引っ越しの繁忙期は、2月の後半〜4月末で、特に3月後半がピークになります。
3月といえば、年度末。また、入学・入社・転勤など、新生活スタート直前の時期でもあります。
そんな時に増えるのが、粗大ゴミです。
住居を移動するにあたって、古いものを処分し、新しいものに買い替えたいという人も多いでしょう。
愛知県の政令指定都市・名古屋は、16 区から成り、転勤族も多い都市です。
そんな愛知県名古屋市での、粗大ゴミの出し方はどのようなものでしょうか?
目次
粗大ゴミとは?
「粗大ゴミ」といえば、大きなゴミ・不要なものという印象ですね。
たとえば、食器棚やテーブルセット、ソファーやベッド、ベッドのマットなどの大型家具や、自転車、じゅうたんなどが思い浮かぶのではないでしょうか。
また、石油ストーブや掃除機、温風ヒーターなど、大きめの家電製品も対象となります。
粗大ゴミの定義は、自治体によって異なりますが、一定以上の大きさのものを粗大ゴミとするケースが多いようです。
多くの自治体は、一辺が30 cm 以上あるものを粗大ゴミとして規定しています。
ただ、サイズは関係ない自治体や、30cm以上あるものでも、粗大ゴミにならない品目がある自治体もあるようです。
粗大ゴミとして出す前に、居住自治体のルールを確認しましょう。
愛知県名古屋市で、粗大ゴミを出すには?
では、名古屋市での粗大ゴミの出し方について見ていきましょう。
名古屋市における「粗大ゴミ」とは?
30m角を超える、大型の不用品・ゴミが対象となります。
品目によっては、30cm角を超えても、粗大ゴミ回収の対象とならないものもあるので注意が必要です。
どんな品目があるの?
全部は紹介しきれませんが、いくつか以下に挙げました。
- 換気扇
- 除湿器
- 電気掃除機
- こたつ
- こたつ板(こたつ本体とこたつ板は別々に出します)
- 乳母車
- ゴルフ用具
- アコーディオンカーテン
- 電子レンジ
- ベッド
- たんす
- 仏壇
- 電子ピアノ
このように、粗大ゴミの種類は多岐にわたります。
粗大ゴミ収集の手数料は?
粗大ゴミを回収してもらう場合の手数料は、大きさや種類によって以下に分かれています。
- 250円
- 500円
- 1000円
- 1500円
申し込みの際に、出したいものの大きさを尋ねられる場合があります。
そのため、あらかじめ測っておくとよいでしょう。
どのくらいのものが、いくらくらいで回収してもらえるのか、一部を見てみましょう。
250円
250円で回収してもらえるのは以下のものがあります。
- パソコン用プリンター
- 扇風機
- カラーボックス
- じゅうたん
- 布団
- スーツケース
- スキー用具
- 木材・庭木類
500円
500円で回収してもらえるのは以下のものがあります。
- オーディオラック
- ガスコンロ
- サーフボード
- 自転車
- 卓上用ミシン
- ホットカーペット
- 湯沸かし器
1000円
1000円で回収してもらえるのは以下のものがあります。
- ファンヒーター
- マッサージ機(イス型)
- 書棚
- 食器棚(高さ120cm未満で幅90cm未満のもの)
- テーブル
- ロッカー
- 健康器具
- たたみ
1500円
1500円で回収してもらえるのは以下のものがあります。
- 電子オルガン
- ベッド、(マットレスを除く)
- 書棚・食器棚(高さ120cm以上で幅90cm以上のもの)
- 応接用イス(2人用以上)
粗大ゴミとして出せないものは?
従来から排出禁止になっている以下のものは、収集が困難、かつ市の処理施設の機能に支障が出る恐れがあるため、粗大ゴミとして出すことはできません。
- ガレキ
- 鉄塊
- 自動車用タイヤ
- オートバイ
- 原動機付自転車
- 消火器
- 自動車鉛蓄電池
- ピアノ
- FRP浴槽
- 大型電気温水器
- 自動車
このほかにも処理が困難な以下のものも出すことができません。
- ガスボンベ(LPガス)
- 耐火金庫
- 消化器
- 自動車用タイヤ・ホイール・バッテリー
- 二輪車
さらに、「家電リサイクル法」に該当する以下ものも粗大ゴミとして出すことができません。
- テレビ
- エアコン
- 冷凍庫・冷蔵庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
他にも、「資源有効利用促進法」に該当する家庭用パソコン、「産業廃棄物処理法」にあたる事業によって出たゴミも出すことができません。
愛知県名古屋市の粗大ゴミ申し込み方法は?
