「隠れゴミ屋敷」という言葉を聞いたことがありますか?
最近、耳にするようになったなあと思う人もいるかもしれません。
隠れゴミ屋敷とは、外から見るとごく普通の、どこにでもあるような集合住宅や、小綺麗なマンションなのに、ドアを開ければ足の踏み場もないほどゴミが溢れている、そんな家のことです。
あなたのお家は大丈夫ですか?
目次
「ゴミ屋敷」と「隠れゴミ屋敷」の違いとは?
近年、ゴミ屋敷は社会問題ともなっています。
テレビなどで取り上げられることも多いので、「とにかくゴミだらけの家」と認識している人も多いでしょう。
メディアで取り上げられるのは一戸建てであることが多いので、家の外にまでゴミや不用品がはみ出し、庭もゴミでいっぱい、手入れされない庭木も伸び放題といった映像が目につきます。
また、一戸建ては窓などが多いため、中にゴミが山のように積まれていることが容易にうかがえます。
このようなことから、一戸建ては外からでも目につきやすいと言えます。
そのため、ニュースになりやすく、「ゴミだらけの家」というイメージが伝わりやすいのです。
しかし、隠れゴミ屋敷は、外から見るとまったく普通です。
マンションやアパートは、外からは、部屋の内部がどうなっているか、ほとんど分からない造りになっています。
窓もそれほど多くないため、よほどモノやゴミが窓際に積み上げられていない限り、この部屋は汚部屋だ、ゴミ屋敷化している、というのは、外から見た限りではなかなか分かりません。
また、ゴミが積まれやすい庭などもないので、周りからはますます分からないということになるのです。
あなたの隠れゴミ屋敷度は?
最近、「隠れゴミ屋敷」が増えているそうです。
もしかして、うちもそうかもしれないとドキッとした人、マンションやアパートに住んでいる人は、以下の隠れゴミ屋敷チェックポイントの項目をチェックしてみてください。
- 脱いだ服、使ったバッグなどがあちこちに散乱している
- お弁当のパックや、ジュースの飲み残しが置きっぱなしになっている
- 通販が好きで、よく買い物をする
- 床に足の踏み場がない
- モノが多すぎて冷蔵庫やクローゼットのドアが開けられない
- ものを動かすとホコリが固まっている
- 家の中がくさい
- 冷蔵庫の中に賞味期限切れの食材がたくさん入っている
- トイレの汚れがひどく、カビが生えたり悪臭がしたりする
- キッチンのシンクにもモノが溢れている
- 風呂桶にもモノが詰め込まれ、お風呂に入れない
あてはまる項目はいくつありましたか?
実はこのチェックポイント、1つでも当てはまったら、あなたの部屋は「隠れゴミ屋敷」の域に足を踏み入れています。
当然、当てはまる数が多ければ多いだけ、本格的な隠れゴミ屋敷度の高い人ということになります。
なぜ「隠れゴミ屋敷」が増えているの?
特に近年、隠れゴミ屋敷が増えていると言われています。
これはなぜなのでしょうか?
忙しい・時間がない
隠れゴミ屋敷に住んでいる人は、仕事が忙しい人が多いと言われています。
仕事が忙しくて家には寝るために帰るような生活や、夜勤のある人、医師などのように緊急呼び出しがある職業の人は、どうしても掃除や片付けがおろそかになってしまいます。
せっかく取れたたまのお休みは、寝て終わってしまうような人も多いでしょう。
また、ゴミを捨てたくても、仕事の都合で自治体の回収とタイミングが合わずにゴミが溜まってしまうこともあります。
そんな人は、家にほとんどいることがないので、汚れていても気がつかない、気にならないという人もいるようです。
うちは、テレビで見るようなあんな状態じゃない、だからうちはゴミ屋敷じゃない、と思うのは早計です。
もう一度、先ほどのチェックポイントを見てみましょう。
もし当てはまる項目があったら、すぐに改善を始めましょう。
新型コロナウイルスの影響
2019年に新型コロナウイルスが世界を襲いました。
3年経った今も、まだまだ世界中の人を苦しめています。
コロナウィルスによって、さまざまな会社や業種が大打撃を受けました。
そのために、リストラされたり、収入が大幅に減ってしまった人、また、働き方が大きく変化し大きなストレスや不安を抱えている人も少なくありません。
この、コロナによるストレスや不安が、本人も気づかないうちに、うつ病などの精神疾患へ繋がってしまうケースが増えているようです。
そのため、片付ける気力が湧かず、だんだん物やゴミが溜まってしまったり、モノが少ないと不安、たくさんモノがあれば安心できるという精神状態になったりすることで、片付けられなくなってしまうというわけです。
理由はそれぞれありますが、精神的な不安から、ゴミ屋敷化してしまうケースが増えています。
また、コロナの別の影響として、通販での買い物が増えていることも挙げられます。
家の中にダンボールが積まれていませんか?
