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高齢者が汚部屋にしてしまう理由|周りでサポートできることはある?

高齢者が汚部屋にしてしまう理由|周りでサポートできることはある?

あなたの親や、近所に住む高齢者の家がゴミ屋敷化/汚部屋化して、お悩みではありませんか?

少子高齢化が進み、高齢者比率が増えている昨今、高齢者のゴミ屋敷/汚部屋問題は深刻化しています。

何かきっかけがなければ、高齢者がゴミ屋敷/汚部屋を自力で脱することは不可能に近いです。そしてそのままゴミ屋敷/汚部屋を放置していると、怪我や近隣トラブル、最悪の場合には火事になってしまうことも……

そこで今回は、高齢者が自宅を汚部屋にしてしまう7つの理由と、脱汚部屋のために周りでサポートできること3つを紹介します。

理由と解決策を知って、高齢者の脱汚部屋のサポートをしてあげましょう。

高齢者が自宅を汚部屋にしてしまう7つの理由

高齢者が自宅を汚部屋にしてしまう7つの理由

高齢者が自宅を汚部屋にしてしまう理由は、大きく7つあります。

幼少期の経験や配偶者との死別、精神疾患など、高齢者が自宅を汚部屋にしてしまう理由は様々です。偏に「高齢者が自宅を汚部屋にしてしまうのは〇〇が原因である」と決めつけることはできません。

まずはあなたの親や近所に住む高齢者が「何が原因で汚部屋に住んでいるのか」を特定することが大切です。原因を特定することで初めて解決策が見えてきます。原因を見誤り、間違った解決策を提示してしまうのは、逆効果ですからね。

各理由について、詳しく見てみましょう。

幼少期に物を買いたくても買えない環境で育ったから

日本が今のように豊かになったのは、高度経済成長を迎えた1970年代です。それ以前、特に戦前戦後の日本は、今のように豊かではありませんでした。

高齢者の定義は「65歳以上の人」です。また75歳を超えた人のことを、後期高齢者と言います。

1940年頃に生まれた方は、現在80歳代の後期高齢者です。

戦前戦後の貧しかった時代に幼少期を過ごした方には「もったいない精神」が根付いており、それが汚部屋化の原因となっています。

もう使わないものや壊れてしまったものを捨てられず、汚部屋化してしまうのです。

何かものを捨てようとした際に、祖父母や親に「まだ使えるでしょ。残しておきなさい。私の時代は〜」と言われた経験がある方も多いのではないでしょうか。

幼少期に買いたいものを買えない環境で育った高齢者には「捨てること=悪いこと」といった認識が染み付いています。

体力・気力の衰え

綺麗な部屋を少し掃除する程度であれば、体力も気力もそれほど使いません。しかし汚部屋化してしまった部屋を掃除する際は、体力も気力も必要です。

年齢とともに、体力や気力は低下していくものです。高齢者の方の中には「部屋が汚部屋化している」という認識はあっても、体力や気力の問題で片付けられない方もいます。

例えば粗大ゴミの搬出は、体力的に高齢者一人では難しいです。また足腰が弱っている場合は、二階に上がることができず、片付けをしようにも二階には一切手をつけられないかもしれません。

