ゴミ屋敷の清掃や片付けを考えている方のなかには、業者への依頼を検討している方も多いのではないでしょうか。
自分でゴミ屋敷を掃除したり、片付けたりするのは大変ですから、業者に依頼するのは有効な手だと言えるでしょう。
ゴミ屋敷の片付けをしてくれる業者には、便利屋と片付け業者の2種類があります。
ゴミ屋敷の片付けを業者に頼もうと思っている方のなかには、この2つのどちらに依頼するかで迷っている方もいるかもしれません。
そこで今回はそんな方のために、便利屋と片付け業者の違いを、料金やサービスなどの面から徹底解説していきます。
目次
ゴミ屋敷の片付けを便利屋ではなく専門業者へ依頼すべき理由
ゴミ屋敷の片付けは、便利屋と片付け業者のどちらに依頼してもやってもらえますが、基本的に両者は全くの別のサービスです。
ここではまず、便利屋と片付け業者、それぞれのサービスの特徴について説明していきます。
便利屋の特徴
便利屋は、日常の困りごとを手伝ったり、代行してくれる業者です。
便利屋の仕事は幅広く、おもに以下の作業をしてくれます。
- 部屋の掃除や洗濯・片付け
- 不用品の処分の手伝い
- 引っ越しの手伝い
- 庭の草むしり
- 買い物や子どもの送り迎え、犬の散歩などの代行
- 害虫の駆除
このように便利屋の仕事は、実に幅広くなっています。
ゴミ屋敷の片付けは、便利屋がしてくれる仕事のなかの一つですが、片付けを専門に行っている業者ではないため、短時間作業のためのスキルやノウハウはあまり高くありません。ゴミの量や状態によっては片付けに時間がかかり、片付け業者の2倍以上の時間と費用がかかってしまう可能性があります。
片付け業者の特徴
片付け業者とは、その名のとおり、家の中の片付けをしてくれる業者です。
片付け業者がしてくれる作業には、以下のものがあります。
- ゴミ屋敷の清掃
- ゴミの分別
- ゴミや不用品の回収
このように片付け業者は、家の中にあるゴミや不用品を回収して、家の中をきれいにしてくれます。
手際よく片付けを完了させるスキルやノウハウを蓄積しているので、短時間で生活できる状態にしてくれます。
オプションでハウスクリーニングや害虫駆除を設けている片付け業者もあります。
便利屋がゴミの片付けもする「なんでも屋」なら、片付け業者はゴミの片付けの「専門家」と言えるでしょう。
便利屋と片付け業者の料金体系の違い
ゴミ屋敷の片付けをしてくれるという点では一緒ですが、便利屋と片付け業者では、料金体系が大きく異なります。
ここでは便利屋と片付け業者、それぞれの料金体系について説明していきます。
便利屋の料金体系
便利屋の料金体系は、時間制をとっているところが多くなっています。
多くの便利屋の場合、料金の基本となるのは、一人あたりの作業料金×作業時間です。
例えば一人あたりの作業料金が3,000円で、作業時間が2時間なら、作業費は6,000円になります。作業員を二人呼ぶ場合は、倍の12,000円です。
このように便利屋の料金体系は、アルバイトを雇う感覚に近いと言えるでしょう。
便利屋に依頼した場合、この作業費に加えて、別途出張費がかかります。
作業人員が二人の場合、出張費も倍になることもあります。
便利屋にゴミ屋敷の片付けを依頼した場合、一人あたりの作業費の相場は3,000円ほどで、エリアにもよりますが出張費は2,000~3,000円ほどです。
ただし、片付けが完了するまで作業料金が時間で発生し続けるので、片付け作業に時間がかかるほど、料金も上がっていきます。
ゴミの量によっては片付け業者より高くつく可能性も十分あり得ます。
さらに便利屋の場合、ゴミ屋敷の片付け作業は行っても不用品・ゴミの回収や粗大ゴミの処分は作業内容に含まれず、別途、処分代が発生することもあります。片付けで発生した大量の不用品・粗大ゴミの処分は自分で行わなければならないところもあるので、最低料金に注目せず作業内容・範囲も確認しましょう。