名古屋市の粗大ゴミ収集は、月に1回で、地域ごとに収集日が決まっています。
事前申し込み制なので、インターネットか電話で受付センターへ申し込みます。
そして、料金分の「手数料納付券」を購入し、粗大ゴミに添付して出します。
詳しく見ていきましょう。
インターネットによる申し込み
粗大ごみ受付センターへインターネットで申し込む方法です。
365日、24時間、いつでも申し込むことができます。
まず、「名古屋市粗大ごみインターネット受付」にアクセスします。
こちらのページには、以下の粗大ゴミを出すために必要な情報が記載されています。
- 粗大ゴミについての簡単な説明
- 収集しないものの品目
- インターネットで収集できるものの品目
- 申し込み締切日
- 出し方の手順
- 注意事項
これらの情報をよく読んで、一番下にある「はい(申し込みに進む)」ボタンをクリックしましょう。
すると、収集申し込みページへ飛ぶので「粗大ごみ収集を申し込む」をクリックしましょう。
次のページに、自分のメールアドレスを入力するページが出てきます。
ここに、メールアドレスを入力すると、メールで申し込み手続きページのURLが送られてきます。
この情報は有効期限が24時間以内なので、放置せず、すぐに申し込みましょう。
URLで指定された申し込みページに、必要事項を記入します。
すると、近隣の地図が表示されます。
「自宅位置を入力する」ボタンを押し、地図上で自宅の場所を赤いピンで選択すると、粗大ゴミを排出する場所が青いピンで表示されます。
次に、ページ下のボタンで品目選択ページに進みます。
右側にあるボタンをプルダウンして、出したい品目選びましょう。
品目を入力し終わると、画面真ん中に収集日が表示されます。
申し込み内容を確認し、間違いがなければ「以上の内容に同意する」にチェックを入れ、「確定する」ボタンを押せば申し込み完了です。
どの手数料納付券が必要かも表示されますので、収集日までに購入しておきましょう。
インターネットで申し込む際は、以下の点に注意しましょう。
- インターネット新規受付の締め切りは、収集日の10日前まで
- 品目や点数の追加申し込みの締め切りは、収集日の7日前まで
- 品目や点数の減少、申し込みの取消しの締め切りは、収集日の前日まで
- インターネット申し込みに出したい品目がないときは、電話で申し込む
電話による申し込み
電話で申し込む場合は、0120-758-530(フリーダイヤル)に電話します。
携帯電話や愛知県外から申し込む場合は、052-950-2581(通話料有料)に電話をします。
受付時間は、土曜日・日曜日・年末年始を除く午前9時〜午後5時で、祝日も受け付けています。
こちらで、オペレーターに口頭で申し込み、収集日や収集場所、受付番号、料金を確認しましょう。
電話で申し込む場合は、以下の点に注意しましょう。
- 申し込みの締め切りは、収集日の7日前(前の週の同一曜日)
- 電話で新規の申し込みをした場合、インターネットからの品目追加や減少、申し込みの取り消しはできないので電話で行う
回収してもらわない方法はある?
粗大ゴミの収集日は月に1回しかありません。
処分を急ぐ人や、収集日に都合が合わない人は、自分で処理施設に持って行く方法があります。
まず、ゴミの発生した区(居住区)の環境事業所で手続きをします。
品目によっては、まとめるなど事前処理が必要なものや、搬入できないものもあります。
無駄足を踏まないためにも、できるだけ事前に電話などで相談しておきましょう。
申し込みが済んだら、ゴミを搬入します。
搬入するゴミを車に積み、居住区の環境事業所に行きます。
ここで、職員が積まれているゴミの確認作業など、手続きを行います。
手続きが済んだら、手続き当日の午前8時45分〜午後3時40分までに、処理施設へ自分で運びます。
自分で搬入する場合は、以下の点に注意しましょう。
- 処理施設に行く前に、必ず環境事業所で手続きを行う(直接、処理施設に行っても搬入できない)
- いずれの処理施設も正午〜午後0時45分の間は搬入できない
また、以下の品目は搬入できません。
- スプレー缶、ライター、充電式電池など発火の恐れがあるもの
- 水銀血圧計
- 紙類、空き瓶・空き缶・ペットボトルなど資源として再利用できるもの
- 家電リサイクル法対象品目
- 家庭用パソコン
- 産業廃棄物
- ガスボンベ
- 消火器
- 自動車用タイヤ、ホイール、バッテリーなど
- 爆発物、劇薬
出した粗大ゴミはどうなるの?
基本的に、ゴミとして処分されます。
しかし、粗大ごみとして出されたものには、さまざまな品目があります。
このうち、再使用できる家具類の一部は、リユース家具として有効活用するため、名古屋市が修理し、販売されることがあります。
他人に自分の出したものを使ってほしくない、リユースを希望しない場合は、粗大ゴミに添付する「手数料納付券」の氏名・受付番号記入欄の余白に「リユース不可」などと記入しておきましょう。
まとめ
愛知県名古屋市では、月に1回、粗大ゴミ収集を行っています。
事前申し込みが必要で、インターネット申し込みと電話申し込みがあります。
処分を急ぐ人、車にゴミを積める人には、処理施設へ、自分で直接へ持って行く方法もあります。
いずれの場合も、出せない品目があるので、事前に電話などで確認しておきましょう。