高齢者が無理をして汚部屋の片付けを行うと、最悪の場合骨折などの怪我につながってしまいます。

そして「自力では無理だから」と行政や業者に連絡しようにも、気力的な問題から難しかったりします。

我々が自力で汚部屋を片付けるのと、高齢者が自力で汚部屋を片付けるのとでは、負担が異なります。

片付けを任せていた妻(夫)が先に亡くなってしまったから

現在は共働きが当たり前になっています。共働きでなくても、掃除などの家事を夫婦で分担して行うことは珍しくありません。

しかし高齢者世代では「夫が仕事をして妻が専業主婦として自宅の掃除片付けを行う」といった形が主流でした。

妻に先立たれてしまったり、熟年離婚をしたりした途端に、自宅が汚部屋化してしまう高齢者男性は多いです。

これは、妻に片付けを任せ切っていたために、夫が片付けの方法を全く知らないことが原因です。

「妻に料理を任せていた夫が、妻に先立たれてからはカップ麺のようなものばかり食べるようになる」といった話はよく聞きますが、片付けにも同じことが言えます。

まだ若ければ、これから片付けの方法を学んで、脱汚部屋を目指すことも可能です。

しかし高齢者ともなると、下手をすると半世紀以上も片付けを任せっきりにしていた方も珍しくなく、これから新たに片付けの方法を学ぶことは現実的ではありません。

子や孫に迷惑をかけたくないと思っているから

高齢者は、部屋を片付けたいと思っても、体力・気力の面から行動に移すことが難しいです。

よって子や孫に片付けを手伝ってもらうべきなのですが「迷惑をかけたくないから」という理由で子や孫を頼れない高齢者は多いです。

子や孫が親や祖父母に「何かあったら頼っていいからね」と伝えていても「子育てで忙しそうだから」「私が子の生活を邪魔したら悪いから」と頼れないのです。

そうやって子や親を頼れずにいるうちに、汚部屋化がどんどん進行してしまいます。そして汚部屋化が進行すればするほど、さらに子や孫に頼りにくくなります。

詳しくは後述しますが、こういった状況を改善するためには、子や孫から積極的に「〇〇日に片付けの手伝いに行くからね」「ここの業者にお願いするからね」と片付けの段取りを組むことが大切です。

認知症の影響

認知症は、65歳以上の高齢者に多く見られる病気です。認知症になると、記憶や判断力を始めとする認知機能に影響が出ます。

その結果、捨てていいものと捨ててはいけないものの区別ができなくなったり、ゴミ出しの日時や場所がわからなくなったりしてしまい、自宅が汚部屋になってしまいます。

認知症は、現段階では完治が難しい病気です。

高齢者になって社会との繋がりが希薄になったり、定年退職をして人との交流が無くなったり、妻や夫に先立たれて孤独になったりすると、認知症になるリスクが上がります。

認知症リスクがありそうな場合は、ボランティアなどの社会活動への参加を促したり、子や孫と会う機会を増やしたりして認知症を予防しましょう。

認知症の高齢者が自力で汚部屋を片付けることは難しいため、周りの協力や業者への依頼が必要です。

認知症について 厚生労働省WEBサイト

セルフネグレクトの影響

ネグレクトは「育児放棄」を意味する言葉です。つまりセルフネグレクトは「自分自身を放棄すること」という意味になります。

具体的には、生活環境や栄養状態が悪化しているのにそれを改善しようとせずに放置してしまいます。セルフネグレクトに陥った方が食事を取らなくなり、そのまま餓死してしまったという事件も……

セルフネグレクトに陥った方は、自分の生活環境が汚れてしまっていても、それを掃除しようとしません。よって汚部屋につながります。

セルフネグレクトの方は周りの支援に自ら頼ろうとはしません。よって病院の受診を勧めたり、周りの方が積極的にサポートを申し出たりすることが大切です。

溜め込み症の影響

溜め込み症とは、ものを捨てられない、ものを必要以上に購入してしまう、ものを集めすぎてしまうといった症状がある行動障害です。

認知症やセルフネグレクトとは異なり、日常生活は不自由なく行えるのが特徴です。

生活ゴミを捨てずに放置してしまうのではなく、雑誌や郵便物、服などがどんどん溜まっていくことで汚部屋化してしまいます。

溜め込み症は高齢者になってから発症するのではなく、20代など若いうちから症状が現れるとされています。よって溜め込み症の症状が見られる場合には、定期的に自宅を訪れるなどして、片付けを促しましょう。

溜め込み症と同じくものを溜め込んでしまう症状として、収集癖があります。しかし収集癖のある方は集めたものを綺麗にディスプレイするのに対し、溜め込み症の方にはそういった特徴はありません。

