不要になったガラス製品は、どうやって処分したらよいのかご存知ですか。
ガラスの処分は日常的に行うものではないため、いざ捨てるとなると処分方法に迷う方もいるでしょう。
不要なガラス製品は、そのサイズや破損があるか否かによって、処分方法が異なります。
また割れている場合は、自分自身やゴミを処理する人が怪我をしないように、廃棄の際に配慮が必要です。
そこでここでは、不要なガラスを安全に処分する方法をご紹介します。
目次
不要になったガラス5つの処分方法
ガラス製品が不要になった際の処分方法は、大きく5つあります。
- 不燃ゴミとして捨てる
- 粗大ゴミとして捨てる
- ガラスの修理業者に回収を依頼する
- リサイクル業者に買取を依頼する
- 不用品回収業者に回収を依頼する
ただし、破損している場合や、サイズによっては対応しない処分方法もあるのでご注意ください。
処分方法 | 元の形状を保っている | 割れている | サイズの制限 |
---|---|---|---|
不燃ゴミ | ◯ | ◯ | 有 |
粗大ゴミ | ◯ | ◯ | 有 |
ガラスの修理業者 | ◯ | ◯ | 無 |
リサイクル | ◯ | × | 無 |
不用品回収業者 | ◯ | ◯ | 無 |
不燃ゴミとして捨てる
ガラスは割れている割れていない問わず、不燃ゴミとして、自治体によるゴミの回収で処分することができます。
可燃ゴミと不燃ゴミのどちらに該当するかは、各自治体によって取り扱いが異なるため、お住まいの自治体のゴミの処分方法をご参照ください。
不燃ゴミとしての処分方法
特に割れているガラスを可燃ゴミや不燃ゴミとして処分する場合は、ゴミを回収する業者や、ゴミを移動させようとした人が割れたガラスで怪我をしないために厳重に対策する必要があります。
手順は次の通りです。
- 割れたガラスにガムテープを貼り付ける
- 新聞や古いタオル、ダンボールのようなもので何重にも包む
- ガラスがこぼれ落ちないようにガムテープを巻きつける
- 所定のゴミ袋に入れる
- ゴミ袋の表面に「キケン」と大きく記入する
割れたガラスにガムテープを貼ることで、ガラス片が散らばるのを防ぐことができます。
ただし割れたガラスを取り扱うのは、大変危険な作業です。
手袋を着用して、十分注意しながら作業してください。
不燃ゴミに捨てる時のサイズの目安
また不燃ゴミとしてガラスを処分する際には、サイズに制限があります。
自治体によって個別のルールを定めていますが、およその目安はガラスの1辺が30センチ程度までです。
片手に収まるくらいの大きさのガラスゴミが上限となるケースがほとんどです。
サイズが超過する場合は、割るなどしてサイズを調整するか、粗大ゴミをはじめとする他の方法で処分することを検討してください。
ガラスを割ってサイズを小さくする方法は後述します。
粗大ゴミとして捨てる
不燃ゴミでは処分できないほど大きなサイズのガラスの場合、粗大ゴミで処分できる可能性があります。
目安としては、1辺が30センチを超えるサイズのガラスであれば、粗大ゴミとして処分してください。
ただし粗大ゴミとして処理する場合は、自治体ごとに定められた手数料が必要です。
サイズを小さくできれば不燃ゴミに出せるケースもあります。
ガラスの修理業者に回収を依頼する
窓ガラスを割ってしまった時は、速やかに新しいガラスを張り替えなくてはなりません。
ガラス修理業者に依頼すれば、ガラスの張り替えと同時に割れたガラスの回収も依頼できます。
ガラスの修理業者は、ガラスの回収だけを依頼することはできません。
しかし子供がボールをぶつけて窓ガラスが割れた、といった事態にもすぐに対応してもらえます。
ガラスの修理や張り替えが必要な際には、ガラス修理業者への依頼を検討しましょう。
リサイクル業者に買取を依頼する
破損のないガラス製品であれば、リサイクル業者に買取を依頼できる可能性があります。
例えば大型のガラス製の水槽や天板がガラス製のテーブルといった家財で、傷や割れている箇所がない場合は、買取可能かまたどのくらいで買取できるかの見積もり依頼してみると良いでしょう。
不用品回収業者に回収を依頼する
不要になったガラスは、不用品回収業者に回収処分を依頼することも可能です。
不用品回収業者なら、自宅まで回収に来るので、ガラスを梱包したり移動させる手間もありません。
ただし不用品回収業者の場合、回収を依頼したい品物が少ないと料金が割高になる傾向があります。
不用品回収業者に依頼した場合、軽トラック1台分の不用品に対して1万円程度から引き取りを実施している場合が多いためです。
