持ち物とゴミが混在し、住んでいる本人すら足の踏み場に困るような汚部屋やゴミ屋敷は、電気工事を依頼するだけでもかなり勇気がいります。しかし、エアコンや冷蔵庫といった家電の買い替えはもちろんのこと、Wi-Fi・ケーブルテレビ・オール電化に伴う工事などは、個人で対応できないためどうしても業者に来てもらわなければなりません。
では、電気工事で訪れた室内がかなり汚かった場合、業者はどのような感想を持ちながら作業を行なっているでしょうか。汚部屋やゴミ屋敷で電気工事を行う場合、口に出すことはなくても業者が抱えている本音と、最低限でも片付けておくべき場所について解説します。
汚い部屋で電気工事する業者の本音

電気工事を行う業者は、仕事に対するプロ意識を持って淡々と作業を進める半面、当然ですが何かしらの感情を持つ一個人です。表に出さないからといって、汚い部屋に対する感想を持っていないわけではありません。
電気工事で訪れた家が汚部屋やゴミ屋敷状態だった場合、業者は作業をしながらも室内にどのような感想を持っているのでしょうか。汚い部屋で電気工事を行う業者の、隠された本音を詳しくご紹介します。
部屋が汚くても電気工事に支障がなければかまわない
電気工事をする予定の部屋や場所が汚かったとしても、作業自体にさほど支障がなければ、ほとんどの業者はあまりかまいません。電気工事の業者が一番に考えているのは、室内が散らかっているかどうかではなく、スムーズに工事を行えるか否かです。
つまり、室内が汚くても予定通りに電気工事さえできれば問題はなく、さっさと作業を済ませて次の現場へ向かいます。もちろん、片付いていた方がより良いのは言うまでもありませんが、重要視されるのは効率なので、業者が支障がないと感じる程度の散らかり具合なら大丈夫です。
足場を確保できる程度の量のゴミなら問題ない
事前に「室内が汚い」「散らかっている」と言われた時、業者は足場を確保できるかどうかも気に掛けます。たとえばエアコンの付け替えや修理を行う場合、揺らがない場所に脚立を設置して床面に工具を並べ、天井に近い位置までエアコンを持ち上げたり内部確認をしたりしなければなりません。
高所作業ではなかったとしても、低めの脚立や工具を並べておく足場(作業場)は必要なので、最低でも2〜3畳分程度の広さが必要です。したがって、作業用の足場を確保できる程度の広さがあるのなら、他の場所にゴミが溜まっていても散らかっていても、業者は問題なく工事を行えます。
作業できるが、部屋の臭いは多少気になる
部屋が汚くても工事作業ができるのなら業者は気にしませんが、汚部屋やゴミ屋敷独特の臭いは工事に影響がなくても別問題です。住人は慣れてしまって気づきにくいですが、室内の臭いがひどいと作業に集中しにくく、たとえマスクをしていても防ぐことはできません。
筆者が経験したケースでは、嗅覚過敏症でペットの臭いに敏感な人が工事に来てしまったため作業がストップし、急遽他の人を呼ぶというアクシデントがありました。部屋が汚くても電気工事ができるとは言え、目に見えない臭いという伏兵がいることを考慮すれば、その発生源である汚部屋やゴミ屋敷を少しも片付けない、というのはありえない選択です。
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汚い部屋のまま電気工事を依頼するリスク

