お正月に飾った鏡餅に気が付くとカビが生えていて、結局食べずに捨てた経験はないでしょうか。カビを取り除けば食べられるのか、そのまま捨てた方がよいのか迷いますよね。
そこで本記事では、鏡餅にカビが生えないよう予防する方法を解説します。
また、気づかずカビが生えた鏡餅を食べてしまったときの影響や対処法も紹介するので、お正月に備えて確認してください。
目次
鏡餅を飾る時期と食べるタイミング
鏡餅は、日本のお正月に飾られる正月飾りのひとつで、神様を迎える供物とされています。二つの円いおもちには「円満」や「福が重なる」といった意味が込められており、台座や三方の上に重ね、最上部にみかんなどを置いて飾るのが一般的です。
一般的に、鏡餅を飾るのは正月事始めである12月13日以降ですが、末広がりで縁起のよい「八」が入った12/28には飾るのがよいとされています。
1月11日の鏡開きの日に下げますが、地域によって1月15日など日程が異なることもあります。鏡餅は飾ってから下げるまで時間が空くためカビやすく、注意が必要です。
また、鏡餅には生のものと真空パックタイプのものがあり、真空パックに対して生のものはカビやすいため特に対策が重要です。鏡餅をカビにくくする方法など、対処法を解説します。
鏡餅にカビが生えているかどうかの見分け方
鏡餅に生えるカビの中でも、緑や黒などは見た目にも明らかなので見分けやすいのが特徴です。それぞれの色とおもなカビの種類を紹介します。
- 緑カビ:ペニシリウム
- 黄色カビ:カワキコウジカビ
- 黒カビ:クロコウジカビ
- 赤カビ:フザリウム
- 白カビ:コウジカビ
白カビの場合は見た目には分かりにくいですが、カビ独特の臭いや絵の具のような香りがしたときは食べるのをやめましょう。よく見ると白い点がポツポツと確認できるので、食べる前によくチェックしてください。気づかず食べてしまったときは、土のような独特な味がして普段食べている餅とは違いが分かります。
また、赤、黄色のカビは食中毒を起こす危険性が高く、特に赤カビはマイコトキシンとよばれる毒素を作ります。
激しい嘔吐や下痢に見舞われ、免疫低下を引き起こす可能性もあるため絶対に食べないようにしてください。
カビが生えた鏡餅は食べられる?
カビが生えた鏡餅は、食中毒などの危険性があるため食べられません。鏡餅の表面に生えたカビを取り除いても、内部まで根を貼っている可能性があるため食べるのは危険です。
カビの毒性は熱に強く、火を通しても分解されにくいため焼いても食べられません。誤って食べてしまっても即座に健康被害をもたらすケースは少ないですが、気分が悪くなったり、お腹が痛くなったりした場合はただちに病院で医師の診察を受けてください。
また、カビの表面だけを取り除いて食べる行為を繰り返すなど、長期的にカビを摂取し続けると腎障害や肝障害の可能性が高まるので危険です。
お餅は、でんぷんやたんぱく質など栄養素と水分などを多量に含んでいるため、カビが生えやすい食品のひとつです。食べる前によく確認し、カビが生えていた場合は処分しましょう。
カビが生えた鏡餅はどう処分する?
