コロナの影響で外出する機会が減った今、在宅時間を使って、断捨離や片付けをする人が増えています。
最近は、ものを最小限しかもたない“ミニマリスト”を目指す人も少なくありません。
しかし、片付けは想像以上に、手間と時間がかかるものです。
散らかった部屋を目の当たりにしても、面倒な気持ちが勝り、やる気がわいてこない方はきっと少なくないでしょう。
そこで、この記事では、片付けのやる気を上げるコツをご紹介します。
整頓された住まいを手に入れて、より快適なおうち時間を過ごしませんか?
目次
部屋の片付けで得られるメリット
家を片付けることは、日々の生活に「心理的」「時間的」「経済的」な3つのメリットをもたらします。
心理的なメリット(1)|自宅が疲労を感じないリラックス空間になる
人は五感の中でも、一番使っているのが「目」です。
目から得た情報は、頭で処理されるのですが、それなりのエネルギーを使います。
そのため、物が多い部屋で過ごすと、情報を処理する量も増えるため、頭がより疲労してしまうこともあります。
住まいがすっきり片付いていれば、目に映るものも最小限になります。
目も頭も酷使しなくて済むので、疲れを感じにくくなるかもしれません。
また、常に散らかった部屋で過ごしていると、「ちゃんと片付けないと…」という気持ちがつきまとうことが多くなります。
片付けたいのに、なかなか行動に移せていない状況は、気分がモヤモヤしてしまうこともあります。
部屋が汚い状況、そしてキレイな状態を維持できていない自分に対して、いらだつこともあります。
部屋がキレイな状態であれば、片付けに追われることがありません。
いつでも心からリラックスできるので、疲労やストレス解消に繋がることが考えられます。
時間的なメリット(2)|生活すべてが時短になる
物が多いと、お金だけでなく時間も消耗してしまいます。
部屋がスッキリと片付いていれば、どこに何があるのか一目瞭然です。
物を探す時間もかかりませんし、今日着る服もさっと選べるようになります。
経済的なメリット(3)|二度買いがなくなる
物が片付いていないと、探し物が増えます。
どこに何があるのか把握できないのは、片付いていない部屋でよくあることです。
いくら探しても見つからなければ、「買った方が早い」となり、重複買いをしてしまいます。
また、クローゼットが整理整頓されていないと、似たようなデザインの服が増えてしまうこともあります。
ですが、部屋がしっかり片付いていれば、物の場所が自然と把握できるようになります。
その結果、二度買いや無駄買いになってしまう可能性があります。
余計な物を買わなくなる分、余計な出費も抑えられ、経済面でも余裕が生まれます。
片付けのモチベーションを上げる6つの方法
部屋を片付けるには、作業にとりかかる前に“やる気”を引き出すことが大切です。
「片付け=面倒」と思いながら進めるよりも、片付けに対してポジティブな気持ちを持っていた方が断然はかどります。
理想の部屋をイメージする
片付けのモチベーションアップには、イメージすることが大切です。
- 片付けをしたら、こんな部屋にしたい
- 雑誌で見たインテリアを置こうかな
- モデルルームのような、落ち着いた空間も素敵かも
といったように、部屋がすっきり片付いた後の“理想の住まい”をイメージします。
すると、部屋の片付けが「未来の素敵なお部屋にするため」という、はっきりとした目標ができ、モチベーションがアップします。
想像するだけでもOKですが、雑誌やネットで、憧れの部屋をチェックするのも良いです。
素敵な部屋での暮らしをイメージすると、さらにモチベーションが高まります。
片付けた後のご褒美を設ける
片付けを頑張った分のご褒美を用意しておくと、モチベーションは上がりやすいです。
「今日は1時間掃除をしたら、コンビニスイーツを食べる」など、小さなことでもご褒美を設けておくと、不思議とやる気アップに繋がります。
「やることリスト」を作ってみる
片付けのモチベーションが上がらないのは、やるべきことが多すぎることも1つの要因です。
物が多ければ多いほど手間もかかるため、片付けが面倒だと感じてしまうのです。
まずは、片付けに取り掛かる前に“やること”を紙に書き出してみましょう。
紙に書いてみると、頭で考えていたよりも作業が少なく感じることもあります。
ただし、「やることリスト」は、作業内容をできるだけ細かく書くことがポイントです。
『リビングの片付け』と大雑把に書くのではなく、本棚を片付ける・テレビ台を整頓するなど、やることを細分化することで、片付けのハードルを下げられます。
自宅に人を招く予定を立てる
強制的に、片付けせざるを得ない状況にすることも、有効な手段です。
自宅に人を呼ぶ予定を立てておけば、約束の日時までに片付けするしかありません。
少々強引な方法ではありますが、来客予定日という期限があると、部屋を片付ける良いきっかけになりますよ。
好きな音楽をかけながら動いてみる
自分が好きなアーティストやアイドルの曲を流しながら片付けに取り掛かると、モチベーションアップに効果的です。
歌いながら片付けをすると、楽しみながら部屋をキレイにできますよ。
ただし、ライブDVDや音楽番組などは要注意です。
テレビを流してしまうと、つい見入ってしまうため、片付けがストップしてしまいます。
音楽をかけるときは、テレビはつけずに耳だけで楽しみましょう!