不用品回収業者にガラスの回収を依頼するなら、他の不用品がいくつもあるタイミングがおすすめです。
不要になったガラスと一緒に、室内の不要な品々を一掃できます。
大きなサイズのガラスを安全に切る方法
ガラスを自分で切ってサイズを小さくすれば、処分に費用をかけることなく、不燃ゴミとして自治体も回収に出すことができます。
しかしガラスを加工する際は、破片が広く飛び散るため大変危険です。
予防策をとり、安全には十分ご注意ください。
【ガラスを切る用意】
- 厚手の軍手を着用する
- 靴やスリッパを履く
- めがねやゴーグルを着用して目を保護する
ガラスのサイズを小さくする方法は次の2つです。
- ハンマーなどで割る
- ガラスカッターで切る
ハンマーなどで割る
ハンマーのような工具でガラスを割ってサイズを小さくする方法です。
身支度をしたら、次の手順で慎重に作業してください。
- ガラスを新聞紙で何重にも包む
- 厚手のビニール袋に入れて封をする
- ハンマーで割る
- 不燃ゴミの袋に入れて処分
万が一にも、ガラスが新聞や袋から飛び出して飛散すると危険です。
屋外など、周囲の安全を確認してから作業しましょう。
ガラスカッターで切る
ガラスカッターは、ガラスを切断するための専用の機器です。
ガラスカッター専用のオイルを入れて起動させます。
ガラスカッターとオイルは、ホームセンターやインターネットショップで入手可能です。
次の手順で作業します。
- ガラスカッターにオイルを入れる
- ダンボールやカッティングボードの上にガラスを置く
- ガラスカッターでガラスに軽く線状の傷をつける
- 傷つけた箇所の両サイドに手を置いてガラスを割る
- 不燃ゴミの袋に入れて処分する
ガラスを手で割る際に、唐突に強い力をかけると危険です。
傷つけた線に沿って、両手を置き、左右均等に力をかけてください。
不要なガラス製品別の処分方法
ガラス製品にもさまざまな種類があります。
処分する際はその大きさによって適切な判断が必要です。
そこでいくつかのガラス製品を例に挙げ、その処分方法を具体的にご紹介します。
- ガラス製の食器やグラス
- 水槽
- ガラステーブル
ガラス製の食器やグラス
ノンブランドのガラス製の食器やグラスは、サイズが一辺30センチ以下であれば不燃ゴミとして処分できる自治体が多くあります。
割れている場合は、ゴミを収集する人が怪我をしないように、新聞紙に包んで「キケン」や「われもの」と記載してください。
もし食器やグラスが有名ブランドの品で未使用品であれば、リサイクルショップに引き取りを依頼したり、ネットオークションで販売する方法もあります。
水槽
ガラス製の水槽も、サイズが一辺30センチ以下の小型のものであれば不燃ゴミとして処分できることが多い製品です。
ただしサイズが一辺30センチを超える場合は、粗大ゴミとして処分する必要があります。
処分する際は、水槽内に入っている砂や機器を出して、水槽だけの状態にして捨ててください。
水槽に割れている箇所がない場合は、リサイクルショップやネットオークションに出品するのもよいでしょう。
特に大型の水槽は需要が多いため、不用品を処分して収入を得られる可能性もあります。
また水槽と一緒に不要になった水槽用の機器もリサイクルショップの見積もりやネットオークションに出すと、より価格が高くなることもあります。
不要になった水槽にかかる機器があればご検討ください。
ガラステーブル
天板の部分がガラス製のテーブルが不要になった際は、粗大ゴミとして処分します。
ガラス部分を小さく割ることができれば、天板は不燃ゴミに出すことも可能です。
しかし台座の部分が金属製の場合、不燃ゴミとして処分できません。
ガラスを小さくする手間をかけるより、まとめて粗大ゴミに出す方が良いでしょう。
破損がなく状態が良い場合は、リサイクルショップに引き取りを依頼したり、ネットオークションに出品するのもおすすめです。
ただしネットオークションの場合、梱包に手間がかかるほか、送料もかかります。
この点を考慮して価格設定することが大切です。
まとめ
不要になったガラスが小さいサイズの場合は、不燃ゴミとしてコストをかけずに処分できます。
しかしサイズが大きくなると、粗大ゴミに出さなければならず、手間も手数料もかかるのが難点です。
ガラスの破損等なく状態が良い場合は、リサイクルショップに買取を依頼したり、ネットオークションで出品するのが良いでしょう。
また他にも処分したい不用品があれば、不用品回収業者にまとめて引き取りを依頼すると便利です。