傷付きやすい物の包装や食品の保冷箱など、様々な用途で使用される発泡スチロールですが、発泡スチロールの捨て方について疑問を感じたことはありませんか。
そもそも発泡スチロールが何ゴミに当たるのか、分からないという方もいるのではないでしょうか。
またサイズが大きい発泡スチロールは、そのまま出していいものなのかと疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、発泡スチロールの処分にお困りの方のために、発泡スチロールの3つの処分方法について詳しく説明していきます。
目次
発泡スチロールの処分・処理方法 ①ゴミに出す
発泡スチロールの処分方法の一つ目は、自治体にゴミとして回収してもらうことです。
発泡スチロールは燃えるゴミや燃えないゴミ同様、普通ゴミに出せます。
しかし発泡スチロールの大きさによっては、そのままゴミに出すことはできない場合があります。
ここでは発泡スチロールが何ゴミに当たるのか、またゴミに出すためにはどうすればいいのかについて説明していきます。
発泡スチロールは何ゴミ?
発泡スチロールが何ゴミになるかは、住んでいる自治体によって異なります。
多くの自治体では、発泡スチロールの回収品目は以下のどちらかになっています。
- 燃えるゴミ
- プラスチック製容器包装
※「プラスチック製容器包装」は、自治体によって「容器包装プラスチック」や「プラスチック」「資源」という呼び名になっている場合もあります。
発泡スチロールが何ゴミに分類されるかは、各自治体のホームページに記載されているので、発泡スチロールを捨てる前にチェックしておきましょう。
また自治体ごとに、発泡スチロールの種類によって、回収品目が分かれる場合もあります。
例えば横浜市では、同じ発泡スチロールでも以下のように回収品目が分かれています。
- 商品の梱包に使われていたもの(「プラマーク」の付いているもの)
→プラスチック製容器包装
- 商品の梱包以外に使われていたもの(「プラマーク」の付いていないもの)
→燃えるゴミ
分別方法が複雑になりますが、自治体のルールに従って捨てるようにしましょう。
汚れの落ちない発泡スチロールは燃えるゴミに出す
発泡スチロールをプラスチック製容器包装として回収している自治体でも、汚れの付いているものは原則燃えるゴミになります。
プラスチック製容器包装として回収された発泡スチロールは、リサイクルされます。
しかし汚れの付いた物はリサイクルに回せないため、燃えるゴミとして処理されます。
汚れてしまった発泡スチロールの場合は、洗って汚れをきれいに落とすことができれば、プラスチック製容器包装として回収してもらいましょう。
洗っても汚れが落ちなければ、燃えるゴミに出すようにしましょう。
大きな発泡スチロールは小さくしてゴミに出す
発泡スチロールのなかでも捨て方に困るのが、サイズの大きな物ではないでしょうか。
サイズの大きな発泡スチロールは、普通ゴミではなく、粗大ゴミとして処分しなければならない場合があります。
粗大ゴミの定義は自治体によって異なりますが、多くの自治体では一辺の長さが最長30cmを超えるものと規定されています。
では一辺の長さが30cmを超える発泡スチロールは、粗大ゴミとして出すのかと言われればそうではありません。
この場合は、発泡スチロールを割ったり、砕くなどして欠片の長さを30cm以内にしてから、普通ゴミとして出すことができます。
横浜市の場合は金属製のものを除いて、一辺の長さが50cmを超えるものが粗大ゴミになります。
そのため横浜市でサイズの大きな発泡スチロールを捨てる場合は、一つの長さを50cm未満にすれば普通ゴミとして出すことができます。
サイズの大きな発泡スチロールを捨てる場合は、何センチから粗大ゴミと定義されるか確認しておくといいでしょう。
発泡スチロールの処分・処理方法 ②回収ボックスに入れる
発泡スチロールのなかでも食品用のトレーに限っては、スーパーなどの前に置いてある回収ボックスに入れて処分することが可能です。
回収ボックスに入れられた発泡スチロールのトレーはリサイクルに使われて、回収料金は一切かかりません。
回収ボックスを利用する場合も、トレーについた汚れをきれいに落としてから入れましょう。
発泡スチロールのトレーの拠点回収もしている
東京都の世田谷区や渋谷区などの地域では、公共施設などに回収ボックスを設置して、発泡スチロールのトレーを回収しています。
渋谷区の場合は、発泡スチロールのトレーを普通ゴミとしても出せますが、世田谷区の場合は普通ゴミには出せず、店頭回収か拠点回収のみとなっています。
お住いの自治体でも、拠点回収を行っていないか確認しておくといいでしょう。
発泡スチロールの処分・処理方法 ③不用品回収業者に依頼する
処分したい発泡スチロールの数が多い場合は、不用品回収業者に依頼するのも一つの方法です。
不用品回収業者に依頼すれば、処分したい発泡スチロールと一緒に、家の中にあるゴミや不用品もまとめて回収してもらえます。
この場合、普通ゴミに出す時のように発泡スチロールを分別したり、小さく解体する必要もありません。
発泡スチロールやその他の不用品を処分してもらいたい場合は、不用品回収業者に電話して、いくらくらいの見積もりになるか相談するといいでしょう。
まとめ
発泡スチロールの処分・処理方法は、以下3種類あります。
- ゴミに出す
- 回収ボックスに入れる
- 不用品回収業者に依頼する
発泡スチロールの回収品目は自治体によって異なりますが、多くの自治体では、燃えるゴミかプラスチック製容器包装のどちらかに分けられます。
自分の住んでいる地区の回収品目がどちらになるかは、自治体のホームページから確認しましょう。
食品が入っていた発泡スチロールのトレーは、スーパーなどの回収ボックスに入れることでも処分できます。
処分したい発泡スチロールの数が多い場合は、不用品回収業者に依頼して回収してもらうのも一つの方法です。
これから発泡スチロールを処分するという方は、ぜひこの記事を参考にして、自分に合った処分方法を選んでみてはどうでしょうか。