片付け業者の料金体系
多くの片付け業者の場合、部屋の間取りや回収するゴミの量に応じて、大体の料金が決まっています。
例えば、ゴミ屋敷片付けの業者の「七福神」の料金目安は、以下のとおりです。
間取り | 料金 | 間取り | 料金 | 間取り | 料金 |
1R/1K | 33,000円~ | 2DK | 121,000円~ | 3LDK | 209,000円~ |
1DK | 55,000円~ | 2LDK | 154,000円~ | 4DK | 242,000円~ |
1LDK | 88,000円~ | 3DK | 187,000円~ | 4LDK | 264,000円~ |
※料金は目安であり、回収するゴミの量によって変わります。
片付け業者の場合、出張費がかからないもしくは含まれているところもあります。たとえば、七福神にゴミ屋敷ではゴミ屋敷片付けの基本料金の中に人件費や回収処分費用、仕分け、分別までゴミ屋敷の片付けに必要な内容はすべて含まれています。
追加で料金がかかるとすれば、ハウスクリーニングや単独供養など専門的な技術や薬品が必要になるケースです。
片付け業者の最低料金は、便利屋に比べると高くなっていますが、優良な片付け業者であれば、片付けに最終的にいくらかかるのか正確な料金が依頼前に確定します。訪問見積もりも無料です。
なお、片付け業者は不用品・ゴミの回収や粗大ゴミの処分が可能なので、自分で処分する必要がありません。ゴミ屋敷片付けの作業料金に含まれていることも多いですが、不安な場合は事前に確認してください。
ゴミ屋敷の片付けは便利屋にできない内容も多い
ゴミ屋敷の片付けを便利屋ではなく片付け業者に依頼したほうが良い理由は、便利屋では対応できない作業内容が多いからです。具体的な作業内容として、以下のようなものがあげられます。
- 一軒家の短時間片付け
- 不用品買取
- 遺品整理や貴重品探索
- ハウスクリーニング
- 粗大ゴミの引き取り処分
- 害虫駆除
それぞれの作業内容を詳しく確認していきましょう。
一軒家でも短時間で片付け
1部屋や2部屋程度の汚部屋状態なら片付けの範囲やゴミの量が限られているので、便利屋でも短時間での片付けが可能です。
しかし一軒家のゴミ屋敷の場合、ゴミの量が多くなり片付けの範囲も広大になります。
このようなゴミ屋敷の片付け作業には手順やノウハウがあり、それらを熟知した作業員でないと短時間での片付けは困難です。
作業時間が増えれば比例して料金が高くなるため、一軒家でも短時間で片付けられる片付け業者に依頼したほうが費用を抑えられるでしょう。
ゴミ屋敷から出てきた不用品買取
ゴミ屋敷を片付けると多くの不用品が出ますが、それらの中にはまだ使用可能なものもあります。このようなものは買取をしてもらうことで片付け費用から差し引かれるのでコストカットが可能です。
しかし便利屋の作業内容は片付けのみであり、買取は行っていません。買取を行う際には古物商許可申請などが必要になるため、多くの便利屋では買取不可能です。
一方の片付け業者はその多くが古物商許可申請を行っており、ゴミ屋敷から出た不用品買取をしてもらえます。
ゴミ屋敷の片付け費用は決して安くないことから、少しでもその費用を抑えるという意味でも不用品の買取も同時に可能な片付け業者に依頼したほうが良いでしょう。
遺品整理や貴重品の探索
便利屋は部屋や家屋内の片付けのみが作業内容であり、遺品整理や貴重品の探索まではしてもらえないところがあります。
一方の片付け業者の場合、遺品整理士の資格を持った作業員が在籍しているところもあり、ゴミ屋敷の片付けと並行して遺品整理やそれらに関する貴重品の探索も可能です。
すでに故人となった両親の自宅の片付けを依頼する際には、同時に貴重品の探索や遺品整理が必要なケースもあるでしょう。
ゴミ屋敷の片付けだけではなく、遺品整理や貴重品の探索まで依頼したいときの依頼先はゴミ屋敷片付け業者の一択といっても過言ではありません。
