女性の必須アイテムとも言える化粧品。
好きなブランドの新色を購入したり、季節やシチュエーションに合わせて色合いを変えたりするのも楽しいですよね。
しかし、買い足して要らなくなった化粧品や、古くなり使わなくなった化粧品が放置されていませんか?
コスメはものによって形状が異なるため、中身が残ったままの状態だと、捨てようにも処分方法に迷ってしまいがちです。
この記事では、ファンデーション・アイシャドウ・クリーム・マスカラ・マニキュアなど、種類別の、化粧品の正しい処分方法と注意点を合わせて解説します。
化粧品を捨てるタイミング
化粧品には使用期限がありますが、パッケージに明確な表示がないことも多いため、いつ捨てるべきか迷う方は少なくありません。古くなった化粧品を使い続けると、肌トラブルの原因になるだけでなく、本来の効果も発揮できなくなります。
また、細菌が繁殖していることもあるため、特に目元や唇に使用する製品は注意が必要です。定期的に化粧品を見直し、適切なタイミングで処分することが美肌への第一歩です。
化粧品の消費期限
化粧品の消費期限は製品タイプによって大きく異なります。一般的に液体タイプは早く劣化する傾向があり、マスカラやリキッドアイライナーは3~6ヶ月、リキッドファンデーションは6ヶ月~1年が目安です。一方、パウダー製品は比較的長持ちし、アイシャドウやフェイスパウダーは1~2年使用できることが多いでしょう。
消費期限を見極めるポイントとして、まずパッケージに記載されているPAO(Period After Opening)マークを確認してください。例えば「12M」と表記されていれば、開封後12ヶ月以内の使用を推奨しています。また、色・香り・テクスチャーの変化も重要なサインです。分離、変色、異臭がある場合は、すぐに処分しましょう。
2シーズン使わなかったら捨て時
化粧品を2シーズン(約1年間)使わなかった場合は、処分を検討するタイミングです。季節ごとに化粧品を使い分ける方も多いですが、次のシーズンが来ても使わなかった場合、その必要性を再考する価値があります。
使わなくなった理由としては、肌質の変化、好みやトレンドの移り変わりなどが考えられます。状態が良さそうであれば、腕の内側でパッチテストをしてみることもできますが、明らかに劣化しているものや肌に合わないと感じるものは無理に使用せず処分しましょう。
定期的に化粧品の棚卸しを行い、使っていない製品をチェックする習慣をつけることで、より効率的で満足度の高い化粧品との付き合い方が実現できます。
【コスメ別】捨てるタイミング
コスメには様々な種類がありますが、どれも使用期限があります。適切なタイミングで処分することは、お肌のトラブルを防ぐだけでなく、使用感や効果を最大限に引き出すためにも重要です。開封後の使用期限は、製品によって大きく異なります。一般的に液体やクリーム状のものは早く劣化しやすく、パウダー状のものは比較的長持ちします。また、目元や唇など粘膜に近い部分に使用するコスメは、特に衛生面への配慮が必要です。ここでは、コスメの種類別に捨てるタイミングや使い切るコツをご紹介します。ぜひ、定期的なコスメチェックの参考にしてください。
品名 | 捨てるタイミング | 注意点 |
香水 | 1~2年 | 使用する際は、必ず肌につけて香りをチェック |
マニキュア | 2年以内 | 液が粘りすぎていたり、逆に水っぽくなっていたりする場合は劣化のサイン |
オイル系 | 3カ月 | 酸化臭(油が古くなったような匂い)があれば処分 |
リップグロス・リキッドリップ | 1年 | 匂いに変化が現れた時は処分 |
シャンプー・コンディショナー | 約3年 | 香りが薄くなっていたり、変わっていたりする場合は劣化のサイン |
リキッドファンデーション | 1年 | 匂いに変化があった場合(油臭いなど)、分離していた場合は捨て時 |
化粧水・美容液 | 半年~1年 | よく振っても分離したままのものは処分 |
アイシャドウ | 1年以上 | 色が薄くなったと感じたら処分 |
ルースパウダー | 2~3年 | 使用中に水分や皮脂が混ざると、ダマになったり、固くなったり、黒ずんでボコボコしてきたら処分 |
クリーム | 1年 | 色の変化、分離、異臭などがしたら処分 |
バーム | 1年 | 表面に白い斑点が現れたり、変色したら処分 |
クレンジングジェル・ヘアジェル・ボディジェルなど | 半年~1年 | 分離している、固くなっている、あるいは水っぽくなっているなどの変化が見られたら処分 |
クリームファンデーション・クッションファンデーション | 1年 | 酸化臭などの匂いが気になり始めたら処分のタイミング |
アイライナー | 半年 | 乾いてきたり、筆の毛束が散ってしまいキレイな線が描けなくなったりしたら捨て時 |
リップスティック・クレヨン | 半年~1年 | 匂いに変化が現れた時は迷わず処分 |
香水
香水は開封後1~2年が使用の目安となります。この期間を過ぎると、香りの変質や劣化が進むことが多いため、定期的にチェックすることが大切です。使用前には必ず少量を肌につけて香りを確認しましょう。本来の香りと異なる匂いがしたり、不快感を感じたりした場合は、すぐに使用を中止するのが安全です。
香水を捨てるタイミングを見極めるポイントはいくつかあります。まず、色が濁ったり変色したりしていないか確認してください。また、香りが薄くなった、刺激臭がする、アルコール臭が強くなったなどの変化も処分のサインです。特に夏の高温多湿の環境は香水の劣化を早めます。そのため、夏を越した香水は、日差しや温度変化の影響で香りが変わっていることが多く、秋頃に改めて香りを確認することをおすすめします。
