大阪府茨木市は、大阪市と京都市の府境に位置する都市です。
古くは城下町として栄えた茨木市ですが、現在は大阪市のベッドタウンとしての性格を持っています。
人口は微増を続けており、令和4(2022)年の人口は28万4000人を数え、府内で8位の人口を誇っています。
平成16(2004)年にはニュータウン・国際文化公園都市が開かれ、子育て世代も流入しています。
駅前は買い物もしやすく住みやすい街と言われていますが、それだけに、ゴミに関する問題も存在していそうです。
そんな茨木市では、粗大ゴミをどのような方法で処分しているのでしょうか。
目次
大阪府茨木市における粗大ごみとは?
まず、茨木市での「粗大ごみ」の定義について見ていきましょう。
茨木市では、粗大ごみは2種類あります。
粗大ごみ(小型)
いずれかの一辺が30cm以上1m未満のもの。
大きさが30cm未満のごみは、すべて「普通ごみ」として回収されます。
プラスチック製品や金属製品もすべて「普通ごみ」として、他の普通ごみと一緒にまとめて出します。
粗大ごみ(大型)
いずれかの一辺が1mを超えるもの。
できるだけ分解して出すようにするのが望ましいとされています。
規定より大きなものはできるだけ分解して、一辺を1m以下にしてから出しましょう。
自分で分解できないものは、市の環境事業課に相談しましょう。
どんなものが出せるの?
茨木市で出せる粗大ごみには、どんなものがあるのでしょうか。
いくつか例を見ておきましょう。
- 照明器具類・・・照明器具本体、電球・蛍光管など
- 家庭用電化製品・・・ガスレンジ、オイルヒーターなど
ガスレンジや石油ストーブは、出す前に必ず着火用電池を外しておきましょう。
石油ストーブ・石油ファンヒーターは必ず灯油を抜いてから出します。
オイルヒーターは必ずオイルを抜きましょう。- 布団・・・紐などで結び、まとめてから出します。
- 剪定した枝幹・・・1m未満に切り、紐で結束して出します。
1回の回収につき3束まで出すことができます。- ガラス類・・・窓ガラス、耐熱ガラス、ガラスコップ、鏡、ガラス製花びんなど
割れたガラス類や細かいガラス類は、紙に包んで「危険」と表示するか、透明な袋に入れ、中身が見えるようにしておきましょう。
ガラス類でも飲食品用や化粧品のガラスびんは、粗大ごみではなく「瓶」に分類されます。
これらは缶・瓶・ペットボトル回収の日に出しましょう。
また、30cm以内のガラス類は、粗大ごみではなく、普通ごみとして出します。- 大型の金属類
- 大型のプラスチック類
- 大型の家具類(机・たんす・棚等)
- 自転車・・・普通の自転車・電動アシスト自転車
駐輪しているものと間違えやすいため、「ごみ」と書いた貼り紙をして出します。
電動アシスト自転車の場合、バッテリーは近所の自転車店、リサイクル協力店へ持ち込んで処分してもらいましょう。
粗大ごみとして捨てられないものは?
- リサイクル家電(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機、パソコン)に該当するもの
- 事業活動に伴って生じた粗大ごみ
- 有害性・危険性のあるもの、著しく悪臭を発するものなど
- 家の整理や引っ越しで大量に出るごみ
- スプリング入りベッドマットレス
ごみ分別辞典を活用しよう
茨木市では、インターネット上に「茨木市 ごみ分別辞典」を用意しています。
品目名で検索できるほか、チャットで質問することもできます。
大阪府茨木市の粗大ごみの出し方は?〜①戸別回収の場合
茨木市では、粗大ごみの出し方は「戸別回収」と「持ち込み処分」「有料で出す方法」の3つがあります。
まず戸別回収から見ていきましょう。
茨木市では、毎月2回、粗大ごみの収集を行っています。
行政の指定業者が、自宅や指定の場所まで回収しに来てくれます。
通常のごみ収集と同じように出すだけで、料金もかかりません。
自転車や割れたガラスなどを除けば、貼り紙をしたりする必要もなく非常に簡単です。
月2回の収集の違いに注意!
粗大ごみは毎月2回収集してもらえますが、1回目の収集日が小型のものを出す日、2回目の収集日が大型のものを出す日と決まっています。
間違えないようにしましょう。
収集日はいつ?
粗大ごみの収集日は、毎月第○週の○曜日という形で決まっています。
地域によって収集日が異なるので、居住地域の収集日程を確認しておきましょう。
戸別回収の注意点は?
