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ゴミ分別に意味がないと言われる3つの背景|分別しないとバレる?

ゴミ分別に意味がないと言われる3つの背景|分別しないとバレる?

「ゴミは分別しても意味がないと聞いたことがある……」

「プラゴミが可燃ゴミだったり不燃だったり、自治体でルールが違うのはなぜ?」

と、ゴミの分別にわずらわしさや疑問を感じていませんか。

結論から言うと分別は意味のある大切な作業であり、分別ルールが複雑なのは法令や自治体のゴミ処理事情を受けてのことです。しかし一方で、ゴミ分別は無意味だとする意見にも一定の根拠があります。

今回はゴミ分別の意義や原状、分別しないで捨てると自分にどんなペナルティが課せられ得るのかなどを解説します。分別の手間を減らすコツも解説するので、ぜひ参考にしてください。

<この記事で分かること>

  • なぜゴミ分別は意味がないと言われるのか?
  • ゴミを分別しないとどうなってしまうのか?
  • 分別しないで捨てるとどんな罰則がある?
  • ゴミ分別の手間を減らすコツ

「ゴミ分別は意味ない!」と言われる背景とは?

「ゴミ分別は意味ない!」と言われる背景とは?

ゴミの分別は、焼却炉の運転効率を上げたり資源の再利用につながったりする大切な作業です。しかし、世間には「ゴミ分別なんて、やっても意味がない」と言う人も一定数います。

分別なんて無意味だという人たちにも、それなりの根拠があります。ここではなぜゴミ分別は無意味だと言われてしまうのか、その背景を紹介します。

現状では焼却処理が多いから

ゴミ分別が無意味だと言われる理由のひとつは、せっかく分別しても最終的に多くのゴミが焼却されてしまうという現実です。たとえば、プラスチックゴミは約70%が焼却処理されており、再びプラスチック製品に生まれ変わる「マテリアルリサイクル」はわずか20%程度にとどまっています。

一般社団法人プラスチック循環利用協会の「2021年プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化。処理処分の状況 マテリアルフロー図」によると、廃プラスチック総排出量824万トンのうち、マテリアルリサイクルされたのはたったの177万トンでした。

なお、排出されたプラスチックのうち511トンは、「サーマルリサイクル」として焼却時の熱エネルギーを発電や温水利用に活用されています。しかし、このサーマルリサイクルは海外ではリサイクルと認められていません。

このように、せっかく分別しても大半が燃やされているという現状が、「分別なんて無意味だった」と感じる原因になっています。

ゴミのリサイクル率が低いから

ゴミのリサイクル率の低さも、分別しても意味がないと言われる要因のひとつです。環境省の発表によると、ゴミの総排出量4034万トンに対して総資源化量は719万トン、リサイクル率は19.6%という低い水準にとどまっていることが明らかにされています。(参照:一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和4年度)について」)

これは世界的に見ても低い水準であり、日本のリサイクル体制がまだ不十分であることや、ゴミの発生量が多いことがリサイクル率の低さの原因だと考えられています。

リサイクル率の低さは、分別のモチベーション低下につながっています。

分別の手間に対して効果が感じられないから

ゴミを分別しても意味がないと言われるもうひとつの理由は、分別作業に手間がかかる割に効果を実感しにくいことです。

家庭での分別には食品トレイやペットボトルの洗浄、ラベル剥がしやキャップの寄り分けなど多くの手間がかかります。しかし、せっかく分別したゴミが焼却処理されるケースは多く、リサイクル率も低いため、自分の努力が環境保全に貢献できているのか分かりにくいのが現状です。

努力が成果につながらないという虚しさから、「分別しても意味がない」と感じてしまうのも無理はないと言えるでしょう。

「ゴミの分別は必要ない」という理由

「ゴミの分別は必要ない」という理由

「分別なんて必要ない」と主張する人たちの根底には、リサイクルコストや分別の手間、制度などに対する不満があることが多いです。分別不要とする人たちの主張について、具体的に説明します。