しかし、捨てるタイミングになった香水でも、すぐに廃棄する前に別の活用法を試してみましょう。例えば、洗濯機に数滴垂らして衣類に香りをつける方法があります。特に香りの強い衣服が気になる方は、カーテンやクッションカバーなどの洗濯時に使用すると効果的です。その際は、洗剤の香りと香水の相性を事前に確認することがポイントです。
香水の正しい捨て方は?手順や注意点、捨てずに活用する方法を解説
マニキュア
マニキュアは開封後2年以内に使い切るのが理想的です。しかし、実際には使用頻度や保管状態によって劣化のスピードが変わります。捨てるべきタイミングを見逃さないよう、いくつかの判断基準を知っておきましょう。
まず最も分かりやすい劣化のサインは粘度の変化です。マニキュアが通常より粘りすぎていたり、逆に水っぽくなったりしている場合は使用時期を過ぎている証拠です。また、液が分離して色と透明な部分に別れている状態や、振っても混ざらない場合も要注意です。キャップを開けた際に強い刺激臭がする場合も、化学変化が起きている可能性があるため処分を検討しましょう。
さらに、ブラシで塗った際に筋が入りやすくなったり、ムラができやすくなったりするのも劣化のサインです。色が均一に塗れなかったり、乾きにくくなったりした場合は、美しい仕上がりが期待できないため、新しいものに買い替えるタイミングと判断できます。
劣化を遅らせるためには、保管方法が重要です。直射日光の当たらない冷暗所で保管し、使用後はキャップをしっかり閉めましょう。また、ボトルの口元に付着した液は都度拭き取ることで、キャップが開けづらくなるのを防ぎます。
オイル系
オイル系のコスメは特に酸化しやすく、注意が必要です。特にオーガニックコスメは防腐剤が少ないか無添加のため、一般的なコスメよりも早く劣化する傾向があります。開封後3カ月を目安に定期的に確認し、酸化臭(油が古くなったような匂い)があれば迷わず処分しましょう。
期限が近いオイルや、最初から2年以内に使いきれそうにないものについては、積極的に全身に使う工夫をしましょう。顔だけでなく、全身のマッサージオイルやヘアオイル、バスオイルとして活用すれば、無駄なく使い切ることができます。特にシャワー前の頭皮マッサージに使うと、洗い流せるので安心です。
オイルの保管は、直射日光が当たらない涼しい場所が最適です。空気に触れると酸化が進むため、使用後はキャップをしっかり閉めることも忘れないでください。可能であれば、遮光性の高い容器に入れ替えたり、冷蔵庫で保管するのも効果的です。また、使う分だけを小分けにして保管することで、メインのボトルの開閉回数を減らし、酸化を防ぐこともできます。
リップグロス・リキッドリップ
リップグロスやリキッドリップは、多くの顔料(色素)を配合し、さらに油系成分が多いという特性上、特に基剤臭(原料の匂い)が出やすい製品です。口もとに使用するため、少しでも匂いに変化が現れた時は使用を中止し、処分することをおすすめします。
グロスの場合は、テクスチャーが分離していたら捨て時のサインです。また、表面を削ったり拭き取っても匂いが気になる場合も処分しましょう。特にオーガニックコスメは、古いものを使うと唇が荒れるケースが多いため、期限切れや使用後1年を目安に処分するという声が多いです。
保管する際は、直射日光を避け、清潔な状態を保つことが大切です。使用前に消毒用アルコールでさっと拭くなど、衛生面に気を配ることで、より長く安全に使用することができます。
シャンプー・コンディショナー
シャンプーやコンディショナーは通常、使い切る前に劣化することは少ないものです。未開封の状態であれば、購入後約3年程度は品質が保たれるとされています。しかし、長期間使わずにいた製品は、使用前に状態をしっかり確認することが大切です。
捨てるべきタイミングを見極めるためには、まず香りに注目しましょう。本来の香りが薄くなっていたり、変質して不自然な臭いがしたりする場合は、劣化のサインです。このような状態になったら、使用を中止して処分することをおすすめします。
次に、テクスチャーの変化にも注意が必要です。液体成分と油分が分離していたり、通常よりも固くなっていたり、逆に水っぽくなっていたりする場合は、品質が変わっている証拠です。色の変化も重要な判断材料となります。元の色から変色している場合は、化学変化が起きている可能性が高いでしょう。
劣化したシャンプーやコンディショナーを使用し続けると、髪や頭皮にトラブルを引き起こす可能性があります。かゆみや炎症、髪のパサつきなどの原因になることもあるため、少しでも異変を感じたら安全のために新しい製品に切り替えることが重要です。
また、開封後は極力早く使い切ることをおすすめします。開封済みの製品は、一般的に6ヶ月から1年程度で使い切るのが理想的です。保管の際は直射日光を避け、キャップをしっかり閉めて湿気の少ない場所に置くことで、劣化を遅らせることができます。
リキッドファンデーション
リキッドファンデーションは、長時間(1年以上)使用せずに放置すると、水と油が分離することなく混ざり合うための界面活性剤に分離現象が見られることがあります。高品質なブランドでも、長時間放置したものには同様の現象が起こることがあるのです。よく振っても改善しない場合は処分するのがベターです。
基本的な判断基準としては、1年で使い切らなかった場合、匂いに変化があった場合(油臭いなど)、分離していた場合は捨て時と考えましょう。リキッドファンデーションは肌に1日中のせるものなので、使用してみて少しでも違和感やトラブルを感じたら、迷わず処分することが大切です。
