お盆やお正月など、義実家を訪れる機会は年に数回あります。子供が生まれてからは、義実家を訪れる機会はさらに増えるはずです。
そんな中、「義実家がゴミ屋敷だから」という理由で、義実家への訪問を躊躇っている方も多いのではないでしょうか。
不衛生な場所で過ごすのは嫌ですし、子供にアレルギーなどの影響がでないかも心配ですよね。
そこで今回は、義実家が物だらけでゴミ屋敷になってしまう原因や、義実家にゴミ屋敷を片付けてもらう方法について解説します。
記事を最後までチェックすれば、義実家のゴミ屋敷問題にどう対応すればいいのかが明確になりますよ。
目次
義実家がゴミ屋敷で汚い場合に抱く不安まとめ
義実家がゴミ屋敷で悩んでいる方は、あなただけではありません。ここでは、義実家がゴミ屋敷で悩んでいる方が抱く以下4つの不安について紹介します。
- 泊まりたくない
- 赤ちゃんを連れて行きたくない
- 同居したくない
- 日帰りで寄るだけでもストレスを感じる
それぞれ詳しく見てみましょう。
泊まりたくない
義実家がゴミ屋敷で汚いと、義実家に泊まりたくはありませんよね。
泊まる場合は義実家で過ごす時間が2倍にも3倍にもなります。またお風呂やトイレにも行かなければなりません。
ゴミ屋敷では水回りも汚れていることが多いので、お風呂やトイレに行くことも不快に感じるはずです。
また「布団もなんとなく使いたくない」と感じる方もいるかもしれません。
「今度泊まっていけば?」のように言われたら、どのように断ればいいか、悩むことになるでしょう。
赤ちゃんを連れて行きたくない
「子供を義実家に見せに行く」のはよくあることです。しかし義実家がゴミ屋敷だと、健康的な面から、子供を義実家に連れて行きたくないと感じるでしょう。
例えば虫刺されやアレルギーなどの被害を受ける可能性があります。ゴミ屋敷による健康被害については、以下の記事をご覧ください。
関連記事:ゴミ屋敷のせいで病気になる!?ゴミ屋敷が及ぼす健康被害とは
またゴミ屋敷で暮らしている方は、精神的な問題など、他の問題も抱えているケースが多いです。「そういった方に子供を合わせるのは不安」と感じる方もいるようです。
同居したくない
経済状況や義両親の介護などの事情により、義実家で同居をしなければならない方もいます。義実家がゴミ屋敷の場合、あなたもゴミ屋敷で暮らすことになってしまいます。
そういった方は「同居をしたくない」と悩んでいるようです。この悩みを解決するには、同居をせずに済む道を探すか、義実家のゴミ屋敷を片付けるしかありません。
日帰りで寄るだけでもストレスを感じる
ゴミ屋敷であるかどうかを問わず、義実家を訪ねることをストレスだと感じる方は多いです。
そこに「義実家がゴミ屋敷である」という状況が加われば、さらにストレスを感じてしまいます。
義実家は、一般的に年に数回は訪れることになるはずです。そのときに毎回嫌な気持ちになったり、場合によっては義実家を訪れる数週間前から憂鬱な気持ちになったりするでしょう。
そうすると生活の質が落ちますし、生活が楽しくなくなるので、できるだけ問題を解決してあげるべきです。
義実家が物だらけでゴミ屋敷になってしまうのはなぜ?6つの原因を紹介
義実家がゴミ屋敷化する主な原因は、以下の6つです。
- ものが捨てられないから
- 買い物が好きだから
- 片付けが苦手だから
- 体力・気力が衰えているから
- ストレスや不安、孤独感を抱えているから
- 認知症にかかっているから
「うちの義実家はどれに当てはまっているかな?」と考えながら読み進めてみてください。それぞれ詳しく解説します。
ものが捨てられないから
もったいなくて、ものが捨てられないというのは、高齢者によく見られる状況です。
「いつか使う」「機会があれば使う」「まだ使える」そのような考えから、ものを捨てることができないのです。
現代のように、ものに不自由しない時代でも、ものを捨てるということに何か罪悪感を感じてしまう人も多いようです。このようにして、義実家はゴミ屋敷になってしまいます。
買い物が好きだから
先ほどとは正反対ですが、買い物が好きで、必要ないものもどんどん買ってしまう人もいます。
買ったけどオブジェになっている家電、どう考えても使わない大きなお鍋、置いてあるだけの健康器具など……。
現代では通販が発達し、さまざまなメディアに広告を打って、購買意欲をそそっています。高齢者は、特に健康関係のものにはつい手を出してしまいがち。続いていないサプリや健康食品で、テーブルが埋め尽くされているような義実家もあるようです。
義実家があまりにもたくさんものを買っているのなら、それは買い物依存症かもしれません。買い物依存症については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:買い物依存症がゴミ屋敷を生む?予防と対策はどうすべき?
