タバコなどを吸われている方は、使わない古いライターが出てきたから処分したいと思う時があると思います。
ライターを処分したい時はどのようにしたらいいのでしょうか。
そもそもライターって何ゴミで出したらいいんだろうと迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ライターの中には燃料が入っているので可燃ゴミで捨てたら危険な気もしますよね。
そこで今回は、
- ライターを処分する際のゴミの種類
- ライターを分解して捨てるべきか
- ライターを安全に処分する方法
など、気になるライターの処分方法についてまとめていきます。
目次
ライターは何ゴミになる?
ライターは何ゴミに分類されるのかというと、「可燃ゴミ」に分類されます。
ライターを燃やしてもいいの?!と感じるかもしれませんが、もちろんそのままの状態で処分していいわけではありません。
どのようにライターを処分していくのかは次の項目でご紹介していきます。
ライターの中身は取り除くべき?
「可燃ゴミ」でライターを捨てることができますが、そのままの状態で処分することはできません。
中のガスを必ず抜いて捨てていきましょう。
ガスの抜き方は、ライターの火が消えていることを確認しつつ、点火レバーを押し切って中のガスを最後までしっかりと抜き切ります。
テープなどで固定して抜くようにすると、漏れがなくしっかりと抜けます。
テープなどでレバーを下げた状態をキープ出来たら、半日から1日程度はそのままにしておきましょう。
その際に、周囲に火の元がないかも確認し、換気の良いところで作業を行っていくのもポイントです。
思わぬ事故を招いてしまわないように、安全に配慮した上でカス抜きの作業を行ってくださいね。
中身の液体が全部なくなり、ガスが全部抜けたなと感じたら、最後に着火確認をして、火が付かなければ完了です。
資源対策課がまとめている、イラスト入りのpdfが分かりやすいので合わせて読んでみてください。
(参照元:https://www.city.hannan.lg.jp/material/files/group/12/raita_gasunukikata.pdf)
ライターの中身が入ったまま捨てた場合の危険性
「ガス抜き作業は手間だし、そのまま捨てちゃえ!」と思う方もいるかもしれません。
なぜガス抜き作業が必要なのかも見ていきましょう。
ライターは「燃えるゴミ」で捨てるので、収集車の中には紙ゴミや食品などがたくさん詰まっていることになります。
つまり、引火してしまったら燃えやすいものが集まっているということになります。
ゴミ収集車の中やクリーンセンター内でライターの中のガスが漏れてしまい、近くにあるゴミに引火してしまったら火事や爆発を引き起こしてしまう危険性があります。
残っているガスがほんの僅かだったとしても、火事を引き起こすことは充分に考えられるので気を付けなければいけません。
「面倒だからいいや」と軽い気持ちで、ガスを抜かずに処分してしまうと、最悪の場合ゴミ収集をしてくださる作業員の方の命に危険が及ぶことも考えられます。
ライターを分解してはいけない
ライターをよく見てみると、金属部分とプラスチックの部分とに分かれていますよね。
なので、「燃えるゴミ」か「燃えないゴミ」かで迷う方も多いと思います。
まず、ライターを「燃えないゴミ」で出してはいけない理由は、火災の原因となりかねないからです。
不燃ゴミや粗大ゴミを収集するセンターなどで、火災が起きる事件が相次いでいます。
火災の原因を追究していくと、発火性危険物が紛れ込んでいたことが原因と分かりました。
(参照元:https://www.city.nagoya.jp/kankyo/page/0000089631.html)
こちらの写真がライターが原因で火災が起きた際のものです。
発火性危険物が紛れ込んでいるとは思わずに、収集を進めていくので思わぬ事故に繋がってしまうこともあるのですね。
火災などを招かないためにもゴミの分別は守らなくてはいけません。
ライターの金属部分とプラスチックの部分ですが、ライターを分解することは非常に危険です。
ガス抜きをしたつもりでもまだライターの中にガスが残っていて、引火してしまう恐れもあるので、ガス抜きをしたらそのまま「燃えるゴミ」に入れて処分をしてください。
ライターを処分する方法や手順
では、ライターを安全に処分する方法や手順を順番にまとめていきましょう。
まずは、ガス抜き作業の仕方を再度完結ににまとめます。
1.通気のいい場所で中に残っているガスを抜いていく
2.レバーをテープなどを活用して下げた状態に固定をし、半日から1日程度置いておく
3.「シュー」などといったガスが抜けている音がしなくなったら、着火テストを行う
4.その際に火が点かなければガス抜き作業完了。
上記の手順を行っても、まだ火が点くようであればガス抜きが不充分なので、もう1度試してみてくださいね。
大量のライターを処分したい場合の方法は?
- ついついライターを溜め込んでしまっていた。
- 仕事でライターを扱っていたけれど大量に不用品が出た。
以上のようなケースがあるかもしれません。
大量のライターの場合でも、処分方法はお伝えしてきたものと同様です。
面倒でも1つずつガス抜きを行って、終わったら「燃えるゴミ」で処分をしていきましょう。
大量のライターのガス抜きを同時に行うのは注意が必要です。
風通しのいい場所で、少しずつガス抜き作業を進めていくようにしてくださいね。
まとめ
ライターを処分したい場合の方法をお伝えして参りました。
複雑な構造をしているライターは何ゴミか迷いますが、正解は「燃えるゴミ」なんですね。
ただし、処分する際にはそのまま破棄をせずに必ず中に残っているガスを抜いてから捨てるようにしましょう。
手間だと感じてもしっかりガス抜き作業を行うことが、思わぬ火災が発生するのを防ぎ、ゴミを収集してくれる方の命を守ることにも繋がります。
きちんと責任を持って、ライターを処分するようにしていきましょう!