片付けた後のハウスクリーニング
ゴミ屋敷に散乱しているのは、不用品やゴミだけではありません。
掃除を含む片付けができていないことから、ホコリやカビなどが部屋のいたるところで確認できるケースは多々あります。
ゴミや不用品の片付けのみが終わっても、ホコリやカビが多く見られる場合は生活できる状態ではなく、片付けが完了したとは言えません。
しかし便利屋の場合は片付けのみを作業内容としているところが多く、ハウスクリーニングも行ってくれるところは少ないでしょう。
片付け業者はオプションサービスとしてハウスクリーニングサービスを実施しているところが多く、依頼すればゴミや不用品が家屋内から持ち出された後に特殊な機材や専用の薬品を用いて、汚れに合わせた清掃を行ってくれます。
粗大ゴミの引き取りや処分
ゴミ屋敷の片付けを行うと多くのケースで粗大ゴミが発生しますが、便利屋では粗大ゴミの引き取り処分は行っていません。
粗大ゴミを一般家庭から引き取るためには、一般廃棄物収集運搬許可または許可を取得している業者との提携が必要です。
便利屋で廃棄物処理の資格や許可を市区町村から受けている業者は決して多くありません。粗大ゴミの引き取り処分を依頼しても断られるでしょう。
片付け業者の場合、作業・サービス内容としてゴミ屋敷の片付けがあり、粗大ゴミを含む産業廃棄物の処分資格を取得または提携しています。
ゴミ屋敷片付け作業の一環として粗大ゴミの回収処分も含まれているので、自分で改めて自治体や別の業者に依頼して処分する必要はありません。
ゴミ屋敷の害虫駆除
ゴミ屋敷状態になっている家屋内には、コバエからゴキブリまで多種多様な害虫が発生している可能性があります。
部屋・家屋内をきれいにしてもこのような害虫は駆除しきれず、特別な作業が必要です。
しかし害虫駆除は誰でもできる作業ではなく、駆虫作業主任者の資格が必要です。
便利屋でこの資格を有した作業員が在籍していることは少なく、害虫駆除は別の業者に依頼しなければならないこともあるでしょう。
片付け業者の場合、汚部屋やゴミ屋敷の片付け終了後に害虫駆除が必要なケースが想定できることから、駆虫作業主任の資格を有した作業員が在籍しているところがあります。
オプションサービスとして実施しているケースが多く見られますが、片付けの後に害虫駆除も実施してもらえば別の業者に依頼する必要はありません。
ゴミ屋敷の片付けは七福神に任せください
ゴミ屋敷の片付けは自分では難しく、便利屋では不用品や粗大ゴミの回収を含む片付け以外の作業は自分で行わなければならない可能性があります。
多くの不用品などがあるゴミ屋敷の片付けは、ゴミ屋敷バスター七福神にお任せください。
大がかりなゴミ屋敷片付けもプロの作業員が最短1日で作業を完了し、ハウスクリーニング・不用品回収・遺品整理などサービスも充実しています。
粗大ゴミを含む不用品はすべてまとめて引き取り可能なので、事前に仕分けをする必要はありません。
ご相談や見積もりは無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼する際、便利屋と片付け業者のどちらを利用すれば良いのか迷うことがあるかもしれません。
小規模な汚部屋程度なら便利屋でも短時間での片付けに対応してもらえますが、ゴミ屋敷の場合は片付け以外にも不用品の処分などほかの作業も必要になることが多く、便利屋では対応しきれない可能性があります。
片付け業者は片付け以外の粗大ゴミの回収処分や買取、ハウスクリーニングなどさまざまなケースに対応しているので、作業内容ごとに別の業者に依頼する必要がありません。
また作業員はゴミ屋敷を片付けるノウハウやスキルも備わっており、短時間で作業を完了させてくれるでしょう。
複数の作業が一度に完了するだけではなくコスト面でも節約できる可能性があることから、ゴミ屋敷の片付けを依頼する際は片付け業者の利用をおすすめします。