引っ越す日が決まっていて、自分なりに余裕を持って作業を始めた筈なのに、荷造りどころか片付けも終わらないと、かなり焦ってしまうものです。特に、引っ越しギリギリまで仕事が詰まった状況や、子供のお世話や介護をしながらの作業は思い通りに進まず、追い詰められた気持ちになります。
たとえ引っ越し前日であっても、最終手段さえ知っていれば焦る必要はありません。引っ越しの片付けや荷造りが終わらなかったとき、ギリギリでも作業を終わらせる方法を詳しく解説します。
目次
引っ越し当日までに片付けが終わらないとヤバい!
引っ越しするとき誰もが理想とするのは、運び出すだけの状態で荷造りされたダンボールや家具と、綺麗に掃除された状態の部屋です。予定通りに片付けられれば、引っ越し業者の作業もスムーズに進み、依頼人は細かな指示を出すだけで済みます。
引っ越しギリギリまで片付けが終わっていないと、思った以上に大変な苦労やトラブルを招きかねません。引っ越し当日までに片付けが終わらなかった場合、予想されるトラブルについて詳しく解説します。
引っ越しを断られる可能性がある
引っ越しするとき、荷物の運び出しや運搬・運び入れを引っ越し業者に依頼する場合、片付け(荷造り)が終わっていないと、引っ越し作業そのものを断られる可能性があります。
引っ越し業者は、国土交通省が定めた標準引越運送約款という規則に従って営業しており、規則に反する行為は行ないません。標準引越運送約款では、基本的に引っ越し人(依頼者側)が片付け(荷造り)するよう定めており、運び出すのは運送に耐えられるよう梱包された荷物だけです。
片付け(荷造り)されていない荷物は、安全・安心な運搬に適していないと判断されやすく、引っ越し業者に作業自体を断られるケースもあります。
梱包作業代を追加で請求される可能性がある
引っ越し当日まで荷物が梱包されていない場合、金銭面のリスクとして考えられるのが、引っ越し業者から梱包作業代を追加請求される可能性です。引っ越し業者は、基本的に梱包された荷物を運ぶだけですが、引っ越しする人(依頼主)からの依頼があった場合は、引っ越し業者が片付け(荷造り)することあります。
ただし、梱包作業はあくまでオプションなので、運搬料だけを見積もっていた場合は、梱包作業代を追加で支払わなければなりません。作業員が足りない場合、急遽人員を増やして対応するため、増員人数分の人件費も追加で必要です。
引っ越し当日になって段ボールが足りない
引っ越しの当日まで作業が終わらず、ギリギリになって段ボールが足りないことがわかり、慌てるケースもよく見られます。荷造り用の段ボールは、契約した引っ越し業者からもらうのが一般的ですが、足りるか足りないかは実際に詰めてみないとわかりません。
足りない場合、引っ越し業者に連絡して追加の段ボールをもらったり、自分で用意したりしますが、引っ越し当日ではそれも難しい状況です。段ボールが足りず荷造りが間に合わなかった結果、引っ越し作業を断られる可能性も考えられます。
引っ越しの片付けが終わらない!今すぐとるべき対処法を時期別に解説
引っ越しの片付け(荷造り)は、期日が迫るほど切羽詰まりできることが限られてきます。たとえ対処法を知っていても、残り時間に見合った方法でなければ思ったような効果が得られません。
現在の状況と残り時間を考えて適切に対処し、ピンチを乗り切りましょう。引っ越しの片付け(荷造り)が終わらないとき、今すぐ取るべき対処法を時期別で詳しくご紹介します。
【引っ越し3日前】片付けが終わらないと感じたらすぐにすべきこと
引っ越し予定日の3日前は、数日間過ごせる着替えや日用品以外の、大まかな家財を片付けた状態が理想的です。例えば、台所の収納やクローゼットの中・本棚など、奥まった場所にしまってある物を荷造りしたり、廃品処分したりしなければなりません。