電気工事を行う業者はプロなので、掃除が間に合わず汚い部屋のままであっても工事自体は行ってもらえます。ただし、これはあくまで「汚いままでも工事ができる程度には片付いていること」が前提であり、全く片付けない、もしくは放置という選択は論外です。
汚い部屋のままで電気工事を行なった場合、「見られると恥ずかしい」というだけではなく、思わぬ害を被る可能性があるため無視してはいけません。汚い部屋で電気工事を行なった場合のリスクを、以下で詳しくご紹介します。
部屋が汚いと工事できない可能性がある
汚い部屋をそのままにして電気工事を依頼した場合、最初に考えられるのが電気工事自体ができない可能性がある、というリスクです。いくら業者がプロと言っても、あまりに散らかっていて足の踏み場すらなければ、そもそも家屋内へ上がることすらできません。
もし、依頼前の下見で業者に「片付けてください」と言われて拒否すれば、作業員の安全や作業の確実性を確保できないと判断され、工事自体を断られてしまいます。多くの家電製品に囲まれて生活している現代社会において、電気関係の不具合を解消できないのはかなりの痛手です。
工事に時間がかかりやすくなる
汚い部屋のまま電気工事を依頼すると、工事に手間取り時間がかかりやすくなるリスクがあります。電気工事は、不具合が起こった場所や家電製品がある周囲だけが工事の対象場所になるわけではありません。必要な工具を取りに行ったり、家電製品の搬入・搬出を行ったりなど、思った以上に広範囲を行き来します。
もし、汚い部屋のままで電気工事を行なった場合、作業中に邪魔だと思ったものを避けたり取り除いたりといった手間が必要です。その分、工程全体にロスタイムが生じて時間がかかりやすくなります。
周辺の物を壊す可能性がある
電気工事をする場所の周辺においてある物を壊す可能性があるのも、部屋が汚いままで工事を行なった場合に気にするべきリスクです。業者がどれだけ気をつけていても、作業中に手を滑らせて工具を落としたり、外と行き来する時に物にぶつかる可能性は十分あり得ます。
部屋が片付いていない場合、工具が落ちたりぶつかったりした物は壊れることもあり、後から気づいても残るのは「片付ければよかった」という後悔だけです。綺麗に片付いていれば完全に業者の不注意で物を壊されたと言えますが、汚い部屋のままだと「片付けていない方が悪い」とも考えられるため、責任を問うこともできません。
通路にもゴミが多いとケガをしやすい
部屋が汚い場合は通路まで散らかっているケースがよく見られ、ゴミが多いとケガをしやすくなるというリスクも考えられます。エアコンや冷蔵庫・洗濯機などの大型家電はかなりの重量があり、綺麗に片付いていてもかなり注意が必要です。
通路にゴミが多かった場合、足元に気を取られた業者が転んでしまい、大ケガをしたり家電が壊れたりといったリスクが発生します。たとえ何も手にしていなくても、ゴミを踏んで転べば大なり小なり体に支障をきたすことから、搬入・搬出に使用する通路は綺麗にしておいた方が無難です。
マンション・賃貸住宅なら管理人も同席することがある
マンションやアパートといった集合住宅の場合、電気工事に伴い管理人が同席するケースも多く、部屋が汚いままで業者を依頼するのはおすすめできません。配線作業を伴う電気工事は、家屋の壁に穴をあけたり配電盤をいじったりするケースがよく見られ、誰かしらの立ち合いを求められることがほとんどです。
集合住宅の場合、居住者がいなければ管理人が立ち会うことになりますが、汚部屋・ゴミ屋敷状態を見られれば速攻で注意勧告を受けるか、最悪の場合立ち退きを命じられても文句が言えません。特に賃貸物件は、退出後も原状回復費用で高額請求される恐れがあるため、電気工事を良いきっかけにしてしっかり片付けましょう。
部屋に入る電気工事の種類と内容

一口に電気工事といっても、どのような作業をするかによってその種類と内容は異なり、「ここを片付けておけばいい」と一口では言えません。かといって、目についたところを闇雲に掃除しても、効果がなかったり逆に邪魔になったりすれば、「ちゃんと片付けたのに」と後悔してしまいます。
室内に電気工事が入る場合、どのような場所でどんな作業をするのかを知り、ピンポイントで効率よく片付ける目安にしてみましょう。部屋に入って行う電気工事の具体的な種類と、その内容を以下で解説します。
ケーブルテレビ・ネット回線の工事・点検
ケーブルテレビやネット回線を配する工事・点検の場合、業者が入る可能性があるのは主に次のような場所です。
- ネット回線の場合はルーターを設置する場所全て
- ケーブルテレビの場合はテレビを設置する場所全て
ケーブルテレビの場合、室内にケーブルが配線されていないとテレビが映らないため、テレビを設置する予定の部屋全部で作業しなければなりません。ネット回線は、無線で電波を飛ばすルーターを設置する場所が工事対象なので、ケーブルテレビよりは工事・点検箇所が少ないものの、回線の引き込みにはそれなりに時間が掛かります。
ケーブルテレビやネット回線を初めて導入する場合、工事には2〜3時間掛かると見ておきましょう。点検に関しては、送られてくる信号が正常か否かを調べるだけなので、問題がなければ5分も掛かりません。
エアコン取付や電圧変更など電気工事の場合
エアコン取付や電圧変更なども、電気工事で業者を室内に入れなければならないケースです。エアコン取付工事の場合、業者は外から設置する室内までと、室外機を設置する場所までの導線を行ったり来たりするため、最低でも玄関から設置場所までの範囲を片付けなければなりません。
電圧変更の工事は、必要があればブレーカーそのものを交換する必要があり、ブレーカーがある場所の周辺の片付けが必須です。エアコン取付に掛かる時間は約1〜2時間、電圧変更は切り替えだけなら約5分、工事が必要なら2〜3時間は必要と考えてください。
家電の設置や修理の場合
家電の設置や修理を行うケースでは、家電を置く予定の場所・搬入と搬出を行う導線がメインの片付け場所に挙げられます。搬入と引き換えで古い家電も引き取ってもらう場合は、処分する家電を一時的に避けておかなければならないので、設置場所付近は最低でも4畳ほど空けておいた方が安心です。
修理をするだけならそこまでの広さは必要ないですが、工具を広げたり動かしたりすることを考えるなら、最低でも3畳ほどのスペースを確保しなければなりません。修理にかかる時間は、少しいじるだけで治るなら15分弱、少し複雑だと1〜2時間、それでも治らないようなら持ち帰っての修理になります。
設置の場合に掛かる時間は家電の種類で変わりますが、洗濯機や冷蔵庫といった大型家電なら、搬入から動作確認までで約1時間程度です。
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電気工事に備えて汚部屋を片付ける場所

