収集車が巡回し全て回収するので、衛生的です。
一方の24時間365日いつでもゴミ出しできるマンションの場合はどうでしょうか。
ゴミの回収日とは無関係にゴミを出せるのは便利である反面、ゴミが回収されるタイミングとは無関係にゴミが出されるということでもあります。
ゴミの中には、腐敗し悪臭を発する生ゴミなども含まれているでしょう。外気温が高い時期は特に腐敗も進みます。害虫が発生することもあるでしょう。ゴミが回収されるまでの間、ゴミ置き場に置かれたまま、臭いを発生させ続けることになります。
24時間365日いつでもゴミ出しできるゴミ置き場が敷地内にあることはメリットです。しかしその反面、発せられた悪臭がマンションにも充満し、臭害をもたらすのです。
またゴミを出せる曜日と時間帯が決まっているタイプのマンションであっても、ルールを守らない住人もいるでしょう。
ルールを守らない少数の人の行動のせいで悪臭が発生。臭いに悩まされることもあります。
特にマンションの中でもゴミ置き場に近い位置にあったり、風下にあたる部屋の場合、部屋の中にまで悪臭が漂ってくる危険も否めません。
敷地内にゴミ置き場が設置されたマンション物件や、24時間365日いつでもゴミ出しできるマンション物件では、ゴミ置き場から離れた部屋を選ぶと臭害の心配は軽減されるでしょう。
マンションのゴミ出しで起こりうるトラブル2:病害虫トラブル
ゴミ置き場にゴミが長時間放置されることの弊害は、悪臭だけではありません。
悪臭が発生すると、臭いにつられてハエやゴキブリ、ネズミなどの病害虫が引き寄せられます。
ゴミが撤去されても、ゴミから滲み出た水分に残った臭いやゴミ袋からこぼれ落ちたゴミなどを目当てに、ハエやゴキブリ、ネズミなどが集まってくることもあるでしょう。
ゴミ置き場に集まってきたゴキブリが、室内にまで侵攻してくる恐れもあります。
敷地内にゴミ置き場があるマンション物件はゴミ出しの際の利便性は高いものの、ハエやゴキブリネズミが発生しやすいデメリットがあることも念頭に置きましょう。
マンションのゴミ出しで起こりうるトラブル3:犯罪に巻き込まれる可能性
特に24時間365日いつでもゴミ出しできるマンション物件の場合、ゴミを狙う不審者やストーカーにはまさに宝の山です。
ニュースなどにも取り上げられますが、目当ての女性が捨てたゴミを持ち帰り、日常生活を追跡するための情報収集したり、私物をコレクションするといった変質行為の被害に遭う可能性も考えられます。
また金目の物がゴミに出されていないか、漁る人も出現することもあるでしょう。
所有者がゴミとして廃棄したゴミを持ち帰ることが窃盗などの法に触れると判断するか否かは自治体ごとに異なるので一概には言えません。しかし自分の出したゴミを持ち帰られるのは決して気持ちの良い物ではなく、個人情報などが含まれていることもあり、犯罪巻き込まれる危険性も大いにあります。
24時間365日いつでもゴミ出しできるマンション物件であっても、ゴミを出すのはゴミ収集日の朝だけに限定にする。またプライベートに関わる物を捨てる際は、細かく裁断して元の姿がわからないようにする、といった対応がおすすめです。
まとめ
マンションにおけるゴミの出し方は、マンション毎に異なります。
地域の人たちと共用のゴミ置き場を使用する場合は、広く地域の住人への配慮が欠かせません。
またマンション敷地内にゴミ置き場が設置されたタイプのマンション物件であっても、ゴミを出すタイミングやゴミの出し方には一定の思慮が必要でしょう。
生活していく上で必ず出るゴミですが、無造作に取り扱えば、さまざまなトラブルの引き金になります。
誰もが気持ちよく生活できるように、心配りをしながら、衛生的な生活を営みたいものです。