しかし、引っ越しの前日まで仕事や家事に追われていると、理想的な片付けの状態まで持っていけないこともあります。引っ越し3日前までに片付け(荷造り)が進まず、どうすればいいか困った時の対処法を、以下でご紹介しましょう。
家事代行業者に荷造りを頼む
引っ越し予定日の3日前に作業進捗を確認し、間に合わないと感じたら家事代行業者や便利屋に荷造りを依頼してください。家事代行業者は片付けになれており、食器類や調理器具・本・コスメグッズなど、細々した物を手早く荷造りしてくれます。
「台所周りだけ」「リビングだけ」と片付け場所も指定できるので、片付け作業が進まない時には心強い助っ人です。ゴミの引き取りには対応していませんが、依頼者がまとめたゴミなら出すお手伝いをしてもらえるので、重いゴミや大きな廃品も楽に運び出せます。
片付け代行業者を頼む
片付け代行業者に依頼し、荷造りから掃除・ゴミ処理まで一気に済ませる方法です。引っ越し3日前の部屋のほとんどは、荷造りが終わったダンボールやまだ片付いていない物・処分するゴミが混在しています。時間さえあれば自力でも片付けられますが、3日前の段階で半分も片付いていない状態だと、気持ちが焦って思い通りに作業が進みません。
片付け代行業者は、足の踏み場もないような部屋でも的確に作業を進め、引っ越し予定日に間に合わせてくれます。業者によっては、廃品回収やゴミの持ち帰りも行なっているので、片付けで出たゴミの処分にも困りません。
引っ越し業者に予定日の変更やサービス追加を相談する
予定日までに片付けが間に合わない場合、3日前なら引っ越し業者に相談すると、予約日・予約時間の変更や、サービスの追加に対応してくれる可能性があります。例えば、3日前の段階で片付けが間に合わないと感じた時、すぐに引っ越し業者へ相談して予定日以降に空きがあるなら、変更も十分可能です。
予定日が変更できなくても、荷造りサービスが追加できるなら、予定通りの日時に片付けを終わらせて引っ越しできます。必ずというわけではありませんが、相談すれば業者からアドバイスをもらえることもあるので、まずは連絡して状況を説明し、対策を一緒に考えてもらいましょう。
引っ越し前日なのに何もしてない…今からできること
引っ越し前日になっても片付けが終わっていないと、業者から「事前にやっておいてください」と言われたことすら忘れてしまいがちです。まだ荷造りされていない物が散乱し、何をやっていいのかすら迷ってしまう人もいます。
気持ち的にかなり追い詰められる状況ですが、最後まであきらめてはいけません。
引っ越し前日でもできることをやって、少しでも状況を改善しましょう。予定通り引っ越しするため、たった今からでもできることを以下でご紹介します。
洗濯機と冷蔵庫の水抜きだけはしておく
引っ越しで洗濯機と冷蔵庫も運んでもらう場合は、前日までに水抜きをしておきましょう。水抜きされていない洗濯機と冷蔵庫は、運ぶときに水漏れして他の荷物をダメにしたり、トラックの荷台を濡したりする可能性があり、業者にも嫌がられます。
縦型洗濯機は、まず水栓につながっている給水ホースを外し、水を抜いてから、排水ホースの水抜きをしてください。ドラム式洗濯機は、給水ホース・糸くずフィルター・排水ホースの順番で水抜きします。
冷蔵庫は、製氷用の給水タンクと製氷皿を外し、氷を捨ててから電源を抜きましょう。冷凍庫内に霜がついている場合は、できるだけ早い段階で電源を抜き、溶けた部分から霜を取り除くと効率がいいです。
仕分けせずにとにかくダンボールに詰める
収納の中や床に置かれている物など、目についた物は一切仕分けせず、手当たり次第にダンボールへ詰め込んでください。荷造りで時間がかかるのは、引っ越し先での片付けを考えて、つい分別しながら作業してしまうからです。