保管方法も重要で、直射日光や高温多湿を避け、キャップをしっかり閉めて保管しましょう。
化粧水・美容液
化粧水や美容液は、開封後半年~1年が使用の目安となります。これらのスキンケアアイテムは、できるだけ早く使い切ることが理想的です。もし使いきれなさそうだったり、飽きてしまったりした場合は、贅沢にボディケアにも活用するのがおすすめです。
具体的には、化粧水は全身に使用することができます。特に乾燥しがちなひじやひざ、かかとなどに重点的に使うと効果的です。美容液は全身に使うには少し贅沢ですが、バスト、ひじ、膝、かかとなど、特にケアしたいポイントに使用すると良いでしょう。こうすることで、無駄なく有効成分を活用することができます。
リキッドファンデーションと同様に、開封後1年以上放置したものは界面活性剤が分離することがあります。よく振っても分離したままのものは、品質の変化が考えられるため捨て時と判断しましょう。また、色や香りに変化があった場合、テクスチャーがいつもと違う場合も、安全のために使用を中止することをおすすめします。
アイシャドウ
アイシャドウは1年以上経過していたり、色が薄くなったと感じたら、日焼けや劣化のおそれがあるので処分を検討しましょう。特に注意が必要なのは、スキンケア成分としてオイルが配合されているタイプです。オイルの酸化具合によっては、目の近くに使用することでトラブルを引き起こす可能性があります。
1年で使いきれそうにない場合は、アイシャドウとしてだけでなく、他の用途にも活用する工夫をしましょう。例えば、オイルを混ぜてリップやチークとして使用するテクニックもあります。特に似た色味のものを混ぜれば、自分だけのオリジナルカラーを作ることができます。
アイシャドウは目の粘膜付近に使用するものなので、衛生面には特に注意が必要です。タルク不使用のクリーンなビーガンフォーミュラでできている製品は刺激が少ないですが、それでも他の製品と同様に、長時間(1年以上)経過したものや、使用時に違和感を感じた場合には使用をストップすることが安全です。保管時は必ずケースを閉め、湿気を避けるようにしましょう。
ルースパウダー
ルースパウダーは2~3年を目安に定期的にチェックしてください。使用中に水分や皮脂が混ざると、ダマになったり、固くなったり、黒ずんでボコボコしてきたりすることがあります。このような状態になったら、衛生面が心配なので捨て時と判断しましょう。
特に注意すべきなのは、パフやブラシの清潔さです。これらのツールが不潔だと、パウダー自体も汚染されてしまいます。定期的にパフやブラシを洗い、清潔な状態で使用することで、ルースパウダーの寿命を延ばすことができます。
合成香料や防腐剤などの成分を配合していない、天然鉱物でできたミネラルパウダーは特に長持ちする傾向がありますが、それでも使用時に違和感を感じた場合には処分することをおすすめします。
保管の際は、直射日光を避け、蓋をしっかり閉めて、できるだけ乾燥した場所に置くようにしましょう。このような配慮により、長く安全に使用することができます。
クリーム
クリームタイプのコスメも1年以内に使いきることをおすすめします。それを過ぎた場合は処分の対象として考えるか、顔には使わずボディ用として活用するという選択肢もあります。特に香りや期限が気になるものは、かかとなどの硬くなりやすい部分に使用するのが効果的です。
クリームの劣化サインとしては、色の変化、分離、異臭などが挙げられます。また、テクスチャーが変わったり、塗布した際に刺激を感じたりする場合も、使用を中止して新しいものに切り替えることをおすすめします。
保管の際は、直射日光や高温多湿を避け、清潔なスパチュラを使って必要な分だけ取り出すようにすると、容器内の汚染を防ぐことができます。使用後は必ず蓋をしっかり閉め、できれば冷暗所で保管するとより長持ちします。これらの点に気をつけることで、クリームの品質と安全性を維持することができるでしょう。
バーム
バームは古くなってくると、表面に白い斑点が現れたり、変色したりすることがあります。これらの変化が見られたら、処分のタイミングと考えましょう。また、見た目に変化がなくても、匂いが生臭くなっていたら酸化している可能性が高いので、使用を中止することをおすすめします。
バームは比較的シンプルな成分で作られていることが多いですが、それでも時間の経過とともに酸化や変質のリスクがあります。特に天然成分が多く含まれているオーガニックタイプは、より注意が必要です。開封後は1年を目安に使い切るようにしましょう。
長持ちさせるコツとしては、清潔な指や専用のスパチュラで使用することが大切です。また、直射日光を避け、涼しい場所で保管することも重要です。使用頻度が低い場合は、小さな容器に小分けにして、メインの容器の開閉回数を減らすと、全体の劣化を遅らせることができます。
クレンジングジェル・ヘアジェル・ボディジェルなど
クレンジングジェルやヘアジェル、ボディジェルなどのジェル系製品は、開封後半年~1年を使用の目安としましょう。期限を過ぎたクレンジングでも、肌への使用は避けつつ、他の用途で活用することができます。例えば、服についたリップを落とすときに使用したり、メイクスポンジやブラシの洗浄用にしたりすると便利です。その際は、すすぎをしっかり行うようにしてください。
ジェル系製品の劣化サインとしては、テクスチャーの変化が最も分かりやすいでしょう。分離している、固くなっている、あるいは水っぽくなっているなどの変化が見られたら、使用を中止して処分することをおすすめします。また、本来の香りが変わった場合も、劣化のサインです。