溜め込み症について MSDマニュアル医療辞典WEBサイト

高齢者の脱汚部屋のために周りでサポートできること3つ

高齢者の脱汚部屋のために周りでサポートできること3つ

高齢者が自宅を汚部屋にしてしまう理由を7つ紹介しました。どの理由に当てはまる場合でも、高齢者が自力で汚部屋を脱出することは難しいでしょう。

そこで大切なのが、家族や近隣住民など、周りの人たちのサポートです。

高齢者の脱汚部屋のために周りの人たちにできるサポートを3つ紹介します。

協力できることを伝える

自力で何とかしなければならないと思っている高齢者や、周りに頼りたくても頼れない高齢者には、周りが協力できることを伝えましょう。

「家が散らかっているけれど自力ではどうしようもないから……」と汚部屋の片付けを諦めている高齢者の方は多いです。

協力できることを伝えれば「自力では無理だと諦めていたけれど家族が協力してくれるなら」と片付けに前向きになってくれるはずです。

例えば家族が一緒になって片付けの段取りを組んであげたり、高齢者が運べない大きな家具などを運んであげたり、協力できることはたくさんあります。

ただし汚部屋に住む高齢者が、自宅が汚部屋である認識がない場合は、そこの説明や説得から始めなければなりません。

またゴミの量が多すぎる場合は、いくら周りが協力しても片付けられないこともあります。

ゴミ屋敷の危険性を説明する

汚部屋に住む高齢者の中には、ゴミ屋敷の危険性を理解していない方がいます。

そういった方には、具体的にどんな危険があるのかを説明しましょう。汚部屋に住む危険性には、以下のようなものがあります。

  • 転倒の危険
  • 火事の危険
  • 健康面の危険

ゴミで足の踏み場もない状況だと、躓いてしまい転倒の危険性が高まります。高齢者はうまく受け身を取ることが難しいので、重症化してしまうリスクも少なくありません。

また可燃物がそこら中に落ちているので、火事になる危険性が上がりますし、火事になった際に火が燃え広がりやすくなってしまいます。

最後にゴミでキッチンが塞がり自炊ができなくなったり、害虫が出たりして、健康面でも危険があります。

これらの危険性を説明して、汚部屋の片付けを促すことが大切です。

片付け専門業者に依頼する

片付け専門業者に依頼すれば、高齢者の汚部屋問題を、最短1日で解決できます。

ゴミの量が多くて家族だけではどうしようもできない場合は、片付け専門業者への依頼を検討してみてはいかがでしょうか。

特に床が全面ゴミで埋まっている場合は、ゴミが圧縮されているケースが多く、量も重さも見た目以上にあるため片付けが困難です。

しかし片付け専門業者のスタッフは経験が豊富ですし、数名で手分けして片付けを行うため、そういった汚部屋でも難なく片付けられます。

汚部屋を片付ければ、汚部屋に住む高齢者の方も、怪我や病気、火事などのリスクから解放されます。また家族など周りの方も、常に心の片隅にある「汚部屋をどうしよう」という悩みから解放されます。

高齢者の方にとっても周りの方にとっても、汚部屋を早く片付けるに越したことはありません。

高齢者の汚部屋のお掃除は七福神におまかせ!

七福神は、関東8県、関西6県、東海4県、東北1県をカバーするゴミ屋敷清掃業者です。

これまでに20,837件以上のゴミ屋敷清掃に関する相談をいただいています。高齢者の方のご自宅の清掃経験も多数ありますので、高齢者の汚部屋のお掃除はおまかせください。

七福神のお見積もりは無料で、後からの追加請求も一切ありません。また不用品のなかから買取できそうなものが見つかった際は、料金から直接値引きさせていただくことも可能です。

ゴミ屋敷清掃士協会公認の男性/女性スタッフが、最短即日で汚部屋をお掃除させていただきます。

まとめ

高齢者が汚部屋にしてしまう理由|周りでサポートできることはある?

高齢者が自宅を汚部屋にしてしまう7つの理由と、脱汚部屋のために周りでサポートできること3つについて解説しました。

高齢者が自宅を汚部屋にしてしまう理由は様々です。そして理由によって解決策は異なります。

しかしいずれの理由であっても、高齢者が自力で汚部屋を片付けることは現実的ではありません。家族や周りの方が手伝ったり、業者に依頼したりすることが大切です。

汚部屋で過ごしていると、健康や社会生活など、全ての面でマイナスの影響が出てしまいます。できるだけ早く汚部屋を何とかしてあげて、豊かな生活を取り戻してあげましょう。

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是非、まずはお気軽にゴミ屋敷バスター七福神へご相談ください!

この記事の監修者

ゴミ屋敷片付けの専門業者「ゴミ屋敷バスター七福神」代表

監修者 竹本 泰志

年間2,500件以上のゴミ屋敷を片付け実績を持つ「ゴミ屋敷バスター七福神」を全国で展開する株式会社テンシュカクの代表取締役。

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