戸別回収に出す場合、1回につき1家庭3点までと決まっています。
それ以上出したい時は持ち込み処分にするか、何回かに分けて出しましょう。
また、ダンボールや紙袋に入れて出すと、回収してもらえないので注意が必要です。
割れたガラスなど以外は、そのまま出しましょう。
大阪府茨木市の粗大ごみの出し方は?〜②持ち込み処分の場合
日本でのごみ処理は、ほとんどが焼却です。
茨木市では、昭和55(1980)年、焼却処理方式の処理施設を、高温溶融処理方式のごみ処理施設として全国で初めて建設しました。
次に、粗大ごみを持ち込む方法について見ていきましょう。
どこに持ち込むの?
粗大ごみは「環境衛生センター」に直接持ち込みます。
茨木市 環境衛生センター
大阪府茨木市東野々宮町14-1
072-634-1627
搬入できる日は、祝祭日・年末年始を除く月曜日〜金曜日の午後1時〜午後4時です。
持ち込みまでの流れは?
事前に申し込む
いきなり持ち込むことはNGで、事前に申し込みが必要です。
その場合、前日までに環境衛生センター2F事務室へ「廃棄物搬入申込書」を提出するか、電話で申し込みをします。
「廃棄物搬入申込書」は、茨木市のホームページからダウンロードすることができます。
必要事項を記入し、提出します。
電話の場合はセンターに直接電話し、持ち込みを申し込みます。
その際、氏名や出したい品目・数量を伝える必要があります
たくさんある場合は、電話する前にメモにまとめておくとよいでしょう。
申し込みの受付時間は月曜日〜金曜日の午前8時45分〜午後5時15分です。
センターに搬入する
申し込んだ当日にゴミを環境衛生センターに搬入します。
センター持ち込みの場合は、ごみ10kgにつき60円の手数料がかかります。
持ち込みの際の注意点は?
環境衛生センターに持ち込めるのは、茨城市内で出たごみに限ります。
また、事前に申し込んだゴミしか出せません。
申告内容と違うごみは搬入できないことがあるので注意しましょう。
基本的に本人が持ち込みますが、やむを得ず他の人に運搬を依頼する場合は、ごみの排出者本人が車に同乗しましょう。
同乗できない場合は、搬入車1台につき1枚「廃棄物処理依頼書」が必要となります。
「廃棄物処理依頼書」は茨木市のホームページからダウンロードできます。
大阪府茨木市の粗大ごみの出し方は?〜③有料で出す方法
茨木市では粗大ごみの戸別回収を行っていますが、1回に出せる量が決まっています。
また、持ち込みをしたくても、自分で運べなかったり、車がなかったりする場合は、有料での回収を依頼する方法もあります。
どんなごみを出せるの?
4点以上の粗大ごみや、引っ越しなどで出た大量の粗大ごみを出したい時に利用しましょう。
また、スプリング入りベッドマットレスの場合は、1点であっても無料の回収には出せません。有料となります。
これら4点以上の粗大ゴミや、スプリング入りベッドマットレスは、茨木市では「臨時ごみ」と分類されます。
収集方法は?
自宅前の道路が収集車(2t・3tパッカー車)の通れる道幅なら、家の前まで収集車が来てくれるので、家の前に出しておくだけです。
また、回収時に立ち会う必要はありません。
収集日は、月曜日・火曜日・木曜日・金曜日の中から、希望日を選択することができます。
先着順なので、予約状況によっては希望日に回収してもらえない場合があるので、早めに申し込むとよいでしょう。
ただし、当日の回収時間の指定はできません。
申し込み方法は?
希望日の前日までに予約が必要で、電話で申し込みます。
申込先:茨木市環境事業課
電話番号:072-634-0351
受付時間:月曜日〜金曜日の午前8時45分〜午後5時
料金は?
粗大ごみ10kgにつき60円、スプリング入りベッドマットレスは1枚300円です。
料金は後払いとなります。
収集後に納付書が郵送されてくるので、指定の金融機関で納付すればOKです。
収集したその場で料金を請求されることはありません。
まとめ
大阪府茨木市で粗大ごみを出すには、「無料の戸別回収」「持ち込み処分」「有料回収」の3つに方法があります。
無料の戸別回収に出す場合は、「大型」の日、「小型」の日を間違えないようにしましょう。
持ち込み処分や有料回収の場合は、事前予約が必要で、料金は10kgにつき60円です。
粗大ごみの種類や量によって、出しやすい方法を選択しましょう。