保管の際は、水分が入らないよう注意し、使用後は蓋をしっかり閉めるようにしましょう。特にクレンジングジェルは浴室やシャワールームで使用することが多いですが、保管は湿気の少ない場所が適しています。また、直射日光を避け、涼しい場所に保管することで、品質の維持につながります。
クリームファンデーション・クッションファンデーション
クリームファンデーションやクッションファンデーションは、使用後1年程度を経過したものについては、特に注意が必要です。酸化臭などの匂いが気になり始めたら、それは処分のタイミングでしょう。クッションファンデーションは、内容物が乾いているようであれば、それも捨て時のサインです。
これらのファンデーションは水分を含んでいるため、雑菌が繁殖しやすい環境にあります。使用する際は、清潔なスポンジやパフを使うことが大切です。ファンデーションの付いたスポンジやパフは定期的に洗い、清潔な状態を保ちましょう。汚れたままのスポンジを使い続けると、ファンデーション自体の劣化も早まります。
保管の際は、直射日光や高温多湿を避け、使用後は必ず蓋やケースをしっかり閉めるようにしてください。特にクッションファンデーションは内部の水分が蒸発しやすいため、使用後は密閉性に注意しましょう。
アイライナー
アイライナーも目の粘膜付近に使用するため、衛生面への配慮が重要です。常に古くなっていないか、汚れていないかをチェックしながら使用しましょう。特にリキッドタイプのアイライナーは、乾いてきたり、筆の毛束が散ってしまいキレイな線が描けなくなったりしたら、捨て時です。
アイライナーは粘膜に触れる可能性が高いことから、半年を目安に新しいものに切り替えるのが安全です。古いものを使い続けると、目の周りに炎症を起こす可能性もあるため、注意が必要です。特に目の充血や痒みを感じた場合は、すぐに使用を中止してください。
保管する際は、キャップをしっかり閉め、直射日光を避けた涼しい場所に置くようにしましょう。特にペンシルタイプのアイライナーは熱に弱く、温度が高いと芯が柔らかくなりすぎて折れやすくなります。また、リキッドタイプは中の液が乾燥しないよう、しっかり密閉して保管することが大切です。
リップスティック・クレヨン
リップスティックやリップペンシル、リップクレヨンなどの口もとに使う製品は、半年~1年を目安に使い切るようにしましょう。これらの製品は顔料(色素)を多く配合し、油系成分も多い特性上、特に基剤臭が出やすいという特徴があります。
口もとに直接使用するものなので、匂いに変化が現れた時は迷わず処分するのが安全です。また、表面に白い粉のようなものが出てきたり(ブルーム現象)、テクスチャーがいつもと違ったりする場合も、使用を中止することをおすすめします。
保管の際は、直射日光や高温を避け、使用後は必ずキャップをしっかり閉めてください。特に夏場は、リップスティックが溶けてしまうこともあるため、なるべく涼しい場所に保管することが大切です。また、使用前に消毒用アルコールでさっと表面を拭くと、衛生面でより安心です。
化粧品の捨て方
使い終わった化粧品や使用期限の切れた化粧品をどのように処分すればよいのか、悩んだことはありませんか?化粧品は成分や容器の材質によって、適切な捨て方が異なります。環境への配慮も必要であり、ただゴミ箱に捨てるだけでは正しい処分方法とは言えません。
各自治体によってルールが異なる場合もあるため、お住まいの地域のガイドラインを確認することが大切です。ここでは、一般的な化粧品の捨て方について解説します。
自治体のルールにあわせる
化粧品を処分する際は、まず居住地域の自治体が定めるゴミ分別ルールを確認することが大切です。自治体によって分別方法や回収日が異なるため、事前に確認することでスムーズに処分できます。多くの自治体では、ホームページや分別アプリなどで詳細な情報を提供しています。
特に注意が必要なのは、スプレー缶や香水のガラスボトルなど、特殊な容器を持つ化粧品です。スプレー缶は中身を使い切った後、風通しの良い屋外で穴を開けるよう指示している自治体もあれば、穴を開けずにそのまま出すよう定めている場合もあります。誤った方法で処分すると、回収時や処理場での事故の原因になることもあるため、必ず指示に従いましょう。
また、化粧品のサンプルやテスターなど小さなものも適切に分別することが重要です。見落としがちですが、これらも環境に影響を与える可能性があります。迷った場合は、自治体の窓口や清掃事務所に直接問い合わせるのが確実です。
可燃ごみ
化粧品の中身自体は、基本的にすべて可燃ごみとして処分することができます。液体やクリーム、パウダー状のコスメは、紙やティッシュに包んで可燃ごみに出すのが一般的です。特に液体タイプの化粧品は、そのまま捨てると他のゴミを汚してしまう可能性があるため、布やティッシュに染み込ませてから捨てるとよいでしょう。
また、化粧品が付着した内蓋やスパチュラ、香りの強いボトルなども可燃ごみの対象となります。香水やフレグランス製品は特に香りが強く残るため、水で十分に洗い流しても香りが落ちない場合は、処分するタイミングといえるでしょう。
一部の自治体では、少量のコスメであれば下水に流すことを認めている場合もありますが、環境への影響を考慮すると、できるだけ固形化して可燃ゴミとして出すのが望ましいでしょう。化粧品には様々な化学成分が含まれているため、水質汚染防止の観点からも適切な処分方法を心がけることが大切です。
不燃ごみ