大掃除の早回し動画を見る
動画配信サービスなどでは、大掃除の作業を見られる動画がたくさんあります。
ゴミにあふれた部屋がキレイになっていく様子を見ると、気持ちもスッキリし、「自分の部屋もスッキリ片付けよう!」というモチベーションにも繋がります。
何十時間もかかった片付けも、早回しの動画なら、たったの5分程度で閲覧可能です。
片付けのやる気がわいてこないときは、ぜひチェックしてみてください。
片付けの“やる気”を持続する片付けのコツ
一度片付けのモチベーションが上がっても、数日でやる気がなくなってしまうことはありませんか?
片付けるためにタンスから物を引っ張り出したけれど、やる気がなくなってそのまま…という経験がある方も少なくないはずです。
中途半端に片付けられた状態は、部屋が余計に汚れてしまいがちです。
片付けのやる気は、引き出すよりもキープすることの方が何倍も重要です。
次の3つを実践して、片付けのハードルを下げつつ、やる気を持続させましょう。
片付けは毎日ちょっとずつ
片付けのモチベーションがなかなか上がらないのは、目の前にある散らかった状態にガッカリするからです。
散乱している物が多いほど、片付けにも時間がかかります。
「これだけやったのに、まだ足の踏み場もない…」という現実に打ちのめされると、やる気も遠のいてしまいがちです。
そこで重要なのが、片付けは一気にやらない!ということ。
部屋の片付けも、ダイエットと同じと言えます。
短期間で結果を出そうとすれば、その分負担も増え、リバウンドする可能性もあります。
片付けは一気にやろうとせず、毎日ちょっとずつ進めていくことが、モチベーションアップの秘訣です。
「やることリスト」のように、日にちごとの片付け予定を作っておくとより効果的です。
毎日やることを決めて、小さな片付けを積み重ねていくと、部屋が少しずつキレイになります。
完璧を求めない
片付けは完璧にやろうとすればするほど、うまくいきません。
整理収納のプロも、まずは大雑把な片付けから始めます。
また、雑誌やメディアで紹介している便利な収納アイテムや片付けテクニックも、使う必要はありません。
まずは不用品を減らし、部屋にあるものを適正量にすることが最優先です。
部屋の物が減るだけでも、視覚に入る情報が少なくなり、部屋が片付いているように見えます。
プロのようなクオリティは目指さずに、物を減らすことから実践しましょう。
最終手段はプロの業者
どんなに頑張っても、自分の力だけでは片付けが進まないこともあります。
汚部屋レベルに汚かったり、物が多すぎてどうしようもなかったりするときは、プロに頼るのも有効です。
不用品回収業者なら、どんな物も仕分け不要で引き取りを行っているので、あっという間に部屋が片付きます。
お金はかかりますが、一刻も早く部屋を片付けたいときは、便りになる存在です。
プロの力を借りて物がなくなれば、片付けのハードルが下がってやる気もわいてきます。
キレイな部屋を維持するには
片付けをするためにモチベーションを高めることができても、それが継続できなければ、またもとの汚部屋へ戻ってしまいます。
キレイな部屋を維持するには、片付けを習慣化させることが重要です。
日ごろから以下4つのルールを心がけて生活していくと、片付けるクセが自然と身に付くようになります。
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モノの置き場所を決めて置き、使ったら必ず戻す
部屋が散らかるのは、一度使った物を元の場所に戻さないことが原因です。
「戻すのが面倒」という心理はわかりますが、元の場所に戻さず放置すると、必要なときに使えなくなってしまいます。
そのうち、探すのも面倒になり、新たに買ってくるなんてこともあります。
するとさらに物が増え、より部屋が散らかり、悪循環となってしまうのです。
大切なのは、『物の定位置』を作ることです。
ティッシュの箱1つにしても、きちんと置き場所を決めて置くことが重要です。
“使ったら定位置に戻すこと”を意識するだけで、失くし物が減り、部屋もスッキリ片付くようになります。
物を増やさない努力をする
部屋を片付けるときは、収納場所を増やすのは効率的ではありません。
物が増えても、部屋の大きさはそのままです。
収納場所を増やしてしまえば、部屋がより窮屈になってしまいます。
物をしまう場所が多くなると、新たに物を買い足してしまうデメリットもあるのです。
片付けは、収納を増やす前に、“物を減らすこと”が大切です。
不要なものは捨て、余計な収納を減らし、物を増やしにくい環境を作りましょう。
ゴミ箱を設置する
物と同じように、ゴミの置き場も確保します。
各部屋にゴミ箱を設置して、ゴミがでたらすぐに捨てられるようにしておくと、自然とゴミをゴミ箱へ捨てる習慣が身に付きますよ。
まとめ
片付けが苦手で部屋が散らかりやすい人ほど、思い立って1日でどうにかしようとしがちです。
しかし、片付けはダイエットと同じです。
コツコツと積み重ねていくことが、美しい理想の部屋への近道です。
毎日少しずつ片付けを進めることで、着実にキレイな部屋を取り戻すことができますよ。
モチベーションが上がらない方は、好きな音楽を聴いてみたり、ご褒美をつくったりするなど工夫して実践しましょう。