片付けが苦手だから
単純に、片付けが苦手だからゴミ屋敷になってしまうという場合もあります。そもそも、片付けの仕方がわからないのです。
そのため、散らかっているのが普通の状態になっており、ゴミ屋敷でも気にしていません。
掃除ができない人の特徴については、以下の記事でまとめています。義実家が当てはまっていないか、ぜひチェックしてみてください。
関連記事:掃除ができないのはどうして?掃除ができない人の特徴と部屋をきれいに保つ方法を解説
体力・気力が衰えているから
高齢になると、体力や気力が衰えてきます。
ゴミを捨てたくても重くて持てなかったり、腰痛や膝痛、手足のしびれなどから掃除や片付けの動作をすることが億劫だったりするために、ついゴミが溜まり、ゴミ屋敷になってしまうのです。
また、気持ち的にも弱くなり、片付けなきゃと思っていても、なかなか行動に移せず、ゴミ屋敷になってしまいます。
体力・気力の問題で片付けができずに義実家の家がゴミ屋敷化しているのなら、片付けを手伝ってあげるのも1つの手です。
ストレスや不安、孤独感を抱えているから
ストレスや不安、孤独感を抱えていることが原因で、ものが捨てられなくなり、ゴミ屋敷にしてしまう人がいます。また、配偶者に先立たれたり、子どもたちが独立したことが原因となることも。
ストレスが高じると、たとえ古いものや壊れているものにも感情移入してしまい、捨てられなくなることがあるのです。ゴミを溜め込むことで孤独感を埋めているため、ゴミに執着し、義実家はゴミ屋敷になってしまいます。
病的になると、家から出たゴミを捨てないだけでなく、他所からわざわざゴミを持ち込んで溜め込み、ますますゴミ屋敷のボリュームを増やしていくケースもあるようです。
認知症にかかっているから
認知症にかかってしまうと、判断力や理解力が低下し、ゴミの分別ができなくなってしまうことがあります。
また、時間や場所もよくわからなくなり、ゴミ出しの日や場所がわからなくなって、ゴミ出しができなくなってしまいます。その結果、義実家はゴミ屋敷になってしまうのです。
義実家の両親が認知症になっている、もしくはその疑いがある場合は要注意です。
認知症とゴミ屋敷の関係については、以下の記事で詳しくまとめています。
関連記事:認知症になった高齢者の家がゴミ屋敷に?その背景とは
義実家にゴミ屋敷を片付けてもらう方法とは?