化粧品の容器は、プラスチック製であることがほとんどです。アイシャドウパレットやファンデーションケース、リップの外側のケースなどが典型的な例です。これらは中身を完全に取り除き、水で洗って汚れが落ちれば、プラスチック製容器として不燃ごみまたは資源ごみの区分で処分できます。
容器の材質によっては、分別方法が異なる場合があります。例えば、ガラス製の香水ボトルやファンデーションボトルは、ガラスごみとして分別することが求められるケースが多いです。また、金属とプラスチックが組み合わさった容器は、分解できる場合は素材ごとに分別し、分解できない場合はそのまま不燃ごみとして処分します。
プラスチック製容器のリサイクルマークをチェックすることも重要です。ペットボトルマークがついているものは、ペットボトルとして分別できる場合があります。自治体によって不燃ごみの定義や分別方法が異なるため、迷った際は地域の分別ガイドラインを確認するか、直接問い合わせることをおすすめします。
不要なコスメは「売る」ことも可能
使いかけの化粧品をすぐにゴミとして処分してしまうのは勿体ないと感じる方もいるでしょう。
自分にとっては不要な化粧品も、状態が良ければ売れる可能性もあります。
特に新品未開封のものや、開封していても高級ブランドや人気のコスメは、ゴミとして捨てる前に「売る」ことを検討しましょう。
フリマアプリであれば、気になるコスメを安価で試してみたい、デパコスを安く手に入れたい、などのユーザーもたくさんいます。
使いかけの化粧品は、物によっては案外需要の高い商品なのです。
開封して間もなく状態が良ければ、開封・使用済みの化粧品であっても案外買い手がつきやすいです。
ただし、コスメ類は開封した瞬間劣化が始まります。
購入から3年以上経過したものは品質が落ちたり、雑菌が繁殖したりしている可能性があるため、トラブルを避けるためにもゴミとして処分するのが無難です。
化粧品の買取を利用
「使ってみたけど、肌に合わなかった」「期待していた色と違った」など、数回使っただけで眠ったままの化粧品はありませんか?多くの方は「一度使った化粧品は捨てるしかない」と思い込んでいます。しかし実は、使いかけの化粧品でも買い取ってくれる専門店があるのです。
化粧品の買取では、未開封品の方が高値がつきやすいことは事実です。しかし、一度使用したものでも諦める必要はありません。特に以下のような商品は使用済みでも買取可能性が高まります。
- シャネル、SK2、ディオールなどの高級ブランド品
- 数量限定で販売された希少アイテム
- 季節限定の特別コレクション
買取店に持ち込む際のポイントもご紹介します。容器はできるだけ清潔に保っておきましょう。また、外箱や付属品があれば一緒に持参すると査定額アップにつながることがあります。購入時のレシートや証明書があれば、さらに信頼性が高まります。
人によって肌質や好みは異なるため、あなたに合わなかった化粧品が誰かにとって価値あるものになるかもしれません。環境にも配慮した選択として、使わなくなった化粧品は捨てる前に買取サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
買取専門店だけでなく、最近ではフリマサイトでも中古化粧品の取引が行われています。自宅にいながら査定依頼ができるサービスも増えていますので、活用してみるのも良いでしょう。
不用品回収業者のまとめて引き取りを利用
要らないコスメ類が大量にある方や、分別が面倒な方は「不用品回収業者」へ依頼するのもおすすめです。
手間をかけたくない、急ぎで化粧品を処分したいという場合、不用品回収業者を利用すれば、自分で分別・処分する必要がありません。
ただし、化粧品の処分だけで不用品回収業者を利用するのは、費用がかなり割高になってしまいます。
不用品回収業者では、粗大ゴミから小さなゴミまでほとんどの物は処分してもらえるので、断捨離などで他にも回収してほしい物があるときに利用を検討する方がよいかもしれません。 ほとんどの業者で無料見積もりを行っていますので、まずは一度相談してみましょう
化粧品の中身を処分する方法
化粧品の中身は、基本的に可燃ゴミとして処分できますが、コスメの形状に合わせて適切に処理を行う必要があります。
取り出した中身は、正しく処理をして廃棄しましょう。
参考までに、コスメそれぞれの正しい捨て方をまとめました。
水分があるもの
水分が多いコスメ類は、中身をしみ込ませてから処分するのが望ましいです。
以下の化粧品を処分する時は、取り出した中身をキッチンペーパーや古い布、新聞紙などに吸わせてから、ビニール袋に入れて処分しましょう。
- 化粧水
- 乳液
- クレンジングオイル
- ハンドクリーム、ジェル
- 香水
- マニキュア
- リップグロス
- リキッドタイプのファンデーション
- シャンプー、コンディショナー
サラっとして紙や布では吸いきれない化粧品の場合は、厚手の布やペットシーツ、小麦粉などに吸い込ませると良いです。
ビニール袋は中身がでないよう、テープでしっかり密封してから処分しましょう。
シャンプーボトルなど、中身をしっかり洗える容器は「不燃ごみ」へ。
リップグロスやマニキュアのように、中身を洗うのが難しいものは「可燃ごみ」として捨てましょう。
口紅は折って容器と分けて、中身だけを可燃ごみの日に出します。
リップスティック状の口紅は、口紅を最大限に伸ばしてからティッシュなどを使って折ると良いでしょう。
容器の底に残った口紅は、綿棒を使ってかき出しましょう。 細かい部分は爪楊枝を使うと便利です。
固形のもの
中身が取り出しやすい固形の化粧品は、液状のコスメほど処分するのに手間はかかりません。
水分を含まないため、容器から取り出した中身はティッシュに包み、可燃ごみとして処分します。