電気工事で業者が入るとわかっている場合、リスクを減らす意味でも精神的な安心感を得るためにも、汚部屋やゴミ屋敷を片付けは欠かせません。しかし、掃除をする余裕がなかったり工事までの日数が短かったりすると、「最低限どこを片付ければいい?」と焦ってしまいます。
電気工事に備え急いで汚部屋の片付けたい時は、工事の場所と業者の動きを考慮して、効率的に掃除するのが大切です。電気工事で業者を入れる予定が入った時、どこをどの程度片付ければOKなのか具体的にご紹介しましょう。
玄関から電気工事箇所までの導線を片付ける
まず最初に確認するべきなのは、玄関から電気工事箇所までの導線です。家電の設置にしろ修理にしろ、基本的に業者は業務に関わる場所以外を行き来することはありません。
つまり、家電や配線を行う場所と外へ繋がる道筋さえ綺麗にしておけば、他の場所が散らかっていても業務の邪魔にならず、作業自体もスムーズに進められます。具体的な例を挙げると、業者を玄関から招き入れて冷蔵庫を設置してもらうなら、冷蔵庫を置く場所(キッチン)と玄関からキッチンまでの導線(廊下)を片付ける、という感じです。
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家電やブレーカーの周りを片付ける
業者が確実に通ると思われる導線を片付けたら、次に家電やブレーカー・配線回りといった、作業を行うであろう場所の周囲を整頓します。業者にとって厄介なのは、効率が悪くなるほど散らかった作業予定場所のスペースの狭さです。
せっかく家の中に入れても、作業予定場所が片付いていなければ足場も作業スペースも確保できず、予定通りに工事を済ませられません。何かしらの電気工事予定がある場合は、業者の動きを妨げないよう作業場所周りも片付けも忘れずに行なってください。
時間がない時はゴミ屋敷片付け業者を利用
「電気工事があるけどどうしても片付ける時間が取れない」「あまりに散らかりすぎで時間内で片付けるのは無理」という場合、ゴミ屋敷片付け業者を利用するのも一つの選択肢です。ゴミ屋敷片付け業者は、利用者の悩みに合わせて片付け方を組み上げ実行してくれるため、「片付けが間に合わず業者を呼べない」という心配がありません。
特に、実績のある業者へ依頼すればゴミ屋敷に対する理解に安心感を感じ、依頼へのハードルも低くなります。玄関だけ、工事する室内だけといったピンポイントな依頼も可能なので、「どうしても間に合わない」というときには心強い助っ人です。
汚部屋・ゴミ屋敷の片付けは七福神にお任せください

「自力で全部を片付けるのは無理」「せめて電気工事に必要な場所の片付けだけでも間に合わせたい」など、汚部屋・ゴミ屋敷の片付けでお悩みの方は、ぜひ七福神にお任せください。
多くの汚部屋・ゴミ屋敷の清掃経験がある七福神は、これまでさまざまな広さ・規模の片付けを行なってきました。実際にご利用いただいた方にも、スピーディで丁寧な作業にご満足いただいています。ここでは、実際に届けられたお客様の声をご紹介しましょう。
エアコン取付でのお急ぎ依頼(1R)
最初にご紹介するのは、「エアコンの取付工事があるので急いで片付けて欲しい」というご依頼をくださったK様の事例です。1Rでお一人暮らしをしているK様は、エアコンが壊れたため買い替えることになったものの、工事日が決まった時点では室内が汚部屋状態でした。
なんとかしようと自力で清掃を進めたものの、あまりの散らかり具合に片付けが追いつかず、ゴミ袋も持ち物も積み上がったままです。ご依頼を受けてお伺いしゴミや不用品を処分したところ、約2時間ほどですっきりした室内に整い、「これで安心して工事してもらえる」と喜んでいただけました。
ケーブルテレビ工事の片付け依頼(3LDK・マンション)
次にご紹介するのは、「ケーブルテレビの工事があるが片付けきれない」とご相談いただいた、A様の事例です。3LDKのマンションに住むA様は、ケーブルテレビの契約に伴い工事前日までに室内を片付けなければなりませんでした。
しかし、日々忙しくしていたためマンション内は不用品が山と積まれ、捨てそびれたゴミで足の踏み場すらありません。この広さはとても片付けられないと感じたA様から、なんとか3LDK全室に入れるようにしたいとのご依頼を受け、急ぎとのことでスタッフも増やして対応したところ、無事に工事前日までに室内を整えることができました。
まとめ
電気工事を行う予定の部屋が汚かった場合、業者は作業する場所さえあればあまり問題視しませんが、だからといって何も感じていないわけではありません。片付いていない室内での電気工事は、ケガをしたり物を壊したりする可能性が高くなり、業者にとっても依頼者にとってもリスキーです。
室内全体を片付けられなくても、せめて業者が作業する場所や周辺、玄関から工事場所までの導線が整っていれば、ケガや物を壊す確率を格段に下げられます。間に合いそうにないと感じたら片付け専門業者への依頼も検討し、室内も気持ちもすっきりと整えて工事日を迎えましょう。