ゴミ部屋は、本人のだらしなさだけが原因ではありません。中には病気が原因で自宅がゴミ部屋化してしまったり、病気が原因でゴミ部屋からなかなか抜け出せずに悩んでいる方がいます。
そこで今回は、ゴミ部屋の原因として考えられる病気の種類や、病気が原因で自宅がゴミ部屋化してしまった人が取るべき対策などについて解説します。
ゴミ部屋に住んでいる方で「原因は病気にあるのでは?」と悩んでいる方は、ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。
目次
ゴミ部屋の原因として考えられる病気の種類
ゴミ部屋は生活習慣だけでなく、病気が原因のケースも考えられます。
ゴミ部屋の原因として考えられる病気は、以下の7つです。
● 買い物依存症
● うつ病
● 強迫性障害
● 認知症
● 統合失調症
● ADHD
● アスペルガー症候群
ADHDとアスペルガー症候群は、正確には病気ではなく発達障害の一種です。
それぞれ詳しく見てみましょう。
病気などの例1. 買い物依存症
買い物依存症とは、ものを買うことに快感を覚えたり、ものを買うことがストレス発散になったりする症状のことです。
捨てる物よりも購入する物の方が多い場合、家の中の物が増え、次第にゴミ部屋へと発展してしまいます。
欲しい物があってものを買うのではなく、「買う」という行為自体に依存している買い物依存症は、物が増えやすい状況です。
目的があって購入しているのではなく、あくまでも購入という行為そのもので気持ちを発散したり落ち着かせている買い物依存症は、ゴミ部屋の原因と成り得ます。
病気などの例2. うつ病
うつ病になると様々な点でやる気・気力を喪失します。
掃除のやる気、部屋を清潔に保つ気力が損なわれると、部屋が汚くなっても何も感じません。よってゴミ部屋化を招いてしまいます。
またAmazonなどで届いた段ボールを捨てるのがめんどくさいと感じたり、自炊をするのが面倒になりコンビニでご飯を買い、そこで出たゴミをそのまま部屋に溜め込んでしまったりします。
うつ病の原因は、精神的ストレスや身体的ストレスにあるとされています。うつ病の方が自力でゴミ部屋を片付けることは難しいです。よって症状を改善させるか、ゴミ部屋片付け業者にまとめて片付けてもらう必要があります。
病気などの例3. 強迫性障害
強迫性障害では、自分でもつまらないことだと分かっていても、そのことが頭から離れずに同じ行動を繰り返してしまったりする病気です。
例えば「ドアに鍵をかけたかな?」と不安になり、何回も確認をしてしまうといった症状が見られます。
この症状が「ゴミを部屋に置いておきたい」という方向で出てしまうと、ゴミ部屋化を招いてしまいます。
病気などの例4. 認知症
認知症は物忘れが激しくなる病気です。知り合いの顔と名前や、予定を忘れてしまい、日常生活を自力でおくるのが難しくなることもあります。
また予定を忘れてごみを捨てないだけではなく、ごみ収集所からごみを持ち帰って自宅に蓄積させるなど、一般常識では考えられない行為によって自宅をゴミ部屋化させてしまう可能性もあります。
病気などの例5. 統合失調症
統合失調症は、かつては精神分裂病と呼称されていた病気です。
気持ちと考えと行動がバラバラになってしまい、他人とのコミュニケーションが支離滅裂になったり、被害妄想に襲われたり、幻覚が見えたり幻聴が聞こえたりして、奇怪な行動が目立つようになります。
片付けという行為そのものに何らかの抵抗を覚えたり、あるいは片付けの際中に目に入った違うこと、気になる別のことなどに夢中になってしまうので掃除が進みません。
また統合失調症の症状が出てしまうと、自分一人ではなかなか周りに助けを求められません。
さらには汚い部屋に対して抵抗感を覚えなくなり、ゴミ部屋となってしまいます。
病気などの例6. ADHD