カビが生えた鏡餅の処分方法を2つ解説します。
- 自治体の普通ゴミに出す
- 不用品回収業者に引き取ってもらう
なお、お正月飾りなのでどんど焼きでの処分を検討する方もいますが、本来食べるものである点や、対象品目から除外されている点から非推奨です。
各処分方法について詳しく解説します。
自治体の普通ゴミに出す
鏡餅は食品なので、自治体の普通ゴミの日に出すことが可能です。真空パックで包装されている場合、中身の餅は燃えるゴミとして出し、パックの部分はプラスチックゴミに分別が必要なケースもあります。
ただし、厳密なルールは自治体によっても異なるため、詳しくは各自治体に確認します。また、カビが生えた鏡餅を処分する際は、カビが広がらないようビニール袋などで個別に密閉してください。
不用品回収業者に引き取ってもらう
鏡餅以外にも多くの正月飾りがある場合や、門松などの大型の飾りを処分したいといった場合には不用品回収業者の利用も検討しましょう。自宅まで最短即日で引き取りに来てくれるため、ゴミを捨てる手間や解体する手間がかかりません。
料金相場はゴミの量やプランによって大きく異なりますが、トラックに不用品を積み放題のプランでは10,000円前後から利用できます。
各業者の公式ホームページから見積もり依頼ができるため、複数社を比較して検討すると自身に合った業者を選定しやすくなります。
どんど焼きでの処分は非推奨
どんど焼きとは、しめ縄や門松といった正月飾りを、1月15日の小正月のタイミングで燃やして天に返す儀式のことです。お正月にお迎えした神様への感謝の気持ちを込めてお送りする儀式で、全国各地の神社などで行われます。
前提として、鏡餅は正月飾りではありますが本来は食べることに意味があるため、どんど焼きで納めるのには適さないものです。また、カビの生えた食品なので断られる可能性が高く、おすすめできません。
本来は鏡開きで食べるものであり、神社でも鏡餅の持ち込みはできないと明記されているケースも多いため、自宅で処分してください。
鏡餅のカビを防止する方法3選
鏡餅のカビを防止する方法を3つ解説します。
- わさびやからしを置く
- アルコールで拭く
- 風通しをよくする
鏡餅のカビを予防し、少しでも長持ちさせるためぜひ試してください。
わさびやからしを置く
わさびやからしには抗菌作用があるため、鏡餅にカビが生えるのをある程度抑制できます。チューブのワサビやからしをキッチンペーパーなどに絞り出して近くに設置しましょう。
ほかにも、わさびなどを絞り出したキッチンペーパーを折って餅の底に敷くのも有効です。ただし、いずれも時間とともに揮発してしまうので、定期的に取り換えてください。
アルコールで拭く
アルコールには除菌・消毒の効果があるため、アルコールで餅の表面を拭くことでカビ対策になります。アルコールにも様々な種類がありますが、度数35度以上の焼酎などを使用します。
焼酎など飲用のアルコールがない場合ですが、消毒用アルコールやエタノールは飲用に製造されているわけではないため、使用は控えましょう。特に工業用のエタノールには劇物指定されているメタノールが含まれることがあり、最悪死に至るので大変危険です。
なお、アルコールは既にカビが生えてしまうと効果が希薄になるとされているため、鏡餅を飾る前に用いましょう。
風通しをよくする
通気性のよい場所や、温度変化によって結露が発生しにくい場所に鏡餅を設置することも重要です。たとえば、2段重ねの鏡餅の場合は、餅と餅の間や底面に割りばしを挟むと風通しがよくなり、カビの発生を抑制しやすくなります。
鏡餅を飾るのは冬なので、暖房や加湿器を使用するケースが多くなる季節です。温度と湿度が高くなるため鏡餅にカビが生えやすく、暖房や加湿器を稼働させる部屋に設置するのは推奨できません。
鏡餅を飾る際は温度変化が少ない場所に、風通しを意識して設置してください。
カビが生えた鏡餅を食べてしまったら
カビが生えた鏡餅であっても、少し食べてしまった程度では体調不良を起こさないケースも多いですが、食中毒症状が出る場合もあります。
特に赤カビが作る「マイコトキシン」は嘔吐や下痢などの食中毒症状や免疫低下を招くため注意が必要です。
また、カビ毒は長期間摂取し続けると肝障害や消化器系の障害リスクがあり、「いつも体調が悪くならないから」と摂り続けると危険です。
症状がなくても、カビが生えた餅を食べたと気づいたときはただちに口をすすぎ、症状がある場合は必ず医療機関を受診してください。
まとめ
鏡餅に生えたカビは、誤って食べてしまうと健康被害をもたらす危険性があるため注意が必要です。カビを予防するには、通気性があり温度変化の少ない場所に設置し、アルコールで拭いたり抗菌効果のあるわさびなどと一緒に置いたりするのが有効です。
もしカビが生えてしまった場合は、ほかの食品に広がらないようビニール袋などで密閉し、自治体の普通ゴミに出してください。カビは表面だけ削り取っても内部まで根を張っている可能性があるため、食べないようにします。
他の正月飾りなど、多くの不用品と合わせて処分したい場合は不用品回収業者の利用も検討してください。
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