- アイシャドウ
- パウダータイプのファンデーション
- フェイスパウダー
- ペンシルタイプのアイライナー
- ペンシルタイプのアイブロウ
固形タイプのファンデーションは、竹串など先端が細いものを使うのがポイントです。
容器とファンデーションの間に竹串を入れると、わりと簡単に中身が外れます。
できれば細かく砕いた方が望ましいですが、ファンデーションが硬い場合はそのまま処分しても問題ありません。
固形のアイシャドウも同様です。
容器は水洗いし、細かい部分の汚れは綿棒を使うと、中身をかき出せます。
アイライナーやアイブロウは、ペンシルタイプと芯と容器が別になっているタイプがあります。
ペンシルタイプはそのまま可燃ゴミで捨てましょう。
芯と容器が別の場合は、芯だけ可燃ゴミへ、容器は材質や素材に合わせた適切な方法で処分しましょう。
パウダータイプのコスメについては、取り出す際に粉が舞って部屋が汚れる可能性があります。
新聞紙や雑紙などティッシュより大きめの紙に包んで捨てると、中身が飛び出すこともなく、処分も後片付けもラクです。
ジェルタイプなどで柔らかい場合は、綿棒などで取り出し、新聞紙やキッチンペーパーに包んで処分します。
スプレー容器のもの
- 整髪料(ヘアスプレー)
- ミスト化粧水
- 制汗剤
- UVスプレー
スプレー缶に入っている化粧品は、中身が残ったまま捨てるのはNGです。
基本的には、中身をすべて使い切り、ガス抜きを行ってから処分します。
中身が入ったまま可燃ごみとして出すと、回収時に爆発や火災を引き起こす可能性があるため、非常に危険です。
缶に記載のある処分方法や自治体のゴミ出しルールに従い、「燃えないごみ」など地域によって決められた方法で廃棄しましょう。
【コスメ別】化粧品の捨て方
使い終わった化粧品や期限切れの化粧品をどのように処分すればよいのか、迷うことはありませんか?化粧品は種類によって素材や成分が異なるため、適切な捨て方も変わってきます。単にゴミ箱に捨てるだけでは環境に負荷をかけることにもなりかねません。
また、自治体によってゴミの分別ルールが異なるため、お住まいの地域のガイドラインを確認することも大切です。ここでは、コスメの種類別に正しい捨て方を解説します。これらの方法を参考に、環境に配慮した適切な処分を心がけましょう。
コンパクトタイプの化粧品の捨て方
コンパクトタイプの化粧品は、一般的にプラスチックやメタル、ミラーなど複数の素材で構成されています。処分する際は、まず中身のパウダーを完全に取り除きましょう。残ったパウダーはティッシュで拭き取るか、ブラシで掃き出して可燃ゴミとして捨てます。
次に容器の分解を行います。多くのコンパクトは、パン(パウダーを固めたもの)を入れる中皿が取り外せるようになっています。また、鏡部分が分離できるタイプもあります。素材ごとに分けられる場合は、プラスチック部分はプラスチックゴミ、金属部分は金属ゴミ、鏡は不燃ゴミとして分別します。
ただし、自治体によってはコンパクト容器全体を不燃ゴミとして出すよう指示している場合もあります。特に分解が難しい製品や、複合素材でできているものは、無理に分解せず自治体のルールに従って処分するのが望ましいでしょう。
クッションファンデーションの捨て方
クッションファンデーションは、スポンジ状のクッション材にリキッドファンデーションが含まれた比較的新しいタイプの化粧品です。これらを処分する際は、まず内容物と容器を分けて考える必要があります。
内容物であるスポンジ部分は汚れが落ちにくいため、洗わずに可燃ゴミとして処分するのが一般的です。パフも同様に可燃ゴミとして捨てます。容器本体は主にプラスチック製ですが、鏡やメタル部分が含まれていることが多いため、可能であれば分解して素材ごとに分別しましょう。
特にクッションファンデーションは詰め替えタイプの製品も多いので、本体を保管して内容物だけを交換する方法も環境に優しい選択です。
パウダーファンデーションの捨て方
パウダーファンデーションの捨て方は、コンパクトタイプの化粧品と基本的に同じ手順で行います。まず残ったパウダーを可能な限り取り除き、可燃ゴミとして処分します。特に少量の場合は、ティッシュで包むか紙袋に入れると、他のゴミを汚さずに捨てることができます。
容器はプラスチック製のものが多いですが、中には金属部分や鏡が付いているタイプもあります。分解できる場合は、プラスチック部分はプラスチックごみ、金属部分は金属ごみ、鏡は不燃ごみとして分別します。分解が難しい場合は、自治体のルールに従って不燃ごみとして処分しましょう。
最近では詰め替えタイプのパウダーファンデーションも増えています。このような製品は本体を保管し、中身だけを交換することで容器の廃棄量を減らすことができます。
チーク・アイシャドウパレットの捨て方
チークやアイシャドウのパレットは、複数の色が一つの容器に入っていることが多いため、処分の際はまず残っている粉末を取り除きましょう。ティッシュなどで拭き取ってから、粉末は可燃ゴミとして捨てます。特に粉が飛び散りやすい製品なので、ゴミ袋に直接入れるのではなく、紙などに包んでから捨てるとよいでしょう。
パレット本体は主にプラスチック製ですが、鏡付きのものや金属装飾が施されているものもあります。分解できるパーツは素材ごとに分別し、プラスチック部分はプラスチックごみ、金属部分は金属ごみ、鏡は不燃ごみとして処分します。分解が難しい場合や、さまざまな素材が一体化している場合は、自治体のルールに従って不燃ごみまたは粗大ごみとして出すのが適切です。