「義実家をきれいに片付けてほしい」、この気持ちがどれほど強くても、実際には伝えづらいですよね。
しかしゴミ屋敷の片付けをしてもらわなくては、気持ちよく義実家を訪れることはできません。
義両親の気持ちを傷つけずに、義実家を片付けてほしいと伝えるには、どうすればいいのでしょうか。ここでは4つの方法を紹介します。
まず相手の話を聞こう
義実家の片付けのように、デリケートな問題を切り出す時は、まず相手の話を聞くことが大切です。
ただ「片付けてください!」と言うだけでは、義両親は責められているような気持ちになり、大きな溝につながりかねません。
もちろん「ゴミ屋敷ですね」なんて言うのも禁句です。最初は、直接片付けのことは出さず、片付けに関連する話題から始めましょう。
たとえば、体調が悪くないか聞く、困っていることはないか聞いてみます。
世間話をするように話しながら、現在の相手の状況をリサーチしましょう。話す時は、相手の話を頭から否定してはいけません。義両親の気持ちに寄り添いながら話を聞くことで、信頼感を得ましょう。
やんわりと片付けの話につなげる
一通り話を聞いたら、今度は子どもの話や、災害の話など、片付けに近い話へ誘導しましょう。
子どもの感染症が怖い、地震でものが倒れてきたなど、少し遠いところから片付けの話へつなげます。
ここで相手が「うちも片付けてないから、ちょっと心配ね」などと言ってくれれば良い感じです。
現在のゴミ屋敷状態の義実家で暮らすことのリスクに気づいてもらい、一緒に考える方向へ持っていきましょう。
相手のモチベーションを上げる
相手が片付けや掃除について考え始めたら、ここで初めて自分の気持ちを話します。
しかし「片付けて」と言ったり、「ゴミ屋敷には子どもを連れて行けない」などとあからさまに言ってはいけません。
あくまで相手のことを考え、気持ちに寄り添う形で話すのがベストです。たとえば、「掃除をすると、体調も良くなるそうですよ」とか、「片付けてものが少なくなると、地震や火事でも逃げやすいですよ」など。
相手が「なるほど!」 と思ってくれたら成功です。また、「子ども(義両親にとっての孫)も心配しています」「夫も気にしています」などと言葉を添えると、より効果的かもしれません。
しかしあまりにわざとらしいと、相手は心を閉ざしてしまいます。自分の気持ちを伝えるのではなく、あくまで義実家を心配しているというスタンスで話しましょう。
捨てる以外の方法も伝える
義両親がものを捨てるのに抵抗のある人なら、不用品は捨てる以外にも処分の方法があるということを教えてあげましょう。
たとえば「業者に買い取ってもらえば、お金になりますよ」「買い取ってもらったものは、必要としている人が大切に使ってくれますよ」など。
ものを手放すことに対する罪悪感を和らげる話し方をするとよいでしょう。スマホを使いこなせる義両親なら、フリマアプリのことを教えてあげるのもいいですね。
実際に、フリマアプリを利用する高齢者は増えています。片付けが楽しみになってくれるといいですね。
義実家のゴミ屋敷の片付けは手伝うべき?
義両親が、ゴミ屋敷の義実家を片付ける気になってくれるのは嬉しいことです。しかし高齢者である義両親にとって、ゴミ屋敷の片付けは大変な労力になるでしょう。
このような場合、どのように片付けを進めてもらえばよいのでしょうか。
義両親が行う
ゴミ屋敷の片付けを、あくまで義両親が自分たちでやると言うのであれば、無理に介入しない方がよいでしょう。
もちろん、放っておくのではなく、時々「進んでいますか?」「体調を崩していませんか?」などと連絡し、義実家の様子を気にかけていることを伝えましょう。
義実家からヘルプを求められたら?
足の踏み場もないようなゴミ屋敷を、高齢の義両親が片付けるのは大変なことです。もしヘルプを求められたら、快く手伝いましょう。
その場合、自分が主導するのではなく、一歩下がってあくまで義両親のサポートをするというスタンスが望ましいでしょう。もちろん、アドバイスをするのもOKです。ただし、年配の人の中には、軽いアドバイスも、人から指図されたように感じてしまう人もいるので、様子を見ながら助言していきましょう。
どうにもならないゴミ屋敷義実家は・・・
義実家が、素人が集まって片付けてもとても追いつかないようなゴミ屋敷の場合は、ゴミ屋敷片付け業者に依頼するという方法も提案してみましょう。
費用はかかりますが、短時間で片付くこと、重いゴミや荷物を運ばなくて済むこと、1日も早く快適な暮らしをしてほしいことなどを伝えてみましょう。
中には、他人に家に入られたくないという人もいます。そんな時は、百聞は一見に如かず。業者のホームページに掲載されている、ゴミ屋敷のビフォーアフターの写真を見せると効果的です。
義実家がゴミ屋敷の場合は七福神にご相談を
ゴミ屋敷片付け業者を探しているのであれば、七福神にお任せください。
七福神は、関東8県、関西6県、東海4県、東北1県でサービスを提供しています。見積もりは無料ですし、買取サービスも行っているため、費用を最小限に抑えられます。
以下は七福神がゴミ屋敷の片付けを行っている様子です。
七福神のこれまでのゴミ屋敷の清掃実績については、以下のリンクにてまとめています。
まとめ
義実家がゴミ屋敷になってしまうのには、さまざまな原因があります。義実家を片付けてほしい場合は、直接片付けの話を出さず、まず相手の話を聞きましょう。話す際は、相手の気持ちに寄り添い、否定してはいけません。