洋服・本・雑貨というように仕分けせず、とにかくダンボールに物を詰め込むだけなら、悩むこともなく時間がかかりません。食器やガラス製品には注意が必要ですが、壊れにくい・割れにくい物はとにかくダンボールに詰め込み、仕分けは引っ越し先で行ないましょう。
即日対応の片付け業者に依頼する
引っ越しの前日であっても、即日対応可能な片付け業者へ依頼すれば、荷造り作業をかなり早く進められます。例えば、ワンルームの一人暮らしだった場合、貴重品やクローゼットの中だけを自分で荷造りし、他の場所を片付け業者にお任せすると効率的です。
引っ越しで廃棄する物が多くても、不用品回収を行なっている業者へ依頼すれば、自分で処分する手間が省けるので片付けに集中できます。即日対応できるかどうかは業者で異なりますが、緊急性をアピールすればスケジュール調整や時間外対応で、駆けつけてくれる業者もあります。
【引っ越し当日】どうしても片付けが終わらない時の最終手段
引っ越し当日までに片付け(荷造り)が終わらなかったとしても、まだ諦める必要はありません。引っ越しとは、単純に考えれば持ち物を全て移動させる行為で、大型家具や重い荷物を一度に運ぶために業者を利用します。
つまり、業者にお願いする荷物さえ片付いていれば、引っ越し当日に梱包が終わっていなくても自力で対応可能です。どうしても片付けが終わらない時、最終手段として自力でも取れる対処法を以下で詳しく解説します。
残りの荷物を宅配便で送る
引っ越し当日までに片付かなかった荷物が少ないようなら、ダンボールに詰めて宅急便で引っ越し先に送りましょう。大型家具と重い荷物さえ業者に運んでもらえれば、残っているのは自力でも持ち運びしやすい持ち物だけです。
ダンボール数箱程度の量なら、自力で荷造りして宅配便で送れるので、引っ越し業者の積み込みが終わった後からでも作業できます。宅配便を利用する時は、受け取るタイミングを考慮して、期日と時間を指定してから送ってください。
残りの荷物をマイカーやレンタカーで運ぶ
運転免許を持っているなら、残った荷物をマイカーやレンタカーで運ぶのも良い対処法です。引っ越し先がさほど離れていないなら、残った荷物が多くても何回か往復すれば、マイカーだけで運び終えられます。
引っ越し先が遠かったり荷物が多かったりするなら、軽トラックや大型バンをレンタカーで借りるのがおすすめです。レンタル料はかかりますが、マイカーが軽自動車やセダンだった場合、荷運びに適した車をレンタルした方が効率良く運べます。
捨ててもいいものは不用品回収業者に処分してもらう
片付けていない物のうち、捨てても良いと判断できる物は、思い切って不用品回収業者に処分してもらいましょう。例えば、押入れの中にしまいこんでいたカーペットや、もらってそのままにしていた引き出物・調理器具など、今後も使う予定がなら処分しても問題ありません。
買取もしている不用品回収業者なら、査定した金額を作業料から差し引いてもらえるので、金銭面でもメリットがあります。持ち物全部を無理に片付けようと思わず、不用品回収業者を上手に活用して退去準備を進めましょう。
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まとめ
片付け(荷造り)が終わらないまま引っ越し当日を迎えると、ギリギリになってダンボールが足りなくなったり、最悪の場合引っ越し業者から運搬を断られることもあります。引っ越し予定日の3日前〜前日になっても片付かない場合は、家事代行業者や片付け業者へ依頼すれば、ギリギリでも間に合わせることが可能です。
引っ越し当日までに片付けが間に合わなくても、大型家具や荷造りが終わったダンボールだけでも運んでもらえば、残された荷物は宅配便で送ったり、自分で運んだりといった方法で対処できます。引っ越し前日までに、最低でも洗濯機と冷蔵庫の水抜きだけは行なっておき、状況に応じた対処法で引っ越しを終わらせましょう。