最近ではカスタマイズ可能なパレットも人気があります。使い切った色だけを交換できるタイプのパレットを選べば、容器全体を捨てる必要がなく、環境にも優しい選択となります。
フェイスパウダーの捨て方
フェイスパウダーは容量が多いこともあり、使い切れずに処分することも少なくありません。捨てる際は、まず残った粉末を取り除きます。量が多い場合は、新聞紙や紙袋に移し、可燃ゴミとして処分しましょう。粉が飛び散りやすいので、水で湿らせて固めてから捨てる方法もあります。ただし、水を加えると臭いが発生する可能性があるため、少量ずつ処理するのが望ましいでしょう。
容器はプラスチック製のものが多いですが、サイズが大きく、パフ入れや鏡、金属部分などが付いている場合もあります。分解できる部分は素材ごとに分別し、適切なゴミとして出しましょう。パフやスポンジは汚れているため、洗わずに可燃ゴミとして処分するのが一般的です。
フェイスパウダーの容器は、洗って乾かせば小物入れやアクセサリーケースとして再利用することもできます。特にデザイン性の高い製品や高級ブランドの容器は捨てるのがもったいないと感じる方も多いでしょう。環境への配慮と、モノを大切にする観点から、捨てる前に再利用の可能性も検討してみてください。また、詰め替えタイプの製品を選ぶことで、容器の廃棄量を減らすこともできます。
液体タイプのファンデーションの捨て方
液体タイプのファンデーションを処分する際は、まず中身の扱いに注意が必要です。残った中身をそのまま排水口に流すのは避け、ティッシュや古布に染み込ませて可燃ゴミとして捨てましょう。特に量が多い場合は、少しずつティッシュに取り、乾かしてから捨てると環境への負荷を減らせます。
容器は主にプラスチックやガラス製で、ポンプやチューブタイプなど様々です。プラスチック容器は水で洗い、洗剤でもきれいにならない汚れが残る場合を除いて、プラスチックごみとして分別できます。ガラス容器は洗浄後、ガラスごみとして処分します。ポンプ部分やチューブのキャップなどの小さなパーツは、自治体によって分別方法が異なるため、地域のルールを確認しましょう。
スキンケア用品のボトルの捨て方
スキンケア用品のボトルは、化粧水や乳液、美容液など様々な種類があります。これらを処分する際は、まず中身を使い切るか、残った中身を適切に処理することが大切です。少量であれば、ティッシュに染み込ませて可燃ごみとして捨てましょう。排水口に直接流すのは環境負荷が高いため避けるべきです。
容器の素材はプラスチック、ガラス、金属など様々です。プラスチック容器は水でよく洗い、ラベルを剥がせるものは剥がしてから、プラスチックごみとして分別します。ガラス容器も同様に洗浄し、ガラスごみとして処分します。ポンプやスプレー部分は複合素材のため、自治体のルールに従って不燃ごみとして出すことが多いです。
マスカラの捨て方
マスカラは目元に使用するアイテムであるため、衛生面を考慮した処分が必要です。まず、残った中身は可燃ゴミとして処分します。液体が多く残っている場合は、ティッシュに吸収させてから捨てると良いでしょう。マスカラのブラシ部分も清掃せずに可燃ゴミとして捨てるのが一般的です。
容器本体はプラスチックや金属などの複合素材でできていることが多いため、自治体のルールに従って処分します。多くの場合、洗浄が難しいことから不燃ゴミとして扱われます。ただし、自治体によっては、容器をきれいに洗えばプラスチックごみとして分別できる場合もあるので、地域のゴミ分別ルールを確認しましょう。
化粧ブラシの捨て方
化粧ブラシは、毛と持ち手(ハンドル)の部分で処分方法が異なります。毛の部分は動物の毛や合成繊維でできており、基本的には可燃ゴミとして処分します。持ち手は木製、プラスチック製、金属製など様々な素材が使われているため、素材に応じた分別が必要です。
木製ハンドルの場合は可燃ゴミ、プラスチック製は洗浄してプラスチックごみ、金属製は金属ごみとして分別します。毛と持ち手が分離できる場合は、それぞれ適切なゴミとして分別処分しましょう。分離できない場合は、主な素材に従って処分するか、自治体のルールに従って不燃ゴミとして出すことになります。
口紅の捨て方
口紅を処分する際は、まず残った口紅自体は可燃ゴミとして捨てます。使い切れなかった部分は、ティッシュで包むか紙に包んで捨てると、他のゴミを汚す心配がありません。夏場は口紅が溶けてしまう可能性があるため、ゴミ袋に入れる前にティッシュなどでしっかり包むことが重要です。
容器はプラスチックや金属の複合素材でできていることが多いため、分解できる場合は素材ごとに分別します。口紅の繰り出し機構は主に金属でできているため、金属ごみとして処分。外側のケースはプラスチック製が多いので、洗浄してプラスチックごみとしての処分が可能です。ただし、自治体によっては複合素材のため不燃ゴミとして出すよう指示している場合もあります。
香水の捨て方
香水の処分で最も注意すべきは、中身の液体の扱いです。残った香水をそのまま排水口に流すのは避けましょう。香水にはアルコールや様々な香料が含まれており、水質汚染の原因になる可能性があります。少量であれば、ティッシュや布に染み込ませて自然乾燥させてから、可燃ゴミとして捨てるのが適切です。
容器はガラス製のものが多いため、中身を完全に取り除いた後、よく洗ってからガラスごみとして分別します。キャップやスプレー部分はプラスチックや金属の複合素材でできていることが多いため、自治体のルールに従って不燃ゴミとして処分するか、分解できる場合は素材ごとに分別しましょう。
マニキュアの捨て方