梱包材やダンボールを捨てるのが面倒で放置しておくと、これがゴミ屋敷化のきっかけになることも多いようです。
ダンボールがだんだん増えていき、家の中にダンボールがあることに慣れていくと、ゴミが増えていくことに慣れてしまい、気がついたらゴミ屋敷になっていたというケースも少なくありません。
隠れゴミ屋敷を脱出しよう!
せっかく、おしゃれなマンションや小綺麗なアパートに住んでいても、部屋がゴミだらけでは台無しです。
また、ゴミ屋敷での生活は、健康にも深刻な影響を及ぼします。
症状が進めば、害虫や悪臭が発生して、近隣に迷惑をかけることにもなりかねません。
部屋を片付けて、清潔な生活を取り戻しましょう。
床をきれいにする
まず、足元からきれいにしていきましょう。
とにかく場所を作らないことにはどうにもなりません。
まずは床が見えるまで、ゴミを拾い、まとめましょう。
そうすれば、次にどうするか、したいかが考えられるようになります。
床に散らかっているゴミを、どんどんゴミ袋に入れていきます。
せっかく袋に入れたゴミが放置されることにならないよう、ゴミの収集日の前日に行うのがおすすめです。
必要なものと不要なものを仕分けする
ゴミがなくなったら、残っているものを要・不要に仕分けしましょう。
箱を用意し、「要」「不要」に分けて、どんどん入れていきます。
「不要」になったものは処分します。
もし、不用物の中にまだ使えるものがあれば、ネットオークションやフリマで売ったりすると、ものを捨てる罪悪感が払拭できます。
所定の位置を決める
「要」として残したものは、整理整頓します。
部屋が片付かないのは、置き場所が決まっていないからです。
何をどこにしまうのか決めて、使ったら必ず所定の位置に戻すようにしましょう。
これを繰り返せば、部屋が散らかることはありません。
何がどこにあれば便利なのか考えながら決めていきましょう。
手強いゴミ屋敷には・・・
自分1人では手に負えないほどのゴミ屋敷になってしまったら、プロの清掃業者に依頼することを検討してみましょう。
また、忙しくて掃除の時間が取れない人、不用品が多い人、カビや害虫が発生している場合なども、プロに依頼するのがおすすめです。
プロの清掃業者に依頼すれば、短時間で部屋がきれいに片付きます。
間取りや部屋の状態にもよりますが、1DKのマンションならスタッフ2名で4時間ほどで片付けてもらえます。
1人で片付けを行えば、かなりの手間と時間がかかってしまいます。
しかし、業者に依頼すれば、片付けだけでなく、出たゴミや不用品を運び出し、処分してもらえます。
最近は、不用品の買い取りを行っている業者が多いのもポイントです。
もし、市場価値のある不用品が出て来れば買い取ってもらえるので、その分、清掃費用が浮くことにもなります。
もしかしたら、自分でも忘れていた掘り出し物が出てくるかもしれません。
業者に依頼する際は、複数の業者に相見積もりを取り、サービス内容や料金などを比較検討しましょう。
業者との相性もあるので、いろいろ質問してみて、印象の良さも比較してみるとよいでしょう。
まとめ
隠れゴミ屋敷は、症状が進行すると、健康に悪影響を及ぼしたり、近隣とのトラブルに発展したりすることがあります。
精神的な問題から、家がゴミ屋敷になってしまう人もいます。
また、汚れた家で生活することは精神的にも良くないため、悪循環が続くことになってしまいます。
「うちって、もしかしてゴミ屋敷化してる?」と思ったら、まずはゴミ捨てから始めましょう。
時間がない人や、1人ではどうしようもない場合は、プロの清掃業者に依頼することも検討しましょう。