身近なファッションアイテムとして人気の香水ですが、捨てるには容器や中身を分解する手間がかかります。中身の液体にアルコールや油分が含まれるため、適切な処理を行わないと危険を伴うためです。
本記事では、香水の適切な捨て方や中身の処分方法について解説します。古い香水の活用方法なども紹介しているので、使わない香水を捨てるべきか迷っている方は参考にしてください。
目次
香水の処分方法5つ
香水のおもな捨て方は以下の5つです。
- 自治体のゴミに出す
- 不用品回収業者に依頼する
- リサイクルショップに売る
- フリマアプリなどで売る
- 寄付・譲渡する
香水は未使用であれば、人気の製品はアプリなどで売ることも可能です。用途に合わせて処分方法を選択しましょう。
自治体のゴミに出す
メリット
- 費用がかからない
デメリット
- 中身の処分や分解が手間
- 回収日まで待つ必要がある
香水は自治体のゴミ回収に出せますが、容器や金属パーツ、中身などそれぞれで分別が必要です。サイズ自体は小さいため一般ゴミに出せるメリットがある一方で、複数の香水を捨てる場合は分解の手間がかかります。
また、中身はシンクやトイレなどに流すと配管の詰まりなどの原因となるうえ匂いも残るため、適切な処理が必要です。香水の正しい分別方法について、詳しくは「香水の分解と中身の処分」の項で解説します。
以下は、自治体における香水の分別例です。
- 東大阪市:あきかん・あきびん
- 名古屋市:化粧品(香水)中身は古紙などに染みこませる
不用品回収業者に引き取ってもらう
メリット
- 引き取りに来てくれる
- 他のゴミもまとめて処分可能
デメリット
- 費用がかかる
- 業者の選定が必要
不用品回収業者に依頼すれば、香水の分解や中身の処理も不要で自宅まで引き取りに来てくれます。相場で3,000円~6,000円程度の費用はかかりますが、手間を省ける利点があるため大量の香水を捨てたい方には向いています。
また、香水以外の不用品も合わせて処分できるため、引っ越しや遺品整理などでまとめて捨てたいときに活用してください。
リサイクルショップに売る
メリット
- 売ってお金になる
- 分解の手間が無い
デメリット
- 未使用品のみ対象
- 必ず売れるとは限らない
- 持ち込みの手間がかかる
香水は世界的に有名なハイブランドからも発売されているため、リサイクルショップでの買取対象となる場合があります。未使用品に限られますが、もらった香水や買ったまま使わずにいた香水がある方は査定を依頼しましょう。
買取相場はブランドや状態によっても大きく異なりますが、1,000円~3,000円程度で売れる可能性があります。限定品や人気ブランドだとさらに高値で売れるケースもあるため、近くにリサイクルショップがある方は持ち込みを検討しましょう。
フリマアプリやネットオークションで売る
メリット
- 売ってお金になる
- 分解の手間が無い
デメリット
- 必ず売れるとは限らない
- 出品や発送の手間がかかる
フリマアプリやネットオークションで販売すると、ものによってはリサイクルショップよりも高値で売れる場合があります。また、リサイクルショップでは値段のつかない製品でも少額で販売できる可能性もあるのが利点です。
相場はリサイクルショップ同様1,000円~3,000円程度ですが、中には10,000円前後で売れているものもあるため、人気ブランドの香水をお持ちの方は出品を検討しましょう。
ただし、出品から発送、トラブル対応の手間や、売上の何割かが手数料として取られる点には注意が必要です。
寄付・譲渡する
メリット
- 費用がかからない
- ゴミにならないのでエコ
デメリット
- 未使用品のみ対象
- 必ず寄付・譲渡できるとは限らない
- 受け渡しの手間がかかる
香水の捨て方として、寄付や譲渡も選択肢の1つです。新品に限りますが、NPO法人などで寄付を募っている場合があるため、費用がかからず必要とする方に役立ててもらえます。
また、地域情報サイトなどで譲渡先を募集すると、欲しい人が見つかる可能性があります。寄付・譲渡先を探したり、受け渡したりといった手間はかかるものの、ゴミを出さず香水を手放せるエコな方法です。
香水の分解と中身の処分
香水の中身を捨てる際は、以下のポイントを意識して行ってください。
- 瓶や金属部分を分解
- 香水の中身は新聞紙や布に吸収させる
- 匂いが強いので密閉して捨てる
香水の中身は液体なので、そのまま捨ててはいけません。瓶や金属パーツを分解する必要がありますが、上手く分解できない場合はニッパーやペンチなどを使って作業をします。
その際、瓶が割れたり金属で手を切ったりしないよう軍手をして行ってください。分解後はあらかじめ新聞紙や古布を詰めた牛乳パックに香水を注ぎ、匂いが広がらないよう密閉します。