注意欠陥多動性障害とも呼ばれるADHDは、注意力が散漫になってしまうこともあれば、落ち着きに欠ける面もある発達障害です。
病気ではないので、治療によって完全に治すことはできません。ただし薬の服用によって症状を和らげることはできます。
ADHDの方は、整理整頓や掃除が苦手な傾向にあります。また片付けに一切興味を持てなかったり、地域によって決まっている片付けのルールがうまく理解できなかったりして、ゴミ部屋化を招いてしまいます。
病気などの例7. アスペルガー症候群
アスペルガー症候群も、先ほど紹介したADHDと同様に、発達障害の1つです。病気ではありません。
アスペルガー症候群は、正式名称を自閉スペクトラム症と言います。アスペルガー症候群の方は、コミュニケーションの場面で、言葉や視線、表情、身振りなどを用いて相互的にやりとりをしたり、自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを読み取ったりすることが苦手です。また、特定のことに強い関心をもっていたり、こだわりが強かったりします。
コミュニケーションが苦手で他者を頼れなかったり、こだわりが「ゴミを捨てたくない」という方に働いたりして、自宅がゴミ部屋化してしまいます。
ゴミを箱に捨てられない病気ってあるの?
「ゴミを箱に捨てられない病気がある」という情報をどこかで耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
結論、ゴミを箱に捨てられない病気はありません。しかし先ほど紹介した7つの病気の中の強迫性障害とうつ病では、ゴミをゴミ箱に捨てられない症状が出ることがあります。
例えば強迫性障害で「ゴミの片付けはしない」と強く思ってしまったり、うつ病でゴミを片付ける気力が湧かなかったりしたときです。
ゴミ部屋で生活する人のことを「ゴミ部屋症候群」と呼ぶことも
ゴミ部屋で生活する人を「ゴミ屋敷症候群」と呼ぶことがあります。
また欧米では、ゴミ部屋で生活する人のことを、「ディオゲネス症候群」や「老年期隠遁(いんとん)症候群」と呼んだりします。
しかしゴミ屋敷症候群は正式に存在する病気ではありません。結局のところ、紹介した7つの病気がゴミ部屋の原因であることが多いです。
ゴミ部屋の原因になりやすい病気以外の特徴
本記事で紹介した7つの病気は、あくまでもゴミ部屋にさせてしまう可能性が懸念されるもので、病気を患うことで必ずゴミ部屋になる訳ではありません。
むしろ病気よりも、従来の性格が病気と相まってゴミ部屋を生み出してしまうケースも多いでしょう。
そのような性格の場合、病気とは関係なくゴミ部屋化のリスクが潜んでいると考えることもできます。
ゴミ部屋になりやすい人の特徴は以下の3つです。
● 物を捨てられない人
● 常に仕事で忙しい、あるいは仕事に熱中しやすい人
● 周囲に頼るのが下手な人
それぞれ詳しく見てみましょう。
物を捨てられない人
物を大切にすることは決して悪いことではありません。しかしあまりにも物を大切にしすぎて捨てられない人は、ゴミ部屋化のリスクが高いです。
病気で自分自身のメンタルをコントロールできなくなってしまった時、ゴミ部屋化が加速してしまう恐れがあります。
先にもお伝えしましたが、新しく入ってくる物の量が捨てる量よりも多い場合に、ゴミ部屋化のリスクが高まります。
物が捨てられない場合、決して買い物依存症ではなくとも、家の中の物が減らない状況なので、ゴミ部屋化のリスクが高まります。
常に仕事で忙しい、あるいは仕事に熱中しやすい人
仕事が忙しい人や仕事に熱中するタイプの人は、ライフスタイルの中で仕事の優先順位が高くなりがちで、かつ自分自身のことを後回しにしてしまいがちです。
例えば睡眠時間や休息を削ったり、休日も仕事をこなしたりなどです。結果、家のことが疎かになってしまいます。