リサイクルするほうがお金もかかる

実は、リサイクルをするには多大なコストがかかります。回収費用や処理施設への運搬費用だけでなく、作業で異物除去・選別を行う費用や、リサイクル処理設備の維持管理費用などが必要となるからです。

分別されたゴミをリサイクルするより、まとめて焼却処分したほうが安上がりになるケースもあります。そのため、経済効率だけを見ればリサイクルせず焼却するほうが合理的だと考える人もいます。

もちろん、リサイクルの要・不要を考えるときには金銭面だけではなく、環境への影響や資源の再利用などの観点から総合的に考えなければいけません。しかし、お金がかかるという現実が、分別不要という意見のよりどころになっている面があります。

回収されたプラスチックが行き先を失っている

かつては多くの廃プラスチックが海外へ輸出されていましたが、近年は受け入れ国が減って回収後に国内で行き場を失っているという現状があります。2017年まで中国は世界中の廃プラスチックを受け入れており、日本からは廃プラスチックの50~60%が中国へ輸出されていました。しかし、中国政府が廃プラスチックの輸入を全面的に禁止した2017年以降は中国への輸出はほとんどありません。

また、先進国から途上国への有害廃棄物の不正輸出が多発した経緯を受け、2021年に「有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約」 の附属書改正が改正されました。このため、世界的に廃プラスチックの輸出が厳しく制限される事態が起きています。

これらの経緯を受けて、日本国内では分別されたプラスチックが行き場を失って処分されるケースが見られます。分別後に行き詰まっている現状を見て、「結局、意味がないじゃないか」と感じるのも無理はありません。

ゴミの分別ルールがだるいから

自治体ごとに異なる複雑な分別ルールに、ストレスを感じる人が多いです。引っ越しのたびに覚え直す手間などが重なると、「一貫性がなくて無駄」と感じてしまうのかもしれません。

しかし実際には、分別は無駄ではありません。細かいルールの背景には、法令やゴミ処理施設の性能などの事情があるのです。

容器包装リサイクル法によって、プラスチックは「容器包装プラスチック」と「製品プラスチック」の2つに大別されます。前者は法令に従ったリサイクルが必要ですが、後者は法令の対象外です。そして、後者は自治体の焼却炉の性能などを考慮して分別区分が決められています。

<プラスチックの区分>

名称見分け方(具体例)特徴ゴミ区分(*)
容器包装プラスチックプラマークが付いている
(食品トレイなど)
リサイクルしやすい素材なので、法令でリサイクルが定められているプラスチック資源回収
(汚れたものはリサイクルの質が下がるため可燃ゴミなどへ)
製品プラスチックプラマークがない
(ハンガー、雑貨など)
法令の対象外であり、リサイクルされない可燃ゴミ、不燃ゴミなど
(自治体による)

(*)ゴミ区分は自治体ごとに異なるため、確認が必要。

「分別なんてめんどうくさい」と感じるかもしれませんが、細分化されたルールの裏側には合理的な事情があることを押さえておきましょう。

分別不要のゴミ回収業者が効率的!業者の選び方のポイント・注意点まとめ

ゴミ分別しないとどうなるの?本来の目的と意義

ゴミ分別しないとどうなるの?本来の目的と意義

ゴミを分別しないと、次のようなデメリットが生じます。

  • 資源の再利用ができない
  • 環境負荷が増大する
  • 天然資源の消費が進む
  • 焼却施設の寿命が縮む
  • 埋め立て地がいっぱいになる

ゴミを分別する意義について、詳しく解説します。

リサイクルによる資源の再利用

ゴミ分別の意義のひとつは、リサイクルによって資源を再利用できることです。たとえば、新聞や段ボールなどの紙類は紙製品の原料として再利用でき、アルミ缶やスチール缶などの金属類は溶解して新たな金属製品へと生まれ変わらせることができます。

ガラス瓶は砕いてカレットと呼ばれる原料になってから建材として再利用されたり、新しいガラス製品の原料になったりします。プラスチックも種類によってはリサイクル可能であり、様々なプラスチック製品に再利用されています。