その後、液体を吸収させた新聞紙や各パーツを、各自治体のルールに従い分別して捨てましょう。
香水を捨てる際の注意点
香水を捨てる際は、以下の3点に注意してください。
- 中身をトイレやシンクに流さない
- 火の気のないところで処理する
- 自治体のゴミ出しルールを守る
特に香水の中身の取り扱いに注意して、適切な捨て方で処分しましょう。
中身をトイレやシンクに流さない
香水の中身を、台所のシンクやトイレなどに流してはいけません。液体なのでつい捨ててしまいたくなるところですが、香水の成分は油やアルコールなどが含まれ、そのまま捨てると配管などを痛めるおそれがあります。
また、匂いがいつまでも残ったり環境汚染にもつながったりするため、必ず新聞紙や布などに吸収させて処分してください。
分解・中身の処分は火の気のないところで行う
香水の成分には可燃性のアルコールなどが含まれるため、火の気がない場所で分解や中身の処理を行います。引火の危険回避のためだけでなく、香水は直接嗅ぐと匂いがきつく、気分が悪くなるおそれもあります。
香水に含まれるアルコールは消防法上「危険物第4類引火性液体」に指定されており、80L以上になると届け出なども必要になります。また、香水は飛行機などへの持ち込みの際、危険物として持ち込みが制限されるケースもあるものです。
作業中に瓶が割れて破片が散乱する可能性もあるため、窓を開けて換気したり、換気扇の下や外で作業したりといった対策は必須なので注意してください。
ゴミとして出す場合は必ず自治体のルールを守る
香水を捨てる際は、必ず自治体の分別ルールに従って捨ててください。ルールを守らずに捨てると、瓶の破片で作業員の方がケガをしたり、収集車の内部で火災が起きたりといった事故につながる危険性があります。
中身の残った可燃性物質が原因となって、ゴミ収集車の火災が起こる事故が現実に発生しています。人命にもかかわる重大事故に発生する可能性もあるため、事前に自治体の分別ルールは確認しましょう。
香水を捨てずに再利用する方法
香水は、以下のような方法で再利用ができます。
- ルームフレグランス
- 芳香剤
- バスアロマ
使っていない香水を捨てるのが忍びないという方は、再利用して香りを楽しむことが可能です。
ルームフレグランスとして使う
好きな香りの香水であれば、ルームフレグランスとして再利用ができます。瓶の蓋を開けた香水に、竹串やラタンスティックを入れれば簡単に香りが広がるので試してみましょう。
香りが強すぎると感じる場合は、無水エタノールで香水を薄めることが可能です。特に、濃度の強い「オードパルファム」や「パルファム」といった種類の香水は、無水エタノールを使用して薄めるとほのかな香りになります。
割合は香水と無水エタノールを1:5が目安ですが、種類によっても異なるので好みの割合を見つけましょう。
芳香剤として活用する
クローゼットなどに入れるサシェとして再利用する方法もあります。やり方は簡単で、布やコットンに香水を染み込ませ、サシェに入れてハンガーやドアノブに吊るすだけです。
サシェは、香りを広がりやすくするため麻やレースなどの網目の大きなものが有効です。コットンに染み込ませる際は濃度の高い香水なら5プッシュ、薄いものなら7プッシュ程度を目安に使用します。
香水の種類や好みによっても変わるため、ご自身の好きな香りで試してください。
バスアロマとして使用する
手軽に再利用するなら、バスアロマとして活用する方法があります。湯船に張ったお湯に1滴垂らすと、浴室内に香りが広がり、リラックスタイムが楽しめます。
ただし、浴室は密閉された空間なので1度に大量の香水を使うと気分が悪くなる可能性があり、注意が必要です。普段使いしない香水がある方は、まずは少量から、お風呂の時間に使用してみてください。
まとめ
香水を捨てる際は瓶や金属部分を分解し、中身は新聞紙に吸収させるなどして分別して処分する必要があります。匂いが強く、アルコールや油分が含まれるため、中身をシンクやトイレに流してはいけません。
ゴミとして出す場合は、ケガや火災のリスクもあるため、必ず自治体の分別ルールに従ってください。分解が手間という方は、他のゴミとまとめて処分できる不用品回収業者への依頼も検討しましょう。
香水の回収はゴミ屋敷バスター七福神にお任せください
香水の捨て方に困っている方は、ゴミ屋敷バスター七福神にお任せください。少量でも対応可能で、最短即日で回収に伺いますので、早く処分したい方は必見です。
香水だけでなく他の不用品と合わせての引き取りができるため、引っ越しや遺品整理などタイミングでも活用でき、香水瓶の分解や中身の処理も必要ありません。
また、ゴミ屋敷バスター七福神は業界最安値に挑戦しており価格交渉も大歓迎です。香水の処分を検討している方は、公式ホームページからLINEやメールでお気軽にお問合せください。