「実家がゴミ屋敷になってしまい、誰かに相談したいのだけど相談先が分からない」
「ゴミ屋敷となった今の状況を誰にも相談できずにいる」
ゴミ屋敷に関する悩みを持ちながらも相談できる窓口が分からず困っている方も少なくないでしょう。
この記事では、ゴミ屋敷になってしまった場合の相談窓口や、ゴミ屋敷問題を解決するための具体的なステップを解説します。
目次
ゴミ屋敷放っておくとどうなる?
ゴミ屋敷は本人やその家族だけの問題ではなく、放っておくと近隣住人にまで衛生面や安全面において被害を及ぼす可能性があります。
ゴミ屋敷の存在によってどのようなリスクが生まれるのか以下にまとめました。
ゴミ屋敷が抱えるリスク①健康被害
ゴミ屋敷には、ダニの死骸や埃、害虫のふんなどが溜まりやすく、以下の健康被害を引き起こす可能性があります。
- 喘息
- 気管支炎
- アレルギー
また、鼻や目の粘膜に汚れが付着することで鼻炎や目の痒みの原因となる場合もあるため、早急な状況の改善が必要でしょう。
ゴミ屋敷が抱えるリスク②ご近所トラブル
ゴミ屋敷はご近所さんとのトラブルの火種にもなりかねません。
ゴミが溢れ出す光景や、匂いが漏れ出ることに苦情が出るケースもあります。
ご近所さんからクレームがあった場合には、感情的にならず落ち着いて話し合うことが大切です。
ゴミ屋敷が抱えるリスク③害虫
ゴミ屋敷に溜め込んだ生ゴミには害虫やネズミなどが発生する可能性があります。
それらの害虫がいることで不衛生になります。
また、鋭い歯で電気コードやケーブル、ガス管などを噛み切ることによって爆発などの電気災害が起こる可能性があります。
ゴミ屋敷が抱えるリスク④悪臭
いくらゴミの堆積が家の中だけだとしても、そこから漏れ出る悪臭を留めておくことはできません。
その不快な匂いにより、頭が痛くなる、吐き気がするなど心理的・感覚的にも被害を与えるケースもあります。
ゴミ屋敷が抱えるリスク⑤放火
家の外にゴミの堆積がある場合、放火のリスクが高まります。
放火は夜間を狙って行われることが多く、ゴミの堆積は燃えやすいことから放火の標的になることも少なくありません。
また、ゴミ屋敷は家の中にも物が溢れているため、一度火がつくと燃え広がりやすいので注意が必要です。
ゴミ屋敷になってしまった時の相談窓口は?
「大量のゴミの処分をどうしたらいいか分からない」
「片付けようとすると家族と喧嘩になる」
「片付けていることを周囲にバレたくない」
このように、ゴミ屋敷にまつわる問題は多岐にわたります。
どのような状況の時にどこに相談したら良いのか、その相談窓口をまとめました。
相談窓口①役所
最も身近な相談窓口として挙げられるのは、お住まいの市区町村にある役所です。
片付けの際に大量に出るゴミの処分方法やゴミ屋敷問題の根本解決へサポートが必要な場合などに相談に乗ってもらえるでしょう。
自治体によってはゴミ屋敷について独自の条例を定めており、そのルールに沿って、以下が実施されます。
- 自治体の職員による訪問
- 片付け方の指導
- 福祉施設の紹介
特に、以下のような場合はゴミを片付けるだけではなく、福祉や介護といった面からもサポートが必要でしょう。
- 精神的・身体的な病から自力でゴミ出しができない
- 引きこもりがちで外へ出られない
- 認知症のため、ゴミの分別や廃棄作業が難しい
まずは役所へ相談してみると良いでしょう。
相談窓口②ゴミ屋敷清掃業者
水道が壊れたら水道業者に修理を依頼するように、ゴミ屋敷に困ったらプロのゴミ屋敷清掃業者に相談するのが最も確実・最短の方法でしょう。
ゴミ屋敷清掃業者はゴミの片付けはもちろん、ほとんどの場合、清掃や消毒まで行うことができます。
以下のようなお悩みを持つ方は、ゴミ屋敷清掃業者に一度相談してみるのがおすすめです。
- 仕事が忙しくて、ついついゴミを放置してしまった
- 引っ越しが決まったので早急に片付ける必要がある
- 大量のゴミを一気に効率よく片付けたい
- 子供のためにもゴミが散乱した部屋を片付けたい
消防・警察署
家がゴミ屋敷になると通り放火のリスクが高まります。
以下のような状況で全てを片付けるまでに時間がかかる場合は、消防や警察に一度相談してみるのが良いでしょう。
- 家の外にまでゴミが広がっている
- 雑草や庭木が敷地外までのび放題になっている
消防や警察が直接的に何かしてくれるわけではありませんが、見回りの際に気に留めてもらえたり、事前に情報共有しておけば何かあった際にも素早く対応してもらえるなど安心感に繋がります。
ゴミ屋敷解決のためのステップ
ゴミ屋敷解決には、もちろん目の前のゴミを片付ける必要があります。
それと同時にゴミ屋敷となった原因に目を向け、解決していくことが大切です。
具体的なゴミ屋敷解決のためのステップは以下の通りです。
ステップ①ゴミ屋敷相談窓口に相談する
「周りに今の状況を知られたくない」と、一人で悩んでいる方も少なくないでしょう。
しかし、一人で悩んでいても問題は解決しません。
自分の状況に適したゴミ屋敷相談窓口へ相談してみるのが解決への近道です。
ステップ②ゴミ屋敷を片付ける
ゴミ屋敷を片付ける方法は、自力で片付けるか、他人の力を借りるかの2通りです。
自力での片付けをトライする方も多いと思いますが、一度ゴミ屋敷となると多くの場合一人で片付けるのはとても困難です。
ゴミの分別に時間がかかったり、掃除やゴミの廃棄処分を行う必要があります。
そのため、大量のゴミを前に途中で挫折してしまうケースが少なくないのです。
一つの目安として、3LDK以上のスペースにゴミが広がっている場合には友人や家族、ゴミ屋敷清掃業者など他人の力を借りて片付けた方が良いでしょう。
ステップ③ゴミ屋敷となる根本原因へ向き合う
ゴミ屋敷問題は、単に片付けを行うだけではすぐにゴミであふれる元の状態へ戻ってしまいます。
ゴミの収集癖がある、もったいないから捨てられない、心身の障がいによりゴミ出しが自力でできない、など根本原因と向き合う必要があります。
ステップ④再発防止策を考える
ゴミ屋敷となる根本原因が分かった上で、その再発防止策をとる必要があります。
片付ける前と同じ状況にならないために以下のような再発防止策を考えることが大切です。
- ゴミ出しの日を忘れてしまうようであればドアにメモを貼る
- 役所へ何かしらサポートを受けられないか相談する
まとめ
ゴミ屋敷になってしまった際の相談窓口や、問題解決のための具体的なステップを解説しました。
ゴミ屋敷は日々の習慣や思考のクセがゴミの堆積となって現れます。
いざゴミ屋敷になってしまうと一人で片付けるのは難しいです。
ゴミ屋敷清掃業者や自治体のサポートを得ながら状況を改善していくことが問題解決への近道でしょう。