分別できていないゴミは、リサイクルを行うことができません。原材料の消費を減らしたり、廃棄物の量を抑えたりするためにもゴミは適切に分別しましょう。

環境負荷の軽減

ゴミの分別は、環境負荷の軽減にも直結します。環境負荷とは人間の活動が環境に与える悪影響のことで、森林破壊や温室効果ガスの発生、海洋汚染などの地球環境問題などがその例です。

分別されていないゴミを焼却するには多くのエネルギーが必要となるばかりか、ダイオキシンなどの有害な物質が発生してしまうこともあります。一方で、きちんと分別できていればエネルギー消費を防いだり、有害物質の排出を抑制したりすることが可能です。環境負荷を抑える上で、ゴミの分別は欠かせません。

資源の再利用と天然資源の節約

ゴミを分別すると資源の再利用がスムーズになるため、天然資源の節約につながります。一度使った資源を再利用できれば、新たな原料を採取する必要性が低くなるからです。

たとえば、アルミ缶や鉄のリサイクルが進めば新たな鉱石の採掘を減らすことができ、採掘や製造時に消費されるエネルギーも大幅に節約できます。紙のリサイクルが進めば、紙の原料となる木材の消費を減らせて森林伐採の抑制につながります。

私たちの生活は石油や鉱石、森林などの天然資源に支えられて成り立っています。ゴミの分別を通じて再利用を促し、限りある地球の資源を節約していきましょう。

焼却施設・埋立地の寿命を延ばす

ゴミをきちんと分別すると、焼却施設や埋立地の寿命を延ばすことにもつながります。分別が不十分だと焼却炉に負担がかかったり、埋立地がすぐいっぱいになってしまったりといった問題が生じるため注意しましょう。

「ゴミを分別するよりも、全部まとめて燃やした方が効率的だ」と考える人もいるかもしれませんが、それは間違いです。実際には分別せずに焼却すると、焼却炉の熱が上がり過ぎて痛んでしまうおそれがあります。焼却炉はゴミが分別されていることを前提に、ゴミの種類や組成に応じて効率よく焼却できるよう設計されているため、分別を怠らないようにしましょう。

また、分別すれば埋め立てるゴミの量が減り、新たな埋立地の建設を遅らせることにつながります。焼却施設や埋立地の新設には莫大な費用と環境負荷がかかるため、既存の施設を長く大切に使うことが大切です。

ゴミの分別はなぜ必要?ゴミ屋敷におけるゴミの分別方法を解説

ゴミを分別しないとバレる?罰金はある?

ゴミを分別しないとバレる?罰金はある?

自分では「このくらいのゴミなら、混ぜてもバレないだろう」と思っていても、ご近所さんや収集作業員には簡単にバレてしまいます。ほとんどの自治体では透明や半透明のゴミ袋を使うよう義務付けられているため、少しよく見れば確認できてしまうからです。

ルール違反のゴミは収集作業員に回収してもらえず、収集不可の警告シールを貼られて置き去りにされます。ご近所さんの目に留まり、迷惑がられるおそれがあるので注意しましょう。

自治体によっては、ゴミを分別しない人に罰金を科す条例を設けていることがあります。たとえば、千葉市では分別ルールを守らず出されたゴミを開封して身元を特定し、訪問指導を行っても改善されない場合に2000円の罰金を徴収しています。

すべての自治体で罰金があるわけではありませんが、罰金を科せられるほどの問題行為だと認識して正しくゴミを出しましょう。

詳しくはこちら⇒ゴミを分別しないとどうなる?バレる?罰金や違法性を解説

複雑すぎるゴミ分別を減らすコツ

複雑すぎるゴミ分別を減らすコツ

分別ルールが複雑なのは、再資源化を進める上でやむを得ないことです。しかし、日々の買い物のときに自分が少し工夫をするだけで、分別の手間を省いて簡単にゴミ出しできるようになります。ゴミの分別を楽にするために、効果てきめんの方法を紹介します。

ゴミを出さない買い物の工夫

ゴミの分別がめんどうなら、そもそもゴミを出さないようにしましょう。捨てるときをイメージして、「楽に捨てられるかどうか」を考えるようにすると買い物の無駄を省くことができます。