マニキュアの処分は、その成分の特性から特に注意が必要です。マニキュアには揮発性の高い溶剤や化学成分が含まれているため、適切な処理が求められます。残った液体をそのまま排水口に流したり、そのままゴミ箱に捨てたりするのは避けましょう。
残ったマニキュアは、キャップを開けて自然に乾燥させるか、古新聞やティッシュなどに染み込ませて固形化してから、可燃ゴミとして捨てるのが適切です。ただし、乾燥させる際は、火気のない風通しの良い場所で行い、溶剤の蒸気を吸い込まないよう注意してください。
空になったボトルは主にガラス製ですが、ブラシが付いたキャップはプラスチック製です。ガラス部分はガラスごみ、キャップはプラスチックごみとして分別できますが、マニキュアの染みが残っている場合は不燃ゴミとして処分することが多いです。
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化粧品を捨てるときの注意点
化粧品を適切に処分することは、環境保護の観点からも重要です。使用済みの化粧品を捨てる際には、いくつかの注意点があります。まず、中身と容器は分けて処分するのが基本です。
また、容器の素材によって分別方法が異なることも覚えておきましょう。特に複数の素材が組み合わさった容器の処分方法に迷うことが多いものです。さらに、自治体によってゴミの分別ルールが異なるため、お住まいの地域のガイドラインを確認することも大切です。
中身が入ったまま処分するのはNG
化粧品を処分する際は、「中身」と「容器」を分けてゴミに出すのが基本です。
容器にコスメが残っている状態では、そのまま処分することはできません。
使いかけの化粧品はもちろん、たとえ新品であっても同じです。
そのため、どんなコスメ類でも中身はしっかり取り出す必要があります。
不要になった化粧品を処分するには、思っている以上に手間がかかるのです。
違う素材が組み合わさったアイテムは“9割ルール”を採用
化粧品の容器には、プラスチック、ガラス、金属など複数の素材が組み合わさっているものが少なくありません。例えば、リップやファンデーションのケースはプラスチックと金属が一体化していることが多いです。このような複合素材の容器を捨てる際の目安となるのが「9割ルール」です。
このルールでは、全体の9割以上を占める素材のゴミとして分別します。例えば、容器の90%以上が燃えるものでできていれば、燃えるゴミとして捨てることができます。逆に、どの素材も9割に満たない場合は、不燃ゴミや燃えないゴミとして処分するのが一般的です。
ただし、このルールは全ての自治体で採用されているわけではありません。お住まいの地域のゴミ分別ルールを事前に確認することをおすすめします。
水に流すのは避ける
化粧水や香水など液体のコスメ類は、いっそのこと排水溝に流した方が手っ取り早い気もします。
しかし、捨て方として適切ではありません。
化粧品を下水道に流せば水質汚染のリスクがある上に、臭いもキツくなります。
いくら面倒でも、コスメを水に流して処分することは避けましょう。
容器も適切な処分を
中身を捨てたら、コスメが入っていた容器も適切な方法で処分します。
容器は化粧品の残りが付着しないよう、洗ったり拭き取ったりして、キレイな状態で出しましょう。
容器の汚れがなかなか落ちない場合は、不燃ゴミとして処分できる自治体もあります。
化粧品の種類に関わらず、容器は材質や素材を確認し、自治体ごとのゴミ出しルールに沿って処分します。
プラマークがあるもの
化粧水のボトルやアイシャドウの容器など、多くの化粧品容器にプラスチックが使われています。
このプラスチック容器は、自治体によって、可燃ゴミや不燃ゴミとして取り扱われていますが、このうち、“プラマークが付いているもの”に関しては、「容器包装プラスチック」となるため注意が必要です。
スプレー缶は穴を開けずに廃棄してOK!
スプレー缶の廃棄方法は、以前と大きく変わっています。かつては中身の残ガスを抜くために穴を開けることが推奨されていましたが、現在は穴を開けずに捨てるのが正しい方法です。これは穴開け作業中の事故防止が主な理由です。
正しい廃棄手順は次の通りです。まず、缶の中身を使い切りましょう。次に、風通しの良い屋外で、ガスを完全に抜きます。スプレーボタンを押し続け、シューという音がしなくなるまで噴射してください。その後、自治体の分別ルールに従って捨てます。多くの地域では「かん」や「金属ごみ」として回収されています。
ただし、自治体によって回収方法は異なるため、お住まいの地域のルールを必ず確認しましょう。安全な廃棄は、私たちの責任です。
ガラスびんは、きれいなら「資源」、汚れていたら「不燃」
ガラスびんの正しい捨て方は、その状態によって異なります。きれいに洗浄できるガラスびんは「資源ごみ」として分別しましょう。これらは再資源化され、新しいガラス製品に生まれ変わることができます。特に、飲料や調味料のびんは水ですすぐだけできれいになるため、資源ごみに適しています。
一方、香水や化粧品のガラスびんは、中身の液体が完全に洗い流せないことがあります。油分や香りが強く残っている場合は「不燃ごみ」として処分するのが正しい方法です。また、割れたガラスびんも不燃ごみになります。これは、資源回収時の作業員の安全を確保するためです。
自治体によってルールが異なる場合もあるため、お住まいの地域のごみ分別ガイドラインを確認することをわすれないようにしましょう。
まとめ
化粧品の正しい処分方法は、案外知られていないことが多いです。
中身と容器は分別して、自治体に従って正しく処分しましょう。
地域によって詳しいゴミ出しルールは異なりますので、まずは各自治体のHPを確認することから始めて見てください。