仕事は物凄くテキパキと熱心に取り組んでいるものの、実は家が散らかっているビジネスパーソンもいます。何とかしなければとは思っていても、仕事を優先せざるを得ない状況なので掃除を後回しにしてしまい、部屋が汚くなってしまうのです。
この状況が長く続くことでゴミ部屋となってしまうリスクがあります。
周囲に頼るのが下手な人
問題はすべて自分で解決しようとするタイプの人で、周囲に頼るのが下手な人はゴミ部屋化のリスクが高いです。
先ほども説明したように忙しくて家のことが疎かになってしまうケースもあれば、ゴミ出しのルールが難しいことで抱え込んでしまうケースもあります。
昨今、環境・リサイクル問題に力を入れるべく、ゴミ出しルールを細分化している自治体が増えています。ごみの種類によって収集日・方法が異なるので覚えるだけでも苦労している人もいれば、そもそも全く把握をしていない人もいるのではないでしょうか。
その場合、ごみを捨てたくても捨てることができません。かといって誰にも頼れないので結局は家の中にごみを溜め込むこととなり、ゴミ部屋化を加速させてしまうのです。
病気でゴミ部屋になってしまった場合の対策と脱出のポイント
病気が原因にせよ、元々の性格に病気が重なってゴミ部屋にしてしまったにせよ、ゴミ部屋を自力で解決することは現実的に難しいでしょう。
そこでポイントとなるのが周囲の支援です。ここでは、ゴミ部屋の片付けに関する3つの支援について紹介します。
自治体による支援
自治体としてもゴミ部屋対策には力を入れています。よってゴミ部屋の相談に乗ってくれることでしょう。
ゴミ部屋居住者本人はもちろんですが、周囲の人間からの相談でもよいでしょう。放置することでゴミ屋敷化する確率が高い状況であれば、自治体としても条例に基づいて指導等を行います。
また条例が整備されている自治体であればゴミの撤去だけではなく、福祉・経済的な側面からの支援も用意しています。
周辺地域としての支援
ゴミ屋敷、ひいてはゴミ部屋は社会的孤立を感じている人が抱える問題であるとも囁かれています。
知り合いがいない環境は、精神的な面でも社会的孤立を感じてしまいがちなので、物に依存したり、寂しさを物で紛らわすケースもあります。
そのため頻繁にコミュニケーションを取るなど孤立化させないこともゴミ屋敷・ゴミ部屋対策の一つです。
既にゴミ部屋になってしまっている状況でも、コミュニケーションを深めることでゴミ部屋解消の糸口を見つけられる可能性もあります。
民間サービスの活用
ゴミ屋敷やゴミ部屋問題は、民間サービスを利用することでも解決が可能です。
例えばゴミ屋敷片付け業者であればゴミ屋敷・ゴミ部屋を数時間から1日で元の清潔な状態にまで片付けることができます。
ゴミ部屋居住者が高齢者であれば地域の福祉サービスに相談してみるのもよいでしょう。
行政だけではなく、民間サービスでもゴミ部屋やゴミ部屋の解消は十分に可能です。
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七福神のこれまでのゴミ部屋/汚部屋の清掃実績については、以下のリンクにてまとめています。
まとめ
ゴミ部屋となる病気の原因として、うつ病やADHD、買い物依存症や認知症が挙げられます。
これらの症状はゴミ部屋を生み出すリスクの高い病気や発達障害になります。そこに元来のゴミ部屋になりやすい性格が加わることで、ゴミ部屋リスクがより高まります。
ゴミ部屋となってしまう理由は様々ですが、一人での解決は現実的に難しいでしょう。行政や民間サービスなどを利用し、支援しながら解消を目指しましょう。
またゴミ屋敷片付け業者に依頼をすれば、最短即日でゴミ部屋を片付けられます。病気が原因で自宅がゴミ部屋化してしまった方も、できるだけ早くゴミ部屋を片付けて、新しい生活のスタートをきりましょう。
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