たとえば、食材や日用品を購入するなら、必要な分量だけに絞って買うようにしましょう。まとめ買いは一見お得に見えますが、使い切れずに余らせると捨てるときにめんどうが増えてしまいます。また、最近では包装用の紙箱やラベルなどを付けない「パッケージレス」、「ラベルレス」の化粧品やペットボトル飲料などが販売されているので、それらを選ぶのもおすすめです。

必要のないものは買わない、たまにしか使わない物はレンタルで間に合わせるなど、無駄な物を買わないようにするとゴミ分別の手間を減らせます

マイバッグやマイボトルの活用

マイバッグやマイボトルを積極的に活用すれば、使い捨てプラスチックゴミの量を減らせるのでゴミ分別の手間が減ります。

スーパーやコンビニで買い物するときは、繰り返し使えるマイバッグを持参しましょう。また、出かけるときはペットボトルの飲料を買わずにマイボトルに飲みたい物を入れるのがおすすめです。ゴミも減らせて、無駄な出費も防げるので一石二鳥と言えます。

最近はおしゃれなマイバッグやマイボトルも多く売られているので、自分好みのアイテムを探してみましょう。おしゃれのひとつとして楽しみながら、ゴミを削減することができます。

めんどうなゴミの分別もバスター七福神にお任せください

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めんどうなゴミの分別でお困りなら、ゴミ屋敷バスター七福神にご相談ください! 年中無休の最短即日対応で、お客様のお宅をきれいに片付けます。

「ルールが複雑すぎて、正直やってられない」「物が多すぎて分別どころではない」などゴミの分別にストレスを抱える方は少なくありません。忙しい毎日の中で、完璧な分別をするのは至難の業と言えます。

ゴミ屋敷バスター七福神なら、お客様には分別の手間は一切不要です! お客様のゴミをまとめてお預かりしてからスタッフが法令に基づいて分別し、適切な施設へ運搬・処理します。資源として再利用できるものは最大限リサイクルし、環境にも優しい回収を実現しています。

ゴミ屋敷状態のお部屋もスピーディに片付けますのでご安心ください。ご相談・お見積もりは無料ですので、どうぞお気軽にご連絡ください。

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まとめ

まとめ

世間で「ゴミを分別しても意味がない」という意見が根強く存在するのは、焼却処分されるゴミの多さとリサイクル率の低さ、そして環境保全に貢献する実感の乏しさという3つの事情があるからです。

しかし、分別を怠ることは資源の再利用を妨げ、環境負荷を増大させたり焼却施設や埋立地の寿命を縮めたりといったデメリットにつながります。自治体によっては分別を怠った人に罰金が科せられるケースもあり、ルールを守ることが重要です。

ゴミ分別を簡略化するにはゴミを出さない買い物を心がけたり、マイバッグやマイボトルを積極的に活用したりするのがおすすめです。小さな心がけによって分別の負担を軽減し、持続可能な社会を目指しましょう。分別が難しい方や大量のゴミ処分に困っている方は、ゴミ屋敷バスター七福神にご相談ください。分別不要で回収し、スタッフが適切に分別してから処理施設へと運搬します。

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この記事の監修者

ゴミ屋敷片付けの専門業者「ゴミ屋敷バスター七福神」代表

監修者 竹本 泰志

年間20,000件以上のゴミ屋敷片付け・遺品整理の実績「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国規模で展開する株式会社クオーレの代表取締役。
複数の職を経て、2011年、25歳の頃に仲間と共に株式会社クオーレを設立。 不用品回収業としてスタートし、遺品整理やゴミ屋敷片付けを中心に手掛けるように。
現在は愛知の他、岐阜・静岡・神奈川・埼玉・千葉・栃木・東京・静岡・大阪・和歌山にも支店や支社を構え、 精力的に事業を拡大している。

新家 喜夫(ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長)

監修者 新家 喜夫ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長)

遺品整理やゴミ屋敷片付けが必要な方のために活動し、数々のメディア取材を受けてきた。ゴミ屋敷清掃士認定協会理事長を務め、著書も出版している。
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